JPS6319793A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 高周波誘導加熱を主に食品を加熱する為に応用した一般
に電子レンジと呼ばれる高周波加熱装置に関するもので
ある。

従来の技術 一般にマイクロ波を用いて食品等の誘電体を加熱する電
子レンジ等の高周波加熱装置はマイクロ波個有の波長と
加熱室や被加熱物の大きさや形との相互関係によって加
熱室内に定在波を生じ、被加熱物の加熱にむらが生じる
という問題を有している。この加熱むらを改善するため
に被加熱物を回転させるターンテーブル方式が一般的に
採用されているが、ターンテーブル方式の場合、被加熱
物ｅ［せるガラスなどの低損失誘電体で形成された皿受
台は円形で、加熱室の形状は加工性などから直方体のた
め、加熱室の有効容積が小さくなり１、又、被加熱物の
種類によっては非常に重量物とも回転させる必要があり
、高トルりのモータを必要とする等コスト的にも高くな
る欠点があった。そこで、これらの欠点を解消するため
に、マイクロ波の放射源であるアンテナを回転させる回
転アンテナ方式がある。第４図に示すような回転アンテ
ナ方式の高周波加熱装置では、マグネトロンなどの発振
器１より発振したマイクロ波出力を導波管２を介して加
熱室ａの底壁面のほぼ中心に設けられた励振口４より導
びき、低損失誘電体で形成されだ皿受台６に載置された
被加熱物５を加熱するものである。そして、被加熱物５
を均一加熱するために、前記励振口４と同・Ｕ円上にＬ
字形状の回転アンテナ１５を位置せしめ、導波管２の外
壁面に取付けられた駆動モータ７の出力軸７ａと係合さ
せ回転させる構成であった。

発明が解決しようとする問題点 このような回転アンテナ方式による高周波加熱装置では
、回転アンテナ１５より放射されたマイクロ波が、直接
被加熱物５に吸収されるので加熱室３内での定在波によ
る不均一加熱が少ないため加熱室３の寸法による影響が
少ないのが利点であるが、回転アンテナ１５０回転の中
心部が極端に強く加熱されるという問題点があった。こ
の問題点を解決する手段として特開昭５６−１５５９４
号公報に見られるように、回転ストリップアンテナの水
平部分の最さを調整することにより解決する方法もある
。この方法は、水平の回転ストリップアンテナと、被加
熱物のインピーダンスの整合を調整することにより、回
転中心の加熱のしすぎを抑えている方法なので負荷の形
状や大きさが変化すると、回転ストリップアンテナから
の放射が変化するので、ある限定された負荷は均一だが
異なる負荷については効果が少なかった。つまりいかな
る負荷についても回転中心からのマイクロ波を回転中心
での放射を少なくし水平方向に伝搬するためにはストリ
ップアンテナでは困難であると思われる。又、マイクロ
波を回転中心から水平方向に伝搬する方法として特公昭
４Ｂ−２１４４号公報のように樋状の回転導波器を回転
する構成である。この構成は給電口と樋状の回転導波器
の結合が困難である。つまり給電口の電界方向は一定な
ので、回転導波器と電界方向が同一になった時には、電
波は樋状の回転導波器の中を伝搬するが両者が直角にな
った時はほとんど伝搬しなくなってしまう。つまり回転
導波器がどの方向を向いても電波が回転導波器の中を伝
搬することはない。

したがって加熱分布も前後と左右で異なってしまう。

又実公昭４７−３５７４１号公報に示される構成はアン
テナと導波器を結合しているので、回転方向が変化して
も導波器の電波伝搬量は一定であるが、アンテナと導波
器が電気的に接触していないためにアンテナの電波がす
べて導波器に伝わりにくいので導波器の外周に電波の迷
路が必要になり、導波器が複雑になってしまうという問
題点があった。

本発明はこのような従来の問題点を解消するものであり
、高周波の分布の均一度を大巾に向上すると共に簡単な
構成により、分布の均一度のバラツキも少くする高周波
加熱装置を提供することを目的とする。

問題点を解決するだめの手段 上記問題点を解決するため、本発明の高周波加熱装置は
、被加熱物を加熱する加熱室と、マイクロ１を発生する
発振器と、前記加熱室の壁面に設け前記発振器の出力を
前記加熱室に供給する給電口と、前記加熱室１ｚ外方に
突出して設けた円形の凹部と、この凹部内で前記加熱室
壁面と平行に回転する円形の回転体とを備え、この回転
体は一部に励振口と、この励振口に設けた励振棒とを有
し、また、外周端部には特性インピーダンスを低くした
線路を形成した構成である。

作　　　用 上記構成により、発振器から発振されたマイクロ波は、
加熱室壁面に設けた給電口より供給され、回転体の一部
に設けられた励振口と励振棒より被加熱物に放射される
ため、前記回転体が回転することにより、マイクロ波の
放射が変化し被加熱物を均一に加熱することができるこ
ととなる。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面に基づき説明する
。第１図は本発明の一実施例である高周波加熱装置の断
面図である。第１図において、マグネトロンなどの発振
器１から発振されたマイクロ波は、導波管２を通り、加
熱室３の底壁面のほぼ中央に設けた給電口４より加熱室
３内に入り、被加熱物５を加熱する。加熱室ａ内の下部
には低損失誘電体で形成された前記被加熱物５を載置す
る皿受台６が設けられていて、皿受台６の下にはモータ
７などによって回転する金属体で円形状に作られた回転
体８が配置されている。尚、加熱室３の底壁面は、前記
回転体８と同心円とに円形で凹形状に絞っている。

第２図は、回転体８の平面図で、第３図は第２図のＡ−
Ａ’断面図である。回転体８の中心には、低損失誘電体
で形成された回転軸９が取付けられている。１０は励振
口で、この励振口１０にはアルミなどの金属体で、低損
失誘電体で形成された取付板１１と一体的に設けられた
励振棒１２ｆ：、同心円上に位置させ、リベット１３な
どにより取付けている。１４は回転体８の外周に設けら
れたマイクロ波の波長の略４分の１の長さを有する低イ
ンピーダンス部である。尚、前記励振口１０の位置ｅ１
や直径ｄ１、あるいは励振棒１２の直径ｄ２や長さｅ２
　　などは、加熱室３の大きさなどにより変わるため実
験的に求められるものである。

このような構成によれば、発振器１からのマイクロ波は
導波管２を通り、加熱室３の底壁面のほぼ中心に設けた
給電口４より、加熱室３と回転体８の間Ｖこ入る。ここ
で、回転体８の低インピーダンス部１４と加熱室３底壁
面の絞り面との間の距離Ｆを小さくすることにより、低
インピーダンスとなるため、そこからのマイクロ波はほ
とんど出なくなる。すなわち、はとんどのマイクロ波は
、回転体８の励振口１０と励振棒１２により放射される
ものである。尚、この回転体８はモータ７によって回転
するため、マイクロ波の放射が変化し被加熱物５を均一
に加熱するものである。

発明の効果 以とのように本発明の高周波加熱装置によれば次の効果
を得ることができる。

（１）回転体の励振口と励振棒により、はとんどのマイ
クロ波が放射され、かつ、回転体が回転するためマイク
ロ波の放射が変化し、被加熱物を均一に加熱することが
できる。

■　加熱室壁面に設けた給電口を回転体により覆うため
、被加熱物の底面中央が極端に強く加熱されない。

＋３）　　簡単な構成のためコヌト的にも安価であり、
種々の大きさの加熱室にも簡単に対応できる。

４）使用加熱室内には何の突起物がないので、使いやす
く掃除もしやすい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における高周波加熱装置の正
面断面図、第２図は同高周波加熱装置の回転体の平面図
、第３図は第２図のＡ−Ａ’断面図、第４図は従来の高
周波加熱装置の正面断面図である。 １・・・・・・発振器、３・・・・・・加熱室、４・・
・・・・給電口、８・・・・・・回転体、１０・・・・
・・励振口、１２・・・・・・励振棒、１４・・・・・
・低インピーダンス部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名／−
−−兄翁り器 ３−ＪＩＩ攪４望 ４−重電口 δ−回転体 第１図 １Ｏ−７ｄ掘口 ／２−Ｊ力４屏ト）岬に 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　被加熱物を加熱する加熱室と、マイクロ波を発生する
   発振器と、前記加熱室の壁面に設け前記発振器の出力を
   前記加熱室に供給する給電口と、前記加熱室に外方に突
   出して設けた円形の凹部と、この凹部内で前記加熱室壁
   面と平行に回転する円形の回転体とを備え、この回転体
   は一部に励振口と、この励振口に設けた励振棒とを有し
   、また、外周端部には特性インピーダンスを低くした線
   路を形成した高周波加熱装置。