JPS63190870A - 抗菌活性を有する化合物、その製造法及びそれを含む医薬製剤 - Google Patents

抗菌活性を有する化合物、その製造法及びそれを含む医薬製剤

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JPS63190870A
JPS63190870A JP62326608A JP32660887A JPS63190870A JP S63190870 A JPS63190870 A JP S63190870A JP 62326608 A JP62326608 A JP 62326608A JP 32660887 A JP32660887 A JP 32660887A JP S63190870 A JPS63190870 A JP S63190870A
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acid
acyl group
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carbon atoms
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JP62326608A
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ダビデ デラ ベラ
ジャンカルロ ジョンミ
マリオ ファンツッチ
ダリオ チアリノ
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Zambon SpA
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Zambon SpA
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    • A61K31/16Amides, e.g. hydroxamic acids
    • A61K31/165Amides, e.g. hydroxamic acids having aromatic rings, e.g. colchicine, atenolol, progabide
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/02Drugs for disorders of the urinary system of urine or of the urinary tract, e.g. urine acidifiers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、抗菌活性を有する化合物に関し、より詳しく
は、N−((Is、2R)−1−フルオロメチル−2−
ヒドロキシ−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−
エチル)〕−〕2−プロペンアミド化合物びその前駆薬
、人間と動物を治療する用途並びにそれらを含む医薬製
剤に関する。
従来の技術とその問題点 N−ジクロロアセチル−1−フェニル−2−アミノ−1
,3−プロパンジオールを基本骨格とする抗菌化合物が
市販されている。
例えば、フェニルの4位にニトロが置換したクロラムフ
ェニコール(メルク インデックス、第10版、No、
2035、第289頁)及びフェニルの4位にメチルス
ルホニル基が置換したチアンフェニコール(メルク イ
ンデックス、第10版、No、9140、第1332頁
)が知られている。
クロラムフェニコールは、望ましくない副作用を有する
ため、現在は特別な場合にしか使用されていない。一方
、チアンフェニコールは、人間及び動物の双方の治療に
継続して使用されている。
欧州特許第14437号〔シエリング コーポレーショ
ン(Schering Corporation) )
には、抗菌性化合物が記載され、その中にクロラムフェ
ニコール及びチアンフェニコールの第1級の水酸基をフ
ッ素原子によって置換した類似構造を有する化合物が記
されている。
クロラムフェニコール及びチアンフェニコールをも含め
た上記化合物は、下記一般式(I)で表わすことができ
る。
〔式中、Xがニトロ基且つYが水酸基を示す化合物は、
クロラムフェニコール(化合物I−Aとする)であり、
Xがメチルスルホニル基且つYが水酸基を示す化合物は
チアンフェニコール(化合物I−Bとする)であり、X
がニトロ基且つYがフッ素原子を示す化合物は欧州特許
第14437号に記載の化合物(化合物I−Cとする)
であり、Xがメチルスルホニル基且っYがフッ素原子を
示す化合物は欧州特許第14437号に記載の化合物(
化合物I−Dとする)である。〕 化合物I−A及びI−Bのジクロロアセチル基を他のア
シル基に置換した化合物は、すでに記載されている〔ピ
ー、ニス、リングロース(P、S。
Ringrose)及びアール、ダブリュ、ランバート
(R,W、Lambert)、バイオキミヵ エ バイ
オフィジカ アクタ(Biochimica et B
lophysica Acta)、299 (1973
) 、374〜384〕。
しかしながら、上記の置換によって得られる化合物の抗
菌活性は、いずれも化合物I−A及びI−Bのそれより
も少なくとも7〜8倍低い。
特に、活性の低い誘導体の1つとして、ジクロロアセチ
ル基をアクリロイル基で置換した化合物が挙げられる。
事実、上記文献第378頁の第1表には、アミノ基上に
ジクロロアセチル基に代えてアクリロイル基が置換した
点でクロラムフェノールと異なっている化合物(数表の
化合物工)が記載され、クロラムフェニコールのそれよ
りも7.5倍低い最小生育阻害濃度(MGICとする)
を有することが報告されている。また、数表には、チア
ンフェニコールに類似した誘導体(数表の化合物XI)
の抗菌活性が、チアンフェニコールに比し22゜5倍低
いことが記されている。
問題点を解決するための手段 本発明者は、予想外にも、下記一般式(II)で表わさ
れる化合物が顕著に優れた抗菌活性を有することを見出
し、本発明を完成した。
即ち本発明は、一般式 〔式中、Zは水素原子を示すか、或は炭素数16までの
飽和若しくは不飽和の脂肪族、芳香族若しくはアリール
脂肪族カルボン酸から導かれたアシル基、炭素数12ま
での脂肪族若しくは芳香族ジカルボン酸から導かれたア
シル基又は天然アミノ酸から導かれたアシル基であって
、該アシル基は置換基を有していてもよい。〕で表わさ
れる化合物、及びZがジカルボン酸又はアミノ酸のアシ
ル基である時、夫々塩基又は酸とともに形成される対応
する薬理的に許容される塩に関する。
一般式(n)の化合物は優れた抗菌活性を有し、人間及
び動物の治療に使用できる。
一般式(n)においてZが水素原子である化合物、N−
[(Is、2R)−1−フルオロメチル−2−ヒドロキ
シ−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−エチル)
)−2−プロペンアミド(化合物II−Aとする)は、
D−(トレオ)−1−(4−メチルスルホニル−フェニ
ル)−2−アクリルアミド−3−フルオロ−1−プロパ
ツールとも表わされ、抗菌活性の原因となっている。
Zが水素原子ではない一般式(II)のエステルは、化
合物U−Aの誘導体であり、処方又は投与における特別
な要求に応じて、化合物II−Aの物理化学的特性を修
正したものである。
一般式(n)で表わされるエステルとしては、例えば以
下のものを例示できる。
a)薬理的に許容されるモノカルボン酸とのエステル。
モノカルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸
、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、tert−ブ
チル酢酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パル
ミチン酸、フェニル酢酸、フェノキシ酢酸、グリセリン
酸、2−フェニル−プロピオン酸、メトキシ酢酸、トリ
フルオロ酢酸、安息香酸、3,5−ジメチル−安息香酸
、桂皮酸及びソルビン酸から選ばれたものを挙げること
ができる。
b)薬理的に許容されるジカルボン酸とのモノエステル
及びそれに対応する塩。ジカルボン酸としては、例えば
、酒石酸、コハク酸、フタル酸及びヒドロキシ−フタル
酸から選ばれたものを挙げることができる。対応する塩
はエステル化されていないカルボキシ基を、ナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩等の無機塩基又は例えば
2−アミノ−2,2−ジヒドロキシメチル−エタノール
、塩基性アミノ酸等の有機塩基で塩としたものである。
C)天然アミノ酸とのエステル及び対応する塩。
前記アミノ酸としては、例えば、グリシン、アラニン、
リジン、アルギニン、フェニルアラニン、ロイシン、イ
ソロイシン、セリン、スレオニン、プロリン、システィ
ン、N−アセチルシスティンから選ばれたものを挙げる
ことができる。対応する塩は、アミノ酸のアミノ基に無
機酸又は有機酸が付加して形成される付加塩である。無
機酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸及び硫酸から
選ばれたものを挙げることができ、有機酸としては、例
えば、酢酸及びメタンスルホン酸から選ばれたものを挙
げることができる。
一般式(n)で表わされる化合物は、好ましくは、まず
化合物(II−A)を製造し、次いで、必要に応じてエ
ステル化及び任意に塩形成を行なうことによって製造さ
れる。
化合物(n−A)は、異なる2種の経路に従って製造で
きる。一方の経路は、通常、D−(トレオ)−1−(4
−メチルチオフェニル)−2−アミノ−1,3−プロパ
ンジオール〔チオミカミン(Thio@icamine
)として知られている〕を出発原料とし、その1級水酸
基をフッ素原子で置換する工程、メチルチオ基を酸化し
てメチルスルホニルとする工程、アミノ基を、アクリル
酸又はその反応性誘導体若しくは前駆体でアシル化する
工程を含んでいる。
これらの反応は、種々の操作に従って行なってもよく、
またその順序を変えてもよい。
フッ素化反応の際には、2級の水酸基及びアミノ基を保
護しておくのが適切である。
上記の水酸基及びアミノ基の保護は、例えばオキサゾリ
ン誘導体のような環状の中間体を調製することによって
同時に行なってもよい。
アシル化は、脱保護されたフルオロメチル誘導体に対し
て最終工程として行なってもよく、或いはフッ素化に先
立ってアシル基を保護基として導入してもよい。
従って、上記方法のうち1つは、D−(トレオ)−1−
、(4−メチルスルホニル)−2−アミノ−3−フルオ
ロ−1−プロパツール(欧州特許第14437号に記載
)を、例えばアクリロイル ハライド(好ましくはクロ
ライド)その反応性エステル又は無水物等のアクリル酸
の誘導体でN−アシル化する方法である。
上記アシル化反応は、不活性溶媒中にて必要に応じて塩
基の存在下、−20℃〜反応混合物の沸点までの温度下
に行なわれる。
アシル化剤としてアクリロイル クロライドを使用する
時、反応温度は0℃〜室温の間とするのが好ましい。
チアンフェニコールの合成用中間化合物であるチオミカ
ミン(1)を出発原料として用いる他の方法は、次の反
応行程式で示される。
反応行程式1 %式% 反応1)においては、1,3−プロパンジオール誘導体
(1)とイミノエステル(イミデート)(2)(式中、
Rは炭素数1〜3のアルコキシ若しくはアルキルチオ又
はフェニルチオ基を示し、R1はメチル又はエチルを示
す)又は対応するニトリルとを縮合させ、オキサゾリン
(3)を得る。
化合物(2)は、反応行程式1に示す製造法に限っては
、アクリル酸の前駆体である。事実、1゜3−オキサゾ
リン(3)の2位の炭素原子と、それに結合した基−C
H2−CH2−Rとが、製造終了時にN−アクリロイル
基となる。
反応2)においては、メチルチオ基を酸化してメチルス
ルホニル基とし、オキサゾリン(4)が製造される。
酸化反応は、例えばタングステン酸ナトリウム等の触媒
の存在下過酸化水素によって、又は適当な不活性溶媒中
過酸によって行なうことができる。
反応3)では、オキサゾリン(4)を強塩基、親電子試
薬、活性化シリカ又は強鉱酸で処理し、2−ビニル−オ
キサゾリン(5)を得る。強塩基としでは、例えば、t
ert−ブトキサイド DABCOlDBU、フッ化物
イオン等を挙げることができる。親電子試薬としては、
例えば、TMS−CQ 5CF3503 S i (C
H3)3等を挙げることができる。
4位のヒドロキシメチル基をフルオロメチル基に変換す
る反応4)は以下のようにして行なわれる。
即ち、該反応は、例えば、FAR,DAST等のフッ素
化剤を用いて1工程で行なうことができ、或は欧州特許
霧笛130633号(ザムボン ニス、ビー、ニー)に
記載の方法に従い、まずヒドロキシ基をそのメシル誘導
体に変換し、得られる誘導体をポリエチレングリコール
中にてKFと反応させることにより行なうことができる
かくして得られる4−フルオロメチル−オキサゾリン(
6)を、水性酸、次いで塩基で処理して加水分解するこ
とにより、目的物である化合物(It−A)が得られる
反応行程式2 %式%) 前記反応行程式1の反応4)及び2)と同様にして、オ
キサゾリン(3)をまず1工程又は2工程でフッ素化し
、次いで酸化してオキサゾリン(8)を得る。
化合物(8)を塩基で処理することにより、2−ビニル
−オキサゾリン(6)が得られ、これを反応行程式1の
反応5と同様にして加水分解することにより、化合物(
II−A)が得られる。
反応の順序を変え、まず化合物(8)を加水分解してア
ミド(9)とし、次いでアミド(9)を塩基で処理する
ことによっても、化合物(II−A)が得られる。
或は化合物(6)は、ニー、アイ、メイアーズ(A、 
1. Meyers)らの方法〔ジャーナル オブオー
ガニツク ケミストリー(J、 Org、 Chew、
 ) 。
生迭、2250 (1979))に従い、対応する2−
メチル−オキサゾリンから製造することもできる。
一般式(II)のエステルは、化合物(II−A)を出
発原料とし、例えばアシル ハライド、アシル アンハ
イドライド等の所望の酸の反応性誘導体を用い、公知の
方法に従って製造される。
アミノ酸を用いてエステル化を行なおうとする場合には
、アミノ基を、例えばN−p−メトキシベンジルオキシ
カルボニル誘導体、tert−ブチルオキシカルボニル
誘導体等で保護しておくことが望ましい。Zがジカルボ
ン酸又はアミノ酸から導かれたアシル基である化合物(
II)の塩は、慣用手段に従って製造される。
上記化合物(n−A)及びそのエステルは、顕著な抗菌
活性を有する。
化合物(II−A)は、インビトロ及びインビボの何れ
においても、多種のグラム陽性又はグラム陰性病原性微
生物に対して抗菌活性を示し、更にクロラムフェニコー
ル及びチアンフェニコールに耐性を示す微生物にも有効
である。
薬理的な観点から化合物(II−A)の特性を一層評価
するために、治療効果、薬物動態及び安全性を試験した
これら試験において、化合物(II−A)の比較化合物
として、欧州特許第14437号に開示の化合物(I−
D)を用いた。化合物(I−D)とは、窒素原子に置換
したアシル基が化合物(n−A)と異なっている(ジク
ロロアセチル基に代ってアクリロイル基が置換している
)。
〔治療活性〕
ネズミチフス菌(Salmonella typhim
urium)及び大腸菌(Escherichia c
oli)を人為的に感染させてマウスによりインビボで
評価した。
後記実施例10に記載の方法に従って得られた結果から
、化合物(II−A)の化学療法作用は化合物(I−D
)と統計学的に差異はなかった。
〔薬物動態〕
試験の結果から、化合物(n−A)が、化合物(I−D
)に比し、決定的に優れた薬物動態プロフィールを有し
ていることが判る。事実、化合物(n−A)は経口投与
により、より速やかに吸収され、かつ活性血中濃度によ
り早く達する。
化合物(n−A)を経口投与した場合、吸収最大値は絶
対値で30μg/m12であり、これは化合物(I−D
)及びチアンフェニコールに比べて約2〜3倍も高い。
血清中での化合物(n−A)の活性濃度は、化合物(I
−D)よりも長く維持される。
上記で指摘されたパラメータ、即ち、吸収の迅速化、高
いピーク値、有効血液内濃度の延長は、抗菌治療に関連
する特に重要な要因である。
〔安全性〕
化合物(II−A)は、抗菌活性°とともに高い治療安
全性を有することが証明された。
該化合物のLDSo値は3000mg/kgよりも高い
しかも該化合物は、ミトコンドリアの蛋白合成機構を阻
害せず、細胞毒作用も示さない。
抗菌性物質の安全性を観る上でのもう一つの要素は代謝
耐性である。
化合物(II−A)は代謝耐性を示す。動物及び人間に
おける試験において、化合物(n−A)は、化合物(I
−D)及びチアンフェニコールに比し、高い割合で未変
化体のまま尿中に排泄された。
このファクターは、化合物(II−A)を尿路消毒に用
いることに関連して重要である。
化合物(II−A)と同様の化学分類に属する公知の抗
菌物質を用いる場合の潜在的な問題点は、それらの物質
が精子形成機構を阻害するということである。
化合物(II−A)の精子形成に対する影響を調べるた
めに、後記実施例11に記載の方法に従い、ラットの受
精能についての試験を行なった。比較化合物として化合
物(I−D)を用いた。
上記試験の結果から、化合物(II−A)が耐性良好で
、且つ正常な生殖過程に全く影響を及ぼさないと結論で
きる。
一方化合物(I−D)は、たとえ耐性が良くとも、雄の
繁殖能に悪影響を及ぼす。化合物(I−D)による処置
終了後9週まで行なわれた観察の結果、その作用は可逆
性を示さなかった。同様の試験において、チアンフェニ
コールは繁殖に対して抑制作用を示したが、処置終了時
から約9週間後のこの作用は可逆性である。
上記試験及び得られた結果から、一般式(n)の化合物
が、人間及び温血動物における細菌感染症の治療に有効
に使用できることが判る。
治療し得る感染症としては、例えば、呼吸管系感染症、
消化管系感染症、尿生殖管系感染症、及び皮膚、目、耳
等の外部器官の感染症等を例示できる。
一般式(II)の化合物は、好ましくは、投与方法に応
じ、適当な形態の薬理製剤として使用される。投与方法
としては、例えば、経口投与、非経口投与、直腸内投与
、局所投与等を例示できる。
上記の如き医薬品製剤としては、例えば、錠剤、カプセ
ル剤、シロップ剤、注射剤若しくは凍結乾燥品を用時希
釈して製する注射剤、車側、液剤、クリーム、軟膏剤、
点眼剤等を例示できる。
動物に使用する場合には、上記製剤の他に、飼料若しく
は家禽用のエサ又は飲用水で希釈して用いられる濃厚液
又は固体を製することができる。
上記製剤には、その種類に応じて、治療有効量の一般式
(n)で表わされる化合物の少なくとも一種とともに、
ヒト又は動物用の固体又は液体の賦形剤及び希釈剤、並
びに、必要に応じて例えば懸濁化剤(thickeni
ng agent) 、結合剤(aggregatin
g agent > 、滑沢剤、崩壊剤、矯味剤(fl
avouring agent) 、着色剤等の他の慣
用の添加剤が含まれていてもよい。
また、特別な感染症を治療するために、一般式(II)
の化合物の他に相補的な効果を有する他の抗菌物質が有
効量含まれていてもよい。
一般式(n)の化合物の有効量は、例えば、感染症の症
状及び段階、感染器管若しくは系、宿主の特性、感染症
の原因となった細菌種の感染能、選択された投与経路等
の種々の要因に応じて、適宜選択できる。
化合物n−Aの治療用口は、通常5〜500mg/kg
体重/日とし、1回で又は適当な間隔をあけて数回で投
与される。
実施例 本発明をより詳しく説明するために、以下に実施例を挙
げる。
実施例I N−((Is、2R)−1−フルオロメチル−2−ヒド
ロキシ−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−エチ
ル)〕−〕2−プロペンアミド化合物II−A) アクリロイル クロライド(33,18g。
0.366モル)のメチレン クロライド(336較)
溶液及びIN  NaOH(366mG)を、別々に且
つ同時に、0℃に冷却した(IR,28)−2−アミノ
−3−フルオロ−1−(4−メチルスルホニルフェニル
)−1−プロパツール ハイドロクロライド(80g、
0.282モル)のメチレン クロライド(2050m
G)とIN  NaOH(282mf2)の溶液に滴下
した。滴下の間、pHを約9に且つ温度を5℃以下に保
持した。
添加終了後、必要に応じてIN  NaOHを添加して
反応混合物のpHを約9に保ちながら、反応混合物を0
℃で30分間、次いで室温で1時間攪拌した。
次いでテトラヒドロフラン(2500mO)を加え、テ
トラヒドロフラン層を分離した。水層を再びテトラヒド
ロフランで抽出し、有機層を、水、5%塩酸、水、水性
NaHCO3及び水で順次洗浄17た。
乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をメチル−tert
−ブチル−エーテルで処理し、粗結晶品(61,6g)
を得た。
粗結晶品を、アセトニトリルとメチル−tert−ブチ
ル−エーテルとの混合溶媒(4:1)で結晶化して精製
し、目的化合物(56g)を結晶状固体として得た。融
点=180〜181℃[α] 菅=−6,2° (cm
l、DMF)’H−NMR(60MHz 、DMSOd
s )δ(ppm)ニ ア、 82 (q (dd) 、 4H,aromat
ics )  :6.6−5.4 (m、3H,ビニル
);5.2−3.8 (m、4H,CH−CH−CH2
); 3.20 (s、3H,CH3SO2)。
IR(KBr)3500,3360.1650゜150
5.1400.1290及び1155(cm−1) U、V、(λ   MeOH,nm)  :ax 272  (log  ε=2. 93)  ; 22
4  (log  ε=4. 24)。
実施例2 N−((Is、2R)−2−アセトキシ−1−フルオロ
メチル−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−エチ
ル〕−2−プロペンアミド実施例1の方法に従って製造
されたN−[(IS、2R)−1−フルオロメチル−2
−ヒドロキシ−2−(4−メチルスルホニルフェニル)
−エチル〕−2−プロペンアミド(化合物II−A。
1.5g、5ミリモル)を、トリエチルアミン(2,1
i1G、15ミリモル)を含むアセトニトリル(30m
Q)に懸濁させた。これに、室温下急激に無水酢酸(1
,06mG、10ミリモル)を添加した。
3時間後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣をジクロ
ロメタンと水で処理した。
有機層を分離し、水層を再びジクロロメタンで抽出した
有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで溶媒を留
去し、無定形の粗精製物(1,65g)を得た。これを
、シリカゲル(200g)を用いたクロマトグラフィー
で精製しく溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノール−9
5:5)、目的化合物(1,2g)をアモルファスの固
体として得た。
融点60〜70℃。
〔α〕背=−20,9° (C=1.DMF)’H−N
MR(60MH2、DM’SOds )δ(ppm)ニ ア。9 (dd、 4H,aromatics )  
:6.7−5.5 (m、4H,CH−0及びビニル)
; 5、 1−3.8 (m、  3H,CH−CH2F)
  ;3.3 (s、3H,CH3SO2);2.15
 (s、3H,CH3Coo)。
IR(KBr)1750.1670.1540゜131
0.1160 (cm−1) U、V、(λ  MeOH,nm): ax 276 (log e −4,31)。
実施例3 (IR,28)−3−フルオロ−2−プロペンアミド−
1−(4−メチルスルホニルフェニル)−1−プロピル
・コ/%り酸ナトリウム生塩実施例1の方法に従って製
造されたN−[(IS、2R)−1−フルオロメチル−
2−ヒドロキシ−2−(4−メチルスルホニルフェニル
)−エチル〕−2−プロペンアミド(化合物II−A、
 3゜2g、10.6ミリモル)のアセトニトリル(6
4戒)懸濁液を50℃で20分加熱した。これを0℃に
冷却し、トリエチルアミン(2,95mG、21.2ミ
リモル°)及び無水コノ1り酸(1,59g、15.9
ミリモル)を加えた。
温度を20℃まで上げ、15時間後減圧下に濃縮乾固し
た。
残渣をジクロロメタンで処理し、得られた溶液を希塩酸
、次いで水で洗浄した。
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、アモルファス
の粗精製品(2,15g)を得た。
これを、シリカゲル(300g)を用いたクロマトグラ
フィーで精製しく溶出溶媒;ジクロ口メタン:メタノー
ルニ酢酸=89:10:1)、純粋な化合物(1,24
g)を得た。これを水に懸濁し、化学量論量の炭酸水素
ナトリウムで処理し、攪拌して完全に溶解させた。得ら
れた溶液を清過し、減圧下濃縮し、目的化合物をアモル
ファスな固体として得た。
’HNMR(60MHz 、DMSOd6)δ(ppm
)ニ ア、  9 (dd、 4H,aromatlcs )
  ;6.8−5.5 (m、4H,ビニル及びCH−
〇−CO)  ; 5、 1−4.0  (m、3H,CH−CH2F);
3.2  (s、3H,CH3); 2.8−2.3  (m、4H,CH2−CH2)。
IR(KBr)1735,1660,1580゜141
0.1300.1150 (cm−1)。
U、V、(λ   MeOH,nm):a+aX 223  (log  ε=4.24)。
以下の実施例では、化合物(II−A)のもう一つの製
造方法を示す。
実施例4 (4R,5R)−4−ヒドロキシメチル−2−(2−イ
ソプロポキシエチル)−5−(4−メチルチオフェニル
)−2−オキサゾリン(化合物A)(IR,2R) −
2−アミノ−3−(4−メチルチオフェニル)−1,3
−プロパンジオール(160g、0.75モル)を、メ
チル 3−プロピルオキシプロパンイミデート ハイド
ロクロライド(160g、0.88モル)のジクロロメ
タン(790m12)懸濁液に添加し、この反応混合物
を室温で18時間攪拌した。
水(500n+2)を加え、有機層を分離した。水層を
再度ジクロロメタンで2回抽出した。有機抽出物を集め
、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮
乾固し、固化する油(170g)を得た。
得られた粗製の固体を、メチル−tert−ブチル−エ
ーテルとヘキサンとの1:1混合溶媒(500ml)か
ら結晶化し、目的化合物(化合物A)を結晶状固体とし
て得た(96. 3 g)。融点:68〜70℃。
〔α〕翌−+71.8° (cm1.DMF)’HNM
R(60MHz 、DMSOds )δ(p’pm)ニ ア、  3 (s、 4H,aromatlcs ) 
 ;4、 3−3. 5  (m、  5H,CH−C
H−CH20及び9旦(CH3) 2 )  ;2.7
  (t、2H,CH2CH2)  :2、 5  (
s、3H,CH3S)  ;1.2  (d、6H,(
CH3)2  CH)。
IR(KBr)3215. 1660. 1330゜1
090  (cm””) U、V、(λ   MeOH,nm):ax 260  (log  ε=4.21)。
実施例5 (48,5R)−4−フルオロメチル−2−(2−イソ
プロポキシエチル)−5−(4−メチルチオフェニル)
−2−オキサゾリン(化合物B°)実施例4で製造され
た化合物A (3,70g。
12ミリモル)のテトラヒドロフラン(20m(2)溶
液を、窒素下10℃に保ちつつ、ジメチルアミノサルフ
ァトリフルオライド(DA’ST、2mQ。
15.6ミリモル)の無水テトラヒドロフラン(20m
Q)溶液に滴下した。室温下に24時間攪拌した後、反
応混合物を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液に注ぎ、酢
酸エチルで数回抽出した。有機抽出物を集め、水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮乾固し、粗
精製品(4g)を得た。これを、シリカゲルを用いたク
ロマトグラフィーで精製しく溶出溶媒;石油エーテル:
酢酸エチル=1 : 1) 、目的化合物Bを油として
得た(1.3g)。
〔α〕背=−9,3° (cm1.DMF)’H−NM
R(60MHz 、CDCQ3 )δ(ppm)ニ ア、  3 (s、 4H,aromatics ) 
 ;5.35 (d、IH,CH−0) 5、0−3.4 (m、 6H,CH2CH2F及び9
旦(CH3)2及び9旦2CH2);2.70 (t、
2H,CH2CH2);2.50 (s、3H,CH3
S); 1、2 (d、 6H,(9旦3)2CH)。
IR(nu   jo   1)   1640.  
 1540   (cm−1)U、V、(λmax M
eOH,nm):2、 58 (log ε=4.15
)。
実施例6 (4S、5R)−4−フルオロメチル−2−(2−イソ
プロポキシエチル)−5−(4−メチルチオフェニル)
−2−オキサゾリン(化合物B)メタンスルホニル ク
ロライド(1,26g。
11ミリモル)、温度を0℃に保ちつつ、実施例4で製
造された化合物A (3,1g、10ミリモル)のピリ
ジン(12mG)溶液に添加した。4時間後、反応混合
物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
次いで有機抽出物を、非常に薄い塩酸及び水で急激に洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。
得られた粗精製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノール=97:3
)で精製し、(4R,5R)−2−(2−イソプロポキ
シエチル)−4−メタンスルホニルメチル−5−(4−
メチルチオフェニル)−2−オキサゾリンを油状物とし
て得た(1.7g)。
”H−NMR(60MHz 、CDCQ3)δ(ppm
)ニ ア、  3 (s、 4H,aromatlcs ) 
 ;5.3 (d、IH,CH−0); 4、 6−3.4 (m、 6H,=N−CH−CH2
−08O2及びCH2−CH2及びU(CH3)2); 3.1 (s、3H,CH38020);2.7 (t
、2H,9旦。CH2)  ;2.5 (s、3H,C
H3S); 1.2 (d、6H,(9旦3)2C旦)。
テトラエチレン グリコール(101rlf2)に上記
油状物(1,2g、3ミリモル)とフッ化カリウム(0
,87g、15ミリモル)とを加え、この混合物を95
℃で27時間加熱した。
反応混合物を水(200m(2)に注ぎ、ジクロロメタ
ンで数回抽出した。有機抽出物を集め、水で2回洗浄し
、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。
得られた粗精製品(0,9g)をシリカゲル(110g
)を用いたクロマトグラフィー(溶出溶媒;石油エーテ
ル:酢酸エチル=1 : 1)で精製し、化合物B (
0,2g)を得た。該化合物は、実施例5で得られたも
のと同じ特性を有していた。
実施例7 (4S、5R)−4−フルオロメチル−2−(2−イソ
プロポキシエチル)−5−(4−メチルスルホニルフェ
ニル)−2−オキサゾリン(化合物C) m−クロロ過安息香酸(1,88g、9.23ミリモル
、滴定量85%)のジクロロメタン(2OmG)溶液を
、0℃に冷却された、実施例5又は6で製造された化合
物Bのジクロロメタン(20mG)溶液に滴下した。
0℃で1時間後、反応混合物を、炭酸水素ナトリウムの
5%水溶液で処理し、有機層を分離し、水層を再度抽出
した。有機抽出物を洗浄し、乾燥し、濃縮して半固体状
の粗精製品(1,5g)を得た。これを、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:
メタノール−95:5)で精製し、結晶状品(化合物C
10,3g)を得た。融点80〜82°C0〔α〕背=
+31. 5° (cm1.DMF)’HNMR(60
MHz 、DMSOds )δ(ppm)ニ ア、  9 (dd、 4H,aromatics )
  ;5、 6 (d、  IH,CH−0)  。
5.0−4.1 (m、3H,CH2−CH2F)4.
1 3.4 (m、3H,CH(CH3)2及び9旦2
CH2); 3.2  (s、3H,CH3SO2)  ;2.6 
 (t、2H,CH2CH2) ;1、 1  (d、
6H,(CH3)2  CH)。
IR(KBr)1675. 1305.1145(cm
−1) U、V、(λ   MeOH,nm):ax 224  (log  ε−4,17)。
実施例8 N−[(Is、2R)−1−フルオロメチル−2−ヒド
ロキシ−2−(4−メチルスルホニルフェニル)−エチ
ルツー3−イソプロポキシ−プロパンアミド(化合物D
) IN過塩素酸(1mQ、1ミリモル)を、実施例7で製
造された化合物C(343mg、1ミリモル)を水(3
,51110)に懸濁させた懸濁液にゆっくりと添加し
た。
上記反応混合物を攪拌して完全に溶解し、炭酸水素ナト
リウムの5%水溶液に注いだ。塩化ナトリウムを加えた
後、混合物をテトラヒドロフランで数回抽出した。有機
抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に濃縮して、
油状の粗精製品を得た。これを、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノー
ル=9:1)で精製し、結晶状品(化合物り、0.33
g)を得た。融点83〜85℃。
[α)ff=−12,9° (C=1.DMF)’H−
NMR(60MHz 、DMSOds )δ(ppm)
ニ ア、 8 (dd、 4H,aromatics ) 
 ;5.1−3. 7 (m、 4 H,CH−CH−
CH3P); 3、 7−3. 2 (m、 3H,C旦(CH3)2
及び9且2CH2); 3.2 (s、3H,CH3SO2);2.3 (t、
2H,CH2CH2);1.0  (d、6H,(CH
3)2  CH)。
IR(KBr)3380. 1655. 1530゜1
300、 1150  (cm−’)U、V、(λ  
 MeOH,nm)  :ax 225  (log  ε=4. 36)。
化合物りは、化合物Bを過酸化水素と無水酢酸とを用い
て酸化することによっても製造された。
化合物りを、テトラヒドロフラン中にてカリウム te
rt−ブトキシドで処理することにより、実施例1で製
造されたものと同じ特性を有する化合物II−Aの粗精
製品が得られ、化合物II−Aはクロマトグラフィーに
よって分離された。
実施例9 (43,5R)−4−フルオロメチル−5−(4−メチ
ルスルホニルフェニル)−2−ビニル−2−オキサゾリ
ン(化合物E) 実施例7で製造した化合物C(6,87g、0.02モ
ル)を、窒素下−80℃に保たれたカリウム tert
−ブトキシド(22,’44g。
0.2モル)の無水テトラヒドロフラン(420m(2
)溶液に添加した。−80℃の温度で10分間経過した
後、リン酸緩衝液(pH6)を加え、冷却を止め、反応
混合物を食塩水で希釈した。
有機層を分離し、水層を再度テトラヒドロフランで抽出
した。
有機抽出物を集め、乾燥し、蒸発乾固した。得られた粗
精製油状物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(
溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノール=98:2)で
精製し、化合物E (2,8g)を油状物として得た。
’H−NMR(60M−Hz 、CDCQ3)δ(pp
m)ニ ア、 9 (dd、 4H,aromatics ) 
 ;6.6−5.5 Cm、4H,CH−0及びビニル
); 5.3−4.1 (m、3H,CH−CH2F);3.
1  (s、3H,CH3802)。
実施例8に記載の方法と同様にして、化合物Eを加水分
解することにより、実施例1で製造されたものと同じ特
性を有する化合物II−Aの粗精製品を得た。化合物I
I−Aはクロマトグラフィーによって分離された。
実施例10 イン ビボ治療活性 化合物II−Aの治療活性を、マウスの実験感染症モデ
ルを用いて、化合物II−Dのと比較し、評価した。
体重19〜21gの実験用CD/I系アルピノマウスを
用いた。マウスをゲージに入れ、標準食及び水を適宜与
えた。
2種の化合物の平均感染予防m (PD5゜)を、ネズ
ミチフス菌(Salmonella typhimur
ium)及び大腸菌(Escherichla col
i)により感染させた後、評価した。
各感染につき、140匹のマウスを、各々10匹ずつの
14群に分け、0.25mQの試験菌懸濁液(LDso
の100倍用量に相当)を腹腔内投与した。
感染1時間後に、6群の動物に、等比級数的に用量を増
加させて化合物n−Aを経口投与した。
一方他の6群には同用量の化合物I−Dを同様に投与し
た。残りの2群を対照群とし、感染させたが投与しなか
った。
上記化合物を、3日間1日2度投与し、5日間に亘って
供試動物を観察した。
2種の化合物のPD5oの測定及びその測定値の有意差
の評価は、リッチフィールドーウィルコクソン(Llt
chfield−Wilcoxon )検定法に従った
(ジャーナル オブ ファーマコロジー アンドエクス
ペリメンタル テラビー(J、Pharmacol 。
Exper、 Therap、 ) 、  96. 9
9−113. 1949)。
ネズミチフス菌及び大腸菌による実験的感染症における
化合物II−Aの化学療法作用は、同じ条件下では、化
合物I−Dによる作用とほぼ重複し、統計学的有意差は
無かった。
実施例11 精子形成に及ぼす作用 チアンフェニコール、化合物I−D及び化合物II−A
の、雄性ラットの生殖能に及ぼす影響を評価するため次
の試験を行なった。
試験は、下記の方法に従って行われた。
−動物種: CD (SD)BRチャルス リバーラッ
ト(Charles Rlver rat )−投与経
路:経口 −投与回数:4週連日 一投与fil : 0. 28mM/kg体重/日−投
与容量:10mQ/kg体重 一対照=2%アラビアゴム 一雄性動物、下記の群に分けた 1 対照群 2 チアンフェニコール投与fff 3 化合物I−D投与群 4 化合物II−A投与群 生殖試験を、投与終了の第1、第4、第6及び第9週中
に、雄性ラットと無処置の雌を交配させることにより、
行なった。
交配の2週後に雌について、妊娠の有無を調べた。
雄性の内の数匹を、投与終了時に、他は交配終了時に殺
し、剖検で、生殖器を摘出し、組織学的検査を行なった
投与された雄性ラットの繁殖能を、無処置の雌との交配
して観察した。投与化合物及び観察の時期により異なっ
た結果を得た。
投与終了直後の週の観察では、全群で正常な繁殖能が見
られた。
投与終了後4週及び6週目には、チアンフェニコール投
与群及び化合物I−D投与群において、雄性動物の繁殖
能に対する顕著な抑制作用が見られた。
投与終了後65−70日日月行われた最後の交配サイク
ルで、チアンフェニコールを投与した雄は、正常の繁殖
率を示したが、化合物I−Dを投与した雄は、正常値よ
り低い繁殖率を示した。
本発明の化合物II−Aを投与された雄は、全ての交配
サイクルで正常繁殖率を示した。
3種の化合物の投与は、ラットの正常な交配に影響しな
かった。
低い繁殖率を示す群、即ち、チアンフェニコール又は化
合物I−D投与群において、妊娠ラットのほとんどが、
剖検により、用いられたラットの系でみられる正常値よ
りも低い“黄体(corpiluter )数、及び当
然低い胎児数を示した。
このことから、試験期間中の生殖用雄性ラットの精液に
存在する形状的かつ機能的に正常な精子数が比較的低か
ったという結論を得た。
投与終了時及び交配サイクル終了時の皐丸の絶対重量は
、化合物I−D投与群について、対照群よりも統計的に
低かった。
華丸重量/体重の重量比のデータから、化合物I−Dを
投与された動物群に限り、交配の終了時にのみ有為な減
少が認められた。
従って、この実験の条件下では、次のように結論できる
ニ ーラットにおいて、チアンフェニコールは、繁殖率を低
下させるが、投与終了の9週後に完全に元に戻る。
一化合物I−Dは耐性良好であるが、雄性動物の繁殖能
を低下させる。投与終了9週までの観察で、可逆現象は
見られない。
一ラット中で、化合物n−Aは耐性良好であり、正常繁
殖過程に影響しない。
(以 上)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Zは水素原子を示すか、或は炭素数16までの
    飽和若しくは不飽和の脂肪族、芳香族若しくはアリール
    脂肪族カルボン酸から導かれたアシル基、炭素数12ま
    での脂肪族若しくは芳香族ジカルボン酸から導かれたア
    シル基又は天然アミノ酸から導かれたアシル基であって
    、該アシル基は置換基を有していてもよい。〕 で表わされる化合物、及び、Zがジカルボン酸またはア
    ミノ酸のアシル基である時、塩基又は酸とともに形成さ
    れる対応する薬理的に許容される塩。
  2. (2)N−〔(1S,2R)−1−フルオロメチル−2
    −ヒドロキシ−2−(4−メチルスルホニルフェニル)
    −エチル〕−2−プロペンアミドである特許請求の範囲
    第1項に記載の化合物。
  3. (3)D−(トレオ)−1−(4−メチルチオフェニル
    )−2−アミノ−1,3−プロパンジオールを出発原料
    とし、第1級の水酸基をフッ素で置換する工程、メチル
    チオ基を酸化してメチルスルホニルとする工程、及びア
    ミノ基をアクリル酸又はその反応性誘導体若しくは前駆
    体でアシル化する工程を含むことを特徴とする、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Zは水素原子を示すか、或は炭素数16までの
    飽和若しくは不飽和の脂肪族、芳香族若しくはアリール
    脂肪族カルボン酸から導かれたアシル基、炭素数12ま
    での脂肪族若しくは芳香族ジカルボン酸から導かれたア
    シル基又は天然アミノ酸から導かれたアシル基であって
    、該アシル基は置換基を有していてもよい。〕 で表わされる化合物、及びZがジカルボン酸またはアミ
    ノ酸のアシル基である時、塩基、又は酸とともに形成さ
    れる対応する薬理的に許容される塩の製造法。
  4. (4)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Zは水素原子を示すか、或は炭素数16までの
    飽和若しくは不飽和の脂肪族、芳香族若しくはアリール
    脂肪族カルボン酸から導かれたアシル基、炭素数12ま
    での脂肪族若しくは芳香族ジカルボン酸から導かれたア
    シル基又は天然アミノ酸から導かれたアシル基であって
    、該アシル基は置換基を有していてもよい。〕 で表わされる化合物、及びZがジカルボン酸またはアミ
    ノ酸のアシル基である時、塩基又は酸とともに形成され
    る対応する薬理的に許容される塩の有効量並びに薬剤学
    的に許容される不活性担体を含む、人間及び動物用医薬
    製剤。
JP62326608A 1986-12-23 1987-12-23 抗菌活性を有する化合物、その製造法及びそれを含む医薬製剤 Pending JPS63190870A (ja)

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JP2006046896A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Bruker Biospin Ag クライオスタット構造の無損失冷媒冷却装置

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