JPS63174516A - 搬送式差動継電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的１ （産業上の利用分野） −に亦１旧は潜曲汐偉攪ｎ会ル女オス１η＃才≠翻継電
装置において、ＣＴ断線時に生じる零相電流で誤しゃ断
することのない搬送式差動継電装置に関するものである
。

（従来の技術） 一般に送電線の樹木接触故障対策として微地絡保護回路
がある。

ここで、樹木接触故障を簡単に説明すると、送電線と樹
木との離間距離が接近して一定時限を越えると、両者間
にアーク放電を生じ、樹木を通して地絡電流が大地へ流
れる現象であって、しばしば発生するものである。そし
て、この場合の樹木抵抗（故障点抵抗）はアーク故障や
樹木の接地抵抗に比して非常に大きいために、故障相電
圧が低下せず、微弱故障電流しか流れないため、地絡事
故時におけるしゃ断が不可能となる。

そして、時間の経過につれて、樹木側のアークスポット
が下方に移動し、それに伴なってアークも樹木に沿って
伸びるために、短絡状態になって始めて等価的に樹木抵
抗が減少し、地絡電流が増大してしゃ断可能となる。

しかしながら、しゃ断可能となるまで、事故発生から長
時間を要し、例えその時点でしゃ断が行なわれても、系
統に与える影響が大きく問題となっている。

このため、一般に零相電流を入力とする搬送式差動継電
器と高感度の地絡検出継電器の動作を条件に一定時限後
、しゃ断を行なっている。

次に、搬送式電流差動継電装置について簡単に説明する
。即ち、搬送波としてＦ）４波を用いるＦＭ電流差動方
式の送電線保護装置（以下、単にＦＭリレーと称する）
は、第４図に示されるように送電線各端子でＣＴ３＾、
３Ｂより供給される電流の瞬時波形をＦ）Ｉ波に変調し
、伝送路１１を介して各端子でこれを送受し、自端のＣ
Ｔより供給される電流の瞬時波形と、相手端より送信さ
れるＦＭ波とを受信して復調した相手端の電流の瞬時波
形との差動原理により送電線保護するものである。

上述したＦ）４リレーの動作原理かられかるように、伝
送路１１において何らかの原因によりじよう乱が発生し
て伝送路が異常となった場合、相手端よりの正常のＦＭ
波が受信出来なくなる。この時、送電線に区間外故障が
発生すると、ＦＭリレー５Ａ、　５Ｂが誤動作すること
になる。これを防止するため、「Ｈリレーには通常、相
手端より送信されるＦ）４波を常時監視するしよう乱検
出回路が付いている。この回路は、伝送路のしよう乱を
検出して異常と判別すると、ＦＭリレーの動作判定回路
をロックしてトリップ出力を出さないようにするための
ものである。

（発明が解決しようとする問題点） 従って、上述した方式を採用する第４図図示の搬送式差
動継電装置の場合、ＣＴ３Ｂの断線故障が発生すると、
零相電流が生じて零相電流を入力として導入するＦＭリ
レー５Ｂ、高感度微地絡故障検出リレー６Ｂが動作し、
一定時限ｔ、２後、誤しゃ断する不具合を生じる。

本発明は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、ＣＴ断線時に生じる零相電流で誤動作しない搬送式
差動継電装置を提供することを目的としている。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 本発明は第１図に示すＦＭリレー５Ａ、微地絡故障検出
リレー６Ａ又は５Ｂ、６Ｂの関係が、５Ａｒ動作」、６
Ａ「不動作」又は５Ｂ「動作」、６Ｂ「不動作」の関係
となった場合、相手端ＣＴが断線と判断して、この条件
をロック条件としてじよう乱積出用チャンネルで相手端
に送出して、ＦＭリレー装置をロックし、健全回線の誤
しゃ断を防止するものである。

（作用） Ｂ電気所ではＣＴの断線により零相電流が発生し、ＦＭ
リレー５Ｂ２、微地絡故障検出リレー６Ｂとも動作し、
誤出力Ｔが生じようとする。

この時、Ａ電気所では、ＦＨリレー５Ａ動作、微地絡故
障検出リレー不動作にてじよう乱積出用発振器９Ａを制
御して、ＦＨリレーの動作をロックする。

［ＦＭ電流差動継電方式の概念］ 次に、実施例の説明に入る前に本発明が適用されるＦ）
４電流差動継電力式の概念を説明する。

第３図において、１６Ａ、　１６Ｂは電流を雪圧に変換
する電流／電圧変換器、１７Ａは電圧を周波数に変換す
る変調装置、１０Ａ、　ＩＯＢは通信装置、１８Ｂ、　
１９Ｂはキャリア信号を電圧信号に復調する復調器、２
２Ｂは伝送遅れ補償装置、２３Ｂは判定回路であり、伝
送遅れ補償装置から出される自端信号ｖ８と、前記復調
器１８Ｂの出力ＶＡとを入力し、差動演算を行なうもの
である。

又、じよう乱積出用として専用チャンネルを設けて、９
Ａにて一定周波数の信号Ｆｏを常時伝送している。相手
端では、信号Ｆｏを復調器１９Ｂで復調し、そのレベル
をＬｏｃｋ−ＮＬ２ＯＢにて監視して、じよう乱積出を
している。

又、設定値を設けて受信波がその設定値より低下した時
は、Ｌｏｃｋ−ＵＶ２１Ｂにてじよう乱を検出している
。じよう乱積出時は、２０Ｂ、２１Ｂにより判定回路２
３Ｂに判定ロック、又、感度低下の信号を与えて誤出力
ができるのを防止している。

（実施例） 以下、図面を参照して実施例を説明する。

第１図は、本発明による搬送式差動継電装置の一実施例
構成図である。図において、第３図と対応する符号は、
第３図にて説明した機能を有している。５Ａ、５Ｂは零
相電流を入力とするＦＭリレーであり、６Ａ、６Ｂは微
地絡故障検出リレーである。ＮＬ１２Ｂハ復調器１９Ｂ
　、　Ｌｏｃｋ−ＮＬ２０Ｂ、ＬＯＣｋ−ＵＶ２１［ｉ
−一つの機能としてまとめたものであり、７Ａはインヒ
ビット回路、８Ａはタイマー回路である。

ここで、相手端ＣＴ断線時、自端トドリレー５Ａは動作
となるが、微地絡故障検出リレー６Ａは不動作となる。

この関係が成立したら、じよう乱積出用発振器９Ａを制
御するようにする。前記したしよう乱積出用発振器９＾
は、ＦＭリレー５Ａ動作、微地絡故障検出リレ−６Ａ不
動作の関係がタイマー回路８Ａの出力５ＩｆｉＣ１時限
後に「１」となることで、一定周波数信号Ｆｏ送信、出
力Ｓ「０」で送信信号を零に制御する。相手端では、Ｎ
Ｌ１２Ｂに内臓するＬｏｃｋ−ＵＶにより受信波が設定
値レベルより低下したことを検出し、ＦＭリレー５Ｂの
判定部に判定ロック信号を与える。

以上のように、じよう乱積出用の専用チャンネルを利用
してロック信号を伝送すれば、ＣＴ断線時のＦＨリレー
装置の誤しゃ断を防止できる。

第２図（ａ）、　（ｂ）がそのタイムチャートである。

先ず、（ａ）のタイムチャートにおいて、Ｂ電気所のＣ
Ｔ断線時生じる零相電流により、Ａ電気所流出無し、Ｂ
電気所流入有りにより内部故障と判定し、ＦＭリレー５
Ｂは出力Ｓ２　’　を生じてしまう。

又、微地絡故障検出リレー６Ｂも零相電流により、出力
８３′を生じてタイマー回路１４Ｂ整定時限ｔ２後、誤
しゃ断出力Ｔが生じてしまう。（ｂ）図が本発明による
タイムチャートである。

Ａ？ｌ！気所では、前述のようにＦＭリレー５Ａの出力
Ｓ２　「１」、微地絡故障検出リレー６への出力「０」
となり、インヒビット回路７Ａの出力Ｓはタイマー回路
８Ａ整定時限ｔ、後、「０」となり、９Ａを制御してＦ
ｏを「０」にする。

Ｂ電気所では、ＮＬ１２Ｂにて送信信号「０」を検出し
て、ＦＭリレー５Ｂの出力をロックし、誤しゃ断出力王
が生じるのを防止する。

なお、タイムチャートかられかるように、ロック信号検
出時間乙、は微地絡故障検出時間ｔ２より、ｅ、＞　ｔ
２とする必要がある。

なお、変形応用例としてアナログ電気量をパルスコード
に変調して、差動方式とするＰＣ）ｌ　Ｉｔ！電装置、
及び位相比較搬送保護継電装置などにも適用できること
は勿論である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、装置ロック信号を
じよう乱積出用チャンネルを使用して伝送すれば、ＣＴ
断線時の零相電流によって誤しゃ断しない搬送式差動継
電装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による搬送式差動継電装置のり一実施例
の構成図、第２図（ａ）は従来のＦＭリレー微地絡しゃ
断のタイムチャート、第２図（ｂ）は本発明によるタイ
ムチャート、第３図は本発明が適用される搬送式差動継
電装置の概念図、第４図は従来の搬送式差動継電装置の
概念図である。 ５Ａ、５Ｂ・・・ＦＭリレー ６Ａ、６Ｂ・・・微地絡故障検出リレー７Ａ・・・イン
ヒビット回路 ８Ａ、　１４Ｂ・・・タイマー回路　　　　９Ａ・・・
発振器１０Ａ、１０Ｂ・・・通信装置　　　　　　１２
Ｂ・・・ＮＬ１３Ｂ・・・アンド回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電力系統の各端子に設置され、系統から取入れた電流で
   搬送波を周波数変調してキャリア信号を得、このキャリ
   ア信号を相手端に伝送し、相手端では自端信号とキャリ
   ア信号とを用いて差動演算する判定回路を有すると共に
   、前記キャリア信号のじょう乱を検出する回路を有する
   搬送式差動継電器と高感度の地絡検出継電器とを組合せ
   て微地絡保護を行なっている搬送式差動継電装置におい
   て、ＣＴ断線時の相手端高感度地絡検出継電器が不動作
   であることを条件に、じょう乱検出回路を制御して電流
   差動継電器の出力を阻止することを特徴とする搬送式差
   動継電装置。