JPS63179827A - アデノシン三リン酸とマグネシウムイオンを含む安定な製剤 - Google Patents

アデノシン三リン酸とマグネシウムイオンを含む安定な製剤

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JPS63179827A
JPS63179827A JP1273487A JP1273487A JPS63179827A JP S63179827 A JPS63179827 A JP S63179827A JP 1273487 A JP1273487 A JP 1273487A JP 1273487 A JP1273487 A JP 1273487A JP S63179827 A JPS63179827 A JP S63179827A
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JP
Japan
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adenosine triphosphate
arginine
aqueous solution
atp
freeze
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Pending
Application number
JP1273487A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hirasawa
平澤 博之
Sumio Kuroda
純夫 黒田
Kazuhiro Shimizu
一広 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
Original Assignee
Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は主成分としてアデノシン三リン酸とマグネシウ
ムイオンを含む製剤、特にアルギニンを安定剤とするア
デノシン三リン酸とマグネシウムイオンを含む製剤に関
する。
[従来の技術] アデノシン三リン酸塩(以下rATPJと言う。)は生
体内において直接エネルギー代謝に関与するのみならず
、各種補酵素を介して炭水化物、蛋白質、脂肪代謝など
にも参与しており、進行性筋萎縮症の筋力改善、脳代謝
の促進、冠循環の改善などの目的で臨床的に利用されて
いる。従来、外因性のATPは細胞膜を通過しないとの
通念が存在したが、近年に至りこれをマグネシウムイオ
ンと共に投与するときは細胞内に取り込まれる事実が明
らかとなり、最近ではATPとマグネシウムイオンを含
む製剤として肝障害、腎障害、敗血症などの予防、治療
にも用いられるようになっている。
ところでATPの水溶液は酸性側のp)lにおいては極
めて不安定であるとされており、そのため注射剤として
は塩基性物質を添加してpHをアルカリ側、たとえば7
゜5〜11に保持し、またさらに安定化するために種々
の安定剤が添加されている(特公昭35−49、特公昭
39−344.4、特公昭42−151.15、特公昭
42−19115、特公昭46−33592、特公昭4
6−38270)。そのほか、ATPの水溶液がそのま
ま凍結乾燥されることもある。ATPとマグネシウムイ
オンを含む製剤に関しては、ΔTP単独の場合以」二に
不安定なため、種々のアミノ酸、特に塩基性アミノ酸を
添加した水溶液を凍結乾燥することが提案されている(
特公昭4.4−28720、特公昭46−38272)
[発明が解決しようとする問題点コ 上記アミノ酸を添加する場合、その添加量が多いとアミ
ノ酸の薬効を奏する量になりかねないという問題がある
。また、アミノ酸を添加することによって安定性の主因
子である凍結乾燥時の水溶液の条件(pH等)がどのよ
うに変るかについては検討されていない。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らもかねてからATPどマグネシウムイオンを
含む製剤の安定化を目的として種々研究を重ねてきたが
、A T Pとマグネシウムイオンを含む製剤に対しア
ルギニンの一定量を添加した場合には、酸性側のpl−
1で調整した水溶液の凍結乾燥品が優れた安定効果を発
揮することを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
[発明の構成および従来技術との相違点]本発明は上記
の知見に基づいて完成されたしのであって、その要旨は
、主成分としてATPとマグネシウムイオン安定剤とし
てアルギニンをΔTPIモルに対し05〜30モル含有
し、pHを6.0以下(望ましくは15〜20.5.0
辺、下)に調整した水溶液を凍結乾燥したことを特徴と
する、安定なATPおよびマクネシウムイオン含有製剤
に存する。
従来、Δ′J″Pと等モルのマグネシウムイオンを含む
水溶液に対し安定剤として0.5−6.0倍モル量のア
ルギニンが使用し、凍結乾燥された例はあるが(特公昭
44−28720)、それは飽くまでもp T(がアル
カリ性側にあることを前提とするものであり、pHが酸
性側である場合にもアルギニンが安定剤としての効果を
有するか否かは不明L− であった。むしろ、面記したようにA T P水溶液は
酸性側のp I(で極めて不安定であり、酸性側のpI
−■において安定剤を使用ずろという考え方は全くなか
ったと言ってよい。事実、これまで種々の安定剤はアル
ギニンと同様、アルカリ性側のpHをもつ水溶液で安定
剤として使用されてきた。
これに対して、A’rPの安定化効果は少量のアルギニ
ンを添加し、酸性側のpHてのみ凍結乾燥することによ
り得られるとの本発明者らの知見は、アミノ酸緩衝液を
使用してもpI(9−10が最も安定性が高いとの教示
(特公昭46−38270)から考えても全く意外なも
のである。しかもアルギニンは少量で大きな安定化効果
を示すのでアルキニンの薬効を奏する量になるおそれが
なく、またその安定化効果は安定性の主因子である凍結
乾燥時のpHは、小である場合、すなわち酸性が強い場
合(例えばp+−r約4.0)優れた安定化効果が得ら
れる。このように、本発明の括礎をなす知見は従来の知
識からは全く予想されなかったものである3、 [作用] 本発明にかかるATP製剤中における必須の主成分はA
TPとマグネシウムイオンである。ATPは遊離のもの
であっても、塩の形のもの(例えばナトリウム塩、カリ
ウム塩)であってもよい。
マグネシウムイオンは遊離のものであっても、塩の形の
もの(例えば塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、硫
酸マグネシウム、有機酸のマグネシウム塩)であっても
よい。ATPとマグネシウムイオンの量的割合は、通常
モル比においてATPIに対し02〜50、好ましくは
0.5〜20であってよい。
安定剤としてのアルギニンは遊離のものであっても、塩
の形のもの(例えば塩酸塩)であってもよい。A T 
Pとアルキニンの量的割合は通常モル比でATPlに対
し、05〜30、好ましくは1゜5〜2.0の範囲にあ
ってよい。
pHを調節するには適宜の無機酸、有機酸あるいは適宜
の緩衝液などを使用してこれを行う。pllは60以下
に調節する必要があり、好ましくは50以下にする。
その他、必要に応じ、防腐剤、等張化剤などの添加剤が
配合されてもよい。
本発明のATP製剤を調製するには、上記した必須成分
および必要に応じ任意成分を任意の順序で水に溶かした
うえ、pHを前記の範囲に調節し、自体常套の方法に従
って凍結乾燥する。
ここに得られた凍結乾燥粉末はこれをアンプルやバイア
ルのような適宜の容器中に保存する。用時、該凍結乾燥
粉末を水に溶解させ、好ましくは適宜のアルカリ性輸液
たとえば炭酸水素ナトリウム注射液などに溶解し、中性
付近のI)Hに調節したうえ、これを生体に投与する。
[実施例] 以下に製剤例および試験例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。
製剤例I ATPジカリウム塩95.0g、塩化マグネシウム30
.5gおよびアルギニン52.5gを注射用蒸留水に溶
解させ、N−塩酸適量を加えてp)lを約40に調節し
た上、注射用蒸留水で全量を10100Oとする。この
水溶液20m1づつをバイアル(20ml容)に分注し
、凍結乾燥して凍結乾燥粉末的3.6gを得る。この凍
結乾燥粉末を保存する。
用時、上記バイアルを開口し、凍結乾燥粉末を適量の炭
酸水素ナトリウムを含む溶解液に溶解し、人体に投与す
る。
製剤例2 ATPジナトリウム塩90.0g、塩化マグネシウム3
0.5gおよびアルギニン395gを注射用蒸留水に溶
解させ、N−塩酸適量を加えてpHを約4.0に調節し
た上、注射用蒸留水で全量を10100Oとする。この
水溶液20m1づつをバイアル(20ml容)に分注し
、凍結乾燥して凍結乾燥粉末的3.2gを得る。この凍
結乾燥粉末を保存する。
用時、上記バイアルを開口し、凍結乾燥粉末を適量の炭
酸水素ナトリウムを含む溶解液に溶解し、人体に投与す
る。
製剤例3 ATPジナトリウム塩90.0g、塩化マグネジラム3
0.5gおよびアルギニン525gを注射用蒸留水に溶
解させ、N−塩酸適量を加えてpI−1を約4.0に調
節した上、注射用蒸留水で全量を10100Oとする。
この水溶液20m1づつをバイアル(20ml容)に分
注し、凍結乾燥して凍結乾燥粉末的3.5gを得る。こ
の凍結乾燥粉末を保存する。
用時、上記バイアルを開口し、凍結乾燥粉末を適量の炭
酸水素ナトリウムを含む溶解液に溶解し、人体に投与す
る。
試験例1 (添加剤の選択) ATPジナトリウム塩1.82gと塩化マグネシウム0
61gの水溶液20 ml(pH7、0、試作品11)
、ATPジナトリウム塩1.82gと塩化マグネシウム
0.61gとL−アルギニン1.05gの水溶液20 
ml(pH7、0、試作品12)、ATPジナトリウム
塩1.82gと塩化マグネシウム061gとアミノ酢酸
0.45gの水溶液20 ml(pH7。
0、試作品13)、ATPジナトリウム塩1.82gと
塩化マグネシウム0.618とL−バリン0,70gの
水溶液20m1(pH7,0、試作品14)、ATPジ
ナトリウム塩1.82gと塩化マグネシウム0.61g
とD−マンニトール1.09gの水溶液20 ml(p
H7、0、試作品15)を凍結乾燥した。
試験例2 (至適pI−1の選択) ATPジナトリウム塩1.82gと塩化マグネシウム0
.61gとL−アルギニン1.05gの水溶液20 m
l(pH4,、0、試作品21)、ATPジナトリウム
塩1.82gと塩化マグネシウム0.61gとL−アル
ギニン1.′05gの水溶液20m1(pH6,0、試
作品22)、ATPジナトリウム塩1.82gと塩化マ
グネシウム0.61gとL−アルギニン1゜05gの水
溶液20m1(pH8,0、試作品23)を凍結乾燥し
た。
試験例3  (L−アルギニン添加量の選択)ATPジ
ナトリウム塩1.82gと塩化マグネシウム0.61g
とL−アルギニン052gの水溶液20 ml(1)H
4、O1試作品31)、ATPジナトリウム塩1.82
gと塩化マグネシウム061gとL−アルギニン0.7
8gの水溶液(pH4、0、試作品32)、ATPジナ
トリウム塩1.82gと塩化マグネシウム0.61gと
L−アルギニン]、05gの水溶液(pr−+ 4. 
、 O1試作品33)を凍結乾燥した。
各試作品につき、15°C及び40°Cに維持した恒温
室に保存し、所定の時期にサンプリングし、高速液体ク
ロマトグラフ法でATPを分離定量し、分解率(%)を
算出した。
結果は下表に示ケ。
この結果、添加剤では+7−アルギニンの添加(試作品
12)、至適pHではpH4,0(試作品2+)、L−
アルギニン添加量ではATP 1モルに対し1゜5〜2
0モル(試作品32.33)が優れていることにより、
これらの条件を満足する本発明品(試作品32.33)
はこれまでの品(試作品+1.+2.13.14.15
.22.23.31)と比べ、最も優れた安定化効果の
得られることが明らかである。
[発明の効果] 」―記したところから明らかなように、本発明では酸性
側のpHでアルキニンを使用してΔTP製剤を凍結乾燥
状態に保存するものであって、これにより少里のアルギ
ニンの使用でATPの長期にわたる満足すべき安定化を
達成することが出来る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、主成分としてアデノシン三リン酸とマグネシウムイ
    オン、安定剤としてアルギニンをアデノシン三リン酸1
    モルに対して0.5〜3.0モル含有し、pHを6.0
    以下に調整した水溶液を凍結乾燥したことを特徴とする
    安定なアデノシン三リン酸製剤。 2、安定剤としてアルギニンをアデノシン三リン酸1モ
    ルに対して1.5〜2.0モル含有し、pHを5.0以
    下となるように調整した特許請求の範囲第1項記載の製
    剤。
JP1273487A 1987-01-20 1987-01-20 アデノシン三リン酸とマグネシウムイオンを含む安定な製剤 Pending JPS63179827A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01228915A (ja) * 1988-03-09 1989-09-12 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd Atp凍結乾燥製剤
WO2000032202A1 (fr) * 1998-12-02 2000-06-08 Philippe Gorny Obtention et utilisation d'une combinaison d'une purine et d'un agent donneur de monoxyde d'azote pour prevenir ou traiter les dysfonctions sexuelles
JP2013234124A (ja) * 2011-04-28 2013-11-21 Kowa Co 安定化方法
CN107890460A (zh) * 2017-12-21 2018-04-10 广州白云山天心制药股份有限公司 一种三磷酸腺苷二钠组合物粉针剂

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