JPS6319569Y2 - - Google Patents

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JPS6319569Y2
JPS6319569Y2 JP1980057361U JP5736180U JPS6319569Y2 JP S6319569 Y2 JPS6319569 Y2 JP S6319569Y2 JP 1980057361 U JP1980057361 U JP 1980057361U JP 5736180 U JP5736180 U JP 5736180U JP S6319569 Y2 JPS6319569 Y2 JP S6319569Y2
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JP
Japan
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piston
axial direction
ring land
pin
outer diameter
Prior art date
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JP1980057361U
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English (en)
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JPS56159642U (ja
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関のピストン形状、特にピス
トンのリングランドとスカートのエンジン前後方
向(ピストンピン方向)のプロフイルムに関す
る。
〔従来技術〕
周知の如く、ピストンはその往復運動に際し、
首振り運動を行い、その結果、オイル消費量が増
大し、ブローバイガスの吹き抜け量が多くなる。
そのために、本出願人は、ピストンの首振り運動
を変えることにより、上記の欠点を除去する技術
を特開昭54−129217号公報で提示した。これを第
1図について説明する。
1はシリンダ、2はピストン、3はピストンと
図示されていないコネクテイングロツドとを連結
するピストンピンで、ピストンのリングランド2
Aを大きくすることによりピストンの首振りを抑
制し、もつてオイル消費の改良、ブローバイガス
の吹き抜けの減少を図つている。
ところで、ピストン2は第1図,を使つて
説明すると、ピストンピン3の軸線方向のピスト
ン外径はそれと直角方向のピストン外径より小さ
くなつていて、シリンダ1との間隙が大きく、片
側に寄つている。
片寄つた状態で首振り状態に入ると、第1図
に点線で示す様にピストンのリングランドは偏つ
た当りとなる。従つて、首振り作用自体はリング
ランドを大きくすることにより押えられるが、オ
イル上り及びブローバイガスの吹き抜けに関して
は、リングランドの当りの少ない側(第1図,
では右側)ではリングランドとシリンダの間隙
が大きくなり、リングランドを大きくしたピスト
ンの効果が薄れる。またリングランドの当りが偏
るため、リングランドの摩耗が大きくなる。さら
に首振り時、ピストンがシリンダ曲面に沿つて第
1図の矢印Aの様な移動を行い、リングとリン
グ溝とのガスシールが悪くなる。これは首振り時
のみならず、通常のピストン往復運動時に於い
て、エンジン振動等の外力により、ピストンがピ
ストンピンの軸線方向に移動する際も同様のこと
が言える。
内燃機関のピストンに関し、実開昭53−160510
号公報には、スカート部を橇状をなす円弧状に形
成してシリンダライナ内面に当接させ、騒音やス
カツフイングの発生を防止する技術が示されてい
る。しかしながら、この公知技術では、ピストン
がピストンのピストンピンの軸線方向に移動する
のを防止することはできない。
また、第3図に示す従来のピストン加熱時の膨
張状態のピストンプロフイルムでは全てのリング
ランド部の外形が同じで、またピストンピン軸線
方向のスカートとシリンダとの間には間隙Sを有
し、ピストンピン軸線方向と直交する方向に比べ
て大きい。
〔解決すべき課題〕
したがつて、本考案の目的は、ピストンがピス
トンのピストンピンの軸線方向に移動するのを防
止して、オイル消費を改良し、ブローバイガスの
吹き抜けの減少を図ると共に、耐久性が向上する
内燃機関のピストンを提供するにある。
〔課題を解決する手段〕
本考案によれば、運転時にピストンが加熱され
た膨脹状態において、トツプランドを除く少なく
とも1つのリングランドがトツプランドより大き
な外形となる形状を有し、ピストン上部のピスト
ンピンの軸線方向のピストン外径をピストンピン
の軸線方向に対して直角方向のピストン外径より
小さく形成した内燃機関のピストンにおいて、ピ
ストンのスカートのピストンピンの軸線方向の径
を下方にいくにつれて大きくなるように、ピスト
ン外径を形成してある。
〔考案の作用〕
このように、スカートのピストンピンの軸線方
向の径を下方にいくにつれて大きくしたので、ピ
ストンの往復運動に際してピストンピンの軸線方
向へのピストンの移動が抑制され、外形の大きい
リングランドの当りがシリンダ中心に対して偏心
しなくなる。またトツプランドの外径は小さいの
で、シリンダとの当りが少なく大きな熱負荷に対
して寿命が長くなる。
〔実施例〕
第2図に本考案のピストンプロフイルの一例を
示し、参考のために従来のピストンプロフイルの
一例を第3図に示す。第2図において実線は熱膨
脹時のピストン形状を、また点線は常温時のピス
トン形状を示している。
第2図において、Aはリングランド部、Bはス
カート部を示し、リングランド部Aは全体的にピ
ストンピン3の軸線方向の外径がピストンピン3
の軸線方向に直角な方向の外径より小さく形成さ
れており、2Aはトツプランド2Tより外径を大
きくしたリングランドである。なお、リングラン
ド2Cの外径はトツプランドより大きくして、例
えばリングランド2Aと同じにしてもよい。そし
て、スカート2Bのピストンピン3の軸線方向側
の径は下方へいくにつれ徐々に大きくなつてい
る。
このようなスカート形状にすることにより、ピ
ストンピン3の軸線方向へのピストン2の移動が
抑制され、リングランド2Aの当りがシリンダ1
中心に対して偏心が少なくなり、リングランドの
外径を大きくした効果、すなわちオイル消費改
良、ブローバイガス減少をより大きく発揮でき
る。
リングランド2Aはシリンダ1に直接当接しな
いが、首振り、片寄り現象が発生すると結果的に
瞬間的に接触し、リングランド2Aとスカート2
Bとでピストン2とシリンダ1との間の間隙を微
小にして首振り、片寄り現象を抑制する。またリ
ングランド2Aの当りが均一となつてリングラン
ド2Aの摩耗が減少し、リングランド2Aの外径
を大きくしたことによつて生ずる利点を長期間維
持することができる。
第4図およびはそれぞれ本考案の作用効果
を図示したものである。これらの図は従来例を説
明した第1図およびに対応しており、図に示
す通りスカート部2Bがピン3の軸線方向に伸び
ているためにピストン2の移動方向は矢印Bに示
すようにピン3の軸線方向と直角方向に制限さ
れ、首振り運動をすることはない。
〔考案の効果〕
以上の如く本考案によれば、ピストンがピスト
ンピンの軸線方向に移動するのを防止し、首振り
や片寄りを阻止でき、もつてオイル消費を軽減す
ると共に、ブローバイガスの吹き抜けを減少し、
リングランドの当りを均一にでき、したがつてリ
ングランドの摩耗を減少できる。
【図面の簡単な説明】
第1図,,は従来例を示し、外径を大き
くしたリングランドを有するピストンを示す図
で、はピストンピンの軸線方向から見た側面
図、は平面図、はピストンピンの軸線方向と
直角方向から見た側面図である。第2図は本考案
を実施したピストンのピストンピンの軸線方向か
ら見た側面図である。第3図は従来のピストンの
側面図である。第4図,は本考案の作用効果
を示す図では平面図、はピストンピンの軸線
方向と直角方向に見た側面図である。 1……シリンダ、2……ピストン、2A……外
径を大きくしたリングランド、2B……スカー
ト、2T……トツプランド、3……ピストンピ
ン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 運転時にピストンが加熱された膨脹状態におい
    て、トツプランドを除く少なくとも1つのリング
    ランドがトツプランドより大きな外形となる形状
    を有し、ピストン上部のピストンピンの軸線方向
    のピストン外径をピストンピンの軸線方向に対し
    て直角方向のピストン外径より小さく形成した内
    燃機関のピストンにおいて、ピストンのスカート
    のピストンピンの軸線方向の径を下方にいくにつ
    れて大きくなるように、ピストン外径を形成した
    ことを特徴とする内燃機関のピストン。
JP1980057361U 1980-04-28 1980-04-28 Expired JPS6319569Y2 (ja)

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JP1980057361U JPS6319569Y2 (ja) 1980-04-28 1980-04-28

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JP1980057361U JPS6319569Y2 (ja) 1980-04-28 1980-04-28

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Publication Number Publication Date
JPS56159642U JPS56159642U (ja) 1981-11-28
JPS6319569Y2 true JPS6319569Y2 (ja) 1988-06-01

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ID=29651860

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6075658U (ja) * 1983-10-31 1985-05-27 いすゞ自動車株式会社 内燃機関のピストン
KR100489134B1 (ko) * 2002-06-29 2005-05-17 현대자동차주식회사 오프셋 크랭크샤프트 장착 엔진의 피스톤 구조

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54129217A (en) * 1978-03-30 1979-10-06 Nissan Diesel Motor Co Ltd Internal combustion engine piston

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5735617Y2 (ja) * 1977-05-24 1982-08-06

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54129217A (en) * 1978-03-30 1979-10-06 Nissan Diesel Motor Co Ltd Internal combustion engine piston

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JPS56159642U (ja) 1981-11-28

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