JPS63174651A - 婦人の局所固定式採尿方法と採尿器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は婦人用採尿器に関する。

今時式は高齢化社会と云われるようになり、体の自由を
失なった人々は、介護する人を必要としている。

これ等介護をする者にとって、最も重労働なのは、排尿
、排便、体の清浄、などに伴なう、体を起す作業である
。

これ等の介護労働を軽減するため体を横たえたまま、動
力によってベッドを起し、所用を足すことができるよう
種々の機械化が試みられて成果を上げている。

このような背景にあっても、排尿は７日に何回となく繰
り返し行なわれるので、介護人の手数をわずられせる度
合が大きい。また、排尿感を自覚できない人達は、尿で
オムツ、下着類などを汚すことになり、体の清浄を保つ
ことも容易ではないなど、排尿に関する問題点は充分に
解決されているとは云えない状況である。

ことに婦人用の採尿器に関しては改善されたものが見ら
れない。

本発明はこのような状況に鑑みて、婦人で体の自由を失
なった人、その介護をする人々の苦痛と労力を軽減する
ために、局所へ採尿器の集尿部を着接固定し、該集尿部
と接続したドレーンによって排尿させようとするもので
ある。

〔従来の技術〕

従来の採尿方法及び採尿具には、 ■　尿ビン、あるいは便器など、身体と非接触に近い状
態で使用するもの。

■　男性の陰経部を被うような筒状形をしたユリドーム
。

■　尿道カテーテルを用いる方法などがある。

○　婦人の局所外形すなわち大陰唇の外形状に対応した
漏斗状集尿具を、大陰唇部へあて、該集尿部に取り付け
たドレーンによって採尿排出する方法。

〔本発明が解決しようとしている問題点〕これ等の方法
のうち、■の尿ビンは男女とも利用できるが、体を起す
か、介護人の手によって使用しなければならない。また
便器も体を採便クッション等で持ちあげる、などの介護
を必要としている。

また婦人は、排尿後、外陰部に付着している尿を拭き取
るなど、後処理が必要となっているための介護手数がか
かる。

■のユリドームは男性の局所形状の特性を考慮した筒状
の簡便な優れた採尿器であるが、女性には全く適応でき
ない。

■の尿道カテーテルは、尿道の中へカテーテルを挿入固
定おくので、確実に採尿排出させられ、しかも排尿後の
後処理も不要とあ２て便利であるが、挿入時に尿道内を
刺激するので痛み、装着中の疼痛窓など、多くの問題点
があり、長時間使用の場合には炎症を起す場合も多い。

■の大陰唇部に漏斗状の集尿部材をあてる方式は、尿道
カテーテルを用いる方法に比べ、尿道炎などの副作用も
少なく安心して用いることができるが、大陰唇部と集尿
部材のシールド部との隙から洩れが多く、排尿後の後処
理が必要となるなど、固定して長時間使用することは難
かしい。

これは（個人差があるが）一般的には尿道口が小陰唇部
で覆われている場合が多いので該尿道口から排出される
尿は、小陰唇部で飛散して、膣後方会陰部まで伝わって
いる。したがって集尿部、該集尿部のシールドは、前陰
門小帯から、後陰門小帯域にかけて、大陰唇部の広い領
域を覆わなければならないこと。また、婦人の局所が第
２次性徴部であるため極めて個体差に富んでいるので、
定形化することが困難であること。

こうしたことから大陰唇部と該大陰唇部と接する集尿部
と、該集尿部のシールド部に、発泡樹脂、スポンジゴム
等の柔軟性に富んだ部材を用いても、大陰唇部および周
辺部の各個体変化分を補うことができないためである。

これ等のことから、 １、個人差に影響されずに、婦人の局所に着接した集尿
部の内側から尿を飛散漏洩させないこと。

コ、婦人の局所に固定できること。

３、長時間使用できること。（副作用が少ないこと） ダ、異物感が少ないこと。

以上の要件を満たす、婦人用の採尿方法、及び採尿器具
分提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

１、尿を集尿部内から外へ漏らさないようにするため、
採尿器の集尿部を尿道口部に直接あてて、排尿された尿
が、小陰唇部にあたらないようにした。

具体的には、尿道口部が陰部の前庭部と種部との中間に
あって、尿道口の周囲にｔ、！；ｃｒ／Ｉ〜／、ｇ　ａ
ｄ程度の平面があり、種部から陰門小帯に至る大きさを
含めるとコ、７ｃｎｌの平面があるので、該平面部に納
まる大きさの漏斗状の集尿部を着接するようにする。

ム　集尿部の位置すれと、脱落を防ぐため、■　尿道口
周辺部の平面は小陰唇、陰門小帯などの壁状部で囲まれ
ていることから、集尿部の着接する部位の縁につばを設
け、該つばが、小陰唇等忙よって包まれるようにする。

■　尿道口と膣との間の距離が１０−前後と他の部位に
比べ比較的定形性が認められることから、膣に、杆を挿
入し、該杆に集尿部を固定するよう圧する。

■　集尿部を大陰唇部の外からバックアップする。

バックアップの手段は■ナプキンを用いる。

＠Ｔ字形バンドを用いる。○下着状のものでおさえる。

■オムツカバー状のものでおさえる。

０　膣に挿入した杆と集尿部とを結合することで情を中
心とした上下左右の位置移動を防ぐことができる。

■　杆の膣内に挿入する部分に逆止形状部を設け、該逆
止形状部と、集尿部との間で、膣口部を挾み、集尿部が
前後に動くことを防止できる。

３、集尿部を尿道口部に長時間着接しておくと、じゆく
癒などのただれ症状を起す場合があり、これを防止する
ため、該集尿部の、皮膚粘膜と接する部位に、消毒効果
を発揮する部材あるいは殺菌効果をもつ部材などを、嵌
合する、あるいは嵌着するなどの手段によって設置する
。

ｑ　種部に挿入する杆の形状は、置部断面がＨ形をして
いるといった人体形状の特殊性を考慮した刺激の少ない
しかも脱落防止効果の高い偏平で左右拡張形状のものを
基本形とした。

〔作用〕

前述した方法と、各手段を主要素とし℃単独で用いる、
あるいは組み合わせて用いることで、 ｔ　婦人の尿道口へ集尿部を着接して、直接採尿するた
め、 イ、尿を尿道口のわずかな周辺部以外へ拡げずに済む。

口、尿道を刺激しないで済むので、使用感が良く、痛み
を生じる可能性も減少する。

ユ　種部に挿入した固定用挿入杆と、集尿部とを結合さ
せることによって、上下左右の位置移動を防止できる。

３　集尿部と結合する挿入杆の膣内挿入部に逆上形状を
設け、さらに該逆止形状部にバネ弾性を付与することに
よって、集尿部を、 イ、尿道口部に着接することができる。

口、尿道口部へ若干圧着接することができる。

（密着度を高めることができる） ｔ　長時間尿道ロヘ着接、あるいは圧接することによっ
て生じる潰ヨウ、などを防止できる。

〔実施例〕

次に第７図以降に示す人体局所図、および採尿器具の使
用状況説明図、及び集尿部材と種部挿入杆の実施例を示
し、図に従って採尿方法等を順に説明をする。

第１図は人体局所の縦断面図を表わし、第２図は正面図
を表わしている。

図中、記号ｌは尿道、ｌＩは尿道口、コは種部、コｒは
種口。

第３図は実施例の使用状況説明図である。

図上記号３は漏斗状集尿部、ｌは尿排出ドレーン、５は
挿入杆、！４は挿入杆５の先端部に設けた略楕球形状の
脱落防止部、５ｂは挿入杆の尾部、３ｄ−は挿入杆５の
膣内挿入寸法調節用孔、３ｃ＋を寸法調用孔３ｄと対応
する係止スト芳パー、３ｄは集尿部３と挿入杆３とを連
結するため集尿部３に設けた挿入杆Ｓの保持部。

上記のように構成した採尿器の挿入杆３の先端部すなわ
ち略楕球部ＩＣを７９口部、２Ｉ内に挿入し、集尿部を
尿道口部にあてる。尿道口に着接させるため集尿部を指
でおさえ、脱落防止部Ｓ４に連続するｓｂ部の、尾部を
引き、調節孔ｊｇｄと調節ストッパー３ｃとで着接部の
密着度を加減しながら位置決めをする。

尿道口部に着接した後は小陰唇、大陰唇を元の状態に戻
す。

このように採尿器の集尿部を尿道口部に直接着接し、排
尿する方法は尿を分散させることな（集中的にドレーン
ダ内に流し込むことができる。

なおドレーンｑの他方の端に吸引ポンプを設置し、負圧
をかけながら尿の排出を行なえば、確実である。（尿道
口部と集尿部との間に隙間があると空気を吸いこみ効率
が悪く効果的でない） ポンプの作動開始、停止は採尿器の装着者が自から操作
する、あるいは介護者が操作する。

第グ図は採尿器の集尿部、挿入杆、ドレーンを示す実施
例で挿入杆３の膣内挿入部にゴム球！ｅを用い、該ゴム
球を膣内に挿入後肢ゴム球の空気注入口３ｙ部から空気
を注入した後、密栓し、挿入杆の先端に球状の脱落防止
形状を形成し、集尿部すなわち漏斗状部を尿道口に密着
させる実施例である。なお本実施例においては挿入杆を
集尿部の内側に設置し、尿道口、膣口部の範囲を被覆し
ている。

このような形状は、膣内に挿入杆を挿入するのに抵抗が
少なく、空気注入後は効果的な脱落防止ができる。（尾
部の長さ調節をしないで済む） ３１部は軟らかなシリコンゴムなと、皮膚、粘膜を刺激
しない材質を用いる。

第３図は第３図に示した実施例の斜視図である。

図中、挿入杆の尾部ｚｈ部を、第３図と異なり環状に示
しているが、これは尾部を引き易い様にしたものである
。

第６図は膣の横断面形状を示している。膣口部は丸形状
をしているが膣内部は図に示すようＫＮ形である。

このような状況から、第７図に挿入杆５のｊ虐内挿入部
を偏平にした場合の装着状況、第３図９図に実施例の斜
視図を表わした。

第７図に示すように挿入杆の５Ａ部すなわち偏平な逆止
形状をもった挿入杆を用いた場合は、膣内形状と良（な
じみ異物感も少なく、逆落防止効果も大きな器具とする
ことができる。

第ｇ図はｓｈ部を折りたたみ式にした場合の実施例であ
る。３ｄ部はストッパー。

第９図は挿入杆の３ｄ部をヒンジ形状にし、５ｄ部の孔
に３６部を通し、折り曲げて挿入杆Ｓの逆上形状とした
実施例である。

ｊ）部と５ｂ部とは摺動できるので、挿入部ｊＡを１塵
内に挿入するにあたってｇｈ部の変形は極めて容易とな
り挿入し易く、逆止効果すなわち脱落し難い挿入杆が得
られる。

材質は可撓性ゴム材料を用いる。

第７θ図は略楕球形状の挿入杆を表わし、図中ｓｈはス
トッパー３０と係合する鋸歯状逆止形状を示している。

第１／図はハート形の逆上形状の挿入杆３を表わしてい
る。

第１コ図は三角形の逆止形状をした折りたためる挿入杆
を示している。

３ｍはヒンジ形状とし、３ｒＬは屈曲部、５Ｐは摺動孔
を表わしている。

第１３図は漏斗状部の着接面からの図を表わし、第１ダ
図は第１Ｊ図の右側面図を表わしている。

３１？のストッパーは鋸歯状の逆止形状にする。

第７５図、第１Ａ図は集尿部３の開口部を舟形にし、斗
出部３ｇを膣口部に挿入するようにした実施例説明図で
ある。

このように糟口上部から尿道口周辺部を集尿部で覆って
いるので、尿が会陰部に拡散することをより確実に防止
できる。

図中記号３ｇは集尿部３の着接部３１を密着させるため
、外部から指あるいは下着、あるいはナフキン等で押さ
えることを容易にするための椅子である。

３ｆは３ｔのキャップである、該キャップの形状を板バ
ネ状に拡張するなど工夫することによって、下着類との
関係においてより効果をあげることができる。

外部から下着、バンド、などのバックアップが、効果的
に作用する場合は、挿入杆、ｉＡ等の逆止形状を設けず
に同様効果が得られる。

第１り図はナプキン等の吸収体と組み合わせた場合の実
施例である。

図中記号６は吸水機能をもったナプキンを示し、６αは
ナプキン乙の一部に設けた貫通した切り込みを表わして
いる。

図に示すようにナプキン乙に孔あるいは！通した切り込
みｌ、ｆＬを入れ、該切り込み６１などから集尿部を貫
通させた状態を示している。

このようにすれば、集尿部３から尿が漏し出た場合でも
、周囲を汚さずに済む。

切り込み６８をナプキンの端部６ｂから中央部にかけて
、想像線Ａ／ｌのように切り込み、該切り込みを、粘着
テープ等で繋ぐようにすれば集尿部を局部にセットした
状態のままナプキン乙の交換が行なえる。

第７ｇ図はバックアツプ材、すなわちナプキン乙の外側
から板バネ７をあてた状態を示す。

該状態から下着あるいはバンドなどをつければ、板バネ
７によって集尿部端面３１が尿道口周辺に圧着される。

本実施例の場合、挿入杆Ｓには逆止形状を設ける必要も
少ないことから、集尿部と挿入杆を連続一体に成形した
ものが利用できる。

第７９図は板バネ７の実施例斜視図。図中記号７Ｌ′Ｌ
は集尿部を通す孔、７ｈはバネ効果を発揮する梶子、７
Ｃはスパイク。

第１り図で、ナプキン乙の６ｈ部から切り込んだ、切り
込み６ｅの切断面を繋ぐため、粘着テープを用いる方法
について説明をしたが、７ｅのスパイクを切り離した６
Ｃの左右にさし込むことによって、６Ｃの切断面を繋ぐ
ことができる。

あるいは、ナプキン乙の切断部６Ｃの左右に粘着テープ
を貼り、該粘着テープを梶子７ｄにそれぞれ貼り付ける
ことで、６Ｃの切断面を繋ぐことができる。

第３図は、バックアツプ材、板バネ７と集尿部とを組み
合わせた状態を表わしている。

挿入杆Ｓの逆止形状は必ずしも必要でない。

ナプキン等の吸収体を設置する場合は該板バネ７と大陰
唇との間に取り付ける。

なお、集尿部３と、皮膚あるいは粘膜等と着接する部位
３ａに軟質材を用いることについては前述しているが、
ＪｆＬ部の材質にスポンジ等の多孔質材を用い、該孔に
消毒薬を含浸させておく、あるいは、薬理作用をもたせ
た材質で３１を形成するなどすれば、潰ようなどを防止
できる。

挿入杆３についても挿入杆の頭部を、袋状に形成し、該
袋体から薬理作用をもった物質が溶出するようにするな
どの処置を施せば前記と同様効果を得ることができる。

以上のように、本発明の採尿方法と採尿器具は、これ迄
解決し得なかった諸問題を人間工学的見地より解決し、
採尿器を装着した人の衝止状態を良好に保てること。介
護人の労力を軽減できるなど画期的方法であり、器具で
ある。

【図面の簡単な説明】

第７図、第２図は人体の局所図。第３図は丸形挿入杆を
もった実施例説明用断面図。第を図。 第Ｓ図は集尿部の斜視図。第６図は種部断面説明図。第
７図は偏平形逆止形状をもった挿入杆。 第を図、第９図は集尿部及び挿入杆の説明用斜視図。第
１Ｏ図から第１コ図迄は、偏平な逆止形状をもった挿入
杆の実施例図。第ｉ、ｙ図、第１ｑ図は集尿部の正面図
と側面図。第１Ｓ図、第７Ａ図は集尿部３に椀子を設け
た実施例。 実施例斜視図。 図中記号ｌは尿道、　　ｌ′は尿道口、コは膣、　λＩ
は膣口、　　　３は集尿器、ダはドレーン、　　Ｓは挿
入杆、　　　６はナプキン、　　　７はバックアップ用
板バネ材、３ａは着接部材、　　３ｂは挿入杆ｊの保持
舐３ｒはストッパー、　　！；αは略楕球形、脱落防止
形状、　　ｒｂは杆よｃＬ部の挿入長調節用尾部、　　
ｉは調節用ストッパー用孔、Ｓｅはゴム球用チューブ、
　　ｓｆは空気注入管、　　Ｓダは空気注入口、　　６
１は切り込み、　　７はバックアップ用板バネ材。 特許出願人　　駒　　村　　武　　夫 第６図 第８図 ５ｈ　　　　第ｑ圓 第１０圓 ５α 第Ｈ図 第１２図 冨１３１３！１　　　　　第１４因 第１６図 第１７図 第２０１１Ｕ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕婦人の尿を採尿排出する方法において局所、小陰
   唇内、すなわち前庭部から陰門小帯内にかけて、納まる
   大きさの漏斗状等の集尿部材を、尿道口部に着接固定し
   、該集尿部材と接続するドレーンによつて採尿する方法
   。 〔２〕婦人の尿を採尿排出する方法において局所、小陰
   唇内、すなわち前庭部から陰門小帯にかけて、納まる大
   きさの漏斗状などの集尿部材を着接固定し、該集尿部材
   に吸引装置と接続するドレーンを取り付け、低真空度で
   吸引しながら採尿する方法。 〔３〕婦人の尿を採尿する器具において、尿道口から排
   出される尿を集める部材と、局所膣内に挿入する杵子と
   を１体に成形をするあるいは双方を嵌着あるいは、咬止
   、あるいは咬合等の手段によつて結合したことを特徴と
   する採尿器。 〔４〕特許請求の範囲第１項第２項記載の範囲において
   、集尿部材を、尿道口部へ着接固定させるため、下着あ
   るいは下着状、あるいはオムツカバー状（Ｔ字形バンド
   を含む）等のバツクアツプ部材と係合させたことを特徴
   とする採尿器。 〔５〕採尿器において、集尿部と、皮膚あるいは粘膜等
   とが接する部位に、薬理作用を発揮する部材（殺菌剤，
   消毒剤，等々）を用いたことを特徴とする採尿器。 〔６〕特許請求の範囲第３項記載の範囲において、局所
   膣内へ挿入する杵子の先端部に球状、あるいは、楕球、
   あるいは弾頭形などの形状を設けたことを特徴とする採
   尿器。 〔７〕特許請求の範囲第３項記載の範囲において、該杆
   子の先端部すなわち膣内に挿入する部分に、可撓性部材
   を用いた逆止形状を設ける、あるいは可撓性部材を組み
   合わせた逆止形状にしたことを特徴とする採尿器。 〔８〕特許請求の範囲第３項記載の範囲において、杆子
   と、集尿部材との接合部を摺動等によつて移動し、膣内
   に挿入する杆子の長さを調節する構造を持つた採尿器。 〔９〕特許請求の範囲第１項、第２項記載の範囲におい
   て、集尿部材の周辺に水分を吸収するナプキン等の部材
   を組み合わせたことを特徴とする採尿器。