JPS6318719Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えばウインド型エアコンを窓に装
着した際、一枚のガラス戸が半開き状態におかれ
た場合に生ずる隙間をシールする目的のために創
作されたガラス戸の隙間シール装置に係わるもの
である。

すなわち、第２図に示す如く、枠ｆ付きガラス
戸ｇ１，ｇ２が半開き状態になると、矢印方向よ
り風や塵埃、雨水等が吹付け、ガラス戸の隙間よ
り室内に侵入するために、従来種々のシール装置
が施されたものであるが、これは何れも接着によ
りスポンジの如き素材（例えば、商品名ウレタン
フオーム）を使用したものである。

又、このシール材は長年の使用により風化して
シール材の作用を果たさなくなるために度々新な
シール材を接着する必要があり、ガラス戸及びこ
れに関連する柱等は接着剤のために汚される等の
不都合な点が多々あつたものである。

本考案は上記の如き欠点を解消するために、ス
ポンジの如き素材よりなる円柱１の軸心線に支柱
２を設けてなるシール材ａを枠ｆ付きガラス戸ｇ
１，ｇ２の隙間に圧接介在してなることを特徴と
する枠付きガラス戸の隙間シール装置としたもの
である。

従つて本考案においては、シール材ａを枠ｆ付
きガラス戸ｇ１，ｇ２の隙間にそのまま介在する
ことにより隙間はシールされ、特別接着工作を必
要としない利点を有するものである。

又、シール材ａは断面形状が円形にして、しか
も軸心線は支柱２が取付けられてあるために、可
撓性の高いスポンジの如き素材であつても、枠ｆ
付きガラス戸ｇ１，ｇ２の隙間にシール材ａが介
在した場合、湾曲したり上部より垂れ下がるよう
なおそれがなく、枠付きガラス戸の隙間を完全に
シールできるものである。

又、形状が円柱であるからガラス戸を開いた場
合、恰もローラー的にシール材は回転するために
従来品のシール材の如く、ガラス戸を固定して開
き動作出来ないシール材に比較して極めて便利で
ある。

又、ガラス間に圧接介在中は断面形状が略楕円
状に押圧変形されるが、必要に応じ度々ガラス戸
を開閉すると、シール材はガラス間を転動して一
個所のみを押圧してシール材を変形することのな
いように使用できるために、シール材の寿命を長
く保ちうる利点を有する実用的考案である。

実施例 天然又は合成樹脂素材のスポンジを円柱１にに
成形し、これが軸心線には塩化ビニールチユーブ
等、比較的硬質の素材よりなる支柱２を取付けて
シール材ａを構成する。

上記シール材ａの直径及び長さはシールする枠
ｆ付きガラス戸ｇ１，ｇ２の高さ及びガラス戸間
の隙間に適合する寸度に製作され、枠ｆ付きガラ
ス戸ｇ１，ｇ２間に上記シール材ａを位置し、片
方のガラス戸を他方のガラス戸に重なる如く移動
すると、シール材ａは両者間に圧接し、更に回転
しながら重なり合つたガラス戸の枠内を回動する
ものであり、その場合、シール材ａはガラス間に
重なり回転しながら移動するものであり、半開き
ガラス戸ｇ１とｇ２の隙間をそのままシールする
ものである。

尚、ガラス戸が中央に横桟が設けられ、上下二
枚のガラスにより構成されるガラス戸の場合には
第４図に示す如く、横桟に対応する個所にシール
材ａの円筒１に上記横桟に合致する溝３を施すも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は使用状態を示す正面図、第２図は同上
横断面図、第３図はシール材の一部切欠正面図、
第４図は別実施例の正面図である。 尚図中符号、１……円柱、２……支柱、３……
溝、ａ……シール材、ｇ１，ｇ２……ガラス戸、
ｆ……枠、ｗ……窓である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓ｗにエアコンを取付けた際、一枚の枠ｆ付き
   ガラス戸ｇ１，ｇ２が半開き状態となり、該枠ｆ
   付きガラス戸ｇ１と他方の枠ｆ付きガラス戸ｇ２
   間に生じた間隙にスポンジの如き円筒１の軸芯線
   に支柱２を設けてなるシール材ａを圧接介在し、
   一方の枠ｆ付きガラス戸ｇ２を開閉することによ
   りシール材ａが重なり合うガラス戸ｇ１，ｇ２の
   枠ｆ内において転動自在にしたことを特徴とする
   枠付きガラス戸の隙間シール装置。