JPS63185981A - シネオールの改良製造法 - Google Patents

シネオールの改良製造法

Info

Publication number
JPS63185981A
JPS63185981A JP62304669A JP30466987A JPS63185981A JP S63185981 A JPS63185981 A JP S63185981A JP 62304669 A JP62304669 A JP 62304669A JP 30466987 A JP30466987 A JP 30466987A JP S63185981 A JPS63185981 A JP S63185981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cineole
solvent
acid
terpineol
terpene alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP62304669A
Other languages
English (en)
Inventor
ペーター・ダブリユ・デー・ミッチエル
デビッド・イー・ザッサー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Union Camp Corp
Original Assignee
Union Camp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Union Camp Corp filed Critical Union Camp Corp
Publication of JPS63185981A publication Critical patent/JPS63185981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D493/00Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
    • C07D493/02Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D493/08Bridged systems

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテルピンヒドラート又はテルピネオールの転位
によってシネオールを製造する方法に関する。
シネオールはテルペンエーテルである。シネオールを天
然物、たとえばヨモギ及びユーカリの油から単離する、
又は二環状テルペン炭化水素、ジペンテン、イソプレン
、リモネン、テルピンヒドラート、又はテルピネオール
から合成する。1,4−シネオール(式1)はパインオ
イル反応(α−パインを酸性条件下で水素化する)の副
生成物である。
これは1,8−シネオール(式2)と共に粗生成物約1
2%中に生じる。伝統的に更に所望される1、8−シネ
オールはユーカリ又は1.1.8−トリメチル−2−オ
キサビシクロ(2,2,1〕オクタン又は1,8−エポ
キシ−p−メンタンとしても知られている。番号をつけ
ずにここで使用されるシネオールという名称は1,4−
及び1,8−シネオール異性体の両方のことである。
1.8−シネオールは価値ある香料及び医薬であり、多
くの注意がその合成、単離及び精製に向けられている。
1.8−シネオールの単M法及びこの単離を行う有利な
方法は本出願人の先願特許の1つに記載されている(米
国特許第4,521,608号明細書(1985))。
しがし1,4−シネオールの製造及び単離についてあま
り知られていない。合成中間体としての1,4−シネオ
ールの有用性は認められている。たとえば最近農薬の製
造に有用な中間体であることが分っている。
良好な収率を得ることができるならば、コストの面及び
入手可能性の点から、工業用α−ピネンの酸処理によっ
て多量に国内的に入手できるパインオイルからシネオー
ルを製造することは、特に注目に値する。本発明者は、
1,4−シネオールがパインオイルの形成に於て1,8
−シネオールよシも多い量で第一に生じることを見い出
した。しかし1,4−シネオールはパインオイル形成反
応の酸性条件に対して1,8−シネオールよりも安定で
ないことも分った。シネオ−ルをいくつかの公知の従来
法の使用によってパインオイルから良好な収率で製造す
るのは困難であり、特に1.4−シネオールをこの方法
から製造するのは困難である。1,8−シネオールから
1,4−シネオールを分離するための分別蒸留は、商業
上実施不可能でないとしても極めて困難である。しかし
これは1,8−異性体に比して実質的に富化された1、
4−異性体を有する蒸留器に供給物を供給するための手
段が見い出されない場合である。
相互に又は副生成物からシネオールを分離するために、
溶剤を使用することも従来公知である。米国特許第2.
815.986号明細書にはフェノールを、米国特許第
8,928,887号明細書には農硫酸を、溶剤として
使用し、変換反応が終了し、反応生成物を分離した後に
反応混合物に加えることが記載されている。
鉱油の存在下でのテルピネオールの転位は公知のシネオ
ールの製造方法である:たとえば米国特許第1,994
.1(1号明細書参照。そこには温度、圧力及び酸濃度
を十分に調節して、オレフィンへのテルピネオールの所
望されない脱水を避ける必要があることが開示されてい
る。しかし最適の転位条件を選択してさえも、テルピネ
オールから得られるシネオールの収率は極めて低い。
シネオールの従来の製造法に於ける改良、すなわちそれ
はシネオールをよシ高い全体収率で生じること、及び特
にシネオールのより一層小さい酸安定性異性体、すなわ
ち1.4−シネオールを従来可能であるよりもっと良好
な収率で合成することができることを提供することが極
めて望まれている。 ゛ 改良法は、テルピネオールを転位し又はテルピンヒドラ
ートを部分的に脱水し、転位することからなるシネオー
ルの製造法であシ、これはテルピネオールの転位又はテ
ルピンヒドラートの部分的脱水及び転位を、転位反応混
合物の水性酸相と混和し得ないシネオールに対すル溶剤
の存在下に実施する方法である。したがって本発明の方
法はシネオール生成物の改良された収率、及び特により
一層小さい酸安定性異性体、すなわち1,4−シネオー
ルの更に改良された収率を提供する。
本発明の方法はテルピンヒドラート、テルピネオール及
びこれらの混合物から成る群より選ばれたテルペンアル
コールと強酸とをシネオール生成物に対する溶剤の存在
下に反応させることによって実施し、この溶剤は反応混
合物の水性酸相と実質上混和し得ない。本発明の場合1
反応“又は”反応する“なる言葉の使用は、触媒として
の酸の関与を含むことを示す。この際この酸は化学量論
上消費されない。
本発明により使用されるテルピンヒドラートは、たとえ
ばテレピンの油から製造される飽和チルヘンジオールで
ある。それはシスーテルピン又ハシスーp−メンタン−
1,8−ジオールのヒトラードである。無水物形を使用
するが好ましいが、これは明らかに水を含有する酸性反
応媒体中で恐らく水素化される。
以下に使用するテルピネオールはモノ飽和テルペン−価
アルコールのいずれかあシ、α−テルヒネオール、β−
テルヒネオール、δ−テルピネオール、γ−テルピネオ
ール、テルピネン−1−オール、テルピネン−4−オー
ル、p−メト−2−エン−8−オール、p−メト−8−
ニンー1−オール、p−メト−3−エン−1−オール、
p−メト−1(7)−エン−4−オール又は酸触媒を用
いてピネンを水素化して製造された工業用生成物1生じ
たパインオイル′又は1パインオイル及びヘビャー(h
eavier)’ 中に生じる様なこれらの混合物が挙
げられるが、これに限定されない。テルペンアルコール
の酸触媒反応は二重結合及びヒドロキシ基転位を十分に
行い、原料テルピネオールの多くの異性体が同一の最終
生成物を°生じることができることは、テルペン化学に
従事する当業者にとって明白なことである。本発明の方
法を引き続き同一容器中でピネン水素化を行い、その際
酸を新たに添加するか又は必要な場合シネオール−形成
工程にとって好ましい比較的高い濃度に高められたピネ
ン水素化段階で残存した酸を使用することができること
も明らかである。
シネオールを形成するだめの反応条件下でテルピンヒド
ラートを水素化してテルピネオールが生じるので、テル
ピンヒドラートから出発する、シネオール形成工程は主
に又は大きい割合で中間体としてテルピネオールを経て
進行すると考えられている。というのはテルピンヒドラ
ートが酸と反応して、テルピネオールを形成することは
公知だからである(たとえばベトウカイン(Bedou
kian)、ゝ香料及びフレーバー合成“、第2版、1
967年、第340頁参照)。本発明は上述の前提に限
定されるのではなく、前述の特許られていないからであ
る。
原料としてテルピネオールを使用するよりもテルピンヒ
ドラートを使用するのがより一層有利であることは、コ
スト及び工学的理由に基づいている。テルピンヒドラー
トはパインオイルか−ら良好な収率でいくらか容易に単
離することができる。これに反して最良のシネオール収
率がテルピネオールを再生のために回収する部分的変換
で得られるので、これがたとえ可能であるとしてもテル
ピネオールをテルピンヒドラートに戻すこ七は余分な工
程である。すなわち交互に、複雑な作業工程の順序があ
る点でテルピンヒドラートの供給を、もう一方の点で再
生テルピネオールの供給を要求する。更にテルピネオー
ルによる開始はシネオール−形成反応に於て水不含形態
を生じるので、水性酸をより一層低濃度に希釈しなけれ
ばならない。したがってテルピンオールによる開始は第
一により一層低い酸濃度の使用を許可し、酸の回収及び
再生を簡易化する。これから明らかな様にテルピンヒド
ラート又はテルピネオールを本発明の方法で使用するこ
とができるので、これらの混合物も使用することができ
る。
特定のテルピネオールの選択又は特定のテルピネオール
の豊富な供給によって、1,8−シネオールに対スる1
、4−シネオールのl/ペルハ増加することができ、そ
れによって1,4−シネオールの精製を大いに簡易化す
ることは予期されなかったことである。特にテルピネン
−1−オール、テルピネン−4−オールの選択によって
又はより一層少量のβ−テルピネオールに対して、1,
4−シネオールの収率は1,8−シネオールの収率より
ももっと高い、すなわち10倍高くなることができる。
これと対照的に典型的なα−テルピネオールを原料とし
て使用した場合、1.4−シネオールと1.8−シネオ
ールとの割合は約1.9:1である。
本発明の方法に使用されうる強酸のいくつかの例として
鉱酸、たとえば硫酸、リン酸、スルファミン酸、あるい
は強有機酸、たとえばトルエンスルホン酸、キシレンス
ルホン酸、メチルスルホン酸、シュウ酸、ギ酸、クロロ
酢酸、又はメチルリン醗が挙げられる。酸は有機溶剤中
混和可能である酸であってはならない。したがって混和
できなくするために、少量の水を加えねばならない。好
ましい酸は80〜75%の範囲で硫酸であシ、50〜9
0%の範囲でリン酸でアリ、酸とテルペンアルコールの
モル割合ハ10:1〜1:10の範囲である。テルペン
ヒトラードをテルペンアルコール反応物質として使用す
る場合、テルペンヒトラード1モルに対して酸約2モル
を使用するのが好ましい。約50%濃度の硫酸が、これ
を用いて得られる最高収率のゆえにもっとも有利である
。その際反応温度はほぼ室温(10−85℃)である。
本発明の方法で使用される有機溶剤はシネオールと混和
しうるが、反応混合物の酸相と混和し得ない溶剤でなけ
ればならない。この相は酸、添加された又は生じたいく
らかの水、少量の溶解されたテルペンアルコール及び少
量のプロトン化された反応中間体から成る相を意味する
溶剤はシネオール生成物を捕え、反応域からこれを回収
し、収率を減少させるその他の反応、たとえば脱水から
生成物を守ると考えられる。
しかし特許性はこの理論に限定されない。経験上溶剤の
存在は実質上収率を増加する。
適する溶剤として脂肪族炭化水素、たとえばヘキサン、
オクタン、ケロシン、石油ナフサ、高級フラシュナフサ
又はエイコサン、芳香族炭化水素、たとえばベンゼン、
トルエン、キシレン、クメン、メチルナフタレン、重芳
香族ナフサ等々、テルペン炭化水素、ハロゲン化炭化水
素、たとえばメチレンクロリド、クロロホルム、四塩化
炭素、ジクロロプロパン、クロロベンゼン、エーテル、
タトエハシエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
アニソール、ジフェニルエーテル、ヒス(2−10ロエ
チル)エーテル、エステル、たとえばエチルアセテート
、ブチルアセテート、メチルベンゾアート、ジブチルフ
タラード、ジオクチルフタラード又はジエチルカルボナ
ートが挙げられるが、これらに限定されない。好ましい
溶剤は良好な収率、経済性及び環境汚染がないことのた
めにトルエン及びキシレンである。というのはその沸点
が蒸留による分離を促進するために、シネオールの沸点
から大部離れているからである。溶剤は蒸留による分離
を促進するために、シネオールの沸点から少なくとも1
0℃離れた沸点を有するものが好ましい。溶剤の量は厳
密なものではなく、その量は次のことだけを満足させれ
ばよい。すなわち分離相を反応混合物の残部から生じな
ければならない、換言すれば、反応に使用される酸と実
質上混和し得ない、そして反応中に生じるシネオールを
溶解しなければならない。溶剤重量は添加されるテルペ
ンアルコールあたシ約lO%〜1000%、好ましくは
約20%〜500%であってよい。
反応温度は一り0℃〜100 ℃、好ましくは0〜80
℃である。室温又はほぼ室温(10−35℃)を使用す
るのが好都合であり、これによって処理設備の必要条件
を簡単にする。反応時間は温度範囲の1限で数秒から温
度範囲の下限で2〜8日、もっとも代表的には1o分〜
24時間である。
反応をバッチ法又は連続法で実施することができる。連
続法の場合、テルペンアルコール、溶剤、又はそれらの
混合物、及び酸の連続的供給機、及び生成物の連続的流
出機を備えた攪拌された容器中で行うことができる。こ
の様な容器2又は数種から成るカスケードを使用して、
連続法に於ける側管供給を避けることができる。
反応を混合機、たとえば循環ポンプ、軸方向攪拌機又は
インライン固定ミキサーを有するカラム又はパイプ中で
実施することもできる。
反応の最後に得られた生成物を生成物が溶解された有機
溶剤相を分離し、場合により水又は水性塩基で洗滌して
酸を除去し、蒸留して溶剤(再生可能)、シネオール生
成物及び再生可能ないくらかの未反応テルペンアルコー
ルを分離することによって回収する。
従来技術による方法を包含する種々の処理を1.4−及
び1,8−シネオールを分離するために使用することが
できる。これらは分別蒸留及びハイドロキノンと又はゼ
オライトとの選択的錯体化を含む。種々の方法が米国特
許第4,847,139号明細書(1982)、col
、 2.中にゴールドスタイン(Qoldstein)
によって述べられている。
次の例によって本発明の方法及び本発明を実  1′施
するにあたり最も良好な形態を述べるが本発明はこれに
よって限定されるものではない。
例1 パインオイル(主としてテルピネオールノ混合物) 1
00gとトルエン225gとの混合物を室温で攪拌し、
定期的にガスクロマトグラフィー(以下geと略称する
。)で分析する。1/2時間後、混合物は8.2%1,
4−シネオール及び4.1%1.8−シネオールを含有
し、4/!時間後7.0%1.4−シネオ・−ル及び4
.4%1.8−シネオールを含有し、夫々の場合で70
%トルエンを含有する。領域%gc分析によれば、これ
はシネオールの約86−89重量%収率である。
例2 混合テルピネオール100gとトルエン225gと40
%水性硫酸356gとの混合物を20−80℃で攪拌し
、時々1,4−シネオールが最大となる時点を決定する
ためにサンプリングする。
これは14時間後に認められる。その時点でgC分析は
9.7%1,4−シネオール及び4.7%1,8−シネ
オールを示す。16時間で測定値は夫々9.4及び4.
7%にわずかに減少する。層を分離し、トルエン層を5
%NaOH及び水で洗滌し、炭酸カルシウムで乾燥する
。再び分析して、9.1%1,4−シネオール及び4.
7%1.8−シネオール及び78%トルエンを有する。
ことが認められる。これは添加されたテルピネオールあ
たシネオール収率40重量%に相当する。
上述と同様に40%硫酸を用いて次の試験を行い、ジペ
ンテン全量に対する1、4−シネオールの割合52%が
テルピネオールの約65%が変換された時点で得られ、
これに反してジペンテン全量に対するf、4−シネオー
ルの割合はテルピネオールの約80%が変換された時点
で45.5%に減少することが分る。この結果は、最大
選択率に関してこの処理が未反応テルピネオールの再生
と共に中間体変換を行わねばならないことを示す。
例3 テルピネオール100gとトルエン225gと75%リ
ン酸169gとの混合物を25−80Cで攪拌し、定期
的にサンプリングして最大シネオールを決定する。これ
は約10時間かけて行われる。トルエン層を前述の例の
様に処理し、これは7.3%1.4−シネオール、5.
5%1,8−シネオール及び72.7%トルエンを含有
し、これはシネオール収率40重量%に相当する。
上述の様に次の試験をリン酸触媒を用いて行った場合、
ジペンテンに対する1、4−シネオールの最大割合が約
43%のテルピネオールの部分的変換率で得られる。
1バインオイル及びヘビャー′と呼称される工業用粗テ
ルピネオール留分け、本例に記載された結果と同一の結
果を生じる。
例4 テルピンヒドラ−)50g、58%硫酸107.5g及
びトルエン91gを28−88℃で22.5時間攪拌す
る。第二類似混合物を24−25℃で3.5時間攪拌す
る。最初の処理は1.4−シネオール収率33%を示し
、次の処理は1.4−シネオール処理87.6%を示す
。双方とも従来法から得られる収率に比して優れている
例5 一連の処理をテルピンヒト:S−)10g、トルエン1
3.2g及び硫酸11.2g並びに下記の量の水を室温
で17時間攪拌して行い、酸濃度の作用を測定する。そ
の結果は次の通りである。
水(g)       :0 5 10  15酸濃度
(重量X)    : 98%68%52% 42%1
.4−シネオール収率モル%: 0% 0%84.4%
 10.2%水10gを用いて一連の処理を(り返した
場合、1.4−シネオニル収率8 B、 2−42.1
モル%を生じ、これは常に改良された収率を示す。
例6 一連の処理をテルピンヒドラート、リン酸及びトルエン
を用いて行い、リン酸の量及び濃度の作用及び反応時間
の作用を調べる。標準条件はテルピネヒトラード12.
9g(68ミリモル)リン酸モノヒトラード16.3g
及びトルエン215 gを19時間、室温で攪拌するこ
とを必要とする。トルエン溶液はgc分析で1,4−シ
ネオール10.07重量%を有し、、これは収率34.
5モル%に相当する。次いで一連の同様な処理を酸とテ
ルピンヒドラートとのモル割合を変化させて行う。その
結果は次の通りである:モル割合 :8.9  2.2
  1.1  0.6収率モル%:3.7% 29.3
% 11.4% 7.7%この試験は最良の結果に対す
る酸の厳密な量を示す。
一連の同様な試験をテルピンヒドラートモルあたり酸4
.0モルの一定のモル割合で行う。サンプルを種々の時
間間隔で取り、次の結果が得られる。
時間(時間)     :0.5  1  2  8 
 4  51.4−シネオール重量%:2.3%4.8
%8.2%6.8%5.7%4.2%1.4−シネオー
ル8.2重量%の結果は、収率23.8モル%に相当す
る。これらの値から最適な反応時間の選択は収率を最大
にすることが分る。
一連の同様な試験を酸濃度の作用を調べるために行う。
テルピンヒドラートモルあたり酸2.2モルの一定のモ
ル割合を使用する。反応を17時間、室温で行う。
濃度   :  85 62 48 40収率モル%:
26.9 2.4 0 0この値は、リン酸を用いた場
合少なくとも約60%の濃度がこれらの反応条件下に必
要であることを示す。より一層高い反応温度で、もっと
希釈されたリン酸を使用することができる。
しかしあtυにも低いリン酸濃度を有する廃酸は与えら
れた反応条件下で有効でないので、蒸発によって濃縮す
ることができるシ希リン酸もバインオイン合成反応に使
用することができる。
例7 テルピンヒドラート50gとトルエフ91g色混合トル
エンスルホン酸/キシレンスルホン酸75gとの混合物
を13時間25−35℃で攪拌する。トルエン層を分離
し、トルエン−遊離塩基あたυ、14.3%1,4−シ
ネオール、9.2%1,8−シネオール、68%ジペン
テンを含有することが認められる。
例8 テルピンヒドラート(400g、 2,105モル)、
トルエン714g及び52%硫酸848g(4,48モ
ル)を20時間、室温(25℃)で攪拌する。
相を分離して、酸940.9gを分析して45重量%硫
酸を及びトルエン溶液1016.6gを分析して1,4
−シネオール12.8重量%及び1,8−シネオール6
.9重量%を生じる。これは1,4−シネオール収率4
0.1モル%及びシネオール全体収率61.7モル%を
表わす。
トルエンを大気圧で除去し、油449gが残存する。こ
れを分別し、シネオール含有留分259gが得られる。
この留分は分析によれば1.4−シネオール105.8
g又は収率32.7モル%を含有する。除去されたトル
エンの分析は残存する1、4−シネオールがトンエンと
共蒸留することを示す。
例9 テルペン商品名1パインオイル及びヘビャー“と呼称さ
れる工業用テルピネオール留分100重量部及び次表に
特定される様な溶剤210重量部及び65%リン酸13
0重量部を有する混合物を40−42℃で攪拌し、時々
サンプリングして、1.4−シネオールが最大になる時
点に決定する。
その時点で、層を分離し、溶剤層を5%水酸化す) I
Jウム溶液で、次いで水で洗滌し、無水炭酸カリウムで
乾燥する。次表にい(つかの溶剤に対して得られる結果
を挙げる: 反応時間   変換率 トルエン      12     55.7キシレン
       5      57.6n−テトラデセ
ン   5      76.89       69
.5 アロマティック200  7.5     50.0ノ
ルパー15     9      81.3イジパー
V       6   ’    47.1エクソン
DIIO4,572,1 α−オレフィン    4.5    813デカノー
ル      B       sa、。
1.4−シネオール  1,8−シネオール44.5 
       20.4 44.6        20.9 88、7        19.1 39、2        19.8 44.8        20.0 88、9        13.7 40・8        13.9 87.1        19.1 38、8        13.9 −  34.2        20.2注:アロマテ
ィック200はエクソン社から入手される芳香族重油溶
剤である。ノルパー15はエクソン社から入手される、
処理されたノルマルパラフィン溶剤である。インバーV
はエクソン社から入手されるC14−C13インパラフ
ィン炭化水素から成る石油溶剤である。エクソンD11
0はエクソン社から得られる水素処理された軽油留出液
である。α−オレフィンはエチル社から入手される1−
テトラデセンと1−へキサデセンとの混合物である。選
択率の数字は生じるすべての炭化水素及びシネオールに
対する百分率である。
例10 テルピネン−1−オン(この異性体65%、テルピネオ
ール全体88%)500g、トルエン1040g及び6
5%リン酸1480gを40−42℃で攪拌し、時々サ
ンプリングして、1,4−シネオールが最大である時点
を決定する。この時点で層を分離し、トルエン層を5%
水酸化ナトリウムで、次いで水で洗滌し、炭酸カリウム
で乾Wkfる。1,4−シネオール含有率は変換率48
.7%で50.5%の最高を示す。この変換率での1.
8−シネオールの選択率は3.6%である。
この同一条件下でα−テルピネオール(82%分析、テ
ルピネオール全体96.5%)から出発した場合、1,
4−シネオールの最大選択率44.5%及び1,8−シ
ネオール23.7%が変換率69.1%で得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)テルピンヒドラート、テルピンオール及びこれらの
    混合物から成る群より選ばれたテルペンアルコールと強
    酸とを反応させてシネオールを製造するにあたり、この
    反応をシネオールに対する溶剤の存在下に実施し、この
    溶剤はテルペンアルコールと強酸との混合物と実質上混
    和し得ないことから成る、上記シネオールの改良製造法
    。 2)酸は硫酸である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3)酸はリン酸である特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 4)テルペンアルコールはテルピンヒドラートである特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 5)テルペンアルコールはテルピネオールである特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 6)溶剤は芳香族炭化水素である特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 7)溶剤はトルエンである特許請求の範囲第1項ないし
    第3項のいずれかの方法。 8)テルピンヒドラート及びテルピネオールから成る群
    より選ばれた少なくとも1個のテルペンアルコールと約
    50%の硫酸とをシネオールに対する溶剤−これは水性
    酸相とほぼ 室温で混和し得ない−の存在下にシネオー ル濃度が実質上最大に達するまで反応させ、次いでシネ
    オールを含有する溶剤層を酸から分離する特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 9)テルピンヒドラート及びテルピネオールから成る群
    より選ばれた少なくとも1個のテルペンアルコールと約
    50%濃度の硫酸とを実質上室温でシネオールに対する
    溶剤−この 溶剤は反応混合物の酸成分と実質上混和し得ない−の存
    在下に反応させ、上記溶剤及び シネオールを反応混合物から分離し、その時1,4−シ
    ネオール含有量は実質的に最大に達し、次いでシネオー
    ルを上記溶剤から分離することから成る1,4−シネオ
    ールの高められた含有量を有するシネオールを製造する
    、特許請求の範囲第1項記載の方法。 10)テルピネン−1−オール、テルピネン−4−オー
    ル及びβ−テルピネオールから成る群より選ばれた少な
    くとも1個のテルペンアルコールと強酸とをシネオール
    に対する溶剤の存在下に反応させ、その溶剤は実質上反
    応混合物の酸成分と混和し得ないことから成る 1,4−シネオールの高められた含有量を有するシネオ
    ールを製造する、特許請求の範囲第1項記載の方法。 11)テルペンアルコールはテルピネン−1−オールで
    ある特許請求の範囲第10項記載の方法。 12)テルペンアルコールはテルピネン−4−オールで
    ある特許請求の範囲第10項記載の方法。 13)テルペンアルコールはβ−テルピネオールである
    特許請求の範囲第10項記載の方法。 14)強酸はリン酸である特許請求の範囲第10項記載
    の方法。 15)テルピネン−1−オール、テルピネン−4−オー
    ル及びβ−テルピネオールから成る群より選ばれた少な
    くとも1個のテルペンアルコールと約65%濃度のリン
    酸とを実質上室温でシネオールに対する溶剤−この溶剤
    は 反応混合物の酸成分と実質上混和し得ない−の存在下に
    反応させ、反応混合物から上記溶剤及びシネオールを分
    離し、その時1,4−シネオール含有率は実質上最大に
    達し、次いでシネオールを上記溶剤から分離する特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
JP62304669A 1986-12-03 1987-12-03 シネオールの改良製造法 Pending JPS63185981A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US93756886A 1986-12-03 1986-12-03
US937,568 1986-12-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63185981A true JPS63185981A (ja) 1988-08-01

Family

ID=25470102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62304669A Pending JPS63185981A (ja) 1986-12-03 1987-12-03 シネオールの改良製造法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0270023A1 (ja)
JP (1) JPS63185981A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103467475B (zh) * 2013-09-23 2015-10-28 长汀劲美生物科技有限公司 1,8-桉叶素的纯化方法
CN104211710B (zh) * 2014-09-28 2016-08-24 福建森美达生物科技有限公司 一种1,8-桉叶素的冷冻结晶提取方法
CN106366090A (zh) * 2016-08-26 2017-02-01 云南森美达生物科技有限公司 α‑松油醇合成1,8‑桉叶素的方法
CN106674244A (zh) * 2016-12-14 2017-05-17 盐城市春竹香料有限公司 一种桉叶素的制备方法
CN108558902A (zh) * 2018-05-25 2018-09-21 云南悦馨香料科技有限公司 松油醇合成1,8-桉叶素的方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4347189A (en) * 1981-05-11 1982-08-31 Mobil Oil Corporation Process for separating 1,4 cineoles from 1,8 cineoles
US4521608A (en) * 1983-05-12 1985-06-04 Union Camp Corporation Separation of 1,8-cineole by forming a complex with hydroquinone

Also Published As

Publication number Publication date
EP0270023A1 (en) 1988-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2014318C1 (ru) Способ получения фенола
RU2282624C2 (ru) Получение соединений оксирана
EA017568B1 (ru) Способ получения циклогексанона с удалением примесей
US3014047A (en) Oxygenated monocyclic terpenes and production thereof
JPS63185981A (ja) シネオールの改良製造法
JPS61130247A (ja) 1,2‐ペンタンジオールの連続的製法
US4036899A (en) Synthesis of prenyl chloride
US3192275A (en) Process for making fulvenes
JP2000169399A (ja) オレフィン化合物の製造方法
US3715408A (en) Separation of diethylbenzene isomers by distillation and dehydrogenation
US4831163A (en) Improved method for the preparation of 1,4-cineole
US2818435A (en) Monocyclic terpene alcohols from verbenol and the process of their oxidization
JPH0224808B2 (ja)
RU2242455C2 (ru) Способ выделения функционализованных альфа-олефинов из функционализованных неконцевых олефинов
KR950000637B1 (ko) 3-에틸벤조페논의 제조방법
US6093857A (en) Preparation of cyclopentanols
US2894040A (en) Isomerization of terpenic alcohols
US2918495A (en) Process for preparing a menthadiene ketone and composition
US4296257A (en) Process for producing dihydrocarvone geometric isomers
US4334115A (en) Process for making tert-butyltoluenes
US4308408A (en) Process for the hydroxylation of styrene and styrene derivatives
EP1522537B1 (en) Production process for high purity tricyclo-¬5. 2.1.0 2,6|decane-2-carboxylic acid ester
US2715147A (en) Synthesis of substituted cyclooctatetraenes
US2851481A (en) Preparation of menthene alcohols
US3227737A (en) Production of carboxylic acids from the residue of carbonylization process