JPS63166947A - 窒化鋼 - Google Patents
窒化鋼Info
- Publication number
- JPS63166947A JPS63166947A JP31274986A JP31274986A JPS63166947A JP S63166947 A JPS63166947 A JP S63166947A JP 31274986 A JP31274986 A JP 31274986A JP 31274986 A JP31274986 A JP 31274986A JP S63166947 A JPS63166947 A JP S63166947A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- nitriding
- steel
- content
- machinability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、窒化処理前の切削性にすぐれかつ窒化処理
後においてすぐれた耐摩耗性と良好な靭性を兼ね備える
窒化鋼に関する。
後においてすぐれた耐摩耗性と良好な靭性を兼ね備える
窒化鋼に関する。
窒化処理は、表面硬化法の代表的なものの一つであり、
これは、きわめて良好な耐摩耗性を有する表面硬化層が
得られ、また500〜600℃の低温域で処理するため
熱処理変形が少ないという利点があり、現在、建設機械
、輸送機械の大型構造部品、プラスチック成形機押出シ
リンダーなどの産業機械摺動部品等に多用されている。
これは、きわめて良好な耐摩耗性を有する表面硬化層が
得られ、また500〜600℃の低温域で処理するため
熱処理変形が少ないという利点があり、現在、建設機械
、輸送機械の大型構造部品、プラスチック成形機押出シ
リンダーなどの産業機械摺動部品等に多用されている。
ところで、一般に表面硬化材の耐摩耗性は、その表面硬
さが高いほど、また硬化層深さが深いほど、よりすぐれ
たものとなるのは言うまでもないが、窒化処理材の場合
には、耐摩耗性を支配する上記2因子のうち、硬化層深
さが比較的浅く、このため十分な耐摩耗性を得るために
は、表面硬さの方をかなり高く、具体的にはHV100
O以上とすることが必要である。
さが高いほど、また硬化層深さが深いほど、よりすぐれ
たものとなるのは言うまでもないが、窒化処理材の場合
には、耐摩耗性を支配する上記2因子のうち、硬化層深
さが比較的浅く、このため十分な耐摩耗性を得るために
は、表面硬さの方をかなり高く、具体的にはHV100
O以上とすることが必要である。
さて従来、窒化処理を前提とした材料(窒化用鋼)とし
ては、JiS規格SACM645が最も一般的というこ
とができる。この材料は、窒化処理後の表面硬さはHV
100O以上に達し、この点において上記の要求を満足
するが、反面、十分な硬化層深さを得るためには、50
〜100hrにも及ぶ長時間処理が必要であり、処理コ
ストが嵩むこともさることながら、とくに長時間処理中
に基地の軟化がおこり、構造部材、摺動部材としての使
用に耐えられなくなるということが、大きな問題となる
。
ては、JiS規格SACM645が最も一般的というこ
とができる。この材料は、窒化処理後の表面硬さはHV
100O以上に達し、この点において上記の要求を満足
するが、反面、十分な硬化層深さを得るためには、50
〜100hrにも及ぶ長時間処理が必要であり、処理コ
ストが嵩むこともさることながら、とくに長時間処理中
に基地の軟化がおこり、構造部材、摺動部材としての使
用に耐えられなくなるということが、大きな問題となる
。
また、窒化処理部品は通常、素材を粗機械加工(切削加
工)して所定の形状とし、次いで焼入れ一焼戻しを実施
したのち、更に仕上機械加工を行い、しかるのち窒化処
理を施すというプロセスで製造される。したがって窒化
鋼は窒化前においてすぐれた切削性を有することが求め
られるが、上記SACM645材は、この切削性にも劣
るという問題がある。
工)して所定の形状とし、次いで焼入れ一焼戻しを実施
したのち、更に仕上機械加工を行い、しかるのち窒化処
理を施すというプロセスで製造される。したがって窒化
鋼は窒化前においてすぐれた切削性を有することが求め
られるが、上記SACM645材は、この切削性にも劣
るという問題がある。
さらに又、窒化処理の温度(500〜600℃)は、い
わゆる焼戻し脆化温度域と合致しており、上記の材料は
このような窒化処理により靭性が大きく低下するという
問題もある。
わゆる焼戻し脆化温度域と合致しており、上記の材料は
このような窒化処理により靭性が大きく低下するという
問題もある。
一方、窒化鋼に関しては、従来より数多くの提案が出さ
れている0例えば、特開昭53−70940号、特開昭
58−171558号、特公昭60−24172号等が
ある。
れている0例えば、特開昭53−70940号、特開昭
58−171558号、特公昭60−24172号等が
ある。
これらは何れも、鋼基地部の軟化抵抗を高めることを主
たる狙いとしているが、何れもその効果自体十分でない
。また切削性についての配慮を欠いており、SACM6
45材の難切削性の改善策とはなり得ない、さらに、窒
化処理による靭性の低下についても十分な考慮がなされ
ていない。加えて、とくに特開昭58−171558号
、特公昭60−24172号については、窒化処理後の
表面硬さがHVlooOに到達せず、十分な耐摩耗性が
確保できない不利もある。
たる狙いとしているが、何れもその効果自体十分でない
。また切削性についての配慮を欠いており、SACM6
45材の難切削性の改善策とはなり得ない、さらに、窒
化処理による靭性の低下についても十分な考慮がなされ
ていない。加えて、とくに特開昭58−171558号
、特公昭60−24172号については、窒化処理後の
表面硬さがHVlooOに到達せず、十分な耐摩耗性が
確保できない不利もある。
上記実情に鑑み本発明は、窒化処理前の切削性にすぐれ
るとともに、窒化処理中基地の軟化が生じにくり、窒化
処理後においては、表面硬さがHV100O以上となっ
てきわめてすぐれた耐摩耗性を保有し靭性の面でも良好
な窒化鋼の提供を目的とする。
るとともに、窒化処理中基地の軟化が生じにくり、窒化
処理後においては、表面硬さがHV100O以上となっ
てきわめてすぐれた耐摩耗性を保有し靭性の面でも良好
な窒化鋼の提供を目的とする。
本発明者らは、上記従来の技術を踏まえ、切削性、耐摩
耗性、基地の軟化抵抗性、靭性の全ての面で満足できる
窒化鋼の開発を意図して、総合的な実験、検討を行った
。その結果、 ■ Cr、Aj!、Vを適量添加することより、耐摩耗
性を支配する窒化後の表面硬さと硬化層深さを十分なも
のとすることができ、 ■ またVの適正添加は基地の軟化防止にも有効であり
、 ■ かつCr1lを特定のレベル以下に制限することが
窒化時における脆化の抑制に有効であり、■ 更に不純
物としての0の含存量に対し制限を加えることが、切削
性の効果的な改善をもたらす、 という事実を見い出した。
耗性、基地の軟化抵抗性、靭性の全ての面で満足できる
窒化鋼の開発を意図して、総合的な実験、検討を行った
。その結果、 ■ Cr、Aj!、Vを適量添加することより、耐摩耗
性を支配する窒化後の表面硬さと硬化層深さを十分なも
のとすることができ、 ■ またVの適正添加は基地の軟化防止にも有効であり
、 ■ かつCr1lを特定のレベル以下に制限することが
窒化時における脆化の抑制に有効であり、■ 更に不純
物としての0の含存量に対し制限を加えることが、切削
性の効果的な改善をもたらす、 という事実を見い出した。
本発明は、基本的に上記のような知見に基づくものであ
って、以下に示す鋼を要旨とする。
って、以下に示す鋼を要旨とする。
C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5%以下
、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.0%未
満、V:0.05%以上1.0%以下、S01、A1:
0.3%超え1.5%以下を含存し、更に必要に応じ、
下記■〜■のうち1種または2種以上を含み、残部はF
eおよび不可避的不純物からなり、不可避的不純物中の
0が0.0020%以下であることを特徴とする窒化鋼
。
、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.0%未
満、V:0.05%以上1.0%以下、S01、A1:
0.3%超え1.5%以下を含存し、更に必要に応じ、
下記■〜■のうち1種または2種以上を含み、残部はF
eおよび不可避的不純物からなり、不可避的不純物中の
0が0.0020%以下であることを特徴とする窒化鋼
。
■ s:o、o3%以上0.13%以下、Pb:0.0
3%以上0.35%以下、Ca:0.001%以上00
01%以下、Te:0.005%以上0.05%以下の
1種または2種以上。
3%以上0.35%以下、Ca:0.001%以上00
01%以下、Te:0.005%以上0.05%以下の
1種または2種以上。
■ Ni:1.5%以下、Mo:1.5%以下の1種ま
たは2種以上。
たは2種以上。
■ Ntzo、05%以上1.0 %以下、Ta:0.
05%以上1.0%以下、Ti:0.05%以上1.0
%以下、Zr:0.05%以上1.0%以下の1種ま
たは2種以上。
05%以上1.0%以下、Ti:0.05%以上1.0
%以下、Zr:0.05%以上1.0%以下の1種ま
たは2種以上。
本発明における鋼成分限定の理由は、以下のとおりであ
る。
る。
C(Cは窒化処理後の基地部の硬さを確保するための基
本成分である。一般に、窒化処理の対象部品は、大型部
品が多く、このため窒化処理前に焼入れ処理を行っても
、中心部は冷却速度が遅いため、完全マルテンサイト組
織にはならず、ベイナイトやパーライトが生成する場合
が多い、このような組織的条件を考慮すると、構造部品
、摺動部品として必要な中心部の最低の硬さHrC20
を確保するためには、Cは少なくとも0,35%必要で
ある。しかし、0.6%を越えて含有すると、靭性およ
び切削性の劣化が甚しく、よってC含有量は0.35%
超え0.6%以下とした。
本成分である。一般に、窒化処理の対象部品は、大型部
品が多く、このため窒化処理前に焼入れ処理を行っても
、中心部は冷却速度が遅いため、完全マルテンサイト組
織にはならず、ベイナイトやパーライトが生成する場合
が多い、このような組織的条件を考慮すると、構造部品
、摺動部品として必要な中心部の最低の硬さHrC20
を確保するためには、Cは少なくとも0,35%必要で
ある。しかし、0.6%を越えて含有すると、靭性およ
び切削性の劣化が甚しく、よってC含有量は0.35%
超え0.6%以下とした。
Si :Siは通常脱酸剤として添加され、基地強度の
確保にも有効であるが、多量添加すると、延靭性の劣化
につながるので、上限値を1.5%とした。なお下限値
については、とくに限定するものではないが、基地強度
確保の点からは0.1%以上にするのが望ましい。
確保にも有効であるが、多量添加すると、延靭性の劣化
につながるので、上限値を1.5%とした。なお下限値
については、とくに限定するものではないが、基地強度
確保の点からは0.1%以上にするのが望ましい。
Mn:Mnは製鋼時の脱酸剤として不可欠であるととも
に、焼入性を向上させ、基地部の強度、靭性を高めるの
に有効であるが、2.0%を超えて添加すると、切削性
、熱間加工性の劣化が著しくるので、上限値を2.0%
とした。
に、焼入性を向上させ、基地部の強度、靭性を高めるの
に有効であるが、2.0%を超えて添加すると、切削性
、熱間加工性の劣化が著しくるので、上限値を2.0%
とした。
なお、下限については、焼入性確保の点から063%以
上にするのが望ましい。
上にするのが望ましい。
Cr;Crは窒化中に侵入する窒素と結合して微細なC
r窒化物をつくり、表面硬さを向上させ、硬化層−さを
深くする。窒化鋼では不可欠の元素である0表面硬さ向
上に有効に働くようにするためには少なくとも0.2%
必要である。また、窒化温度は高温焼戻し脆化温度域と
合致しているため、窒化によりm基地の靭性は劣化する
傾向にあるが、Crを1.0%未満に制限することによ
り、この傾向は大幅に緩和される。以上のことから、C
rの含有量は、0.2%以上1.0%未満とした。
r窒化物をつくり、表面硬さを向上させ、硬化層−さを
深くする。窒化鋼では不可欠の元素である0表面硬さ向
上に有効に働くようにするためには少なくとも0.2%
必要である。また、窒化温度は高温焼戻し脆化温度域と
合致しているため、窒化によりm基地の靭性は劣化する
傾向にあるが、Crを1.0%未満に制限することによ
り、この傾向は大幅に緩和される。以上のことから、C
rの含有量は、0.2%以上1.0%未満とした。
V:vもCrと同様、窒化中に侵入した窒素と結合して
微細な窒化物を生成し、表面硬さを高め、硬化層深さを
深くする働きがある。特にVはCrに比べて硬化層深さ
に対する効果が大きく、耐摩耗性を確保する上で重要な
元素である。この効果が顕著に現われるのは0.05%
以上の範囲である。
微細な窒化物を生成し、表面硬さを高め、硬化層深さを
深くする働きがある。特にVはCrに比べて硬化層深さ
に対する効果が大きく、耐摩耗性を確保する上で重要な
元素である。この効果が顕著に現われるのは0.05%
以上の範囲である。
また、基地においては窒化処理中にV炭化物が析出し、
窒化による基地の軟化を補償する。このためには少なく
とも0.05%の添加が必要である。
窒化による基地の軟化を補償する。このためには少なく
とも0.05%の添加が必要である。
しかし、1.0%を超えると、■炭化物が粗大になり、
基地の強化作用が小さくなる。以上の理由でV含有量は
、0.05%以上1.0%以下とした。
基地の強化作用が小さくなる。以上の理由でV含有量は
、0.05%以上1.0%以下とした。
Sol、A1:A1もCrと同様侵入窒素と結合して微
細な窒化物をつくり、表面硬さを向上させる。Cr含有
量が1.0%未満の鋼において窒化処理後の表面硬さを
)IV100O以上に保つためには、sol、AIは少
なくとも0.3%添加する必要がある。また、A1はC
rと異なり、多量添加しても硬化層深さが小さくなるこ
とはないが、熱間加工性が悪くなり、1.5%を超える
と熱間圧延あるいは熱間鍛造時に表面割れが多発し、実
質的に熱間成形が不可能になる。よってsol、Al量
は、0.3%趨え1.5%以下とした。
細な窒化物をつくり、表面硬さを向上させる。Cr含有
量が1.0%未満の鋼において窒化処理後の表面硬さを
)IV100O以上に保つためには、sol、AIは少
なくとも0.3%添加する必要がある。また、A1はC
rと異なり、多量添加しても硬化層深さが小さくなるこ
とはないが、熱間加工性が悪くなり、1.5%を超える
と熱間圧延あるいは熱間鍛造時に表面割れが多発し、実
質的に熱間成形が不可能になる。よってsol、Al量
は、0.3%趨え1.5%以下とした。
0 : SACM645をはじめ窒化鋼は一般に、切削
性が非常に劣る0本発明者らはこれは、At添加量が多
いために極めて硬い酸化物であるAl2O、が多量に生
成されることによるもので、切削性は、そのAIto3
の生成に必要な0を0.0020%以下に規制すること
により、大幅に改善できることを見出した。
性が非常に劣る0本発明者らはこれは、At添加量が多
いために極めて硬い酸化物であるAl2O、が多量に生
成されることによるもので、切削性は、そのAIto3
の生成に必要な0を0.0020%以下に規制すること
により、大幅に改善できることを見出した。
また、Al3O3は侵入窒素によって生成した微細窒化
物に比べてかなり大きいため衝撃荷重を受けた際には破
壊の起点にになりやす(、硬化層および基地の靭性に対
しても悪影響を及ぼすが、このような傾向についてもC
含有量を0.0020%以下に制限することで、大幅に
緩和できることを見出した。
物に比べてかなり大きいため衝撃荷重を受けた際には破
壊の起点にになりやす(、硬化層および基地の靭性に対
しても悪影響を及ぼすが、このような傾向についてもC
含有量を0.0020%以下に制限することで、大幅に
緩和できることを見出した。
以上のことから0fltは、0.0020%以下と規定
した。
した。
次に、必要に応じて添加される成分についていうと、
Te:本発明鋼の特徴の一つには切削性が優れているこ
とであり、このために0含有量を0.0020%以下に
規制したが、さらに良好な切削性が要求される場合には
、その要求レベルに応じてこれらの元素を1種または2
種以上添加する。切削性を向上させる上で必要最小限の
添加量は、S:0゜03%、Pb:0.03%、Ca:
0.001%、Te:o、005%である。また、Sは
0.13%、Pbは0.35%を超えると強度、靭性の
低下が著しくなり、Caは製鋼技術上0.01%を超え
て添加することは困難であり、Toは0.05%を超え
ると熱間加工性が急激に劣化することになる。このよう
なことから、Sは0.03%以上0.013%以下、p
bは0.03%以上0.35%以下、CaはO0001
%以上0.01%以下、Teはo、oos%以上0.0
5%以下とした。
とであり、このために0含有量を0.0020%以下に
規制したが、さらに良好な切削性が要求される場合には
、その要求レベルに応じてこれらの元素を1種または2
種以上添加する。切削性を向上させる上で必要最小限の
添加量は、S:0゜03%、Pb:0.03%、Ca:
0.001%、Te:o、005%である。また、Sは
0.13%、Pbは0.35%を超えると強度、靭性の
低下が著しくなり、Caは製鋼技術上0.01%を超え
て添加することは困難であり、Toは0.05%を超え
ると熱間加工性が急激に劣化することになる。このよう
なことから、Sは0.03%以上0.013%以下、p
bは0.03%以上0.35%以下、CaはO0001
%以上0.01%以下、Teはo、oos%以上0.0
5%以下とした。
Ni、Mo:これらは、鋼の焼入性を高めるだけでなく
、窒化硬化層および基地の靭性を改善するのに有効であ
る。また、窒化のための温度が焼戻し脆化が生じる温度
域と合致することは先に述べたが、とくにMOはこの温
度域での脆化の防止に有効に働く。このような効果は何
れも、1.5%を超えると飽和の傾向を示すので、それ
ぞれ1.5%を上限値とした。なお、Ni、Moとも、
極く微量の添加でも相応の効果が得られるので、下限に
ついては特に規定しない。
、窒化硬化層および基地の靭性を改善するのに有効であ
る。また、窒化のための温度が焼戻し脆化が生じる温度
域と合致することは先に述べたが、とくにMOはこの温
度域での脆化の防止に有効に働く。このような効果は何
れも、1.5%を超えると飽和の傾向を示すので、それ
ぞれ1.5%を上限値とした。なお、Ni、Moとも、
極く微量の添加でも相応の効果が得られるので、下限に
ついては特に規定しない。
因に、N i −、M oは窒化硬化性そのものには何
らの影響をも及ぼさない。
らの影響をも及ぼさない。
N b −T a % T i % Z r :これら
の元素は、■には及ばないものの、窒化後の硬化層深さ
を深くする働きがあり、より深い硬化層深さが要求され
る場合に、その要求レベルに応じて1種または2種以上
添加する。その効果を引出すにはそれぞれ少なくとも0
,1%は必要であるが、1.0%を超えると効果に飽和
の傾向が認められる。よって何れについても、0.1%
以上1.0%以下の範囲とした。
の元素は、■には及ばないものの、窒化後の硬化層深さ
を深くする働きがあり、より深い硬化層深さが要求され
る場合に、その要求レベルに応じて1種または2種以上
添加する。その効果を引出すにはそれぞれ少なくとも0
,1%は必要であるが、1.0%を超えると効果に飽和
の傾向が認められる。よって何れについても、0.1%
以上1.0%以下の範囲とした。
上記のような成分組成になる本発明窒化鋼は、−iの場
合と同じプロセスを経て製造される。すなわち、まず例
えば電気炉または転炉により溶製し、造塊または連続鋳
造によって鋼塊ないしは鋼片とした後、熱間圧延または
熱間鍛造により素材を得、これを粗機械加工したのち、
焼入れ一焼戻しの熱処理を行い、次いでさらに仕上機械
加工を行って所定の形状を確保し、その後500〜b窒
化鋼製品を得るのである。
合と同じプロセスを経て製造される。すなわち、まず例
えば電気炉または転炉により溶製し、造塊または連続鋳
造によって鋼塊ないしは鋼片とした後、熱間圧延または
熱間鍛造により素材を得、これを粗機械加工したのち、
焼入れ一焼戻しの熱処理を行い、次いでさらに仕上機械
加工を行って所定の形状を確保し、その後500〜b窒
化鋼製品を得るのである。
第1表に示す組成の鋼を高周波誘導炉により溶製し、こ
れを鋼塊にした後直径40龍の丸棒に鍛造し、次いで9
00℃xl hrの加熱後、油焼入れを行い、さらに6
80℃×30龍の焼戻しを施して、厚さ20mの円板状
穿孔試験片とJIS3号シャルピー試験片(硬さ分布測
定試験兼用)を作成した。
れを鋼塊にした後直径40龍の丸棒に鍛造し、次いで9
00℃xl hrの加熱後、油焼入れを行い、さらに6
80℃×30龍の焼戻しを施して、厚さ20mの円板状
穿孔試験片とJIS3号シャルピー試験片(硬さ分布測
定試験兼用)を作成した。
これらの試験片を用い、次の3種の試験を行った。
■ 穿孔試験(切削性評価)
φ5龍のテーパシャンクツイストドリル(SKH51)
を用いて送り0.15m/rev、回転数1100Or
p、潤滑油Cup l 11Aなる条件で貫通穴をあけ
、穿孔不能になるまでの累積個数(穿孔可能数)を求め
た。
を用いて送り0.15m/rev、回転数1100Or
p、潤滑油Cup l 11Aなる条件で貫通穴をあけ
、穿孔不能になるまでの累積個数(穿孔可能数)を求め
た。
■ 衝撃試験
530℃X20hr、NH,ガス分解率35〜40%な
る条件でガス窒化処理を施したのち、シャルピー衝撃試
験を行った。
る条件でガス窒化処理を施したのち、シャルピー衝撃試
験を行った。
■ 硬さ分布測定試験
■のガス窒化処理後の試験片について、断面を研磨し、
マイクロピンカース硬度計を用いて表面からの硬さ分布
を測定し、表面硬さく表面から25μm位置の硬さ)、
硬化層深さくHV700に相当する表面からの距離)お
よび基地の硬さを求めた。
マイクロピンカース硬度計を用いて表面からの硬さ分布
を測定し、表面硬さく表面から25μm位置の硬さ)、
硬化層深さくHV700に相当する表面からの距離)お
よび基地の硬さを求めた。
これらの結果を第1表に併記する。鋼種隘1〜31は本
発明に係る鋼であり、寛32以降が比較鋼である9階3
2〜寛34はCr含有量の点で、磁35.36は■含有
量の点で、寛37.38はSoj!、Ajl含を量の点
で、1h39〜41はO含有にの点で、それぞれ本発明
の範囲外となるものであり、Na42はJ Isl5−
3AC45に相当する。
発明に係る鋼であり、寛32以降が比較鋼である9階3
2〜寛34はCr含有量の点で、磁35.36は■含有
量の点で、寛37.38はSoj!、Ajl含を量の点
で、1h39〜41はO含有にの点で、それぞれ本発明
の範囲外となるものであり、Na42はJ Isl5−
3AC45に相当する。
第1表試験結果によると、本発明鋼はいずれも、ガス窒
化後の表面硬さHV1045以上、硬化層深さ0.30
va以上、衝撃値6.5kirm/cj以上、素材のド
リル穿孔可能数398個以上、といずれの性能も優れて
いる。
化後の表面硬さHV1045以上、硬化層深さ0.30
va以上、衝撃値6.5kirm/cj以上、素材のド
リル穿孔可能数398個以上、といずれの性能も優れて
いる。
一方、比較鋼は、いずれかの性能が劣うている。
すなわち、Cr含:Irmが本発明範囲より少ない魔3
2はガス窒化後表面硬さの点で、同じく多いもの&33
.34は衝撃値の点で、■含f量が本発明範囲より少な
いNa35,36はガス窒化後の硬化Tf4i1さの点
で、5oiAj!含有量が本発明範囲より少ないN13
’l、3Bはガス窒化後の表面硬さの点で、0含有量が
本発明の発明範囲より多い磁39〜41は穿孔性と衝撃
値の点で、それぞれ劣っている。SACM645の隘4
2は硬化深さ、穿孔可能数、衝撃値のいずれもが劣って
いる。
2はガス窒化後表面硬さの点で、同じく多いもの&33
.34は衝撃値の点で、■含f量が本発明範囲より少な
いNa35,36はガス窒化後の硬化Tf4i1さの点
で、5oiAj!含有量が本発明範囲より少ないN13
’l、3Bはガス窒化後の表面硬さの点で、0含有量が
本発明の発明範囲より多い磁39〜41は穿孔性と衝撃
値の点で、それぞれ劣っている。SACM645の隘4
2は硬化深さ、穿孔可能数、衝撃値のいずれもが劣って
いる。
なお、図面の第1図および第2図は、第1表の試験結果
の一部をプロットした図で、それぞれO含有量と穿孔可
能数との関係、Cr含有量と衝撃値との関係を示してい
る。
の一部をプロットした図で、それぞれO含有量と穿孔可
能数との関係、Cr含有量と衝撃値との関係を示してい
る。
このようにすると、それぞれの関係が歴然であり、0含
を量が本発明範囲を趙えると穿孔性(切削性)が大きく
劣化する傾向およびCr含有量が本発明範囲を超えると
衝撃値が急に小さくなる傾向、が明確に読み取れる。
を量が本発明範囲を趙えると穿孔性(切削性)が大きく
劣化する傾向およびCr含有量が本発明範囲を超えると
衝撃値が急に小さくなる傾向、が明確に読み取れる。
また第3図は、ガス窒化前後の苓地部の硬さを、■含有
量に対応させて示したもので、■含有量以外は実質的に
は同一成分の鋼N135,36.N17〜9についての
調査結果であるが、図によると、■含有量が本発明範囲
にあれば基地部の軟化度が小さく、特にVo、25〜0
.45%の範囲では、ガス窒化により基地部の硬度が逆
に向上する傾向さえ認められる。
量に対応させて示したもので、■含有量以外は実質的に
は同一成分の鋼N135,36.N17〜9についての
調査結果であるが、図によると、■含有量が本発明範囲
にあれば基地部の軟化度が小さく、特にVo、25〜0
.45%の範囲では、ガス窒化により基地部の硬度が逆
に向上する傾向さえ認められる。
以上に詳述したように本発明の窒化鋼は、素材の段階(
窒化前)における切削性が良好であり、また窒化処理中
の基地の軟化傾向が小さい上、窒化処理後は問い表面硬
さと十分な硬化深さとを得てすぐれた耐摩耗性を保有し
、更に靭性の面でも良好な性能が期待できるものである
。
窒化前)における切削性が良好であり、また窒化処理中
の基地の軟化傾向が小さい上、窒化処理後は問い表面硬
さと十分な硬化深さとを得てすぐれた耐摩耗性を保有し
、更に靭性の面でも良好な性能が期待できるものである
。
第1図、第2図はそれぞれO含有量と切削性(穿孔可能
数)との関係、Cr含有量と靭性(衝撃値)との関係を
示す実験データのプロット図、第3図はV含有量と窒化
処理前後の茫池部の硬さとの関係を示す同上図である。 σ4 σ81・2 16 Cr(%) 0 (%) ■ (%)t′9コ
数)との関係、Cr含有量と靭性(衝撃値)との関係を
示す実験データのプロット図、第3図はV含有量と窒化
処理前後の茫池部の硬さとの関係を示す同上図である。 σ4 σ81・2 16 Cr(%) 0 (%) ■ (%)t′9コ
Claims (8)
- (1)C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5
%以下、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.
0%未満、V:0.05%以上1.0%以下、Sol.
Al:0.3%超え1.5%以下を含有し、残部がFe
および不可避的不純物からなり、不可避的不純物中のO
が0.0020%以下であることを特徴とする窒化鋼。 - (2)C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5
%以下、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.
0%未満、V:0.05%以上1.0%以下、Sol.
Al:0.3%超え1.5%以下で、さらにS:0.0
3%〜0.13%、Pb:0.03%〜0.35%、C
a:0.001%〜0.01%、Te:0.005%〜
0.05%の1種または2種以上を含み、残部がFeお
よび不可避的不純物からなり、不可避的不純物の中のO
が0.0020%以下であることを特徴とする窒化鋼。 - (3)C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5
%以下、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.
0%未満で、V:0.05%以上1.0%以下、Sol
.Al:0.3%超え1.5%以下で、さらにNi:1
.5%以下、Mo:1.5%以下の1種または2種を含
み、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、不可避
的不純物中のOが0.0020%以下であることを特徴
とする窒化鋼。 - (4)C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5
%以下、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.
0%未満、V:0.05%以上1.0%以下、Sol.
Al:0.3%超え1.5%以下で、S:0.03%〜
0.13%、Pb:0.03%〜0.35%、Ca:0
.001%〜0.01%、Te:0.005%〜0.0
5%の1種または2種以上を含み、さらにNi:1.5
%以下、Mo:1.5%以下の1種または2種を含有し
、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、不可避的
不純物中のOが0.0020%以下であることを特徴と
する窒化鋼。 - (5)C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5
%以下、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.
0%未満、V:0.05%以上1.0%以下、Sol.
Al:0.3%超え1.5%以下で、さらにNb:0.
05%〜1.0%、Ta:0.05%〜1.0%、Ti
:0.05〜1.0%、Zr:0.05%〜1.0%の
1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避
的不純物からなり、不可避的不純物中のOが0.002
0%以下であることを特徴とする窒化鋼。 - (6)C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5
%以下、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.
0%未満、V:0.05%以上1.0%以下、Sol.
Al:0.3%超え1.5%以下で、S:0.03%〜
0.13%、Pb:0.03%〜0.35%、Ca:0
.001%〜0.01%、Te:0.005%〜0.0
5%の1種または2種以上を含み、さらにNb:0.0
5%〜1.0%、Ta:0.05%〜1.0%、Ti:
0.05〜1.0%、Zr:0.05%〜1.0%の1
種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的
不純物からなり、不可避的不純物中のOが0.0020
%以下であることを特徴とする窒化鋼。 - (7)C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5
%以下、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.
0%未満、V:0.05%以上1.0%以下、Sol.
Al:0.3%超え1.5%以下で、Ni:1.5%以
下、Mo:1.5%以下の1種または2種を含有し、さ
らにNb:0.05%〜1.0%、Ta:0.05%〜
1.0%、Ti:0.05〜1.0%、Zr:0.05
%〜1.0%の1種または2種以上を含有し、残部がF
eおよび不可避的不純物からなり、不可避的不純物中の
Oが0.0020%以下あることを特徴とする窒化鋼。 - (8)C:0.35%超え0.6%以下、Si:1.5
%以下、Mn:2.0%以下、Cr:0.2%以上1.
0%未満、V:0.05%以上1.0%以下、Sol.
Al:0.3%超え1.5%以下で、S:0.03%〜
0.13%、Pb:0.03%〜0.35%、Ca:0
.001%〜0.01%、Te:0.005%〜0.0
5%の1種または2種以上を含有し、さらにNi:1.
5%以下、Mo:1.5%以下の1種または2種と、N
b:0.05%〜1.0%、Ta:0.05%〜1.0
%、Ti:0.05〜1.0%、Zr:0.05%〜1
.0%の1種または2種以上とを含み、残部がFeおよ
び不可避的不純物からなり、不可避的不純物中のOが0
.0020%以下であることを特徴とする窒化鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31274986A JPS63166947A (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 窒化鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31274986A JPS63166947A (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 窒化鋼 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63166947A true JPS63166947A (ja) | 1988-07-11 |
Family
ID=18032957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31274986A Pending JPS63166947A (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 窒化鋼 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63166947A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0718410A1 (en) * | 1993-10-05 | 1996-06-26 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Process for producing rocker arms |
| US5575064A (en) * | 1994-12-06 | 1996-11-19 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Process for producing rocker arm for internal combustion engine |
-
1986
- 1986-12-27 JP JP31274986A patent/JPS63166947A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0718410A1 (en) * | 1993-10-05 | 1996-06-26 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Process for producing rocker arms |
| US5575064A (en) * | 1994-12-06 | 1996-11-19 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Process for producing rocker arm for internal combustion engine |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN102317490B (zh) | 渗碳钢部件 | |
| JP4267260B2 (ja) | 被削性に優れた鋼 | |
| KR101726251B1 (ko) | 연질화용 강 및 연질화 부품 그리고 이들의 제조 방법 | |
| CN101743335A (zh) | 冷作模具用钢及冷冲压用模具 | |
| CN104114733A (zh) | 软氮化用钢以及以该钢作为原材的软氮化部件 | |
| JP4415219B2 (ja) | 時効硬化鋼 | |
| CN100374604C (zh) | 软氮化用非调质钢 | |
| JP3680674B2 (ja) | 被削性と靱性に優れた機械構造用鋼材及び機械構造部品 | |
| JP4385019B2 (ja) | 鋼製軟窒化機械部品の製造方法 | |
| JP2017066460A (ja) | 時効硬化性鋼 | |
| JP2011089189A (ja) | 機械構造用合金鋼鋼材 | |
| US5223049A (en) | Steel for induction hardening | |
| JP2024500138A (ja) | 黒鉛化熱処理用線材および黒鉛鋼 | |
| JPH10226817A (ja) | 軟窒化用鋼材の製造方法及びその鋼材を用いた軟窒化部品 | |
| JPH09310146A (ja) | 高強度コンロッド用非調質鋼および高強度コンロッドの製造方法 | |
| JP3739958B2 (ja) | 被削性に優れる鋼とその製造方法 | |
| JPH04154936A (ja) | 析出硬化型窒化用鋼 | |
| JPS6366385B2 (ja) | ||
| JP4422924B2 (ja) | 高強度タッピングボルト用鋼、高強度タッピングボルトおよび高強度タッピングボルトの製造方法 | |
| KR102497435B1 (ko) | 흑연화 열처리용 선재 및 흑연강 | |
| JPS63166947A (ja) | 窒化鋼 | |
| JP7196707B2 (ja) | 窒化用鍛造部材及びその製造方法、並びに表面硬化鍛造部材及びその製造方法 | |
| JPH0734189A (ja) | 被削性の優れた高強度棒鋼 | |
| JPH10226818A (ja) | 軟窒化用鋼材の製造方法及びその鋼材を用いた軟窒化部品 | |
| CN102770566A (zh) | 具有出色的钻孔加工性和减少的加工应变的模具用钢及其制备方法 |