JPS63206702A - 複合型リトロダイレクテイブミラ−及びその製造方法 - Google Patents

複合型リトロダイレクテイブミラ−及びその製造方法

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JPS63206702A
JPS63206702A JP62041161A JP4116187A JPS63206702A JP S63206702 A JPS63206702 A JP S63206702A JP 62041161 A JP62041161 A JP 62041161A JP 4116187 A JP4116187 A JP 4116187A JP S63206702 A JPS63206702 A JP S63206702A
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Kazuhiro Kawasaki
一弘 川崎
Sunao Miyazaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、入射方向の如何にかかわらずその反平行な方
向へ、入射光線を反射せしめるリトロダイレクティブミ
ラーを一対使用した複合型リトロダイレクティブミラー
に関し、特に、フーリエ分光光度計において、光路差付
与手段として好適な複合型リトロダイレクティブミラー
とその製造方法に関するものである。
[発明の背景] 従来一般に、フーリエ変換分光光度計においては、第9
v4に示すように、マイケルンン干渉計lが用いられて
いる。マイケルソン干渉計1は、入射平行束を二元束に
分割するビームスプリッタ2と、その透過光束を反射す
る固定平面鏡3と、ドライバー4により定速走査され、
その反射光束を反射する可動平面鏡5とから構成されて
おり、透過光束及び反射光束は夫々反射した後再びビー
ムスプリッタ2へ戻り、そのビームスプリッタ2面上で
干渉し、その干渉光が平面鏡6側に取出されるものであ
る。取出された平行光束の干渉光は凹面鏡7により試料
に向は集光される。
ところで、フーリエ変換分光法における分光スペクトル
分解能は透過光束及び反射光束の最大相対光路差の逆数
で与えられるが、−F記マイケルソン干渉計1を用いた
フーリエ変換分光光度計によれば、最大相対光路差は可
動平面鏡5の走査距離の2倍である。測定スペクトル分
解能を改善するため、理論的には可動平面鏡5の走査距
離を比較的長く設定することも考えられるが、今までに
開発された高精度機械ベアリング又は空気ベアリング技
術などの高精度な駆動機構を使用したとしても、可動平
面鏡5の定速走査においては不可避的に走査速度のムラ
や外気温度変化による揺動等が発生し、これを完全に制
御することは困難である。
この走査過程の揺動について考察すると、第10図に示
すように、今、可動平面鏡5の揺動角0の場合、可動平
面鏡5による反射光束はふれ角2θとなるが、可動平面
鏡5がビームスプリッタ2から距MLの位置に持ち来た
されたとき、光軸から距+1Dでビームスプリッタ2八
入射する光線は、本来ビームスプリッタ2面上の点Pで
干渉すべきところ、点Qで干渉し、ビームスプリッタ2
面上から大きくはずれる。そのズレ20 (L十〇)は
距MLに比例するから、可動平面鏡5がビームスプリッ
タ2から遠ざかる程、ますますそのズレは大きくなり、
干渉光の一部を平面鏡6側に取出せなくなる。即ち、高
分解能測定を実行しようとして走査距離を長く設定しす
ぎると、可動平面鏡5の揺動に、よる影響が顕著となり
、l走査過程における平面M2S側での干渉先光東面が
部分的に著しく欠除変動する事態となり、分光スペクト
ルの強度特性の劣化を招く、また、同一走査位置にあっ
ても、ビームスプリッタ2へ入射する光線束相互は光軸
から距離りに依存する光路差の誤差2θDを有するから
、可動平面鏡5の揺動は干渉光束のうちに相対光路差の
不均一さを招き込むことになり、分光スペクトル波数精
度を劣化させることとなる。
そこで、本件出願人は特願昭62−71382号(二元
束干渉計を用いたフーリエ変換分光光度計)を以って第
11図に示す干渉計を開示した。即ち、この干渉計によ
れば、平面鏡10からの入射平行光束はビームスプリッ
タ11面上で透過光束と反射光束の二元束に分割され、
両光束は夫々平面鏡12.13で反射され、リトログイ
レクチイブミラー14.15が置かれた同一光路中に入
来し、透過光束及び反射光束は相向い合う向きでリトロ
ダイレクティブミラー14.15に対し夫々入射するが
、その逆進光学素子としての作用によりその入射方向の
如何に依らずその入射方向へ逆進出射せしめられ、逆進
法則に従い元の同一経路に沿い夫々再び平面鏡12.1
3で反射され、再度ビームスプリッタ11に至りそのビ
ームスプリッタ11面上において干渉して、その干渉光
が測光される。
上記niM光束及び反射光束を夫々相対する向きに直進
する光路中における並進移動自在のりトログイレクチイ
ブミラー14.15によって、入射光束を逆方向に反射
せしめることにより、リトロダイレクティブミラー14
.15の走査距離りに対して光学的最大光路差即ち最大
相対光路差4Lが得られ、また、走査過程等におけるリ
トロダイレクティブミラー14.15の揺動によってこ
れに対する両光束の相対的入射方向即ち入射角に変動が
生じても、各リトロダイレクティブミラー14.15は
入射方向の如何に依らずその入射方向へ両光束を夫々反
射せしめることから、両光束は可逆的にビームスプリッ
タ11の元の分割点とほぼ同一分割点に丹来し、ビーム
スプリッタ11面の全面に亘って高い効率で干渉且つ分
割されることとなる。なお、14a  、 15aは、
夫々リトログイレクティブミラー14.15を保持する
ホルダーで、1Bは、ドライバー17によってリトロダ
イレクティブミラー14.15を並進移動せしめるキャ
リッジである。
[解決すべき問題点] しかしながら、上記干渉計における一対のリトロダイレ
クティブミラー14.15はホルダー14a。
15&を以ってキャリッジlθ上に別々に固定されてい
ることから、キャリッジ1Bが揺動角θで揺動した場合
、第12UgJに示す如く、一対のリトロダイレクティ
ブミラー14.15の頂点A、B(3反射面の交点)の
間隔を文とすれば、揺動前の光軸に対して頂点A、Bが
相互にd=2uθだけズレることになり、その分、分光
特性を劣化させる。
揺動角0はドライバー17及びキャリッジ18等の駆動
手段自体の精度で決定されるが、間隔dは、一対のリト
ロダイレクティブミラー14.15の幾何学的配置で決
定される0間隔文を僅小にするため、一対のリトロダイ
レクティブミラー14.15を夫々背合せ接合すること
も考えられるが、一対のリトロダイレクティブミラー1
4.15を配置する場合、別々に取付は干渉波面を観察
しながら、中心軸線を共軸関係に設定することが必要で
あるから、調整のための遊び空間を設けることが必要で
あり、間隔文をほぼ零とすることは不可能である。また
、間隔見をリトロダイレクティブミラー14.15の厚
み分以下に設定することは、不可能である。
〔発明の目的〕
本発明は、と記考察に基づく問題点を解決するものであ
り、その目的は、前述の逆進光学素子を採用する干渉計
において、走査中の逆進光学素子の揺動に伴なうそれ自
身の構造に起因した分光特性の劣化を解消しうる一対の
リトロダイレクティブミラーからなる複合型リトロダイ
レクティブミラー及びその製造方法を提供することにあ
る。
[問題点の解決手段] 上記問題点を解決するため、本発明に係る複合型リトロ
グイレクチイブミラーの構成は、次の■、■の構成要件
を有するものである。
■互いに′垂直なる3平面鏡で構成され、その3反射面
のほぼ頂点を含む背合せ用平坦面を具備するリトロダイ
レクティブミラーの一対があること。
■該3反射面側が互いに逆向き配置で夫々の該頂点を通
る中心軸線が共通関係にあり、且つ夫々の該頂点がほぼ
一致したまま該背合せ用平坦面が互いに接合された状態
にて、該一対のリトロダイレクティブミラーを一体的に
保持する手段があること。
ここで「保持手段」には、例えば実施例において述べる
ように、該背合せ用平坦面などに塗布された接着剤のみ
や、又は該背合せ用平坦面を直接的に接合した状態で背
面側に設けた部材及び接着剤を以って構成される各種ホ
ルダーが含まれる。
更に、上記複合型リトロダイレクティブミラーを製造す
る方法は1次の■〜■の工程を有するものである。
■互いに垂直な3平面鏡で構成され、その3反射面のほ
ぼ頂点を含む背合せ用平坦面を具備するリトロダイレク
ティブミラーの一対を用意する°r程があること。
0次に、予め共軸関係で向い合う一対の軸体の尖端部に
夫々該リトロダイレクティブミラーの頂点近傍を位置決
めする工程があること。
■しかる後、該一対の軸体の少なくとも一方を繰り出し
該背合せ用平坦面を相接合して一対の該リトロダイレク
ティブミラーを背合せ状態となす工程があること。
(4)一対の該リトロダイレクティブミラーの背面側を
該背合せ状態のまま互いに固着せしめる工程があること
かかる固着工程は、上記背合せ工程と同時に遂行される
場合や、上記背合せ工程後に遂行される場合がある。
[実施例1 次に、本発明の各実施例を添付図面に基づいて説明する
(1)「第1実施例に係る複合型リトロダイレクティブ
ミラー及びその製造方法」の説明第1図は、本発明に係
る複合型リトロダイレクティブミラーの第1実施例を示
す、この複合型リトロダイレクティブミラー20は、一
対のリトロダイレクティブミラー(コーナーキューブミ
ラーとも言う)21.22を背合せ状態で結合したもの
である。各リトロダイレクティブミラー21(22)は
、互いに垂直なる3平面鏡21a 、 21b 、 2
1c 、 (22a  、22b 、22c )で構成
されている。平面鏡21a 、21b 、21c 、 
(22a 、22b 、22c )は、互いに垂直に張
り合わせうる充分な厚みを有するガラス板表面上に反射
面21am 、21bm 、 21cm (22cm 
、 22bs 、 22c+s)を形成したものであり
、そのうち一つの開部分は一部切除されている。第2図
に示す如く、各リトロダイレクティブミラー21.22
の背面側には背合せ用平坦面23.24が形成されてい
る。
この平坦面23(24)は3反射面21as 、21b
m、 21cm(22cm 、 22bm 、 22c
+w)の頂点α(β)を含む平面で、その中心軸線Sα
(Sβ)に対し垂直平面であり、三角形状に画成されて
いる。一対のリトロダイレクティブミラー)21.22
の頂点α、βを通る中心軸線Sα、Sβは一致しており
(共軸関係)、逆向き配置関係(180°の正反対)に
ある、平坦面23.24は相互に接着剤(図示せず)を
以って固着されている。
次に、上記複合型リトロダイレクティブミラー20の製
造方法について説明する。
w43図は、本発明に係る複合型リトロダイレクティブ
ミラーの製造方法の第1実施例を示す、先ず、第2図(
A)に示す如く、背合せ用平坦面23(24)を有する
リトロダイレクティブミラー21(22)を用意する。
各リトロダイレクティブミラー21(22)の作成方法
は、例えば、ガラス板表面上に反射面21am 、21
bm、 21cm (22cm、 22bm、 22C
■)を形成した3平面鏡21a 、 21b 、 21
c 、 (22♂ 、 22b 、 22c )を互い
に垂直となるよう固着せしめ通常のリトロダイレクティ
ブミラーを構成し、しかる後、その頂部を頂点α(β)
が点状に露出するほどまで研府切除して背合せ用平坦面
23.24を形成する。なお、3平面鏡21a 、 2
1b 、 21c 、 (22′a 、 22b 、 
22c ) (7)−隅部に斜面を予め形成したものを
互いに垂直に固着せしめると共に、それら斜面が同一平
面となるよう背合せ用平坦面23.24を形成してもよ
い。
次に、第3図(A)に示す治具40を用意し、これを調
整する。即ち、治、具40は、基盤41a及び支柱41
bで構成されたL形状支持台41と、その支柱41bの
上部に固定され、先端テーパー面42aを有するセンタ
ー軸体42と、支柱41bに沿って上下動自在のZ軸ス
ライダ43zと、このZ軸スライダに対して垂直方向に
移動自在のY軸スライダ43!と、これに対して垂直方
向に移動自在のX軸スライダ43冨と、このX軸スライ
ダ43冨上に垂設され、先端テーパー面44aを有する
センター軸体44と、から構成されている。r14整操
作はセンター軸体42の中心軸線とセンター軸体44の
それとが一致するようにX軸スライダ43m、Y軸スラ
イダ43!を微動せしめて行なう0両先端テーパー面4
1a 、 44aの尖端を一致させることにより共軸関
係は容易に実現される0次に、第3図(B)に示す如く
、一方のリトロダイレクティブミラー21をその頂点α
とセンター軸体44の尖端とを一致させ先端テーパー面
44d上に載せる。また、他方のリトロダイレクティブ
ミラー22を指頭45などで支えながらその頂点βとセ
ンター軸体42の尖端とを一致させて保持する。かかる
状態では、背合せ用平坦面23.24が相対向しており
、各リトロダイレクティブミラー2I、22の中心軸線
Sα、Sβは共軸関係にある。
なお、この位置決め工程又はそれ以前において、背合せ
用平坦面23.24上にはバルサム、エポキシSt脂な
どの接着剤(図示せず)を塗布する。第3図(C)は背
合せ工程を示す、即ち、第3図(B)の状態において2
軸スライダ432をと方へ徐々に繰り出し、背合せ用平
坦面23.24を相互に接着接合せしめる。かかる背合
せ工程後においては、リトロダイレクティブミラー22
は背合せ用平坦面23.24の接触により全体的に支持
されることから、もはや指頭45などで支持する必要は
ない、接着剤が充分に乾燥するまで第3図(C)に示す
状態で放置する。
このようにして1作成された複合型リトロダイレクティ
ブミラー20においては、各リトロダイレクティブミラ
ー21.22の頂点α、βの間隔が約lam以内に収ま
っており、中心線Sα、Sβがほぼ完全に一致している
。ただ、保持手段としての接着剤を媒介として背合せ用
平坦面23.24が接合されることから、その接着剤の
厚み分が頂点α、β間の間隔となること、及び接着剤の
残留応力や温度変化等によって初期設定された共軸関係
がズしてしまう虞れがあること、などが問題となる。
(2)「第2実施例に係る複合型リトロダイレクティブ
ミラー及びその製造方法」の説明第4図は、本発明に係
る複合型リトロダイレクティブミラーの第2実施例を示
す正面図である。
この複合型リトロダイレクティブミラー50の構成は、
第1実施例の場合と同様に、一対のリトロダイレクティ
ブミラー2I、22が用いられるが、これらの保持手段
として介在ホルダ51を使用したことが特徴である。即
ち、介在ホルダー51は、相隣る隅部に面取り葡51a
、51bを有する略四角形状に構成され、面取り面51
a、51bの延長線の作る交叉角はリトロダイレクティ
ブミラー21.22の相隣る背面のなす角とほぼ等しく
させである0面取り面51a、51bには接着剤(図示
せず)が塗布されており、これを以って、一対のリトロ
ダイレクティブミラー21.22は介在ホルダー51を
媒介として結合保持されている。
かかる複合型リトロダイレクティブミラー50の製造方
法は、背合せ用平坦面23.24には接着剤を塗布せず
に、第1実施例の場合と同様な工程により逆向き共軸関
係で一対のリトロダイレクティブミラー21.24を直
接接触による背合せ状態となした後、第5図に示すよう
に1面取り面51a、51bに接着剤(図示せず)を塗
布した介在ホルダー51を一対のリトロダイレクティブ
ミラー21.22の背面側横方向空間から相隣るその両
背面に対し跨設すべく押付けるものである。接着剤が乾
燥するまで介在ホルダー51を押付けることが望ましい
作成された複合型リトロダイレクティブミラー50にお
いては、第1実施例の場合に比し、背合せ用平坦面23
.24間には接着剤が存在しないから、頂点α、βは完
全に一致し、また介在ホルダー51を摘んで取扱うこと
ができることから、反射面の汚染などを防止できる等の
利点がある。しかし。
面取り一面51a、51 bと背面との間には接着剤が
媒介していることから、温度変化などの影響により接着
剤の応力が変動するので、なおも頂点α、βの不一致又
は共軸関係がズしてしまう虞れがある。
(3)「第3実施例に係る複合型リトロダイレクティブ
ミラー及びその製造方法」の説明WIJB図は、本発明
に係る複合型リトロダイレクティブミラーの第3実施例
を示す正面図である。
この複合型リトロダイレクティブミラー80にも一対の
リトロダイレクティブミラー21.22が使用されてい
るが、保持手段として応力緩衝用ホルダー81を用いた
点に特徴がある。即ち、この応力緩衝用ホルダー81は
、各リトロダイレクティブミラー21、 (22)の背
面に接着剤(図示せず)を以って中心線Sα、(Sβ)
に対して垂設する起立体82(83)と、両起立体82
、B3の先端部が遊嵌的に嵌合される遊嵌孔θ4a、f
14bを有する結合板64と、その遊嵌孔84a、84
bの遊隙に充填さ′れた接着剤65と、から構成されて
いる。温度変化等によって背面と起立体82.1114
との間の接着剤の応力変化で、起立体112.1114
の先端部へその応力変化が波及するが、遊嵌孔64a 
、 84bの遊隙に注入された接着剤θ5によりこれが
相殺又は吸収されるので、初期設定の頂点一致及び共軸
関係が高い精度でそのまま維持されることになる。
かかる複合型リトロダイレクティブミラー60の製造方
法は、第7図に示す如く、各リトロダイレクティブミラ
ー21(22)の背面に対して接着剤(図示せず)を使
用して起立体82(83)を固着せしめる。ここで、起
立体82(83)の先端部を自由端としたまま、接着部
位に強制的な残留応力を付与しないように接着剤を乾燥
させる。起立体82(83)は中心軸線Sα(Sβ)に
対してほぼ垂直であればよい、起立体$2(83)を固
着したリトロダイレクティブミラー21(22)を第1
実施例の場合と同様にして、背合′せ用平坦面23.2
4に接着剤を塗布せずに、直接接触の背合せ接合を行な
う(第8図(A) )、次に、第8図(B)に示す如く
、結合板64の遊嵌孔84a(84b)を起立体[12
(El3)の先端部に嵌合させ、しかる後、その遊隙に
対し接着剤65を注入充填せしめる。
このようにして、作成された複合型リトロダイレクティ
ブミラー80によれば、背合せ用平坦面23.24には
接着剤が塗布されていないため、頂点α、βが完全一致
することはもとより、起立体82(83)とリトロダイ
レクティブミラー21(22)の背面との間の接着剤に
温度変化等によって局部的応力が発生し、このため起立
体82(113)に力がかかり、その各先端部が中心軸
線Sα、Sβへ偏移せんとする傾向において、遊隙空間
の弾性的な接着剤65.65の存在により、その乾燥中
は勿論のこと、乾燥後にあっても加わる力を吸収又は相
殺してこれを緩衝するように作用するので、共軸関係は
殆どズレることがなく、高精度の頂点合致及び共軸状態
はそのまま維持されることとなる。
[発明の効果] 以上説明したように1本願第1発明に係る複合型リトロ
ダイレクティブミラーは、リトロダイレクティブミラー
についてその3反射面のほぼ頂点を含む背合せ用平坦面
を形成し、その一対のリトロダイレクティブミラーを逆
向き共軸関係で各頂点をほぼ合致状態のまま該平坦面を
接合状態にて一体的に保持する手段を有する点に特徴が
あるから1次の効果を奏する。
■一対のリトロダイレクティブミラーの頂点はほぼ完全
に合致しており、且つ共軸関係であることから、干渉計
における光路差付与手段として使用した場合には、それ
自体に走査中の揺動があっても、夫々独立別個には揺動
せず、頂点部分を中心として相対的に揺動するので、揺
動に伴なう精度劣化を評価できることは勿論のこと、頂
点間の間隔はほぼ零であるので、これに伴なう分光特性
の劣化を完全に防止することができる。
■また、一体的構造であることから、干渉計に組込む際
の作業性が向上し、光軸合せなどの調整の手間が半減す
る。
更に、本願第2発明に係る複合型リトロダイレクティブ
ミラーの製造方法は、各リトロダイレクティブミラーの
頂点を予め共軸関係となした軸体の尖端部で支持した後
、繰り出し背合せする工程に特徴を有するものであるか
ら1次の効果を奏する。
即ち、一対のリトロダイレクティブミラーを確実に共軸
関係でその頂点を合致させた状態にすることができ、し
かもその製造がきわめて迅速且つ筒便であり、リトロダ
イレクティブミラーの頂点間隔がほぼ零で共軸関係が高
精度の複合型リトロダイレクティブミラーを実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A) 、 (B) 、 (C)は1本発明に係
る複合型リトロダイレクティブミラーの第1実施例を夫
々示す正面図、左側図面、右側図面であり、第1図(D
)は同実施例を示す斜視図であり、及び第1図(E)は
第1図(El)中E−E線で切断して示すE−Ei!l
切断矢視図である。 第2図(A)は、同実施例の分解正面図であり、第2図
(B)  、 (C)は、同実施例における夫々リトロ
ダイレクティブミラーの正面図、背面図である。 第3図(^)  、 (B) 、 (C)は1本発明に
係る複合型リトロダイレクティブミラーの製造方法の第
1実施例の要部工程を夫々示すための組立正面図である
。 第4図は、本発明に係る複合型リトロダイレクティブミ
ラーの第2実施例を示す正面図である。 第5図は1本発明に係る複合型リトロダイレクティブミ
ラーの製造方法の第2実施例における要部工程を示すた
めの組立正面図である。 第6図は1本発明に係る複合型リトロダイレクティブミ
ラーの第3実施例を示す正面図である。 第7図は、同実施例の分解正面図である。 第8図(A)  、 (B)は1本発明に係る複合型リ
トロダイレクティブミラーの製造方法の第3実施例にお
ける要部工程を夫々示すための組立正面図である。 第9図は、従来のフーリエ分光光度計における干渉計を
示す平面図である。 第1O図は、同干渉計において可動平面鏡の揺動に伴な
う干渉面の変化を説明するための平面図である。 第11図は、本発明に係る複合型リトロダイレクティブ
ミラーが使用されるフーリエ分光光度計の干渉計におい
て、分離独立した一対のリトロダイレクティブミラーを
使用した状態を示す平面図である。 第12図は、同分離独立した一対のリドoダイレクチイ
ブミラーの揺動に伴なう問題点を説明するための平面図
である。 20 、50 、 HΦ・・複合型リトロダイレクティ
ブミラー、21.22−−φリトロダイレクティブミラ
ー、21.22− ・会リトログイレクチイブミラー、
21a 、21b 、21c  、22a 、22b 
、22c e a・ 平面鏡、 21am 、21bm
 、21cm 、22a−,22bs 、22c曹・・
・反射面、α、β・・會頂点、Sα、Sβ・−拳中心軸
線、23.24・−・背合せ用平坦面、40・φ・治具
、42,43・・Φセンター軸体、41a。 44a ・・・先端テーパー面、 51・・・介在ホル
ダー、51a 、 51b・・9面取り面、 81・・
・応力緩衝用ホルダー、62.83−・・起立体、64
Φ・ψ結合板、84a 、 84b・・・遊嵌孔、65
11・・接着剤。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに垂直なる3平面鏡で構成され、その3反射
    面のほぼ頂点を含む背合せ用平坦面を具備するリトロダ
    イレクティブミラーの一対と、該3反射面側が互いに逆
    向き配置で夫々の該頂点を通る中心軸線が共通関係にあ
    り、且つ夫々の該頂点がほぼ一致したまま該背合せ用平
    坦面が互いに接合された状態にて、該一対のリトロダイ
    レクティブミラーを一体的に保持する手段と、を有する
    ことを特徴とする複合型リトロダイレクティブミラー。
  2. (2)互いに垂直なる3平面鏡で構成され、その3反射
    面のほぼ頂点を含む背合せ用平坦面を具備するリトロダ
    イレクティブミラーの一対を用意する工程と、次に、予
    め共軸関係で向い合う一対の軸体の尖端部に夫々該リト
    ロダイレクティブミラーの頂点近傍を位置決めする工程
    と、しかる後、該一対の軸体の少なくとも一方を繰り出
    し該背合せ用平坦面を相接合して一対の該リトロダイレ
    クティブミラーを背合せ状態となす工程と、一対の該リ
    トロダイレクティブミラーの背面側を該背合せ状態のま
    ま互いに固着せしめる工程と、を有することを特徴とす
    る複合型リトロダイレクティブミラーの製造方法。
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