JPS63184559A - 液圧ブレ−キ装置 - Google Patents

液圧ブレ−キ装置

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JPS63184559A
JPS63184559A JP1461287A JP1461287A JPS63184559A JP S63184559 A JPS63184559 A JP S63184559A JP 1461287 A JP1461287 A JP 1461287A JP 1461287 A JP1461287 A JP 1461287A JP S63184559 A JPS63184559 A JP S63184559A
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JP
Japan
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hydraulic pressure
piston
hydraulic
space
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP1461287A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Nomura
野村 佳久
Yoshiaki Inoue
義昭 井上
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 庵栗上□□□且ユ分國 本発明は液圧によって作動する車両用ブレーキ装置に関
するものであり、特にブレーキ操作部材の操作力を倍力
するブースタも液圧作動のものであるブレーキ装置に関
するものである。
皿米皇孜専 車両用ブレーキ装置としては一般に液圧ブレーキ装置が
使用されており、このブレーキ装置はブレーキ操作部材
の操作に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリン
ダと、そのブレーキ液圧を受けてブレーキを作動させる
ホイールシリンダとを含むように構成される。この種の
液圧ブレーキ装置においては比較的小さな操作力によっ
て大きなブレーキ力を得るために、ブレーキ操作部材と
マスタシリンダとの間にブースタを設けることが広く行
われている。従来は、バキュームブースタが一般的に使
用されていたが、近年、液圧作動のブースタが注目され
るようになった。小形でありながら、大きな倍力率を得
ることが容易であるからである。
液圧ブースタは上記のように大きな倍力率を得易い利点
があるのであるが、反面、液圧ブースタが作動する状態
と作動しない状態とでブレーキ力が著しく異なってしま
うという問題がある。液圧源の故障等によって、液圧ブ
ースタが十分な倍力機能を果たさず、あるいは全く果た
さなくなることはあり得ることであって、このような場
合にブレーキ力が著しく低減し、これを補うためにブレ
ーキ操作部材を通常に比較して非常に大きな力で操作し
なければならなくなるのである。
この問題を解決するために為されたものとして、特願昭
61−172568号明細書に記載されだ液圧ブレーキ
装置が存在する。この装置はマスタシリンダとホイール
シリンダとをつなぐ液通路の途中に増圧器と制御弁とを
備え、液圧源または液圧ブースタの作動液圧室の液圧が
マスタシリンダの液圧より低い状態ではマスタシリンダ
の液圧を増圧器により増圧してホイールシリンダに伝達
するが、それ以外の状態ではマスタシリンダの液圧を増
圧器により増圧することなくホイールシリンダに伝達す
るものである。
日が′シようとする口 占 しかしながら、この種の液圧ブレーキ装置においては、
液圧ブースタが助勢限界に達した後、すなわち液圧ブー
スタの作動液圧室の液圧が液圧源の上限の液圧に達した
後は、作動液圧室の液圧が増加しないのに対して、マス
タシリンダの液圧はブレーキ操作部材に加えられる操作
力が機械的にマスタシリンダの加圧ピストンに伝達され
ることによって増加するため、結果的にマスタシリンダ
の液圧が作動液圧室の液圧より高くなり、増圧器が作動
することとなる。つまり、マスタシリンダの液圧が増大
して液圧源の上限の液圧に達した後は、その液圧が増圧
器により増圧されたものがホイールシリンダの液圧にな
るのである。しかし、このときに増圧を行うことは不要
であり、却ってホイールシリンダの液圧が過大となるこ
とが多い。
したがって、この種の液圧ブレーキ装置においては増圧
器を装着しない場合に比較して配管やホイールシリンダ
の耐圧性能を向上させなければならず、そのための費用
を必要とし、装置コストの上昇を避は得ない。
5 占を角″′するための 本発明は、この問題を解決するために、前記ホイールシ
リンダ、マスタシリンダ、ブレーキ操作部材、液圧ブー
スタおよび増圧器を含む液圧ブレーキ装置において、増
圧器を、(a)共に有底である第一シリンダボアと第二
シリンダボアとが開口部において互いに連なり合う状態
で形成され、かつ、第二シリンダボアが底部側が小径部
である段付状のシリンダボアとされるとともに、その小
径部の断面積が第一シリンダボアの断面積よりも小さく
されたハウジングと、(′b)第一シリンダボアに液密
かつ摺動可能に嵌合された第一ピストンと、(c1第二
シリンダボアに液密かつ摺動可能に嵌合された段付きの
第二ピストンと、(d)第一および第二ピストンのうち
いずれか一方から他方に向けて突出した軸部が、他方に
設けられたを底の嵌合穴に液密かつ摺動可能に嵌合され
、第一および第二ピストンを相対移動可能に連結する連
結部と、+8)第一ピストン、第二ピストンおよび連結
部の外面とハウジングの内面とに囲まれて第一ピストン
側から第二ピストン側へ順次形成された第一、第二、第
三および第四空間と、(fl第一ピストンと第二ピスト
ンとを第一空間側へ付勢する付勢手段と、(gl第一ピ
ストン、第二ピストンおよび連結部を貫いて形成され、
第一空間と第四空間とを互いに連通させる連通孔と、(
h)その連通孔の途中に設けられ、第一および第二ピス
トンが連結部において互いに当接し合ったまま第四空間
側へ移動する状態ではその連通孔を遮断するが、その他
の状態では遮断しない弁装置とを含むものとし、かつ、
第一空間をマスタシリンダの加圧室に、第二空間を液圧
源または液圧ブースタの作動液圧室に、第四空間をホイ
ールシリンダの液圧室にそれぞれ接続し、第三空間を大
気圧室としたものである。
なお、第一シリンダボアを底部側が小径部である段付状
のシリンダボアとするとともに、第一ピストンを段付ピ
ストンとし、さらに、それら段付ピストンと段付シリン
ダボアとの段付面の間に形成された第五空間を大気圧室
とすることが望ましい。
詐」一 本発明に係る液圧ブレーキ装置においては、液圧源の故
障等によって液圧源または液圧ブースタの作動液圧室の
液圧が低くなり、あるいは零となった場合には、第一ピ
ストンと第二ピストンとが”□付勢手段の付勢力に打ち
勝って一体的に第四空間側へ移動するが、この移動の初
期において弁装置が第一空間と第四空間とを遮断するた
め増圧器が増圧作用を為す状態となり、マスタシリンダ
の液圧が増圧されてホイールシリンダに伝達される。
しかし、それ以外の場合には、増圧器は増圧作用を為さ
ず、マスタシリンダに発生した液圧がそのままホイール
シリンダに伝達される。通常は第一ピストンと第二ピス
トンとが付勢手段により共に最も第一空間側の位置にあ
り、弁装置が第一空間と第四空間とを連通させているた
め、増圧器は増圧作用を為さない。また、第二空間に伝
達される液圧源または液圧ブースタの作動液圧室の液圧
が比較的低く設定された設定値を越えれば、第二ピスト
ンが付勢手段の付勢力に抗して最も第四空間側へ移動し
、第一ピストンから離れるため、やはり弁装置が第一空
間と第四空間とを連通させる状態となり、増圧器は増圧
作用を為さない。もし、第一空間の液圧が著しく高くな
った場合に、第二空間の液圧に打ち勝つに至れば第一ピ
ストンが第二ピストン側へ移動することになるが、この
ときも弁装置が第一空間と第四空間とを連通させている
ため増圧作用が生じないのである。
なお、第一シリンダボアおよび第一ピストンをも段付き
にした望ましい態様においては、第一空間の液圧が第二
空間の液圧より一定値以上高くなるまでは第一ピストン
が移動を開始しない。
主凱■四来 このように、本発明に係る液圧ブレーキ装置においては
、液圧源の故障等によって液圧ブースタが倍力機能を果
たさなくなった場合には、マスタシリンダの液圧が増圧
器により増圧されてホイールシリンダに伝達されるが、
その他の場合には、増圧器が作動することはなく、マス
タシリンダに発生した液圧がそのままホイールシリンダ
に伝達される。したがって、マスタシリンダが液圧ブー
スタの液圧作動に基づいて正常な液圧を発生させる限り
、その液圧が増圧されてホイールシリンダに伝達される
ことはなく、配管やホイールシリンダの耐圧性能を増圧
器を備えていない液圧ブレーキ装置に比べ高くすること
が不要となり、そのための費用を節減し得るのである。
また、第一シリンダボアおよび第一ピストンを段付きと
することによって、マスタシリンダ液圧が液圧源または
液圧ブースタの作動液圧室の液圧より一定値を越えるま
では第一ピストンが移動しないようにすれば、マスタシ
リンダから供給されたブレーキ液が増圧器で無駄に消費
されることがなくなり、ブレーキ操作部材の操作ストロ
ークの増大を回避することができる。
実施M 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図において10はブレーキ操作部材としてのブレー
キペダルであり、このブレーキペダル10に加えられる
操作力は液圧ブースタ12により倍力されてマスタシリ
ンダ14に伝達される。マスタシリンダ14は、2つの
独立した加圧室を備えたタンデム型のものであり、一方
の加圧室に発生したブレーキ液圧は液通路16.増圧器
18および液通路20を経て、左右後輪のブレーキのり
ャホイールシリンダ22に伝達されるようになっている
。また、他方の加圧室に発生したブレーキ液圧は液通路
26.増圧器28および液通路30を経て、左右前輪の
ブレーキのフロントホイールシリンダ32に伝達される
ようになっている。
前記液圧ブースタ12には液通路36によって液圧ポン
プ38が接続されており、リザーバ40から汲み上げら
れた作動液が液圧ブースタ12に供給されるようになっ
ている。液通路36にはアキュムレータ42と液圧制御
スイッチ44とが接続されており、液圧制御スイッチ4
4によりモータ46の発停が制御されることによってア
キュムレータ42に常に一定液圧範囲の作動液が貯えら
れるようになっている。液圧ポンプ38.リザーバ40
.アキュムレータ42.液圧制御スイッチ44およびモ
ータ46等によって、液圧ブースタ12を作動させるた
めの液圧源が構成されているのである。なお、液圧ブー
スタ12から排出された作動液は液通路48を経てリザ
ーバ40へ還流する。
?(l圧)゛−スタ12およびマスタシリンダ14を拡
大して第2図に示す。図から明らかなように、液圧ブー
スタ12はブースタハウジング50に液密かつ摺動可能
に嵌合されたパワーピストン52を備えており、それに
よってブースタハウジング50内の空間は作動液圧室5
4と定圧室56とに仕切られている。定圧室56はボー
ト57において常時リザーバ40と連通して大気圧に保
たれているが、作動液圧室54には前記液圧源の液圧が
制御弁58により制御されて導かれており、パワーピス
トン52に作動液圧を作用させる。
制御弁58はパワーピストン52の中心に形成された段
付穴に、それぞれ液密かつ摺動可能に嵌合された弁部材
60と入力部材62とを備えている。液圧源からポート
64へ供給された作動液は、環状通路66、連通孔68
.環状通路70.液室72、連通孔74.液室76およ
び連通孔78を経て、作動液圧室54へ流入するように
なっているが、その途中に第一開閉弁80と第二開閉弁
82とが設けられている。第一開閉弁80は、パワーピ
ストン52に形成された弁座と弁部材60の一端部によ
り形成された弁子とから成っており、第二開閉弁82は
入力部材62に形成された弁座と、弁部材60の他端部
により形成された弁子とから成っている。弁部材60と
入力部材62とはそれぞれスプリング84と86とによ
って同一方向に付勢されており、常には入力部材62が
ストッパ88に当接し、弁部材60の弁子がパワーピス
トン52の弁座に着座した状態で静止している。
この状態においては第一開閉弁80が閉じる一方、第二
開閉弁82が開いており、作動液圧室54は連通孔78
.液室76、第二開閉弁82.液室90、連通孔92を
経て定圧室56と連通しており、作動液圧室54の液圧
も大気圧となっている。
前記入力部材62には入力ロット94が連結されており
、ブレーキペダル10の踏込みに従ってこの人力ロソド
94が前進し、人力部材62をスプリング86の付勢力
に抗して前進させれば、入力部材62の弁座が弁部材6
0の弁子に当接して第二開閉弁82が閉じ、作動液圧室
54は外部から完全に遮断された状態となる。この状態
から入力部材62が更に前進すれば、弁部材60がスプ
リング84の付勢力に抗して前進させられ、第一開閉弁
80が開く。したがって、作動液圧室54はポート64
を経て液圧源に連通ずる状態となり、作動液圧室54の
液圧が上昇してパワーピストン52を定圧室56側へ前
進させることとなる。パワーピストン52が前進すれば
やがて第一開閉弁80が再び閉ζ、パワーピストン52
が停止する。
上記パワーピストン52の出力は、中継ロッド96を介
してマスタシリンダ14の加圧ピストン98に伝達され
る。その結果、加圧ピストン98が前進して加圧室10
0にブレーキ液圧が発生し、このブレーキ液圧によって
加圧ピストン102が前進して加圧室104にもブレー
キ液圧を発生させる。加圧ピストン98と102とはそ
れぞれスプリング106と108とによって後退端位置
へ付勢される。
次に第1図に基づいて増圧器18,28を説明する。た
だし、両増圧器は同一の構造のものであるので、増圧器
18についてのみ説明し、増圧器28の説明は省略する
増圧器18は有底の段付穴を有する増圧器ハウジング1
10を備えている。段付穴はその開口部に液密に嵌合さ
れたプラグ112により閉塞されており、そのプラグ1
12の中心には段付穴の底部114側に向かって開口す
る凹陥部116が形成されている。その結果、増圧器ハ
ウジング110内には凹陥部116とそれに隣合う円柱
穴118とによって段付きの第一シリンダボア120が
形成され、また、底部114を含む円柱穴122とそれ
に隣合う円柱穴124とによって段付きの第二シリンダ
ボア126が形成されている。これら第一シリンダボア
120の小径部(凹陥部116)および大径部(円柱穴
118)、第二シリンダボア126の大径部(円柱穴1
24)および小径部(円柱穴122)の断面積をそれぞ
れS、およびSt、StおよびS、とすれば、これらの
大きさの関係は(1)、  (2)式で表される。
S4<St <St        ・・・ (1)S
4<33           ・・・ (2)なお、
プラグ112は、増圧器ハウジング110に螺合するナ
ンド128の締め付けによりプラグ112のストッパ部
129がガスケット130を介して段付穴の肩面132
に当接する状態に保たれて固定されている。
第一および第二シリンダボア120,126にはそれぞ
れ段付きの第一および第二ピストン134.136が液
密かつ摺動可能に嵌合されている。
そして第一シリンダボア120の小径部と第一ピストン
134の小径部とによって形成された空間(第一空間)
は連通孔138.環状通路140゜ポート142を経て
液通路16に連通ずる第一液圧室144とされ、また、
第一シリンダボア120の段付面と第一ピストン134
の段付面との間に形成された空間(第五空間)は液通路
146を経て油槽148に連通ずる大気圧室150とさ
れている。さらに、第二シリンダボア126の小径部と
第二ピストン136の小径部とによって形成された空間
(第四空間)はポート152を経て液通路20に連通す
る第二液圧室154とされ、また、第二シリンダボア1
26の段付面と第二ピストン136の段付面との間に形
成された空間(第三空間)は液通路156を経て油槽1
48に連通ずる大気圧室158とされている。
また、第一ピストン134が第二ピストン136に向か
って開口した有底の嵌合穴162を備える一方、第二ピ
ストン136が嵌合穴162に向かって延びる軸部16
4を備えている。これら嵌合穴162と軸部164とは
液密がっ摺動可能に嵌合されており、それによって、第
一および第二ピストン134.136が互いに相対移動
可能に連結されている。すなわち、これら嵌合穴162
と軸部164とによって連結部165が構成されている
のである。また、軸部164の断面積S。
は第二ピストン136の大径部の断面積、すなわち第二
シリンダボア126の大径部の断面積S3より小さくな
っている。その結果、第一ピストン134、第二ピスト
ン136および連結部165の外面と、増圧器ハウジン
グ110の内面とにより空間(第二空間)が形成され、
ポート166゜液通路168を経て液圧ブースタ12の
作動液圧室54に連通する第三液圧室170とされてい
る。
なお、嵌合穴162の深さは第一ピストン134と第二
ピストン136とが最も離れた状態でも軸部164が嵌
合穴162から離脱しない深さとされている。
また、増圧器18は第二ピストン136および第一ピス
トン134を図示の原位置に向かつて付勢する付勢手段
としてスプリング172を備えており、これによって、
第一ピストン134と第二ピストン136とは、嵌合穴
162と軸部164とにそれぞれ形成された当接面17
4と176とが当接し合ったまま、プラグ112に形成
された位置規制部178に第一ピストン134が当接す
る状態、すなわち共に後退端位置にある状態に保たれて
いる。
第一液圧室144は第一ピストン134と軸部164お
よび第二ピストン136とにそれぞれ形成された第一連
通孔180と第二連通孔182とによって第二液圧室1
54と連通させられているが、その途中に弁装置184
が設けられている。
この弁装置184は、第一ピストン134に形成された
弁座186と、軸部164によって保持されている弁子
側部190とから成っている。弁子側部190は弁子1
91を弁座186に向かつて付勢するスプリング192
を備えており、このスプリング192の一端部がリテー
ナ194により支持されている。弁子191はリテーナ
194に向かって延び、これを貫通した後に大径となる
軸196を備えており、これによってリテーナ194か
らの最大離間量が規定されている。この弁子191の最
大離間量は連結部165において当接面174および1
76が互いに当接した状態で、弁子191が弁座186
に着座し得る位置とされている。したがって、この状態
では弁子191と弁座186とが、第一液圧室144か
ら第二液圧室154へのブレーキ液の流れは許容するが
、その逆の流れは阻止する逆止弁として機能するのであ
る。しかしながら、弁子191位置規制部178に向か
って延びるストッパ19Bを備えており、第一および第
二ピストン134,136が共に後退端位置にある状態
では、このストッパ198が弁子191の弁座186へ
の着座を阻止して第一液圧室144と第二液圧室154
とを連通状態に保つ。
次に作動を説明する。
本実施例の液圧ブレーキ装置はブレーキペダルIOが踏
み込まれていない通常の状態においては、第1図および
第2図に示す状態にある。すなわち、液圧ブースタ12
においてはパワーピストン52が後退端位置にあって第
一開閉弁80が閉じ、第二開閉弁82が開いている。し
たがって、作動液圧室54は液圧源から遮断され、定圧
室56に連通している。また、マスタシリンダ14にお
いては2個の加圧ピストン98および102がそれぞれ
後退端位置にある。
この状態からブレーキペダル10が踏み込まれ、入力ロ
ット94を介して入力部材62が前進させられれば、第
二開閉弁82が閉じるとともに第一開閉弁80が開き、
作動液圧室54に作動液が流入してパワーピストン52
を前進させる。その結果、中継ロッド96を介してマス
タシリンダ14の加圧ピストン98が前進させられ、加
圧室100(加圧室104においても同様)にブレーキ
液圧が発生する。
通常、ブレーキペダル10が一定量踏み込まれた位置で
停止させられるのに対して、パワーピストン52は作動
液圧室54の液圧の上昇に伴って前進させられるため、
やがて第一開閉弁80が閉じるに至り、この状態で液圧
ブースタ12の作動が停止する。このときに入力部材6
2とパワーピストン52とにおける力のつり合いは、そ
れぞれ(3)式、 (4)式によって表される。
R−PIB  (Sq−3,+Sh )+f、  +f
2         ・ ・ ・ (3)rF=Pm 
 (SI   St  +36  )+f、  +f、
           ・ ・ ・ (4)ただし、 Fニブレーキペダル10の操作力 R:パワーピストン52の出力(反力)rニブレーキペ
ダル10の倍力率 Pl :作動液圧室54の液圧 S6 :弁部材60の断面積(正確にはそれの外径と同
径の円の面積。他についても同様。)S7 :入力部材
62の前半部分の断面積S@ 二人力部材62の後半部
分の断面積S9 :パワーピストン52の断面積 f1 ニスプリング84の付勢力 f2 ニスプリング86の付勢力 また、マスタシリンダ14の加圧ピストン98における
力のつり合いは(5)式によって表される。
Sl。P、+f、=R・・・ (5) ただし、 P、4:加圧室100の液圧 slo:加圧ピストン98の断面積 f3 ニスプリング106の付勢力 (3)、  (4)式より R−oto  (r F −f + −f z )+f
、+f、         ・・・ (6)α。= (
Sl  St +S& ) / (ss −3? +S& )   ・・・ (7)
RrF=Pa  (S’9−3s)   ・・・ (8
)(5)式より PM=R/Sl。−fs/St。  ・・・ (9)(
3)、  (5)式より PH=αl  pH + (fl  +[、fa )/S+。
・・・ (10) α+  = (Sl   St +36 )/S+。
・・・ (11) (6)式から明らかなようにパワーピストン52の出力
Rはブレーキペダル10に加えられる操    □作力
Fに比例して増大し、また、(9)式から明らかなよう
にマスタシリンダ14の液圧P、はパワーピストン52
の出力Rに比例して、つまり操作力Fに比例して増大す
る。
この間、増圧器18においてはマスタシリンダ14に発
生したブレーキ液圧PMが液通路16を経て第一液圧室
144に供給されるとともに、液圧ブースタ12の作動
液圧室54に発生した液圧PBが液通路168を経て第
三液圧室170に供給される。したがって、第二ピスト
ン136は(12)式によって表される力の関係が成立
したとき前進して前進端位置に達する。
PR(33Ss )>f4   ・・・ (12)ただ
し、 S、:軸部164の断面積 f、jスプリング172の付勢力 一方、第一ピストン134には前進方向にマスタシリン
ダ14の液圧PHが作用し、後退方向に液圧ブースタ1
2の作動液圧室54の液圧P、およびスプリング172
の付勢力f4が作用している。本実施例においては、作
動液圧室54の液圧P、が操作力Fに比例して増加する
間、すなわち液圧ブースタ12が助勢限界に達するまで
は液圧pHがマスタシリンダ14の液圧P、より必ず高
くなるようにされている。したがって、第一ピストン1
34は(13)式に表される力の関係に基づいて後退端
位置に停止させられている。
P、4< Pa  (St  Ss ) / (St 
 Ss )+fn / (s+ −3s )  ・・・
 (13)このとき、第一ピストン134と第二ピスト
ン136とは互いに当接せず、弁装置184は第一液圧
室144と第二液圧154とを連通させる状態にあり、
マスタシリンダ14に発生したブレーキ液圧PMは増圧
されることなくリヤホイールシリンダ22に供給される
。このときのりャホイールシリンダ22の液圧P−とブ
レーキペダル10の操作力Fとの関係を第3図に助勢限
界前の実線として表す。
液圧ブースタ12が助勢限界に達した後、すなわち作動
液圧室54の液圧P、が液圧源の上限の液圧に達した後
は、作動液圧室54の液圧P、が増加しないのに対して
、マスタシリンダ14の液圧P2はブレーキペダル10
に加えられる操作力Fが機械的に加圧ピストン98に伝
達されることによって増加するため、マスタシリンダ1
4の液圧P。示作動液圧室54の液圧P、より高くなる
マスタシリンダ14の液圧P1が作動液圧室54の液圧
より高められ、上式(13)の不等号の向きを逆転する
値となれば、第一ピストン134が前進端位置にある第
二ピストン136に向かって前進する。その結果、弁子
191は弁座186に着座し、これに少し遅れて両ピス
トン134,136は当接合い、その後、さらに前進し
て共に前進端位置に達する。このとき、弁装置184が
閉じた状態に切り換わるが、第二ピストン136は増圧
器ハウジング110の底部114に当接して前進を阻止
されているため、増圧作用を為し得る状態にない。この
ときのりャホイールシリンダ22の液圧Pいとブレーキ
ペダル10の操作力Fとの関係を第3図に助勢限界後の
実線として表す。
なお、弁子191と弁座186との当接から両ピストン
134,136の当接までの間には増圧作用が為される
が、この増圧作用により増大するりャホイールシリンダ
22の液圧P。は実用上問題にならないほど僅かである
以上は、液圧ポンプ38等の液圧源が正常である場合の
作動であるが、液圧源が故障して全く作動液の加圧が行
われなくなった場合について説明する。ブレーキペダル
10が操作力Fで踏み込まれると、マスタシリンダ14
の液圧P、がブレーキペダル10に加えられる操作力F
が機械的に加圧ピストン98に伝達されることによって
増加するため、第一ピストン134および第二ピストン
136は第一液圧室144の液圧に応じてスプリング1
72の付勢力に抗しながら一体的に前進を開始する。こ
の前進の開始に少し遅れて弁子191が弁座186に着
座して弁装置184が閉じた状態に切り替わる。その結
果、両ピストン134゜136は第二ピストン136が
増圧器ハウジング110の底部114に当接し得ない位
置で停止させられて増圧作用が開始されるが、弁装置1
84の作動が遅れる僅かな間は、リヤホイールシリンダ
22にマスタシリンダ14の液圧Pにがそのまま伝達さ
れ、増圧作用を為し得ない状態となっている。弁装置1
84が閉じた状態に切り換わった後、液圧ブースタ12
.増圧器18における力のつり合いはそれぞれ(14)
式、  (15)式によって表される。
rF=P)(S+o+ fz      ・・・ (1
4)PHSl  =Pw Sl  + f4   ・・
・ (15)ただし、 Pl、l:リヤホイールシリンダ22の液圧(14)弐
より PM =rF/Sho  fz /Sto・・・ (1
6)(15)式より Pw =PHSl / Sl   r a / s4・
・・ (17) (16) 、  (17)式より Pw =r F Sh / Sa / Sh。
−r、31 /S4 /Sl。
−t、/S、       ・・・ (18)操作力F
とリヤホイールシリンダ22の液圧P8との関係は第3
図において一点鎖線で示すものとなる。また、増圧器1
8が設けられていないものとすれば、(16)式におけ
るマスタシリンダ14の液圧P、がそのままりヤホイー
ルシリンダ22に伝達されることとなり、これを第3図
のグラフに表せば破線のようになる。つまり、傾きが一
点鎖線の傾きをSl/54(1よりも大きい値となって
いる)で除したものとなるのである。液圧源の故障等に
より液圧ブースタ12の作動液圧が得られない場合には
、増圧器18が設けられていることによってリヤホイー
ルシリンダ22の液圧Pwが高められることとなり、液
圧ブースタ12が正常に作動しなくなった場合における
リヤホイールシリンダ22の液圧P。の低下率が増圧器
18が設けられていない場合に比較して小さくなること
となる。
なお付言すれば、増圧器1B、2Bの第三液圧室170
に液圧ブースタ12の作動液圧室54の作動液圧を導く
代わりに、アキュムレータ42の作動液圧を導くことも
可能である。
また、本実施例の増圧器は液圧ブースタおよびマスタシ
リンダと別体とされているが、一体にすることも可能で
ある。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明し
たが、これらは文字通り例示であって、当業者の知識に
基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発明を実施
し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である液圧ブレーキ装置の系統
図であると同時に増圧器の正面断面図でもある。第2図
は上記液圧ブレーキ装置における液圧ブースタとマスタ
シリンダとを拡大して示す正面断面図である。第3図は
上記液圧ブレーキ装置の特性を示すグラフである。 10ニブレーキペダル  12:液圧ブースタ14:マ
スタシリンダ  18:増圧器22:リヤホイールシリ
ンダ 28:増圧器 32:フロントホイールシリンダ 40:リザーバ     42:アキュムレータ44:
液圧制御スイッチ 46:モータ52:パワーピストン
  54:作動液圧室56:定圧室      58:
制御弁94;入力ロッド    96:中継ワンド98
:加圧ピストン   100:加圧室102:加圧ピス
トン  104:加圧室110:増圧器ハウジング 120:第一シリンダボア 126:第二シリンダボア 134:第一ピストン  136:第二ピストン144
:第一液圧室   150:大気圧室154:第二液圧
室   158:大気圧室162:嵌合穴     1
64:軸部165:連結部     170:第三液圧
室184:弁装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車輪の回転を抑制するブレーキを作動させるホィ
    ールシリンダと、そのホィールシリンダにブレーキ液圧
    を供給するマスタシリンダと、ブレーキ操作部材と、そ
    のブレーキ操作部材とマスタシリンダとの間に設けられ
    、液圧源から供給される液圧により操作力を倍力してマ
    スタシリンダに伝達する液圧ブースタとを含む液圧ブレ
    ーキ装置において、 前記マスタシリンダと前記ホィールシリンダとをつなぐ
    液通路の途中に増圧器を配設するとともに、その増圧器
    を、 (a)共に有底である第一シリンダボアと第二シリンダ
    ボアとが開口部において互いに連なり合う状態で形成さ
    れ、かつ、第二シリンダボアが底部側が小径部である段
    付状のシリンダボアとされるとともに、その小径部の断
    面積が前記第一シリンダボアの断面積よりも小さくされ
    たハウジングと、(b)前記第一シリンダボアに液密か
    つ摺動可能に嵌合された第一ピストンと、 (c)前記第二シリンダボアに液密かつ摺動可能に嵌合
    された段付きの第二ピストンと、 (d)それら第一および第二ピストンのうちいずれか一
    方から他方に向けて突出した軸部が、他方に設けられた
    有底の嵌合穴に液密かつ摺動可能に嵌合され、第一およ
    び第二ピストンを相対移動可能に連結する連結部と、 (e)前記第一ピストン、第二ピストンおよび連結部の
    外面と前記ハウジングの内面とに囲まれて第一ピストン
    側から第二ピストン側へ順次形成された第一、第二、第
    三および第四空間と、 (f)前記第一ピストンと第二ピストンとを前記第一空
    間側へ付勢する付勢手段と一、 (g)前記第一ピストン、第二ピストンおよび連結部を
    貫いて形成され、前記第一空間と第四空間とを互いに連
    通させる連通孔と、 (h)その連通孔の途中に設けられ、前記第一および第
    二ピストンが前記連結部において互いに当接し合ったま
    ま前記第四空間側へ移動する状態ではその連通孔を遮断
    するが、その他の状態では遮断しない弁装置と を含み、かつ、前記第一空間が前記マスタシリンダの加
    圧室に、前記第二空間が前記液圧源または前記液圧ブー
    スタの作動液圧室に、前記第四空間が前記ホィールシリ
    ンダの液圧室にそれぞれ接続され、前記第三空間が大気
    圧室とされたことを特徴とする液圧ブレーキ装置。
  2. (2)前記第一シリンダボアが前記底部側が小径部であ
    る段付状のシリンダボアであり、前記第一ピストンが段
    付ピストンであって、それら段付ピストンと段付シリン
    ダボアとの段付面の間に形成された第五空間が大気圧室
    とされている特許請求の範囲第1項記載の液圧ブレーキ
    装置。
JP1461287A 1987-01-23 1987-01-23 液圧ブレ−キ装置 Pending JPS63184559A (ja)

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