JPS6319005Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は電気掃除機に取り付けられる清掃装置
に係り、殊に床面や壁面の角部や隅部の清掃に適
した清掃装置に関する。

（従来の技術） 従来の電気掃除機の塵埃吸入口には一般にブラ
シが装着されており、該ブラシにより床面のゴミ
類を集塵して吸入口から吸入するようになつてい
た。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながらこの種ブラシは集塵機能は有する
が、床面に付着する塵埃の清拭機能は期待できな
いため、床面をきれいに清掃するためには、上記
電気掃除機により清掃した後で雑巾やモツプ等に
より床面を清拭せねばならず、また床面の角部や
隅部を清拭できない問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、本考案は電気掃
除機１の吸入ホース６に連結される吸塵ユニツト
７と、該吸塵ユニツト７の下面開口部７２に吸塵
用〓間７２ｂを確保して着脱自在に装着される清
拭ユニツト８から清掃装置を構成している。そし
てこの清拭ユニツト８を硬質プレートの下面に清
拭シート８２を装着して形成し、清拭ユニツト８
と吸塵ユニツト７に互いに係合する係止部７５，
８３を形成するとともに、清拭シート８２に吸塵
ユニツト７の両側部と両側前部から突出する突出
部８２ａ，８２ｂを設けるようにしている。

（作用） 上記のように構成することにより、清拭ユニツ
ト８を吸塵ユニツト７に装着したうえで床面の清
拭ができるようにしており、殊に吸塵ユニツト７
の両側部と両側前部から突出する清拭シート８２
の突出部８２ａ，８２ｂにより床面の隅部や角部
を簡単に清拭できるようにしている。

（実施例） 第１図において、１は電気掃除機、２は電気掃
除機本体であり、その先端部には可撓ホース３が
連結されている。４は握り部、５は車輪、６は可
撓ホース３に連結された吸入ホースである。９は
清掃装置であつて、上記吸入ホース６に着脱自在
に装着される吸塵ユニツト７と清拭ユニツト８か
ら成つている。

次に第２図〜第６図を参照しながら、清掃装置
９の詳細を説明する。なお本清掃装置９は左右対
称であるので、第２図〜第５図においては左半部
のみを図示している。

吸塵ユニツト７は横長の薄箱体７１を主体と
し、その下面開口部７２から塵埃を吸入するよう
になつている。７３は薄箱体７１の後側中央部に
形成されたダクトであり、このダクト７３にパイ
プ７４が連結されている。７５，７５は開口部７
２の両側部から中央部へ向つて延出する係止部と
しての基板であり、これらの基板７５，７５の下
面にはそれぞれ板状マグネツト７６，７６が装着
されている。これらのマグネツト７６，７６は、
基板７５，７５が不要に屈曲するのを防止する補
強部材を兼務している。

清拭ユニツト８は、硬質プレート８１の下面に
繊維質の清拭シート８２を装着して形成されてい
る。硬質プレート８１は、例えばポリエチレンな
どの硬質の合成樹脂にて形成される。また清拭シ
ート８２は、例えばフエルトなどの耐摩耗性の大
きい繊維にて形成される。８３，８３はプレート
８１の上面に突設された係止部としてのリブ、８
４，８４はこれらのリブ８３，８３の間に装着さ
れた磁性体としての鋼板であり、リブ８３，８３
を上記基板７５，７５に係合させ、また鋼板８
４，８４を上記マグネツト７６，７６に吸着させ
ることにより、清拭ユニツト８は吸塵ユニツト７
の下面開口部７２に着脱自在に装着される。その
状態でリブ８３，８３は基板７５，７５の前縁部
７５ａと後縁部７５ｂに係合し、清拭ユニツト８
が前後方向にがたつくのを防止する。またリブ８
３，８３や鋼板８４，８４は、プレート８１が不
要に撓むのを防止する補強部材を兼務している。

プレート８１の巾は上記開口部７２の巾よりも
やや小さく、清拭ユニツト８を吸塵ユニツト７に
装着した状態で間隔Ｌの吸塵用〓間７２ｂが確保
され、この〓間７２ｂから床面に散在する塵埃を
吸入できるようになつている。また薄箱体７１と
プレート８１の前部には段差Ｄがあり（特に第６
図参照）、この段差Ｄによる〓間７２ａからも塵
埃を吸入する。このように薄箱体７１の前部に段
差Ｄによる〓間７２ａを形成しておけば、前方の
床面上に散在する塵埃を吸入しやすい利点があ
る。

プレート８１の横巾は薄箱体７１の横巾よりも
やや大きく、したがつてプレート８１の両側部８
１ａ，８１ａは薄箱体７１の両側部から突出して
いる。また清拭シート８２の一部は、吸塵ユニツ
ト７の両側部と両側前部から突出する突出部８２
ａ，８２ｂとなつている（以上、特に第２図、第
４図および第５図参照）。このように清拭シート
８２に突出部８２ａ，８２ｂを設けるのは、これ
により床面Ａや壁面Ｂの角部や隅部を清拭できる
ようにするためである。

本清掃装置９は上記のような構成より成り、次
にその取り扱いの説明を行う。

吸入ホース６を手に保持し、清拭シート８２を
床面Ａに沿つて摺動させる。すると床面Ａに散在
する塵埃は、吸塵ユニツト７の前部と後部の間〓
７２ａ，７２ｂから本体２側へ吸入され、またこ
れと同時に清拭シート８２により床面Ａは清拭さ
れる。また床面Ａや壁面Ｂの隅部や角部は、吸塵
ユニツト７から突出する突出部８２ａ，８２ｂに
より清拭される。この場合、硬質プレート８１は
リブ８３，８３や鋼板８４により補強されている
ので、平面保持性にすぐれており、したがつて清
拭シート８２は床面Ａにしつかりと密着し、良好
に塵埃を清拭できる。またリブ８３，８３は基板
７５，７５に係合しているので、清拭ユニツト８
が前後方向にがたつくこともない。底面Ａの清掃
を長時間行つて清拭シート８２の汚れがひどくな
つたならば、その清拭ユニツト８を吸塵ユニツト
７から取りはずして新しい清拭ユニツト８を装着
すればよい。このように清掃装置９によれば、床
面Ａに散在する塵埃の吸入と床面Ａの清掃とを同
時に行うことができる。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば、床面Ａに
散在する塵埃の吸入と床面Ａの清拭とを同時に行
うことができ、殊に床面Ａや壁面Ｂの角部や隅部
を確実に清掃することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであつて、第１
図は電気掃除機の斜視図、第２図は吸塵用ユニツ
トの平面図、第３図および第４図は底面図、第５
図および第６図は断面図である。 １……電気掃除機、６……吸入ホース、７……
吸塵ユニツト、７２……下面開口部、７２ｂ……
吸塵用〓間、７５，７５……係止部としての基
板、８……清拭ユニツト、８１……硬質プレー
ト、８２……清拭シート、８２ａ，８２ｂ……突
出部、８３，８３……係止部としてのリブ、９…
…清掃装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気掃除機１の吸入ホース６に連結される吸塵
   ユニツト７と、該吸塵ユニツト７の下面開口部７
   ２に吸塵用〓間７２ｂを確保して着脱自在に装着
   される清拭ユニツト８から成り、該清拭ユニツト
   ８を硬質プレート８１と該硬質プレート８１の下
   面に装着された清拭シート８２とにより形成し、
   上記清拭ユニツト８と吸塵ユニツト７に互いに着
   脱自在に係合する係止部７５，８３を形成すると
   ともに、清拭シート８２に吸塵ユニツト７の両側
   部と両側前部から突出する突出部８２ａ，８２ｂ
   を設けたことを特徴とする電気掃除機に取り付け
   られる清掃装置。