JPS63194400A

JPS63194400A - 電磁遮蔽材

Info

Publication number: JPS63194400A
Application number: JP2664387A
Authority: JP
Inventors: 賢一畠山; 乾　哲司
Original assignee: NEC Corp
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1987-02-06
Filing date: 1987-02-06
Publication date: 1988-08-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は電子機器からの電磁波の漏洩、放射を抑制する
為の電磁遮蔽材に関する。

（従来の技術）電子機器からの電磁波の漏洩、放射を抑制する目的で種
々の電磁遮蔽材が開発されているが、よく用いられてい
るものは、遮蔽材を電磁波が通過する際の透過減衰量を
大きくした遮蔽材である。

これとは別に、電子機器から漏洩する電磁波は、筐体内
部で発生する磁界によって筐体内壁に誘導される電流成
分が原因であることに？上目し、線状磁性体を配列した
シート状の誘導電流抑制形の電磁遮蔽材が開発されてい
る。

（発明が解決しようとする問題点）電磁波の漏洩を特に低レベルにする必要のあるときは、
その回路部分を良導体の金属板よりなる筐体で覆うこと
が良く行なわれている。この場合、回路部分全体を金属
板で完全に覆うと遮蔽効果は大きくなるが現実には放熱
の為の空隙や、配線の為の穴は覆うことはできず、この
部分から漏洩する電磁波を抑制することが必要となる。

この為には、従来開発されている透過減衰量を大きくし
た遮蔽材は使用できない。誘導電流抑制形の遮蔽材が原
理的には良いが、空隙の形に合わせた効果的な使用をす
るには従来のものでは不便である。ここでは筐体に設け
られた円状の空隙を対象とし、これから漏洩する電磁波
を抑制する遮蔽材とする。

（問題点を解決する為の手段）金属板でつくられた筐体に設けられた円状の空隙から漏
洩する電磁波のうち、筐体内で発生した磁界による誘導
電流が筐体外へこの空隙を通って漏洩する成分を考える
とき、空隙が小さければ誘導電流は空隙の辺に垂直であ
る。これに伴う空隙の周辺の磁界は空隙と同心の円状に
分布することになり、線状磁性体と磁界が平行になるよ
うに線状磁性体（１）を第１図に示すように円環状に分
布させ、これを樹脂（２）で固めてドーナツ状に成形す
る。第１図に於て、内径ｄｌは空隙の大きさに合せ、外
形ｄ２は大きいほど効果的であるが、実際上ｄ２＞ｄｌ
　＋　１０ｍｍとすればよい。このドーナツ状遮蔽材を
筐体に固定する為には第１図に示すように粘着剤（４）
によるもの、第２図に示すようにネジ止め用穴のついた
金属板（５）を用いる方法とがある。いずれの場合も遮
蔽の効果には差はない。筐体の円状の空隙を筐体内側に
円筒状に伸ばした構造にすると磁性体で覆われた部分の
面積を大きくすることができる。第３図はこの様な形状
の空隙に使用する為の遮蔽材の構造を示すもので、外径
ｄ３、及び内径ｄ４の長ｄ５のソレノイド状に線状磁性
体（１）を巻き、これを樹脂（２）で固めたものは一体
化し、筐体と固定する為の粘着剤シート（６）をつけた
ものである。ｄ３．ｄ４．ｄ５は空隙の寸法に合わせる
。

（作用）金属面上に誘導された電流が流れるときの抵抗は表皮効
果を考慮した表面抵抗ｐｓで表わされる。これに対し、
金属表面に磁性体があるときは金属面上に分布する磁界
との作用により、［ωｐｏμＲ”＋ｊω１”Ｏ（１”ｒ
−ｔ）ｌｄのインピーダンスがｐｓに加わる。但し、ω
は面周波数、ｐｏは真空の透磁率、ｄは磁性体の厚さで
あり、磁性体の比透磁率はＰＲｌ−ｊｌｌＲｌｌである
。これより、磁性体の比透磁率が大きければこれによる
インピーダンスが金属の表面抵抗よりも大きくなり、電
流を抑制することができる。即ち、本発明の遮蔽材を用
いれば円状の空隙の周囲を磁性体のあるところは抵抗が
大きく、電流が抑制され、隙間から漏れる電流が小さく
なる。線間磁性体を用いるときは、線の方向と磁界の方
向とが一致しなければならない。円状の空隙の極く近傍
では磁界は空隙を同心円状に分布すると考えられるので
、線状磁性体は円環状に配置する。

（実施例）第４図は筐体（７）の空隙に、第１図に示す遮蔽材（８
）を用いた例を示す。第５図は円状空隙部を筐体（１ｏ
）の内部に円筒状に伸ばしたところに、第３図に示す遮
蔽材を適用した図を示す。

（発明の効果）本発明により、金属の筐体に設けられた円状の空隙から
漏洩する電磁波を効果的に遮蔽することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は円環状に分布させた線状磁性体による遮蔽材の
構造を示すのものでの筐体への固定に粘着剤を用いる場
合の図、第２図はネジ止め用穴のついた金属板を用いる
ものを示す図。第３図は、円筒状に入超した空隙部に使
用する為の遮蔽材で２つのソレノイド状に巻いた線状磁
性体を一体化したものの構造を示す図である。第４図は
第１図に示した遮蔽材を使用した図、第５図は第３図に
示した遮蔽材を使用した図である。（１）線状磁性体、（２）樹脂、（３）ドーナツ状に成
形した遮蔽材、（４）粘着材、（５）ネジ止め用穴のつ
いた金属板、（６）粘着材、（７）筐体、（８）第１図
に示す遮蔽材、第１図第２図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】１、円環状に分布させた線状磁性体を樹脂で固めて輪状
に成形し、一方の面に粘着剤シート、或いはネジ止用穴
のついた金属板を設けたことを特徴とする電磁遮蔽材。２、線状磁性体をソレノイド状に巻いて樹脂で固定した
長さが同じで直径の異なる２つの円筒を用い、これを同
心円状に配置して一方の断面にて両円筒を固定して一体
化したことを特徴とする電磁遮蔽材。