JPS63176479A - ステンレス鋼の着色法 - Google Patents

ステンレス鋼の着色法

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JPS63176479A
JPS63176479A JP415187A JP415187A JPS63176479A JP S63176479 A JPS63176479 A JP S63176479A JP 415187 A JP415187 A JP 415187A JP 415187 A JP415187 A JP 415187A JP S63176479 A JPS63176479 A JP S63176479A
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JP
Japan
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stainless steel
surfactant
sulfuric acid
colored film
mentioned
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Pending
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JP415187A
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English (en)
Inventor
Takaaki Sato
孝彰 佐藤
Moriyuki Yanagawa
柳川 司行
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Nippon Hyomen Kagaku KK
Original Assignee
Nippon Hyomen Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明はステンレス鋼の表面に茶褐色、茶色、黄金色な
どの美麗な耐食性の優れた着色皮膜を形成せしめる方法
に関するものである。
(従来技術とその問題点) ステンレス鋼の表面に着色皮膜を形成せしめる方法とし
ては、従来、電解法、無機酸化性塩類による溶融塩法、
焼成法などがあるが、電解法では特別な電気的設備を必
要とするだけでなく、電流密度によって色調が相違する
欠点がある。また、溶融塩法で番さ、高温処理による作
業上の危険がともない高温により被処理物が変型、脆化
するなどの欠陥がある。一方、焼成法では温度の相違に
よる色ムラや変型などの問題が多い。
従来、バナジウム酸塩を含む水溶液にステンレス鋼を浸
漬して着色皮膜を得る方法として、5価バナジウム20
〜659/l、硫酸または硫酸とリン酸、硝酸または塩
酸から選ばれた混酸450〜12009/J!を含有す
る加温液にステンレス鋼を浸漬する方法(特公昭59−
26668号)があるが、この方法では処理液の持ち出
し量がなお多く、また作業中の強酸ミストの発生や上記
した問題点がある。
そのほか、バナジウム塩を含む水溶液にステンレス鋼を
浸漬する方法として[金属表面技術便覧J(金属技術協
会編、昭44年版826頁)に黒色酸化法として、1i
iIt125部、バナジウム酸塩14部(5価バナジウ
ムとして約138〜1829/を相当)および水20部
からなる水溶液9゜〜100℃で処理する方法が提示さ
れているが、この方法では処理液はスラリー状となった
り、温度が低いと完全に固化するため安定した着色処理
が不可能であった。
(発明の目的) 本発明は、バナジウムイオンを含む硫酸浴中で、これま
で提案された方法より、より早く、ステンレス鋼表面に
良好な着色皮膜が得られるだけでなく、単位処理液m当
り多くのステンレス鋼を着色でき、かつ耐食性にすぐれ
、均一で耐候性もよい黒褐色系の安定した着色皮膜を得
る方法を目的とするものである。さらに、特殊な70口
カーボン系界面活性剤の添加により、処理液の持ち出し
量を低減せしめるだけでなく、界面活性剤の発泡性を利
用して処理中の有害なミストの飛散を防止して作業環境
を良化し、さらに処理液の表面張力、粘性の低下により
着色処理直後のステンレス鋼の水洗性をも向上させるこ
とを目的としている。
(発明の概要) 発明者等は、このような従来のステンレス鋼着色法の欠
陥を除き、しかも、ステンレス鋼の表面に均一で優れた
着色皮膜を得るための種々の方法を試験した結果、硫酸
とバナジウム塩とフロロカーボン系界面活性剤という簡
単な組み合せの水溶液にステンレス鋼を浸漬することに
より、ステンレス鋼の表面に美麗にして耐食性のよい均
一な着色皮膜を得る方法を発見した。
本発明のステンレス鋼の着色方法は、800〜1500
g/fの硫酸水溶液中に5価バナジウムを66〜100
g/4、さらにフロロカーボン系界面活性剤O1o○1
〜1g/を添加した水溶液に90〜120℃の温度範囲
でステンレス鋼を浸漬することにより良好着色皮膜を得
ることができ、処理液の持ち出し量を減少させ、しかも
フロロカーボン系界面活性剤の泡により液浴表面を覆っ
てミスト飛散を防止することができる。
(発明の構成と作用効果) 先に引用した特公昭59−26668号公報には、バナ
ジウム酸−を含む水溶液にステンレス鋼を浸漬して着色
皮膜を得る方法として5価バナジウム20〜65g/i
硫酸または硫酸とリン酸、硝酸または塩酸から選ばれた
混酸450〜1200g//!を含有する加′温液にス
テンレス鋼を浸漬する方法が記載されていることを述べ
たが、同公報は、この方法において5価バナジウムの量
70 g/1以上は溶解不可能または溶解しても処理液
の粘性が増大し、被処理物に処理液が付着して、液の持
ち出しが増大し実用性がないと断定している。
しかし、発明者等は、種々の実験を繰り返した結果、次
の結論を得た05価バナジウムと酸の組み合せのステン
レス鋼の着色処理において、5価バナジウムの量は溶解
さえすれば高い程、着色時間が短縮できるだけでなく、
液の寿命を延長することができる。05価バナジウムの
溶解性の問題は5価バナジウム66〜100g/、f!
の範囲なら液中の硫酸濃度を増加させることにより沈殿
を生成することなく溶解できる。05価バナジウムおよ
び硫酸濃度の増加にともなう被処理物に処理液が付着し
て持ち出される問題は、強酸化性、高温雰囲気中でも十
分に耐えるフロロカーボン系界面活性剤の添加により処
理液の表面張力、粘性を低下させることができ、その結
果処理液の持ち出し量を最小限にとどめることができた
。またフロロカーボン系界面活性剤の別の働きである発
泡性により、処理液表面に泡層を形成し、作業中に発生
するミストをこの泡層に吸収して、作業環境を大きく改
善することができる。
本発明は、バナジウムイオンを含む硫酸浴中で、これま
で提案された方法より、より早く、ステンレス鋼表面に
良好な着色皮膜が得られるだけでなく、単位処理液量当
り多くのステンレス鋼を着色でき、かつ耐食性にすぐれ
、均一で耐候性もよい黒褐色系の安定した着色皮膜を得
る。さらに特殊なフロロカーボン系界面活性剤の添加に
より処理液の持ち出し量を低減せしめるだけでなく、界
面活性剤の発泡性を利用して処理中の有害なミストの飛
散を防止して作業環境を良化し、さらに処理液の表面張
力、粘性の低下により着色処理直後のステンレス鋼の水
洗性をも向上させる。
一般に、本発明に通用し得るステンレス鋼の材質は、1
3クロム、18クロム、18クロム−8ニツケルのオー
ステナイト系、およびフェライト系等広い範囲にわたる
本発明に使用されるバナジウム酸塩としては、KVO3
、(NH4)[V4012 ]NH4V○a 、Na 
VO3、Na 3VO4などのバナジウム酸のアルカリ
塩またはアンモニウム塩が有効であり、5価バナジウム
量としては66〜100g/J!、である。665F/
を以下でも着色皮膜は生成されるが、表1に記したよう
に、本発明が目的とする着色時間の短縮化と処理液の長
寿命化が達成できない。
表  1 すなワチ、硫酸濃度1oog/I!、、80℃で5価バ
ナジウム濃度50g/i!、、709/190g/iの
組成液で処理した場合のステンレス鋼の着色時間と単位
処理液量当りの処理面積の結果を示したものである。
この結果から、5価バナジウムを66g/、f!以上処
理液中に溶解させることによって、ステンレス鋼を短時
間で着色でき、しかも処理液の長寿命がはかれることが
わかる。一方、5価バナジウムの量が1009/J!、
以上になると硫酸濃度を最大にしても液は、スラリー状
または固化して実用ヒ好ましくない。
また、硫酸濃度は800〜1500g/fが最適である
が、800g//!以下では着色に長時間を要し、処理
液に沈殿が生成し易い、一方1500g/J!以上の濃
度では取り扱い上危険性が増し、作業状困難である。
本発明に使用する70口カーボン系界面活性剤としては
、一般にパーフルオロアルキル基を有するもので、下記
の一般式を有するものが有効である。
CnF2n+l°Q [式中Qは可溶性原子団を表わす] ■QがC00M、SOa M、502−N−08200
0M (原子団中Mは水素または1価金属イオンまたは
アルカリ金属イオンまたはNH4”等であり、R1は1
から4ケの炭素原子を有するアルキル基、nは6から1
2までの整数を表わす)などのアニオン性70口カーボ
ン系界面活性剤。
■Qが[(CH2)II N0RI R2Ra ] X
O(原子団中RI R2Raは水素または1〜3ケの炭
素原子を有するアルキル基またはアルキロール基、X(
E)はハロゲン基、mは1から4までの整数を表わす)
などのカチオン性フロロカーボン界面活性剤。
回申R1は1から4ケの炭素原子を有するアルキル基ま
たは水素、R2Raは1から1oケのまたは、802−
N−mは1から4までの整数を表わす)などの両性フロ
ロカーボン系界面活性剤。
フロロカーボン系界面活性剤の使用にあたっては、前述
したアニオン性、カチオン性、両性界面活性剤の単独も
しくは、それぞれの混合物でも良いが非イオン(ノニオ
ン)性の界面活性剤は本発明浴が強酸性のため、一部の
分解が起り好ましくない。フロロカーボン系界面活性剤
の本発明浴中での含有量は、0.001〜’Iff/i
!、で0.0019//!以下では、液粘性や表面張力
の低下がほとんど認められず、酸ミストの防止効果もな
い。また、1g/J!、以上では発泡が激しくなり、着
色皮膜の色ムラ発生の原因となり好ましくない。表2は
本発明のフロロカーボン系界面活性剤の効果を示したも
のである。
表  2 本発明におけるステンレス鋼着色処理の処理温度は、8
0〜120℃がのぞましく、最も安定した着色皮膜を得
るには95℃付近が良い。さらに、着色処理のため浸漬
時間は通常1〜15分間で十分に目的の着色がえられる
が、もし処理温度が80’C以下では、着色時間が長く
要する。また120℃以上の温度では着色の色調変化が
激しく、均一な色調をえることが困難となる。
着色液に浸漬して得られる皮膜の色調は、液組成の濃度
や処理温度、浸漬時間によって茶色から黄金色まで変化
するが、これらの条件を調節することによって目的とす
る色調の着色皮膜を得ることができる。また更に、この
皮膜上に透明なりリアー塗装をほどこして色調を均一化
すると同時に耐摩耗性を強化することもできる。
本発明は、従来溶解が不可能とされた5価バナジウムの
高濃度化を可能にし、処理時間の短縮と長寿命化をはか
り、かつ高濃度での作業上の障害であったミスト防止、
処理液の持ち出し量の減少、被処理物の水洗性の向上な
どを、70口カーボン系界面活性剤の利用により解決せ
しめたことは、経済的、工業的価値が大きい。
以下、本発明の実施例をステンレス鋼板に適用した場合
について示す。
〈実施例1〉 メタバナジン酸ナトリウム168g/、f!(V+5と
して約70g/4)、硫酸100(1/lメガファック
スF−116(大日本インキ化学工業[7フロロ力−ボ
ン系界面活性剤)0.0059/J!の濃度の1名の水
溶液を90℃に加熱し表面積1dII12のステンレス
l (SUS304)板を一回に10枚ずつ5分間浸漬
する操作を同−液にて繰り返したところ、合計1.1m
2までステンレス鋼表面に均一なブロンズ色の着色皮膜
が得られた。このようにして得たステンレス着色板を5
00時間、塩水噴霧試験(JIS−22371)をした
結果、着色面に変色、褪色等の変化は認められなかった
比較例 メタバナジン酸ナトリウム155g/l(■+5として
約659/f) 、硫111000g/lの濃度の水溶
液1tを90℃に加熱し、表面積i dm2の5US3
04ステンレス鋼を1回に10枚ずつ5分間浸漬する操
作を同−液にて繰り返したところ、0.9m2を越えた
ところで全く着色ができなくなった。0.81112ま
で着色したものについて実施例1と同様に塩水噴霧試験
を行った結果、全品のうち約2割の試験片に褪色が認め
られた。
〈実施例2〉 メタバナジン酸アンモン162g/i!、(V” 5と
して約70g/り 、11112009/f大日本イン
キ化学工業■メガファックスF−1160,005g/
、f!、メガファックスF−1600,01g/名の濃
度の水溶液を1 f80℃に加熱し、5US304ステ
ンレス鋼板を5分間浸漬して着色皮膜を生成したところ
、実施例1と同様な安定した色調と処理面積量が得られ
た。また塩水噴霧試験の結果は着色面に異状は認められ
なかった。
〈実施例3〉 メタバナジン酸アンモン1849/J!(V”5として
約809/Jl>、硫酸85(1//!、メガファック
スF−1600,19/J!、の濃度の水溶液1名を1
00℃に加熱し、実施例1と同様5tJS304ステン
レス鋼板を浸漬処理したところ合計1.:212まで同
−液で均一なブロンズ着色皮膜を得ることができた。さ
らに塩水噴霧試験の結果も全品着色面に異状は認められ
なかった。
〈実施例4〉 メタバナジン酸ナトリウム168g//!(■+5とし
て約7og/l)、硫酸1000g/11メガファック
スF−116(大日本インキ化学工業■製)0.005
9/lの水溶液11を90℃に加熱し、5US430(
18クロム系)ステンレス鋼板を実施例1と同様に処理
した結果、合計1.11112まで、ステンレス鋼板表
面に均一なブロンズ色の着色皮膜が得られた。この処理
物を塩水噴霧試験500時間を行った結果、すべて異状
は認められなかった。
〈実施例5〉 メタバナジン酸アンモン1625F/4 (V” 5と
して約7097!、>1.硫酸1200g/j!、メガ
ファックスF−160<大日本インキ化学工業[14>
0.19/J!、(D水mWi1!、f80”clc加
熱し、5LIS403 (13クロム系)ステンレス鋼
板を実施例1と同様に処理した結果、合計1.11I1
2までステンレス鋼の表面に均一なブロンズ色の着色皮
膜が得られ、塩水噴霧試験の結果、着色面に変色、褪色
等の変化は認められなかった。
゛−ノ′ 手続補正書(方式) %式% 事件の表示 昭和62年特 願第 4151、発明の名
称 ステンレス鋼の着色法 補正をする者 事件との関係          特許出願人名称  
日本表面化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、800〜1500g/lの硫酸水溶液中に5価のバ
    ナジウムとして66〜100g/lと、フロロカーボン
    系界面活性剤0.001〜1g/l添加した溶液にステ
    ンレス鋼を90〜120℃の温度範囲で浸漬することを
    特徴とするステンレス鋼の着色法。
JP415187A 1987-01-13 1987-01-13 ステンレス鋼の着色法 Pending JPS63176479A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185327A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Yazaki Corp 太陽熱利用集熱器の選択吸収面およびその形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185327A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Yazaki Corp 太陽熱利用集熱器の選択吸収面およびその形成方法

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