JPS6319287Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はワイシヤツ、その他の衣服の襟先に装
着する改良された襟飾り具に関する。

（従来の技術） 衣服の襟部の左右先端部に装着して使用される
フアツシヨン効果を高めるための襟飾り具は、実
開昭50−9294号の襟飾り具として、また実開昭51
−157389号のワイシヤツ用アクセサリーとして既
に開示されている。

これらの襟飾り具は表板、裏板、左右側板より
かこみ形成した平面上略三角形状で、内部に空洞
部をもつ収納部を本体とし、該収納部に挿し込ん
だ襟先からの脱落を防止するために裏板に止螺子
をもつた構造である。これにより収納部に襟先を
収容した後、止螺子により襟先に固定すればフア
ツシヨン効果の所期の目的を達成することができ
る。

しかして、シヤツ等の衣服は極めて頻繁に洗た
くを必要とし、従つて着脱する止螺子の尖端でか
えつて襟先に凹み、すり切れ等の損傷を与えてし
まうことがある。特に、１本の止螺子で固定する
ために使用者において落下、紛失を防ぐ意識が強
く働き、堅く締めつける。また、前記したように
１本の止螺子式であるから止螺子の対向面に広い
表板を有しなければならず、表板の模様でしか変
形不可能でデザイン上からの制限がある。

（考案の目的） 本考案は襟先とこの形状にデザイン上マツチし
た襟飾り具とで自然な襟先を形成しうること、し
かも襟先を広くかくすことなく装着する中で襟先
の固定を安定して行い、また、襟先の損傷を防止
する襟飾り具を提供するものである。

（考案の構成） 本考案は平面上三角形を呈する飾り具の主体の
表面側に襟先を露出する三角形状の切欠部と切欠
きから残され、襟先の外縁上面にかかる所定巾の
係止片とを設け、裏板に取付けた進退自在のネジ
の内端に皿状の押圧板とを設けて当該皿状の押圧
板と係止片とで襟先を所定間隔巾をあけて押着固
定しうるようにした襟飾り具に関するものであ
る。

以下、本考案の実施例を示す図面について説明
すれば、第１図は襟飾り具Ａの全体の平面図で、
主体１は三角形の底板２とその頂点３に至る二辺
に起立した所定高さの左右側板４，４と、該側板
４，４の上縁から内側に折曲した所定巾の係止片
５，５とで三角形の一辺を襟先６の挿入口７とし
て開放した襟先１の収納部を形成する。

６ａは襟である。係止片５，５の内側には平面
上三角形を呈して開放している切欠部９を設け
る。左右側板４，４の拡開角度は市販されている
襟先６ａに対応して任意に設定される。係止片
５，５の巾も襟先６ａの角度に合わせて細巾に、
あるいは太巾に任意に変形する。係止片５，５の
表面には模様等の装飾を施すことがある。裏板２
にはネジ１０を進退自在に取付け、かつ、ネジ１
０の内端には大径の押圧板１１を固着する。押圧
板１１は前進時に対向する各係止片５，５に対し
て各周縁の一定範囲を突合可能にし、押圧部１１
ａ，１１ａを設ける。１０ａはネジ頭であり、２
ａは補強部である。尚、図示上主体１は頂点３を
備えているが衣服Ｂの襟先が丸味をおびている場
合はこれに合うカーブラインとすることもある。

（作用・効果） 本考案は以上のように襟先に対して襟飾り具の
主体はその挿入口から襟先を挿入し、襟先の裏面
を主体の裏板で支持し、襟先の表面を係止片で支
持してネジを前進させれば襟先を押圧板と係止片
とで挟持し、襟飾り具を襟先に押着固定すること
になる。

このように本考案の襟飾り具は係止片により襟
先縁に沿つてＶ字形を呈することができ、主体の
デザインをシンプル化でき、従来品にない変形を
可能にし、しかもかかる飾り具にあつても押圧板
により係止片をストツパとして２点部で襟先を確
実に挟持して紛失を防ぐことができ、更にネジ尖
端による挟持でないので衣服に損傷を与えること
なく使用できる実用価値を有する。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は正面図、第２図は−線、第３
図は−線に沿える各断面図、第４図は使用状
態を示す正面図である。 Ａ……襟飾り具、Ｂ……衣服、１……主体、２
……裏板、４……左右側板、５……係止片、６…
…襟先、６ａ……襟、７……挿入口、１０……ネ
ジ、１１……押圧板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 裏板２と左右側板４，４でかこみ、上部に襟先
   ６の挿入口７を有する収納部を主体とした襟飾り
   具において、表面側に左右側板４，４の上縁から
   内折した所定巾の係止片５，５を平面上Ｖ字形に
   設け、かつ裏板２に進退自在のネジ１０の内端に
   前記係止片５，５に部分的に突合する押圧部１１
   ａ，１１ａを有する押圧板１１を設けて成る襟飾
   り具。