JPS63191742A - 断熱段ボ−ル函 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、生ｇ野菜、冷蔵食品、冷凍食品。

あるいは化学薬品等の運搬や、配送時に効果的に保冷や
、保温をするための断熱段ボール函に関するものである
。

従来の技術 物品によって、その必要維持温度は異なるが、必要維持
温度の範囲には一定の幅があるので、断熱容器は一定の
Ｆ限温度に冷却されている物品を収納して一定の必要保
冷温瓜範囲に維持したり、寒冷地においては、Ｌ記とは
逆に生鮮野菜等を凍らないようにするために使用する。

従来、簡易で効果的な断熱容器としては、一般的に発泡
スチロール容器が利用されている。

そして断熱効果を向１：、させるため、保冷容器として
利用する場合には内部で吸熱する蓄冷剤を使用したり、
保温容器として利用する場合には温熱剤を使用している
。

発明が解決しようとする問題点 しかし、従来の発泡スチロール容器は、所定の金型で発
泡成形した容器本体と着とより構成されているが、成形
コストが安価でないばかりでなく、それぞれの形状に合
わせた高価な金型を必要とじた。また発泡スチロール容
器は空のときに折り畳むことができないので、空の状態
でもそのまま積み重ねなければならず、場所を取り、輸
送や在庫に不便であった。更に生鮮食品等の輸送のよう
にワンウェイ用の発泡スチロール容器が増加してきてい
るが、この発泡スチロール容器は燃焼等の処理では公害
の原因となるので、廃棄処理が重大な問題となり、大き
な負担となりつつある。

そこで、生鮮食品等を生産地から消費地に輸送し、若し
くは冷蔵食品や、冷凍食品を戸別に配送するのに際し、
その物品に適した温度範囲で保冷し、若しくは保温する
ことができることは勿論のこと、コストの低下を図るこ
とができ、また物品を輸送しない状態では扁平に折畳む
ことができ、更には公害の原因とならないようにして廃
棄処理できるようにした断熱容器が要望されている。

そもそも断熱容器は、熱伝導率の小さい材料の壁で密閉
するものであり、空気も熱伝導率の小さい物質であり、
この空気の移動と、対流がなければ最も有効な断熱材で
ある。そして上記発泡スチロールが断熱効果を有してい
るのけ隔離された空気にある。

一方、段ボール函は焼却処分も容易であり、その大部分
がリサイクルされる省資源の典型的な包装容器である。

しかし、段ボールだけで効果的な断熱容器になるとは考
えられていないので、近時、段ボールと発泡樹脂シート
を組合わせたり、段ボールにアルミ蒸着フィルムをラミ
ネートしたりして保冷容器として利用している場合が見
受けられるが、成熱効果は小さく、リサイクルのできな
い高価な函となる。

このように現在に至るまでに７段ボールだけを断熱材と
し、効果的に断熱することができる容器は得られていな
い。それは、−重の段ボール函ではあまり保冷効果がな
いからである０段ボールは１表裏のライナーと、中芯フ
ルートとよりなり、中芯フルートで支えられた表裏のラ
イナーの間に空気層が形成されるので、段ボールにおけ
る中芯フルートの波方向と直角方向のエツジ部が密閉さ
れるような構成の段ポ・−ル函にすれば、それ自体が断
熱構造となるが、それでも−重の段ボールよりなる函の
断熱効果は十分ではない。

そこで、本発明の目的とするところは、生鮮野菜、冷蔵
食品、冷凍食品等を外部に対し必要温度範囲にできるだ
け長く維持することができ、また字画のときには扁平に
折畳むことができて輸送、保管の際のスペースを小さく
することができて、輸送、保管コストの低下を図ること
ができ、また公害の原因となることなく廃棄処分するこ
とができ、更にはりサイクルを可能とし′た断熱段ボー
ル函を提供することにある。

問題点を解決するための手段 本発明は、上記目的を達成するため、大きさを異にし、
内外の複数層に組合わされる複数個の段ボール函と、外
側の段ボール函の底板内面と内側の段ボール函の底板外
面との間に介在され、底部の空気層を厚くする段ボール
酸の補助底板と、外側の段ボール函の側板内面と内側の
段ボール函の側板外面との間に介在され、側部の空気層
を厚くする段ボール酸の側部介在部材とを備えたもので
ある。

作用 上記技術的手段による作用は次のようになる。

外側と内側の段ボール函は字画のときには、折畳むこと
ができる。また補助底板と側部介在部材を外側の段ボー
ル函と内側の断ボール函との間に介在させることにより
底部と側部の空気層を厚くシ、函の内外の熱抵抗を大き
くし、断熱効果を大きくすることができる。またすべて
を段ボール材により構成しているので、焼却処分しても
公害の原因になるおそれはなく、リサイクルが可能とな
る。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。

まず、本発明の第１実施例について説明する。第１図な
いし第３図は本発明の第１実施例を示し、第１図は断熱
段ボール函を梱包状態にしたときの一部破断概略斜視図
、第２図は底部介在部材の斜視図、第３図は天面部介在
部材の斜視図である。

第１図に示すように未実施例の断熱段ボール函りは、Ａ
ｌ型トップオーブン式（ｇｓ板の上下の４側辺のそれぞ
れに蓋フラップを設けてなる一般的な形式）の内側の段
ボール函１と、Ａｌ型トップオーブン式の外側の段ボー
ル函２と、段ボール酸の底部介在部材３と、段ボール酸
の天面部介在部材４とより構成されている（段ボールの
表裏のライナーと中芯フルートは肉厚を付けず一本の線
で示している。）。

第２図に示すように底部介在部材３は、補助底板３ａの
四周に側部介在部材３ｂが連設されている。この側部介
在部材３ｂは折り曲げ片が折り曲げられて枠状に構成さ
れ、その上面にそれぞれ外開きになるように傾斜した案
内面３Ｃが形成されるようになっている。

第３図に示すように天面部介在部材４は１段ボールのカ
ット板により構成されている。

上記外側の段ボール函２は内側の段ボール函１に対し、
底板部と、側板部と、天板部とで後述するようにそれぞ
れの底部介在部材３および天面部介在部材４の厚みの分
だけ大きくなるような内寸法に設定されている。

しかして、本実施例の断熱段ボール函りを組立てるには
、まず、外側の段ボール函２の底板部である底フラツプ
をガムテープ等で止める。

次に外側の段ボール函２の天板部開放部より底部介在部
材３を底板部内側に挿入する０次に外側の段ボール函２
の天板部開放部より内側の段ボール函ｌを挿入すると、
自段ボール函１は底部介在部材３の傾斜した案内面３Ｃ
に案内されて円滑に補助底板３ａに乗り、側部介在部材
３ｂが外側の段ボール函１と内側の段ボール函２どの間
の四周に介在される。

次に内側の段ボール函１の上に天面部介在部材４を載せ
、外側の段ボール函２の天板部であるフラップを閉じる
。

したがって、底板部では、内側の段ボール函ｌの二重の
フラップと、外側の段ボール函２の二重のフラップ自身
に設けられた空気層に加えて、底部介在部材３の補助底
板３ａに設けられた空気層が存在し、これにより断熱構
造となる。また側板部では、内側の段ボール函ｌの側板
と、外側の段ボール函２の側板自身に設けられた空気層
に加えて、側部介在部材３ｂ自身に設けられた空気層お
よび側部介在部材３ｂにより形成された内、外側の段ボ
ール函１．２の側板の間隔にの空気層が存在し、これに
より断熱構造となる。天面部においても、上記天面部介
在部材４の存在により底板部とほぼ同様の断熱構造とな
る。

上記実施例において、内側の段ボール函１内に生鮮野菜
、冷凍食品等を収納することにより断熱状態で運搬等の
用に供することができる。

そして、上記断熱段ボール函の使用の際、上記の４側板
部の側部間隔には蓄冷剤を挿入する場所として利用する
こともできる。また冷凍食品や冷蔵食品等の保冷物は段
ボール函に収納した状態で段ボール函ごと保冷して貯蔵
している場合が多く、倉庫から通常の配送便で発送する
際に、本発明の断熱段ボール函りの内設ボール函１の中
に上記保冷物を段ボール函ごと、底部介在部材３と天面
部介在部材４を用いて収納してもよく、これによれば、
結果的に三重の断熱段ボール函となり、断熱効果が更に
大きくなる。また保冷物品をポリエチレン等の合成樹脂
製袋に入れて内側の段ボール函ｌに詰めればガスバリア
性が良くなるので、断熱効果が大きくなり、°内側の段
ボール函ｌと外側の段ボール函２との側部間隔にドライ
アイスを使用した際には保冷物品に対するドライアイス
の炭酸ガスの侵入を防止することができ、しかも保冷物
品からの水分による内、外側の段ボール函ｌ、２の損傷
も防止することができる。

なお、内側の段ボール函ｌおよび外側の段ボール函２は
必ずしもＡｌ型トップオープン式でなくてもよい、また
天面部介在部材４は底部介在部材３と同じ構造のものを
用いてもよく、また天面部介在部材４はまったく用いな
くてもよい、また特に内側の段ボール函１の内側ライナ
ーに発水性や耐水性の紙を用い、またはこの紙を耐水糊
で貼合してもよく、また内側ライナーをニス引きとして
もよい。

次に本発明の第２実施例について説明する。

第４図および第５図は本発明の第２実施例を示し、第４
図は断熱段ボール函を梱包状態にしたときの一部破断概
略斜視図、第５図は底部介在部材の斜視図である。

本実施例においては、上記第１実施例と同じ部材につい
ては同じ符号を付してその説明を省略し、主として異な
る構成についてのみ説明する。

第５図に示すように本実施例の段ボール製の底部介在部
材３は、補助底板３ａの側辺に折り曲げ罫線を介してそ
れぞれフラップ状の側部介在部材３ｂが連設され、補助
底板３ａが内側の段ボール函ｌの外形とほぼ等しくなる
ように形成され、外形が外側の段ボール函２の内形より
小さくなるように形成されている。

そして、底部介在部材３の側部介在部材３ｂを折り曲げ
罫線を介して外開き状に折り曲げるようにして第４図に
示すように外側の段ボール函２の底部Ｈに挿入し、段ボ
ールの１３１１１＠力により側部介在部材３ｂを内側の
段ボール函１と外側の段ボール函２の間に外開き状に介
在させ、傾斜した案内面３ｃを構成することができる。

したがって、この傾斜案内面３ｃにより内側の段ボール
函ｌを外側の段ボール函ｌの内側に容易に収納すること
ができる。また本実施例において、上記第１実施例と同
様に保冷物品を段ボール函ごと内側の段ボール函１内に
収納する場合には、上記と同様の構成で、やや小さい形
状の底部介在部材３′を内側の段ボール函１の底部に挿
入すればい。

なお、側部介在部材３ｂの補助底板３ａに対する折り曲
げ角度を大きくしてもよく、必要により側部介在部材３
ｂを補助底板３ａに対し、はぼ直角に起立させてもよく
、特にこの場合には、側部介在部材３ｂの上縁部が内側
から潰すように加工して肉薄にすることにより、その内
側に段ボール函を入れ易くすることができる。

第６図は本発明の第３実施例を示し、側部介在部材の斜
視図である。

本実施例においては、上記各実施例における底部介在部
材３における補助底板３ａと側部介在部材３ｂを別々に
形成し、側部介在部材３ｂとして、４枚の段ボールのカ
ット板を用い、これらの側部介在部材３ｂを内側の段ボ
ール函ｌと外側の段ボール函２の側板間に挿入するよう
にしたものである。

各側部介在部材３ｂは上記挿入作業を容易にするため１
段ボールを抜き加工するときに上縁部と下縁部を潰して
肉薄に形成するのが望ましい、また両側縁部を潰してお
けば、挿入方向を自由に選択することができるが、これ
に限らず、少なくとも、−例縁部を肉薄に形成してあれ
ばよい。

なお、側部介在部材３ｂはあらかじめ内側の段ボール函
１の４側面の外面に、または外側の段ボール函２の４側
面の内面に接着するようにしてもよい。

その他の構成はＬ足温１．第２実施例と同様である。

次に本発明の第４実施例について説明する。

第７図は本発明の第４実施例を示し、側部介在部材の斜
視図である。

本実施例においては、上記各実施例における底部介在部
材３における補助底板３ａと側部介在部材３ｂを別々に
形成し、側部介在部材３ｂとして、４枚の段ボールのカ
ット板を用い、これらの側部介在部材３ｂを中央部にお
いてほぼ直角に折れ曲げ、内側の段ボール函１と外側の
段ボール函２どの間の側板隅部で両側部に跨って挿入す
るようにしたものである。

各側部介在部材３ｂは上記挿入作業を容易にするため、
断ボールを抜き加工するときに玉縁部と下縁部を潰して
肉薄に形成するのが望ましい。

なお、側部介在部材３ｂはあらかじめ内側の段ボール函
ｌの４側面の外面に、または外側の段ボール函ｚの４側
面の内面に接着するようにしてもよい。

その他の構成は上記＄１、第２実施例と同様である。

次に保冷実験について説明する。

本発明実施例としては、上記第２実施例（Ｗフルート）
を用い、比較実施例１．２としてそれぞれ普通の段ボー
ル函（Ｗフルート）、発色スチロール函（３０倍発発泡
１８ｍｍｔ）を用い、各市の内表面積を０１４ｍ　とし
た、そして外気温度２５℃で、内容物として３℃の缶ビ
ール２．１ｋｇを収納し、蓄冷剤として砕いた氷１ｋｇ
を用い、保冷実験した結果は下表の通りである。

■−記実験結果から本発明実施例によれば、従来例に比
べて断熱効果において優れていることは明らかである。

発明の効果 以上述べたように本発明によれば、補助底板と側部介在
部材を外側の段ボール函と内側の段ボール函との間に介
在させることにより底部と側部の空気層を厚くシ、函の
内外の熱抵抗を大きくし、断熱効果を大きくすることが
できるので、生鮮野菜、冷蔵食品、冷凍食品等を外部に
対し必要温度範囲にできるだけ長く維持することができ
る。また外側と内側の段ボール函は空調のときには、折
畳むことができるので、輸送、保管の際のスペースを小
さくすることができ、輸送、保管コストの低下を図るこ
とができる。またすべてを段ボール材により構成してい
るので、焼却処分しても公害の原因になるおそれはなく
、リサイクルが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の第１実施例における断熱
段ボール函を示し、第１図は梱包状態にしたときの一部
破断概略斜視図、第２図は底部介在部材の斜視図、第３
図は天面部介在部材の斜視図、第４図および第５図は本
発明の第２実施例を示し、第４図は断熱段ボール函を梱
包状態にしたときの一部破断概略斜視図、第５図は底部
介在部材の斜視図、第６図は本発明の第３実施例を示し
、側部介在部材の斜視図、第７図は本発明の第４実施例
を示し、側部介在部材の斜視図である。 Ｄ・・・断熱段ボール函、ｌ・・・内側の段ボール函、
２・・・外側の段ボール函、３・・・底部介在部材、３
ａ・・・補助底板、３ｂ・・・側部介在部材、３Ｃ・・
・案内面、Ｋ・・・側部間隔。

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. （１）大きさを異にし、内外の複数層に組合わされる複
   数個の段ボール函と、外側の段ボール函の底板内面と内
   側の段ボール函の底板外面との間に介在され、底部の空
   気層を厚くする段ボール製の補助底板と、外側の段ボー
   ル函の側板内面と内側の段ボール函の側板外面との間に
   介在され、側部の空気層を厚くする段ボール製の側部介
   在部材とを備えたことを特徴とする断熱段ボール函。
2. （２）補助底板の側辺に側部介在部材が一体に連設され
   ている特許請求の範囲第１項記載の断熱段ボール函。
3. （３）側部介在部材が枠状に折り曲げ形成され、この側
   部介在部材の上面が外開きになるように傾斜している特
   許請求の範囲第２項記載の断熱段ボール函。
4. （４）側部介在部材が外開きになるように傾斜するフラ
   ップ状に形成されている特許請求の範囲第２項記載の断
   熱段ボール函。
5. （５）側部介在部材がほぼ垂直方向に起立されるフラッ
   プ状に形成されている特許請求の範囲第２項記載の断熱
   段ボール函。
6. （６）補助底板と側部介在部材が別々に形成されている
   特許請求の範囲第１項記載の断熱段ボール函。
7. （７）補助底板と側部介在部材が別々に形成され、側部
   介在部材が隅部で両側面に跨っている特許請求の範囲第
   １項記載の断熱段ボール 函。
8. （８）側部介在部材が外側の段ボール函の内側面に接着
   される特許請求の範囲第６項または第７項記載の断熱段
   ボール函。
9. （９）側部介在部材が内側の段ボール函の外側面に接着
   される特許請求の範囲第６項または７項記載の断熱段ボ
   ール函。
10. （１０）側部介在部材の上縁部が内側から潰されて肉薄
    に形成されている特許請求の範囲第４項または第５項記
    載の断熱段ボール函。
11. （１１）側部介在部材の少なくとも一側縁部が潰されて
    肉薄に形成されている特許請求の範囲第６項ないし第９
    項のいずれかに記載の断熱段ボール函。
12. （１２）内側段ボール函の内側ライナーに発水性の紙を
    用いた特許請求の範囲第１項ないし第１１項のいずれか
    に記載の断熱段ボール函。
13. （１３）内側段ボール函の内側ライナーをニス引きとし
    た特許請求の範囲第１項ないし第１２項のいずれかに記
    載の断熱段ボール函。