JPS63192843A - オ−ステナイト系耐熱鋳鉄材料 - Google Patents
オ−ステナイト系耐熱鋳鉄材料Info
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- JPS63192843A JPS63192843A JP2427587A JP2427587A JPS63192843A JP S63192843 A JPS63192843 A JP S63192843A JP 2427587 A JP2427587 A JP 2427587A JP 2427587 A JP2427587 A JP 2427587A JP S63192843 A JPS63192843 A JP S63192843A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は自動車のターボハウジングの如く、高温に曝
される部位に使用されるオーステナイト系の耐熱鋳鉄材
料に関し、特に繰返し加熱−冷却が繰返されるような使
用条件下での耐酸化性が優れたオーステナイト系耐熱鋳
鉄材料に関するものである。
される部位に使用されるオーステナイト系の耐熱鋳鉄材
料に関し、特に繰返し加熱−冷却が繰返されるような使
用条件下での耐酸化性が優れたオーステナイト系耐熱鋳
鉄材料に関するものである。
従来の技術
最近の自動車エンジンは益々高性能化される傾向にあり
、そのためエンジンの排気ガ°ス温度も従来よりも高温
化していることから、ターボハウジングなどの排気ガス
系の鋳鉄部品としても、より一層耐熱性を高めることが
要求されている。
、そのためエンジンの排気ガ°ス温度も従来よりも高温
化していることから、ターボハウジングなどの排気ガス
系の鋳鉄部品としても、より一層耐熱性を高めることが
要求されている。
従来このような用途に使用される耐熱鋳鉄材料としては
、例えば特公昭54−38968号に示されているよう
なフェライト系の高3i球状黒鉛鋳鉄や、ニレジスト鋳
鉄(インコ社商標)として知られるオーステナイト系の
高Ni球状黒鉛鋳鉄が代表的である。
、例えば特公昭54−38968号に示されているよう
なフェライト系の高3i球状黒鉛鋳鉄や、ニレジスト鋳
鉄(インコ社商標)として知られるオーステナイト系の
高Ni球状黒鉛鋳鉄が代表的である。
発明が解決すべき問題点
前述のような従来の耐熱鋳鉄材料のうちでも、特にオー
ステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄は、他の耐熱鋳鉄例え
ばフェライト系高Si球状黒鉛鋳鉄などと比較して優れ
た高温強度や耐熱疲労特性を示すことから、ターボハウ
ジンクなどに適当と考えられる。しかしながら従来のオ
ーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄は、繰返し加熱−冷
却における耐酸化性がフェライト系の高3i球状黒鉛鋳
鉄より劣る問題があった。すなわち、ターボハウジング
等の自動車部品は、繰返して加熱−冷却サイクルを受け
る環境下にあり、したがって従来のオーステナイト系高
Ni球状黒鉛鋳鉄では酸化の問題から必ずしも充分な耐
久性を示し得なかったのである。
ステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄は、他の耐熱鋳鉄例え
ばフェライト系高Si球状黒鉛鋳鉄などと比較して優れ
た高温強度や耐熱疲労特性を示すことから、ターボハウ
ジンクなどに適当と考えられる。しかしながら従来のオ
ーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄は、繰返し加熱−冷
却における耐酸化性がフェライト系の高3i球状黒鉛鋳
鉄より劣る問題があった。すなわち、ターボハウジング
等の自動車部品は、繰返して加熱−冷却サイクルを受け
る環境下にあり、したがって従来のオーステナイト系高
Ni球状黒鉛鋳鉄では酸化の問題から必ずしも充分な耐
久性を示し得なかったのである。
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、従
来のオーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄をざらに改良
し、繰返し加゛熱−冷却を受ける環境下でも優れた耐酸
化性を発揮し得るようにしたオーステナイト系の高Ni
球状黒鉛鋳鉄からなる耐熱鋳鉄材料を提供することを目
的とするものである。
来のオーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄をざらに改良
し、繰返し加゛熱−冷却を受ける環境下でも優れた耐酸
化性を発揮し得るようにしたオーステナイト系の高Ni
球状黒鉛鋳鉄からなる耐熱鋳鉄材料を提供することを目
的とするものである。
問題点を解決するための手段
本発明者等は、オーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄の
耐酸化性を向上させる手段について種々実験・検討を重
ねた結果、Zrを添加することによって、高温強度や耐
熱疲労特性を損なうことなく、耐酸化性を従来よりも大
幅に向上させ、特に加熱−冷却が繰返されるような環境
下でも充分な耐酸化性を発揮し得ることを見出し、この
発明をなすに至ったのである。
耐酸化性を向上させる手段について種々実験・検討を重
ねた結果、Zrを添加することによって、高温強度や耐
熱疲労特性を損なうことなく、耐酸化性を従来よりも大
幅に向上させ、特に加熱−冷却が繰返されるような環境
下でも充分な耐酸化性を発揮し得ることを見出し、この
発明をなすに至ったのである。
すなわちこの発明のオーステナイト系耐熱鋳鉄材料は、
成分組成がC2,5〜3.0%、Si2.6〜3.2%
、Mn0.8〜1.0%、P0.08%以下、S 0.
02%以下、Cr1.5〜5.0%、Ni16.0〜3
0゜0%、Mg0.03〜0.10%、Zr0106〜
0.5%、残部Feおよびその他の不可避的不純物より
なり、かつ金属組織として、オーステナイト基地中に球
状黒鉛が晶出しかつその間に微細な炭化物が析出したも
のである。
成分組成がC2,5〜3.0%、Si2.6〜3.2%
、Mn0.8〜1.0%、P0.08%以下、S 0.
02%以下、Cr1.5〜5.0%、Ni16.0〜3
0゜0%、Mg0.03〜0.10%、Zr0106〜
0.5%、残部Feおよびその他の不可避的不純物より
なり、かつ金属組織として、オーステナイト基地中に球
状黒鉛が晶出しかつその間に微細な炭化物が析出したも
のである。
作 用
この発明の耐熱鋳鉄材料においては、基本的には従来の
オーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄にZrを添加する
ことによって粒界腐食を防止し、これによって耐酸化性
を飛躍的に向上させている。
オーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄にZrを添加する
ことによって粒界腐食を防止し、これによって耐酸化性
を飛躍的に向上させている。
なお金属組織としては、従来のものと同様に、オーステ
ナイト基地中に球状黒鉛が晶出し、かつ黒鉛間に微細炭
化物が析出したものとなっている。
ナイト基地中に球状黒鉛が晶出し、かつ黒鉛間に微細炭
化物が析出したものとなっている。
次にこの発明における各合金元素の添加理由および添加
量限定理由について説明する。
量限定理由について説明する。
C,Si:
Cおよび3iは鋳鉄としての黒鉛の晶出に関係する必須
の元素であり、これらのうち5iは耐酸化性の向上にも
寄与する。鋳鉄においてはC量、Si母は次式で表わさ
れる炭素当lit (CE値)で総合的に考慮する必要
がおる。
の元素であり、これらのうち5iは耐酸化性の向上にも
寄与する。鋳鉄においてはC量、Si母は次式で表わさ
れる炭素当lit (CE値)で総合的に考慮する必要
がおる。
CE=C(%)−113i(%)+P(%))/3炭素
当量が3.40未満では湯流れ性が悪く、またひけ巣や
ピンホールの発生率なども高くなり、一方4.10を越
えればカーボン70−やチルの発生などの問題が生じる
。したがって炭素当量を3.40〜4.10の範囲内と
し、しかもSiの耐酸化性向上効果を考慮して3iの割
合を若干高める観点から、Cは2,5〜3.0%、Si
は2.6〜3.2%の範囲内に定めた。
当量が3.40未満では湯流れ性が悪く、またひけ巣や
ピンホールの発生率なども高くなり、一方4.10を越
えればカーボン70−やチルの発生などの問題が生じる
。したがって炭素当量を3.40〜4.10の範囲内と
し、しかもSiの耐酸化性向上効果を考慮して3iの割
合を若干高める観点から、Cは2,5〜3.0%、Si
は2.6〜3.2%の範囲内に定めた。
Mn:
Mnはオーステナイトの安定化に重要な元素であるが、
0.6%未満ではその効果が少なく、1,0%を越えれ
ばブローホールなどの発生が多くなる。
0.6%未満ではその効果が少なく、1,0%を越えれ
ばブローホールなどの発生が多くなる。
したがってMnは0.6〜1.0%の範囲内とした。
P、S:
PおよびSはいずれも不可避的不純物として含有される
元素であり、その母が多ければ粒界に析出して耐酸化性
を低下させるが、P 0.08%以下、S 0.02%
以下であれば特に問題がないところから、Pは0.08
%以下、Sは0.02%以下とした。
元素であり、その母が多ければ粒界に析出して耐酸化性
を低下させるが、P 0.08%以下、S 0.02%
以下であれば特に問題がないところから、Pは0.08
%以下、Sは0.02%以下とした。
0r=
Crは高温強度、耐酸化性の向上に有効な元素であるが
、1.5%未満では充分な効果が得られず、5.0%を
越えれば加工性が低下するから、1,5〜5.0%の範
囲内とした。なおこの発明の鋳鉄材料の場合、Zrの添
加によって耐酸化性が著しく向上するとともに高温強度
も向上するから、Crの添加量が従来よりも少ない1.
5〜2.5%の範囲内でも充分な高温強度、耐酸化性が
得られ、したがってコストの面からはOrは1.5〜2
.5%の範囲内とすることが望ましい。
、1.5%未満では充分な効果が得られず、5.0%を
越えれば加工性が低下するから、1,5〜5.0%の範
囲内とした。なおこの発明の鋳鉄材料の場合、Zrの添
加によって耐酸化性が著しく向上するとともに高温強度
も向上するから、Crの添加量が従来よりも少ない1.
5〜2.5%の範囲内でも充分な高温強度、耐酸化性が
得られ、したがってコストの面からはOrは1.5〜2
.5%の範囲内とすることが望ましい。
N1 :
Niは基地組織のオーステナイト化のために最も重要な
元素である。Niが16.0%未満ではオーステナイト
を安定化する効果が充分に得られず、一方30.0%を
越えればその効果が飽和し、コスト上昇を招くだけであ
るから、16.0〜30.0%の範囲内とした。なおN
iが20%前後まではオーステナイト安定化の効果が必
ずしも充分ではないことがおるが、この発明の場合は、
Zrの添加によって礪械的性質が充分に向上されるため
、実際上は20%前後でも充分であり、またNiは高価
でおることから、Niの添加量は前記の範囲内でも特に
19〜22%の範囲内が好ましい。
元素である。Niが16.0%未満ではオーステナイト
を安定化する効果が充分に得られず、一方30.0%を
越えればその効果が飽和し、コスト上昇を招くだけであ
るから、16.0〜30.0%の範囲内とした。なおN
iが20%前後まではオーステナイト安定化の効果が必
ずしも充分ではないことがおるが、この発明の場合は、
Zrの添加によって礪械的性質が充分に向上されるため
、実際上は20%前後でも充分であり、またNiは高価
でおることから、Niの添加量は前記の範囲内でも特に
19〜22%の範囲内が好ましい。
Mg:
Mgは鋳鉄組織中の黒鉛を球状化するために必要な元素
であり、残留Mg量が0.03〜0.10%の範囲内で
なければ必要とする球状黒鉛鋳鉄組織が得られない。特
にMCIが0.03%未満では黒鉛が芋虫状となって充
分に球状化されない。したがってMCIは0.03〜0
.10%の範囲内とした。
であり、残留Mg量が0.03〜0.10%の範囲内で
なければ必要とする球状黒鉛鋳鉄組織が得られない。特
にMCIが0.03%未満では黒鉛が芋虫状となって充
分に球状化されない。したがってMCIは0.03〜0
.10%の範囲内とした。
Zr:
Nbは安定な炭化物を生成するとともに硫化物を安定化
して、耐粒界腐食性を高め、これにより耐酸化性能を著
しく向上させる重要な元素であり、またこのほか結晶粒
微細化等によって、高温強度等の機械的性質の向上にも
寄与する元素である。
して、耐粒界腐食性を高め、これにより耐酸化性能を著
しく向上させる重要な元素であり、またこのほか結晶粒
微細化等によって、高温強度等の機械的性質の向上にも
寄与する元素である。
Zrが0.06%未満では上記の効果が少なく、一方0
.5%を越えれば析出物量が多くなって各種性能を劣化
させる傾向を示し、またそれ以上添加しても添加量のわ
りには性能が向上しないためコスト的に不利となる。し
たがってNbは0.06〜0.5%の範囲内とした。
.5%を越えれば析出物量が多くなって各種性能を劣化
させる傾向を示し、またそれ以上添加しても添加量のわ
りには性能が向上しないためコスト的に不利となる。し
たがってNbは0.06〜0.5%の範囲内とした。
実施例
第1表の材料Nα1〜6に示す成分の材料について、2
0に9高周波溶解炉を用いて鋳造した。ここで球状化処
理材としてはNi−8%MQ合金を用い、また接種材と
してはFe−75%Si合金を0.3%使用した。出8
温度は1650’C1注湯温度は1500’C以上であ
る。
0に9高周波溶解炉を用いて鋳造した。ここで球状化処
理材としてはNi−8%MQ合金を用い、また接種材と
してはFe−75%Si合金を0.3%使用した。出8
温度は1650’C1注湯温度は1500’C以上であ
る。
なお第1表のNQ 1は、従来のオーステナイト系高N
i球状黒鉛鋳鉄すなわちニレジスト鋳鉄のうらでも、こ
の発明の成分に近いASTM規格のD−2のニレジスト
鋳鉄からなる従来材、N(12およびNα3はそれぞれ
この発明の成分範囲内の本発明材、N0. 4はフェラ
イト系耐熱鋳鉄として一般的な高3i球状黒鉛鋳鉄から
なる比較材、Nα5およびN0. 6はそれぞれzr添
加量がこの発明の範囲を外れた比較材である。
i球状黒鉛鋳鉄すなわちニレジスト鋳鉄のうらでも、こ
の発明の成分に近いASTM規格のD−2のニレジスト
鋳鉄からなる従来材、N(12およびNα3はそれぞれ
この発明の成分範囲内の本発明材、N0. 4はフェラ
イト系耐熱鋳鉄として一般的な高3i球状黒鉛鋳鉄から
なる比較材、Nα5およびN0. 6はそれぞれzr添
加量がこの発明の範囲を外れた比較材である。
第 1 表 : 供試材の成分組成 (wt%)□□□
−−−] 」 第1表に示す各材料N(11〜N016について、20
#X30mX 5#の試験片を切出し、200’C#9
00℃の繰返し酸化試験を行なって、酸化減量を調べた
。ここで繰返し試験の条件は、200’Cから900°
Cまで14分間で昇温し、900°Cに10分間保持し
た後、200’Cまで4分間で強制冷却し、200’C
到達後ただちに900 ’Cまで前記同様に加熱する過
程を、加熱−保持−冷却を1サイクルとして100サイ
クル繰返した。また酸化減量は、上記の繰返し酸化試験
後にショツトブラスト処理を施してスケール除去を行な
ってから重量を測定して試験後重量とし、 によって求めた。
−−−] 」 第1表に示す各材料N(11〜N016について、20
#X30mX 5#の試験片を切出し、200’C#9
00℃の繰返し酸化試験を行なって、酸化減量を調べた
。ここで繰返し試験の条件は、200’Cから900°
Cまで14分間で昇温し、900°Cに10分間保持し
た後、200’Cまで4分間で強制冷却し、200’C
到達後ただちに900 ’Cまで前記同様に加熱する過
程を、加熱−保持−冷却を1サイクルとして100サイ
クル繰返した。また酸化減量は、上記の繰返し酸化試験
後にショツトブラスト処理を施してスケール除去を行な
ってから重量を測定して試験後重量とし、 によって求めた。
以上の酸化減量測定結果を第1図に示す。第1図から、
本発明材(Nα2、Nα3)は、従来材であるニレジス
ト鋳鉄(Nα1)と比較して酸化減量が約174〜11
5であり、したがって繰返し加熱−冷却における耐酸化
性が著しく優れていることが明らかである。
本発明材(Nα2、Nα3)は、従来材であるニレジス
ト鋳鉄(Nα1)と比較して酸化減量が約174〜11
5であり、したがって繰返し加熱−冷却における耐酸化
性が著しく優れていることが明らかである。
なおフェライト系耐熱鋳鉄材料の高3i球状黒鉛鋳鉄で
あるNα4の比較材は酸化減量がニレジスト鋳鉄(Nα
1)の約172ではあるが、本発明材(Nα2、Nα3
)の約2倍の酸化減量を示しており、したがってこの発
明の鋳鉄材料はオーステナイト系のものであるにもかわ
らず、従来のフェライト系の耐熱鋳鉄材料と比較しても
耐酸化性が優れていることが判る。またNα5の比較材
はZr添加量がこの発明の下限値に満たないものである
が、この場合は本発明材の2倍以上の酸化減量を示した
。
あるNα4の比較材は酸化減量がニレジスト鋳鉄(Nα
1)の約172ではあるが、本発明材(Nα2、Nα3
)の約2倍の酸化減量を示しており、したがってこの発
明の鋳鉄材料はオーステナイト系のものであるにもかわ
らず、従来のフェライト系の耐熱鋳鉄材料と比較しても
耐酸化性が優れていることが判る。またNα5の比較材
はZr添加量がこの発明の下限値に満たないものである
が、この場合は本発明材の2倍以上の酸化減量を示した
。
ざらに、Nα6の比較材はZr添加量がこの発明の上限
値を越えるものであり、Nα3の本発明材の約3倍の伍
の7−rを添加したにもかかわらず酸化減量はほぼ等し
り、シたがってZrをこの発明の上限値以上添加しても
耐食性向上効果は変わらないことが判る。
値を越えるものであり、Nα3の本発明材の約3倍の伍
の7−rを添加したにもかかわらず酸化減量はほぼ等し
り、シたがってZrをこの発明の上限値以上添加しても
耐食性向上効果は変わらないことが判る。
また第1表に示す本発明材N(12の断面金属組織写真
を第2図(A>、(B)に示す。これらの組織写真から
、本発明材では従来のニレジスト鋳鉄と同様にオーステ
ナイト基地中に球状黒鉛が晶出するとともに、その間に
微細な炭化物が析出していることが判る。
を第2図(A>、(B)に示す。これらの組織写真から
、本発明材では従来のニレジスト鋳鉄と同様にオーステ
ナイト基地中に球状黒鉛が晶出するとともに、その間に
微細な炭化物が析出していることが判る。
発明の効果
この発明の耐熱鋳鉄材料は、単に高温強度や耐熱疲労特
性が優れるのみならず、耐酸化性が著しく優れており、
特に繰返し加熱−冷却を受けるような環境下での耐酸化
性が従来のオーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄である
ニレジスト鋳鉄と比較して格段に優れており、したがっ
て自動車のターボハウジング等に使用して従来よりも格
段にその長寿命化を図ることができる。
性が優れるのみならず、耐酸化性が著しく優れており、
特に繰返し加熱−冷却を受けるような環境下での耐酸化
性が従来のオーステナイト系高Ni球状黒鉛鋳鉄である
ニレジスト鋳鉄と比較して格段に優れており、したがっ
て自動車のターボハウジング等に使用して従来よりも格
段にその長寿命化を図ることができる。
第1図は実施例における各材料の酸化減量を比較して示
すグラフ、第2図は本発明材の断面金属組織写真で、そ
の(A>は倍率100倍のもの、(B)は倍率400倍
のものでおる。 第1図
すグラフ、第2図は本発明材の断面金属組織写真で、そ
の(A>は倍率100倍のもの、(B)は倍率400倍
のものでおる。 第1図
Claims (1)
- C2.5〜3.0%(重量%、以下同じ)、Si2.6
〜3.2%、Mn0.6〜1.0%、P0.08%以下
、S0.02%以下、Cr1.5〜5.0%、Ni16
.0〜30.0%、Mg0.03〜0.10%、Zr0
.06〜0.5%、残部Feおよびその他の不可避的不
純物よりなる成分組成を有し、オーステナイト基地中に
球状黒鉛が晶出しかつその間に微細な炭化物が析出した
組織からなることを特徴とするオーステナイト系耐熱鋳
鉄材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2427587A JPS63192843A (ja) | 1987-02-04 | 1987-02-04 | オ−ステナイト系耐熱鋳鉄材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2427587A JPS63192843A (ja) | 1987-02-04 | 1987-02-04 | オ−ステナイト系耐熱鋳鉄材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63192843A true JPS63192843A (ja) | 1988-08-10 |
Family
ID=12133652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2427587A Pending JPS63192843A (ja) | 1987-02-04 | 1987-02-04 | オ−ステナイト系耐熱鋳鉄材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63192843A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100435324B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2004-06-10 | 현대자동차주식회사 | 고온 내산화성을 갖는 내열구상흑연주철 |
-
1987
- 1987-02-04 JP JP2427587A patent/JPS63192843A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100435324B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2004-06-10 | 현대자동차주식회사 | 고온 내산화성을 갖는 내열구상흑연주철 |
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