JPS6319194Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、各種衣裳や服飾用品に装着して発光
装飾を施すための発光装飾体に係るものである。

婚礼の花嫁衣裳や芸人の舞台衣裳等において
は、一般に豪華で華美な模様が施されているが、
その模様を一層引立たせるため、また、式場や舞
台の照明を落した場合でも模様の効果を減殺させ
ないために、多数の発光ダイオードにより模様を
発光顕出させることが研究されている。

ところが衣裳等に多数の発光ダイオードを取付
けて、これを電源ユニツトに接続することは、そ
の配線が著しく複雑となる許りでなく、衣裳の表
地等に取付けた発光ダイオードは、その両極リー
ド線が根元から折損しやすいため、着用、使用時
に発光ダイオードの全部または一部が点灯しない
故障が生じ、所期の発光装飾効果を十分達成でき
ないのが実状であつた。

本考案は、上記の如き実状に鑑み、その欠点を
一掃することを目的とするものであつて、二本の
実質的に平行な（以下本考案において単に平行な
という）導電糸条間に、発光ダイオードまたは発
光ダイオードと輝き珠とを交互ないしは適当数お
きに順次一列状に並べて固着すると共に、発光ダ
イオードの両極は二本の平行な導電糸条にそれぞ
れ接続し、発光ダイオードまたは発光ダイオード
と輝き珠とを連珠状に構成したことにより、発光
装飾を施す衣裳や服飾用品の種類や形態、あるい
はその箇所等に応じて適宜屈曲、切断または継ぎ
足して用いることができ、しかも、二本の平行な
導電糸条に発光ダイオードの配線を兼ねさせてそ
の簡素化を図ることができるうえ、発光ダイオー
ドの両極リード線の折損を防止して常に所期の発
光装飾効果を得ることができる発光装飾体を提供
しようとするものである。

本考案の構成を図面に示された一実施例につい
て説明すれば、第１図、第２図において、１，１
は二本の平行な導電糸条であつて、この平行な導
電糸条１，１間には、発光ダイオード２と輝き珠
３とが適当数ごとに固着されており、発光ダイオ
ード２と輝き珠３とは導電糸条１，１によつて連
珠状に構成されている。

上記二本の平行な導電糸条１，１は木綿糸等に
導電塗料を塗布または滲透させたものであつて、
きわめて柔軟な可撓性を有するものである。発光
ダイオード２は、第４図に示すように、プラスチ
ツクの不透明絶縁材よりなる有底筒状の外装体４
内に発光素子５を透明または着色透光材５′でモ
ールドしたものであつて、この発光素子５の両極
リード線６，６は外装体４の底部にモールドされ
た状態で二本の導電糸条１，１の挿通細孔４ａに
臨ませてある。また、輝き珠３は、第３図に示す
ように、発光ダイオード２の外装体４と同様の外
装体４′内にガラス珠７を嵌込んだものであつて、
無色または適宜の着色が施されている。なお、二
本の平行な導電糸条１，１は適当な長さ延長され
ており、この延長部分１ａ，１ａは、発光ダイオ
ード２を電源ユニツト８に接続する配線を兼ねる
ものである。電源ユニツト８は発光ダイオード２
を連続点灯または明滅を繰返させるための電源装
置であつて、例えば第５図に示すように、電池９
および電源スイツチ１０を備えたものであり、こ
れらは円筒形等の小型ケースに収納されている。

第６図には発光ダイオード２を一定時間ごとに
明滅させる電源ユニツト８の回路が示されてい
る。この回路は、パルス発生用の集積回路ICと
出力トランジスタTr、電源用電池Ｂ、電源スイ
ツトSW等を備えて構成されており、コンデンサ
Ｃおよび抵抗Ｒによつて設定されたパルス幅のパ
ルスが発振され、発光ダイオード２の明滅を繰返
させるものである。

叙上の如く構成された発光装飾体は、打掛やウ
エデイングドレス等の婚礼用衣裳、またはその装
飾品に適宜屈曲して装着し、二本の平行な導電糸
条１，１の延長端を電源ユニツト８に接続するこ
とにより、その衣裳や装飾品に発光ダイオード２
による発光装飾を施すことができる。すなわち、
連珠状の発光装飾体は可撓性に富み屈曲自在であ
るから、これを衣裳や装飾品の形状、模様等に合
わせて容易に取付けることができ、また必要に応
じて切断したり継ぎ足すことも任意である。した
がつて、婚礼衣裳やその装飾品等に容易かつ適切
に発光装飾を施すことができる許りでなく、二本
の平行な導電糸条１，１で配線を兼ねさせて、そ
の配線の簡素化を図ることができる。

なお、本考案に係る発光装飾体は、婚礼用衣裳
およびその装飾品はもとより、芸人の舞台衣裳そ
の他各種衣裳や服飾品の発光装飾に広く用いるこ
とができ、その装飾効果を一段と向上させるもの
である。

これを要するに、本考案は、二本の平行な導電
糸条間に、発光ダイオードまたは発光ダイオード
と輝き珠とを交互ないしは適当数おきに順次一列
状に並べて固着すると共に、発光ダイオードの両
極は二本の平行な導電糸条にそれぞれ接続し、発
光ダイオードまたは発光ダイオードと輝き珠とを
連珠状に構成したから、発光装飾を施す衣裳や服
飾用品の種類や形態、あるいはその箇所等に応じ
て適宜屈曲、切断または継ぎ足して用いることが
でき、しかも、二本の平行な導電糸条に発光ダイ
オードの配線を兼ねさせてその簡素化を図ること
ができるうえ、発光ダイオードの両極リード線の
折損を防止して常に所期の発光装飾効果を得るこ
とができる等、きわめて有用な実用的な効果を奏
するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る発光装飾体の一実施例を示
すものであつて、第１図は全体の斜視図、第２図
は一部の拡大平面図、第３図は第２図におけるＡ
−Ａ線断面図、第４図は同上Ｂ−Ｂ線断面図、第
５図は発光装飾体と電源ユニツトとの接続図、第
６図は電源ユニツトの他例を示す回路図である。 図中、１，１は二本の平行な導電糸条、２は発
光ダイオード、３は輝き珠、４は外装体、４ａは
挿通細孔、５は発光素子、５′は透光体、６，６
は両極リード線、７はガラス珠、８は電源ユニツ
トである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両極リード線とともに透光体内にモールドし
   た発光素子を外装体の内部に装着して形成した
   発光ダイオードと、ガラス珠を外装体に嵌込ん
   で形成した輝き珠との多数を、外装体に設けた
   細孔を介して二本の平行な導電糸条間に連珠状
   に挿通して構成したことを特徴とする発光装飾
   体。 (2) 外装体は有底筒状に形成した不透明絶縁材か
   らなるとともにその底部に細孔を有しており、
   導電糸条は木綿糸等に導電塗料を塗布または滲
   透させたものであることを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の発光装飾体。