JPS63203888A - 多層撚線の製造方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は主として電線に使用する多層撚線の製造方法お
よび装置に係る。

（ｏｌ　　従来の技術 電線用多層撚線は可撓性のよいことが望まれる。

可撓性のよい多層撚線は内層と外層の一方向が同じにな
る集合撚りによって得られるが、集合撚りには、外層素
線が内層の撚りの谷部に入り込んで形崩れを起こし、断
面形状が六角形等のいびつに変形する欠点があった。こ
の欠点を除くために、特開昭６２−８４１０号公報に開
示された方法がある。この方法は、第４図に示すように
、内層を構成すべき複数素線・４１を集合し、オーバー
ツイスタ−４２に通して仮撚りを施し、この撚線４３と
、外層を構成すべき複数素線４４とを、二度撚集合撚線
機４５で集合して二度撚りを施すという方法である。こ
の方法の着眼点は、二度撚集合撚線機による撚り工程で
、内層の撚ピツチ又は撚角度と、外層の撚ピンチ又は撚
角度が異なることにより、外層素線が内層の撚りの谷部
に入り込むことがな（、形崩れが防止できるというもの
であるが、実際は、内層素線の予備撚りはオーバーツイ
スタ−４２による仮撚りであるから永続きかせず、二度
撚集合撚線機の７ライヤー４６に沿って進行する途中で
予備撚りが消失するために、内外層の撚ピツチの差異を
利用する形崩れの防止を満足におこなうことはできなか
った。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 本発明は前記従来方式の欠点を補うもので、形崩れがな
く、断面形状が真円に近い、いわゆる同芯撚りの多層撚
線を、集合撚りによって製造する方法及び装置を提供し
ようとするものである。

（−１−１問題点を解決するための手段図を用いて本発
明が採用した手段を説明する。

第１図は本発明の１実施例を示すものである。内層を構
成すべき複数素線３を撚線機１で撚り合わせる。この撚
線機は、従来方式を示す第３図の仮撚りを与えるための
オーパーツイスクー４２ではな（、永久撚りを与えるた
めの撚線機である。撚線機１で仮撚りでない永久撚りを
施された内層を構成すべき撚線４と、外層を構成すべき
複数素線５は、目板１５を通り、二度撚集合撚線機２の
ダイス６で集合され、フライヤー２０の１回転につき二
度の撚りを施されて多層撚線を形成し、巻取ドラム２４
に巻取られる。フライヤー２０は内層を構成すべき撚線
４の一方向と同方向に回転し、内外層に同方向の撚りを
与える。

上記のように、本発明は、オーバーツイスタ−でない撚
線機１を用いて内層を構成すべき複数素線３に対して仮
撚りでない永久撚りを施す第一工程と、二度撚集合撚線
機２を用いて外層を構成すべき複数素線５と第一工程で
得られた内層を構成すべき撚線４とをダイス６で集合し
て内層を構成すべき撚線４の一方向と同方向に二度撚り
を施す第二工程とを１ラインに連続に設け、これら二つ
の撚り工程を同時に進行させることを特徴とする多層撚
線の製造方法に係るものであり、また本発明は、内層を
構成すべき複数素線３に対して仮撚りでない永久撚りを
施す非オーバーツイスタ−の撚線機１と、外層を構成す
べき複数素線５と前記撚線機１で得られた内層を構成す
べき撚線４とをダイス６で集合して内層を構成すべき撚
線４の一方向と同方向に二度撚りを施す二度撚集合撚線
機とを１ラインに設け、これら二つの撚線機を同時に運
転することを特徴とする多層撚線の製造装置に係るもの
である。

第１図中、７は複数素線３を巻付けた供給ボビンで中空
軸８に遊輪される。９はフライヤーで中空軸８に遊輪さ
れ、モータ１０で駆動される。１１は溝付ガイドロー４
で溝底がセンターに位置し７ライヤー９と共に回転する
。１２．１３は駆動プーリ、１４は外層素線の供給ボビ
ンである。１６．１７は主軸で、ダイス６はこれらの主
軸と共に回転する。１８．１９は溝付ガイドロール、２
１．２２はキャプスタン、２３はトラバース、２５はク
レードルである。

第２図は第１図の撚線機１の側倒を示す。２６ハｔｌＡ
　付ガイドロール、２７はダイス、２８は素線の張力調
整ひげ、２９は供給ボビン、３０は回転ディスク、３１
，３２は駆動プーリ、３３は荷台、３４はモータである
。

第一工程で、内層を構成すべき複数素線に対して永久撚
りを付与するのは、後記作用の項で述べるように、第二
工程における内層の撚ピツチを外層の撚ピツチと異なる
ようにしておくのが目的であるから、撚線機１によって
複数素線に予め付与する永久撚りはと（僅かな撚りで足
りる。

得られる多層撚線をコンパクトに整形するため゛に、二
度撚集合撚線機２に設けるダイス６に圧縮ダイスを使用
することができる。

Ｃ羽　作用 本発明は、内層を構成すべき複数素線を二度撚り前に予
め撚り合わせておくから、この撚線の回りに外層素線を
配して二度撚集合撚線機で集合撚りを施すと、内外層の
一方向は同じであっても、撚ピンチ又は撚角度が異なる
ために、外層素線が内層の撚りの谷部に入り込むことが
全くないので、得られた多層撚線は断面が真円に近い円
形を呈し、形崩れのないいわゆる同芯撚りの多層撚線と
なる。

そして、本発明では、内層を構成すべき複数素線の予備
撚りを、前記特開昭６２−８４１０号公報におけるオー
バーツイスタ−でなく、真正の撚りを与える撚線機を用
いての永久撚りとしたから、予備撚りで一旦与えた撚り
は二度撚集合撚線機による撚り工程を通じて消失しない
ので、得られる多層撚線の全長にわたって、形崩れを完
全に防止することができる。

第３図のａは本発明による１＋６＋１２構造の圧縮なし
の丸撚りの断面を示し、同じくｂは圧縮ダイス使用の本
発明による同構造の圧縮整形をした断面を示す。いずれ
も外層素線は内層の撚りの谷部に入り込まず、内外層が
共に真円に近い形状になっている。第３図のＣは従来方
式による１十６＋１２構造の圧縮をしない丸撚りの断面
を示す。

外層素線が内層の撚りの谷部に入り込み、外周が六角形
状を呈する。同じくｄは従来方式による同構造の圧縮を
した場合の断面を示す。外層素線が内層の撚りの谷部に
入り込むため、外周に凹凸が生じている。

（へ）発明の効果 本発明によると、得られた多層撚線は全長にわたって形
崩れがなく、断面形状が真円に近いので、これを電線に
使用する場合、被覆の皮膜を均一にすることができる。

内外層の一方向が同一で、かつ外層素線が内層の撚りの
谷部に食い込んでいないため、可撓性が非常によい。内
層を構成すべき複数撚線の予備撚りはご（僅かで足りる
から、このための撚線機は簡易なものを使用することが
できる。二度撚集合撚線機のダイスに圧縮ダイスを使用
することにより、断面形状が真円に近いコンパクトに整
形された多層撚線を得ることができる。

第一工程の予備撚りと、第二工程の集合撚りを１ライン
に連続に設け、これら二つの撚り工程を同時に進行させ
るから、生産能率がよく、得られる多層撚線の品質も安
定する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す全体構成図、第２図は
予備撚りに使用する撚線機の側倒、第３図ａ、ｂは本発
明によって得られる多層撚線の断面形状、第３図ｃ、ｄ
は従来方式によって得られる多層撚線の断面形状、第４
図は従来方式による多層撚線の１製造例を示す。 １・・・内層を構成すべき複数素線に永久撚りを施す撚
線機、２・・・二度撚集合撚線機、３・・・内層を構成
すべき複数素線、４・・・内層を構成すべき撚線、５・
・・外層を構成すべき素線、６・・・ダイス。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　オーバーツイスターでない撚線機を用いて内層を構
   成すべき複数素線に対して仮撚りでない永久撚りを施す
   第一工程と、二度撚集合撚線機を用いて外層を構成すべ
   き複数素線と第一工程で得られた内層を構成すべき撚線
   とをダイスで集合して内層を構成すべき撚線の一方向と
   同方向に二度撚りを施す第二工程とを１ラインに連続に
   設け、これら二つの撚り工程を同時に進行させることを
   特徴とする多層撚線の製造方法。 ２　第一工程において、内層を構成すべき複数素線に対
   して永久撚りをごく僅かに施すことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の多層撚線の製造方法。 ３　二度撚集合撚線機のダイスに圧縮ダイスを使用し、
   多層撚線をコンパクトに整形することを特徴とする特許
   請求の範囲第１項又は第２項記載の多層撚線の製造方法
   。 ４　内層を構成すべき複数素線に対して仮撚りでない永
   久撚りを施す非オーバーツイスターの撚線機と、外層を
   構成すべき複数素線と前記撚線機で得られた内層を構成
   すべき撚線とをダイスで集合して内層を構成すべき撚線
   の一方向と同方向に二度撚りを施す二度撚集合撚線機と
   を１ラインに設け、これら二つの撚線機を同時に運転す
   るようにしたことを特徴とする多層撚線の製造装置。 ５　二度撚集合撚線機のダイスに圧縮ダイスを使用した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の多層撚線
   の製造装置。