JPS63179745A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPS63179745A
JPS63179745A JP62012809A JP1280987A JPS63179745A JP S63179745 A JPS63179745 A JP S63179745A JP 62012809 A JP62012809 A JP 62012809A JP 1280987 A JP1280987 A JP 1280987A JP S63179745 A JPS63179745 A JP S63179745A
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roller
ink
coating
seal plate
outer peripheral
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Michio Ito
道雄 伊藤
Minoru Ueda
稔 植田
Yoshinori Inoue
井上 良規
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Toray Industries Inc
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、印刷機のインキ装置等に使用される塗布装
置に関し、特にドクタブレードと塗布ローラとの間に作
成される塗布液溜め空間の両側部からの塗布液の液漏れ
を防止できるようにした塗布装置に関する。
(従来の技術とその問題点) この種の印刷機におけるインキ漏れ防止に関する技術と
して、例えば特開昭56−157363号、U、S、P
、2922364号およびU、S。
P、3730089号等に開示された技術が知られてい
る。
すなわち、特開昭56−157363号には、ドクタブ
レードを弾性インキ着けローラに直接押し付けてインキ
N膜を形成するインキ装置が開示されており、弾性イン
キ着けローラとドクタブレードの間に形成されるインキ
溜め空間の両側部からのインキ漏れを防止する手段とし
て、ドクタブレードの端部に取り付けたシール板と弾性
インキ若はローラの端部との間に皮革等の弾性シール材
を配設している。しかしながら、このインキ装置におい
ては、シール部を構成する各部材の熱膨張率に差異があ
って温度により各部材の寸法変化が異なること、および
運転時間の経過とともに皮革が摩耗すること等に起因し
て、上記シール部からインキ漏れが生じることがあると
いう問題を有していた。
また、U、S、P、2922364号には、回転する弾
性インキ着けローラと金属ローラを圧接させて二つのロ
ーラで形成されるV型の空間にインキを溜め、金属ロー
ラ表面の多数のくぼみに溜っだインキを両日−ラの圧接
部を通過後に弾性インキ着けローラに転移させてインキ
薄膜を形成するようにしたインキ装置が開示されている
。このインキ装置においては、上記インキ溜め空間の両
側部を閉塞するためのシール板は、金属ローラ側ではロ
ーラ半径と同じ曲率半径の凹曲面をもつ半円状の切欠部
が形成されて、その切欠部の凹曲面を金属ローラ端部外
周面上に半円周の範囲にわたり密着させるとともに、弾
性インキ着けローラ側では、シール板の内側面をローラ
端面の全周にわたり側方からバネで圧接させている。し
かしながら、このインキ装置においても、シール部を構
成する各部材の熱膨張率に差異があって温度により各部
材の寸法変化が異なること、および運転時間の経過と共
に弾性インキ着けローラのローラ端面が摩耗すること等
に起因して、上記シール部からインキ漏れが生じるとい
う問題を有していた。また、シール板をインキ肴はロー
ラの端部に圧接するためにバネ機構を要して構造が複雑
になるという問題も有していた。
また、U、S、P、3730089号には、ブレードを
金属又は硬質ゴム製のインキ着けローラに接近させて、
棒に巻き・付けた高粘度のインキを接触させたインキ着
けローラが回転すると、ブレードが余分なインキをかき
取ってインキ着Gノローラ表面にインキ膜を形成するよ
うしたインキ可視装置が開示されている。このインキ可
視装置においては、インキ溜め空間はインキ着けローラ
の上部に位置しており、インキ溜め空間の両側部からの
インキ漏れを防ぐための側板は、インキ着けローラの半
径を同じ曲率半径を有する円弧状の切欠部を下部に有し
、その切欠部をインキ着けローラの端部外局面上に密着
させている。しかしながら、このインキ可視装置におい
ても、シール部を構成する側板とローラとの熱膨張率に
差異があって温度によりこれらの部材の寸法変化が異な
るため、上記シール部からインキ漏れを生じることがあ
るという問題を有していた。
以上は印刷機のインキ装置におけるインキ溜め空間側部
からのインキ肩れについて説明したが、インキ装置以外
の塗布装置についても同様な問題が生じる。
(発明の目的) この発明は、上記従来例の問題を解決するためになされ
たもので、簡単な構成で、塗布ローラの摩耗防止を図り
ながら、塗布液溜め空間側部からの塗布液の漏れを防止
できる塗布装置を提供することを目的とする。
(目的を達成するための手段) この発明は、弾性表面を有する塗布ローラの外周面にほ
ぼ対応させて前端に凹曲面が形成されたシール板を、塗
布膜形成用ドクタブレードの両端に取付けて塗布ta調
整部材を構成し、前記シール板の凹曲面を前記塗布ロー
ラの端部外周面に対向する位置に配置しながら前記ドク
タブレードを塗布ローラの外周面に対し概略半径方向に
進退自在に配設して、前記ドクタブレード、前記シール
板および前記塗布ローラで囲む塗布液溜め空間を形成し
た塗布装置であって、上記目的を達成するために、前記
塗布ローラの回転停止状態で1前記ドクタブレードを前
記塗布ローラに対し押し込んで、前記シール板の凹曲面
の下端部をローラ外周面に対接させたときに、前記シー
ル板の凹曲面と前記塗布ローラの外周面との間に微少な
隙間を形成し、かつその隙間寸法がローラ外周面に対す
る凹曲面の接触位置から離れるに従って徐々に広くなる
ように前記凹曲面の形状を定めている。
(作用) この発明の塗布装置によれば、ドクタブレードの塗布ロ
ーラへの押込状態で、シール板の凹曲面と塗布ローラの
外周面との間に微少な隙間が形成されるため、塗布膜形
成時において塗布ローラの外周面上に供給された塗布液
の一部が上記隙間に侵入し、この塗布液がシール板凹曲
面とローラ外周面との接触部においてrA滑剤として作
用して、ローラ外周面の摩耗が防止される□。また、上
記隙間は微少な寸法に設定されているため、印刷インキ
のように粘性の高い塗布液を使用する場合には、上記隙
間から塗布液が漏れることもない。しかも、隙間寸法は
、ローラ外周面に対する凹曲面の接触位置から離れるに
従って徐々に広くなるように設定されているため、塗布
液の膜厚を調整するためにドクタブレードの塗布ローラ
への押込量を変更した場合でも、上記隙間が常に確保さ
れて、塗布液の膜厚に影響されることなくローラ外周面
の摩耗防止並びに液漏れ防止が図られる。また、上記隙
間は、塗布膜形成時における弾性塗布ローラ外周面の動
的変形を吸収する作用をも果たし、言い換えればシール
板凹曲面のローラ外周面への押圧力を緩和する作用をも
果して、塗布ローラの摩耗防止に寄与する。
(実施例) A、インキ装置の構 第2図はこの発明の一実施例であるインキ装置が装着さ
れた印刷機の概略図を示す。この印刷機は、ブランケッ
ト胴11版胴2および圧胴3を協え、インキ装置4を版
胴2に対し着脱自在に取付けている。印刷作業は、版胴
2に版5を巻き付番プ、連続紙6をブランケット胴1と
圧胴3間に通した後、冬用1.2.3を同図矢符方向に
回転させることにより、連続紙6を同図矢符方向に送り
出しながら、インキ装置4よりインキを版5の画線部に
供給し、版5に供給されたインキを更にブランケット胴
1を経て連続紙6上に転写して、印刷を行なう。
第3図は上記インキ装@4の概略断面図を示し、第4図
は同装置の平面図を示す。両図に示すように、インキ着
けローラ7と補助インキ着けローラ8が、左右のフレー
ム9.9に回転自在に取付けられる。また、練りローラ
10,11が左右のフレーム9.9に回転自在で、がっ
ローラ軸方向に揺動自在に取付けられる。これら練りロ
ーラ10゜11は、その揺動終端位置において、ローラ
端面がインキ着けローラ7の端面より外側に位置するよ
うに構成されている。
インキ着けローラ7の後方位置には、インキ量調節部材
12が配設される。インキ量調節部材12は、ドクタブ
レード13と、このドクタブレード13の両端に取付け
られた左右のシール板14゜14と、これら左右のシー
ル板14’、14の上部位置に取付けられた左右の支点
ビン15.15を備え、これら左右の支点ビン15.1
5を、左右のフレーム9,9に設けられた左右のビン受
け16.16に嵌合させることにより、支点ビン15を
支点として第3図の前後方向に揺動自在に保持される。
この場合、左右のシール板14.14の前端には、イン
キ着けローラ7の外周面にほぼ沿うように概略円弧状の
凹曲面14aが形成されて、これら凹曲面14aがイン
キ着けO−ラフの端部におけるローラ外周面に対向する
位置に配置される。これにより、ドクタブレード13と
、左右のシール板14.14と、インキ着けローラ7と
で囲まれるインキ溜め空間17が形成される。
インキ量調整部材12の後方位置には、ブレード押圧部
材18が配設される。ブレード押圧部材18は、偏芯軸
19と、この偏芯軸19に回転自在に嵌合された左右の
ローラ20.20を備え、これら左・右のローラ20.
20をドクタブレード13の背面に接するようにして左
右のフレーム9.9に回転自在に取付けられる。そして
、このブレード押圧部4418がパルスモータ(図示省
略)により正逆回転駆動されるとともに、その回転角度
が電子回路により制御され、かつ回転範囲がセンサ(図
示省略)により規制されるように構成されている。ブレ
ード抑圧部1118は、その回転によりドクタブレード
13のインキ着けローラ7への押込量を調整し、その結
果としてインキ@番プローラフの外周面に形成されるイ
ンキ膜厚を調整する作用を果たす。
つぎに、この発明のポイントとなるインキ着けロー57
とインキ量調整部材12の構成について、その詳細を説
明する。第5図はインキ薄膜形成時におけるインキ装置
4の要部断面図を示す。
まず、ドクタブレード13は、薄板部材131と、この
薄板部材131をその先端部を残して上下から挟み込む
ようにして保持する剛性の保持部材132および剛性の
押え部材133により構成され、薄板部材131の先端
部をインキ着けローラ7の外周面に対接するようにして
配置される。
薄板部材131は、例えば0.1〜0.5m厚のスエー
デン鋼などにより構成される。ドクタブレード13の側
端部においては、第6図に示すように、薄板部材131
の側端部が、保持部材132の側端面132aよりもさ
らに外方に延長され、その延長部の上面側にシール板1
4が取付けられるとともに、下面側に押え部1133(
第5図)の側端部が延長配置されて、この押え部材13
3の延長部とシール板14とにより薄板部材131の側
端部が上下から挟み込むようにして保持されている。
この場合、シール板14の厚み領域内において、薄板部
材131の先端部(インキかき取り部)が、第6図に示
すようにシール板14の凹曲面14aの下端位置よりも
前方へ突出した突出部Tを設けている。その突出寸法は
、例えばインキ膜形成時における薄板部材131のイン
キ着けローラ7への押し込み母の下限を0.2#に設定
した場合には、0.05mm+から0.15mの範囲内
に設定するのが望ましい。また、薄板部材131の先端
部(インキかき取り部)は、第1図に示すように押え部
材133に対しても同じく前方へ突出しており、その突
出寸法は0.5履の範囲内とするのが望ましい。突出寸
法を上記範囲内に設定すると、インキ薄膜形成時、すな
わち第5図に示すようにドクタブレード13がインキ着
けローラ7に押し付けられながらインキ着けローラ7が
矢符方向に回転駆動された時に、ローラ7の回転に伴い
薄板部材131の先端部がローラ外周面7aの接線方向
へたわみ変形する力を受けた場合でも、薄板部材131
の先端部がシール板14と押え部材133とにより、ロ
ーラ外周面7aの接線方向に対し実質的にたわみ変形を
生じない状態で保持されることとなる。また、薄板部材
131の先端部においては、インキ導入側前縁とインキ
導出側前縁がそれぞれ曲成されており、その曲率半径は
インキ導入側で0.03mmm以上、インキ導出側で0
.02mm+以下に設定するのが望ましい。
再び第6図に示すように、薄板部材131の先端部にお
いては、その側端縁131aが、シール板14の厚み領
域内においてインキ着けローラ7の端面7bよりも内方
に位置するようにカットされている。この場合、側端縁
131aは、その下方に配置されるインキ練りローラ1
0(第3図。
第4図)のローラ端面よりも内方に位置している。
シール板14の凹曲面14aは、第1図(a)に示すよ
うに、インキ着けローラ7の静止状態で、薄板部材13
1の先端部をローラ7に対し押し込んで、凹曲面14a
の下端部をローラ外周面7aに対接させたときに、シー
ル板凹曲面14aとローラ外周面7aとの間に微少な隙
間Sが形成され、かつその隙間寸法がローラ外周面7a
に対する凹曲面14aの接触位置から離れるに従って徐
々に広くなるように設定されている。凹曲面14aは、
例えば円弧状に形成して、その曲率半径をインキ着けロ
ーラ7の半径の1.01倍から1゜1倍の範囲内で設定
するのが望ましい。
一方、インキ着け0−ラフは、第5図に示すように弾性
表面を有する例えばゴム又はプラスチックによるエラス
トマのローラで構成する。このローラ7の弾性部分の層
槙造は一層構造であってもよく、あるいは表面の層ほど
内部の層よりも硬度が高く設定された多層構造であって
もよい。この実施例では、金属製丸棒のような剛性の回
転軸71を芯材として、内層72に柔かいゴム層を設け
、外層73に内1172より硬いゴム層を設けた2層構
造に仕上げられている。そして、上記回転軸71の両端
が左右のフレーム9.9にころがり軸受支持(図示省略
)されるとともに、回転軸71の一端に固定した駆動ギ
ヤ(図示省略)が版胴ギヤ(図示省略)に噛合してギヤ
駆動するように構成されている。インキ着けO−ラフの
表面硬度は、JISA形に規定されるゴム硬度で15°
〜70°に設定するのが望ましい。硬度15°未満では
薄厚のインキ膜の形成が困難となり、一方、硬度が70
°を越えると、安定したインキ膜を得られないばかりで
なく、版面への正常なインキ転写ができなくなるためで
ある。この硬度のより好ましい値は25°〜50°であ
る。
B、イ゛   の 印刷時におけるインキ装置の動作は、つぎのとおりであ
る。すなわち第5図に示すように、インキ溜め空間17
に例えば印刷時の粘度が3ポアズから1000ポアズの
インキ21を入れ、インキ着けローラ7を矢符方向に回
転させながら、ブレード押圧部材18を所定角度だけ回
転させて、ドクタブレード13をインキ着けローラ7に
所定量だけ押し込む。これにより、インキ着けローラ7
の外周面7a上において薄板部材131よりもインキ導
出側の領域に、ドクタブレード13の押込量に応じた膜
厚のインキllI21aが形成されることとなる。この
とき、インキ溜め空間17内のインキ21は棒状に回転
している。こうしてローラ外周面7a上に形成されたイ
ンキ膜21aは、第3図および第4図において軸方向に
揺動する練りローラ10により幅方向に均一にならされ
た後、版胴2に巻き付けられた版5の画線上に転写され
る。また、このとき転写し残されたローラ外周面7a上
のインキは、軸方向に揺動する練りローラ11(第3図
、第4図)により再度幅方向に均一にならされた侵、補
助インキ着けローラ8を介して版5の画線上に転写され
る。そして、最終的に転写されずにローラ外周面7a上
に残ったインキは、再びインキ溜め空間17に回収され
て再度印刷用インキとして利用される。
(1)  シール板14の凹曲面14aの作用第1図(
a)は、静止状態にあるインキ着けローラ7にドクタブ
レード13を所定量だけ押し込んだときの、シール板凹
曲面14aとローラ外周面7aとの間に形成される隙間
Sの様子を示した図である。また、第1図(b)は、第
1図(a)の状態からインキ着けローラ7を回転させて
印刷動作を行わせた時の隙間Sの様子を示した図である
これらの図において、一点鎖線で示される曲NIBは、
インキ着けO−ラフの変形前の外周面の位置を表す。こ
のように、印刷動作中においては、インキ着けローラ7
の外周面7aは、同図(b)の実線で示すような動的変
形を示し、隙間Sの寸法が第1図(a)に示すローラ静
止時の隙間寸法よりもさらに狭くなる。
このインキ装置においては、上記のようにインキ肴はロ
ーラ7が回転中のときはもちろんのこと静止時において
も、シール板凹曲面14aとD−ラ外周面7aとの間に
隙間Sが形成されることになるが、この隙間Sの寸法は
既述したように微少な大きさに設定されているため、イ
ンキ溜め空間17内のインキ21が上記隙間Sから外部
へ漏れることはない。また、この隙間Sを設けているこ
とから、インキ着けローラ7上のインキl121aが、
揺動する練りローラ10.11(第3図)によりO−ラ
軸方向に引き延ばされると、引き延ばされた微量のイン
キが上記隙間Sに介入するようになる。そして、介入し
たインキがシール板凹曲面14aとローラ外周面7aと
の接触部において潤滑剤として作用し、その接触部にお
けるローラ外周面7aの摩耗防止が図られる。しかも、
この隙間Sの寸法は、第1図(a)に示すようにローラ
外周面7aに対する凹曲面14aの接触位置から離れる
に従って徐々に広くなるように設定されているため、イ
ンキI!121aの膜厚を調整するためにドクタブレー
ド13のインキ着けローラ7への押込量を変更した場合
でも、ローラ外周面7aとシール板凹曲面14aとの間
に隙間Sが常に確保されることとなり、インキ膜21a
の膜厚に影響されることなくローラ外周面7aの摩耗防
止とインキ漏れ防止が図られる。また、上記隙間Sは、
第1図(b)に示すようにインキ膜形成時におけるロー
ラ外周面の動的変形を吸収する作用をも果たし、言い換
えればシール板凹曲面14aのローラ外周面7aへの押
圧力を緩和する作用をも果たして、ローラ12の摩耗防
止に寄与する。
(2)  il板部材131の突出による作用第6図に
示すように、このインキ装置にJ3いては、シール板1
4の厚み領域内において、薄板部材131の先端部〈イ
ンキかき取り部)が凹曲面14aの下端位置より突出し
た突出部Tを設けている。このため、インキ着けローラ
7の回転力を受けて薄板部材131の裏面側に回り込も
うとする隙間S(第1図)に介在しているインキが、薄
板部材131の先端部によりかき取られて薄板部材13
1の裏面側に回り込むのが阻止され、シール板14の厚
みgAm内において、薄板部材131の裏面側からイン
キが裏だれするのが回避される。
(3)  薄板部材131の非可撓性支持とインキ導出
側前縁の曲成による作用 このインキ装置においては、シール板14の厚み領域内
において、薄板部材131の先端部をシール板14と押
え部材133とによりローラ外周面7aの接線方向に対
し実質的に可撓性のない状態で保持しており、また薄板
部材131の先端部におけるインキ導出側前縁を曲成し
て、その曲率半径を20μ面以下に設定している。この
ため、長時間印刷を続けても薄板部材131の先端部裏
面側に形成されるインキ溜りの成長が抑制されて、裏だ
れが回避される。
(4)薄板部材131のインキかき取り部の側端部カッ
トによる作用 このインキ装置においては、第6図に示すように、薄板
部材131の先端部(インキかき取り部)の側端縁13
1aが、シール板14の厚み領域内においてインキ着け
ローラ7の端面7bよりも内方位置でカットされている
。このため、隙間Sに介在しているインキが薄板部材1
31の先端部によりかき取られて突出部下に溜り側端縁
131aから滴下しても、滴下したインキはその下方に
配置されているイ′ンキ練りローラ10(第3図)によ
り受は止められてインキ着けローラ7に回収される。す
なわちインキ膜形成用のインキとして再度有効利用され
る。これに対して、第6図に一点鎖線で示すように、薄
板部材131の先端部(インキかき取り部)の側端部を
カットしない場合には、保持部材132の側端面132
aより外方のインキ着けローラ外周面7aで薄板部材1
31によりかき取られたインキは、薄板部材131の先
端部に沿って外方へ押し出され、インキ着けローラ7の
端面7bに付着してローラ端面を汚したり、あるいは薄
板部材131の先端コーナ部131bから滴下する。こ
のとき、練りローラ10(第4図)の端面は、薄板部材
131の先端コーナ部131bよりも内方に位置してい
るため、滴下したインキは練りローラ10に受は止めら
れることはなく、従ってインキ膜形成用のインキとして
再利用されることはない。
(5)  インキ着けローラ7の2層構造による作用 インキ着けローラ7の弾性層を一層構造にした場合には
、第7図(a)に示すように薄板部材131をインキ着
けローラ7に押し付けた状態でロー57を矢符方向に回
転させると、ローラ外周面7aが変形して同図(a)に
示すような激しいバルジを発生することがある。このよ
うなバルジが発生すると、インキ着けローラ7の外周面
7aがシール板14の凹曲面14aに強くこすれて、ロ
ーラ外周面画が傷つけられるおそれが生じる。これに対
して、インキ着りローラ7を表層が硬く内層が柔かい多
層構造にすると、第7図(b)に示すように薄板部材1
31の押し付けによるローラ外周面7aの変形が局部に
集中しなくなり、したがってローラ外周面7aがシール
板14の凹曲面14aによって傷つけられるおそれがな
くなる。
C1実験例 実際に、下記条件で印刷を行なった。すなわち、インキ
着けローラ7として、外層73のゴム硬度が30°、内
層72のゴム硬度が20°の2層ゴムローラを使用し、
ローラの直径を60.1jIiIに設定した。シール板
14は、その凹曲面14aの形状を円弧状に仕上げ、そ
の曲率半径を30.5厘とした。ドクタブレード13は
、薄板部材131の先端部をシール板凹曲面14aの下
端位置より飛び出させてその飛出寸法を0.05m1に
設定するとともに、押え部材131からの飛出寸法を0
.5履に設定し、かつ薄板部材131の先端部における
インキ導入側前縁およびインキ導出側前縁を曲成して、
それぞれの曲率半径を0.06#IIIおよび0.01
履に設定した。また、薄板部材131の先端部における
側端縁131a(第6図)は、インキ着けローラ7の端
面7aよりも内方位置で、かつシール板14の内側面か
ら2,5Mだけ外方に離れた位置に形成した。インキ2
1は粘度500ポアズのインキを使用し、上記インキ着
けローラ7を周速0.6m/sで回転させながら、ドク
タブレードの薄板部材131を0.3#lIだけ押し込
んで、室125℃の条件下で印刷を行なった。
その結果は、約100分連続して印刷を続けても、シー
ル板凹曲面14aとローラ外周面7aとの間に形成され
る隙間Sからのインキ漏れは−切みられず、またシール
板凹曲面14aの押し付けによるローラ外周面7aの摩
耗および薄板部材131の押し付けによるローラ外周面
7aの損傷も−切みられなかった。しかも、シール板1
4の厚み領域内において、薄板部材131の裏面側での
インキ溜りの成長はみられず、裏だれも回避された。
なお、薄板部材131の先端部におけるシール板凹曲面
14a下端からの飛出量を、0縮および0.15aw+
に設定して、他は上記と同様の条件で印刷を行なったと
ころ、0履に設定した場合は印刷時間40分で薄板部材
131の側端縁131a(第6図)からインキがしたた
り落ち、0.15原に設定した場合は、約60分の印刷
時間で上記側端縁131aからインキが1滴したたり落
ちた。
もつとも、いずれの場合も5、滴下したインキは、その
下方に配置されたインキ練りローラ10に受は止められ
て、インキ着けローラ7に回収された。
1−皇±1 以上の実施例ではインキ着けローラ7のほぼ全長に渡っ
て1つのインキ溜め空間17を形成する場合について述
べたが、上記シール板14と同一構成のシール板をドク
タブレード13の中間位置にも設けて複数のインキ溜め
空間を形成する場合にも、相隣り合うインキ溜め間のイ
ンキの混入を防ぐうえで有効である。この方法は、いわ
ゆるカラーセパレータと呼ばれるもので、多色シール印
刷機やレインボー印刷等に応用できる。また、上記実施
例では、インキ量調整部材12を、薄板部材131.保
持部材132.押え部材133およびシール板14に分
割して形成したが、インキ間調整部材には必ずしも上記
構成に限定されるものではない。なお、この発明は、オ
フセット印刷におけるインキ装置以外に、凸版印刷や平
板印刷などの一般の印刷機におけるインキ装置にも適用
可能であり、さらに印刷インキ状の粘性流体を弾性ロー
ラ上に1illlR状に形成するいわゆる塗布装置にも
広く適用可能である。
(発明の効果) 以上のように、この発明の塗布装置によれば、塗布ロー
ラを弾性ローラにより構成するとともに、シール板の凹
曲面と塗布ローラの外周面との間に微少な隙間を形成し
て、その隙間寸法がローラ外周面に対する凹曲面の接触
位置から離れるに従って徐々に広くなるように設定して
いるため、シール板付勢用のバネ機構を用いることなく
簡単な構成で、塗布ローラの摩耗防止を図りながら、塗
布液溜め空間側部からの塗布液の鑓れを防止できるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)はインキ着けローラの静止時においてシー
ル板凹曲面とローラ外周面間に形成される隙間の様子を
示した図、第1図(b)は同じくインキ着けローラの回
転時における上記隙間の様子を示した図、第2図はこの
発明の一実施例であるインキ装置が装着されたオフセッ
ト印刷機の概略断面図、第3図はインキ装置の概略断面
図、第4図はインキ装置の平面図、第5図はインキ装置
におけるインキ膜形成時の平面図、第6図はインキ装置
の要部水平新面図、第7図(a)は一層ローラの動的変
形を示す図、第7図(b)は二層ローラの動的変形を示
す図である。 4・・・インキ装置 7・・・インキ着けローラ 12・・・インキ量調整部材 13・・・ドクタブレード 14・・・シール板 14a・・・凹曲面 17・・・インキ溜め空間 21・・・インキ 72・・・内層 73・・・外層 131・・・薄板部材 131a・・・側端縁 133・・・押え部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)弾性表面を有する塗布ローラの外周面にほぼ対応
    させて前端に凹曲面が形成されたシール板を、塗布膜形
    成用ドクタブレードの両端に取付けて塗布量調整部材を
    構成し、前記シール板の凹曲面を前記塗布ローラの端部
    外周面に対向する位置に配置しながら前記ドクタブレー
    ドを塗布ローラの外周面に対し概略半径方向に進退自在
    に配設して、前記ドクタブレード、前記シール板および
    前記塗布ローラで囲む塗布液溜め空間を形成した塗布装
    置において、 前記塗布ローラの回転停止状態で、前記ドクタブレード
    を前記塗布ローラに対し押し込んで、前記シール板の凹
    曲面の下端部をローラ外周面に対接させたときに、前記
    シール板の凹曲面と前記塗布ローラの外周面との間に微
    少な隙間を形成し、かつその隙間寸法がローラ外周面に
    対する凹曲面の接触位置から離れるに従って徐々に広く
    なるように前記凹曲面の形状を定めたことを特徴とする
    塗布装置。 (2)前記シール板の厚み領域内に位置する前記ドクタ
    ブレードの塗布液かき取り部が、前記シール板の凹曲面
    の下端位置より突出していることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の塗布装置。 (3)前記ドクタブレードの塗布液かき取り部の側端縁
    が、前記シール板の厚み領域内において前記塗布ローラ
    の端面よりも内側に位置していることを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の塗布装置。 (4)前記塗布ローラが、表面の層ほど内部の層よりも
    硬度が高く設定された多層構造に仕上げられていること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項または第3項記載の
    塗布装置。(5)前記シール板の厚み領域内に位置する
    前記ドクタブレードのインキかき取り部が、前記シール
    板と押え部材とにより塗布ローラ外周面の接線方向に実
    質的に可撓性のない状態で保持され、かつインキかき取
    り部のインキ導出側前縁が曲成されてその曲率半径が2
    0μm以下に設定されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項ないし第4項のいずれかに記載の塗布装置
    。 (6)前記塗布ローラがインキ着けローラであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれ
    かに記載の塗布装置。
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