JPS6316678Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 考案の技術分野 本考案は単票処理装置などに用いられ、処理後
の単票が所定の順序に保持されると共に、単票が
容易に取り出しできるスタツカに関する。

(b) 技術と問題点 OCR，OMR装置あるいは印刷装置などに用い
られるスタツカでは処理された単票またはカード
などのシート状の媒体は排出された順序に従つて
整列されるようにされ、処理後の媒体を複数枚重
ね合せて容易に取り出されるようにされている。

このようなスタツカは第１図に示すように構成
されている。第１図は従来のスタツカのａは平面
図、ｂは側面図である。

ピツクローラＲ１とピツクローラＲ１に対向し
たローラＲ２との矢印の回転およびローラＲ２と
ローラＲ３に固着されたシヤフトＳ１，Ｓ２の間
に張架されたベルトＢの駆動により媒体７は矢印
Ｃ方向より受台１Ａ，１Ｂ上に繰り出される。繰
り出された媒体７の先端は側壁２に当接され、媒
体７の移送は停止され、押え板３とローラＲ３に
より保持される。次ぎに押え板３の押圧及びスク
リユー６の回転により、媒体７は７−１，７−
２，７−３のように側壁２に対して垂直に受台１
Ａ，１Ｂ上に押さえ板３側に押圧して位置され
る。また、後続の媒体７も同様に繰り出しが行な
われ、先行媒体７とローラＲ３との間に挿入さ
れ、順次整列される。整列された媒体７は支持金
具５Ａ，５Ｂによつて支持された２本のレール４
によつてスライド可能に保持され、更に、つる巻
バネ８の矢印Ｂ方向に張力が加わつた押え板３で
押圧されている。したがつて、整列された媒体７
の整列枚数の増加に従つて押え板３は矢印Ａ方向
に移動される。また、保持された媒体７は螺施状
の溝を有するスクリユー６が回転されることで押
え板３の方へ移送されるように構成されている。

一般的に、このような媒体７は外形の大きさが
異なつた数種類が用いられる。特に、外形の小さ
い媒体の場合、受台１Ａ，１Ｂに整列された媒体
７の枚数が多くなると、スクリユー６の回転機構
の振動などにより、図に示すように側壁２に沿つ
て整列されなくなる欠点を有していた。

側壁２に沿つて直線状に整列されないと、配列
がくずれ、繰り出された媒体７の繰り出し順序が
守られなくなり、更に、受台１Ａ，１Ｂより媒体
７が落下し、媒体７の紛失、破損または他の機構
に入り込み障害となる問題を有していた。

更に、保持された媒体７の枚数が多くなると、
受台垂直に受台１Ａ，１Ｂは固定されているので
押え板３がスライド可能であつても媒体７の端面
と受台１Ａ，１Ｂとの摩擦力が増加し、スクリユ
ー６の回転による媒体７の移送が行なわれなくな
り、ローラＲ３と保持された媒体７との間の圧力
が大きくなり、繰り出された媒体７が挿入されな
くなる問題を有していた。

(c) 考案の目的 本考案の目的は繰り出された媒体は繰り出し順
序に従つて、端面が側壁に沿つて受台上に整列さ
れるようにし、前述の問題点を除去したものを提
供するものである。

(d) 考案の構成 本考案の目的は、かゝるスタツカにおいて、保
持機構には、１部を切欠かれ立位に保持する媒体
の底端面を支持する底面と、該媒体を押圧する押
え板とを１体に形成した受皿を設け、受皿を該繰
出機構に押圧する手段を具備してスライド自在に
すると共に、切欠部に溝を螺刻したスクリユーの
溝部を露出し、スクリユーの回転により繰り出さ
れた媒体を前記押え板側に整列させるようにし、
且つ受皿の底面には、切欠部を除いた面に高摩擦
部材を固着したことを特徴とするスタツカにより
達成される。

(e) 考案の実施例 以下本考案を第２図を参考に詳細に説明する。
第２図は本考案によるスタツカの一実施例を示す
ａは平面図、ｂは側面図である。

繰り出された媒体７を受ける底面１０Ｂと整列
された媒体７を挾持するように押圧する押え板１
０Ｃとが一体の部材で形成された受皿１０が設け
られている。受皿１０の底面１０Ｂには摩擦係数
の大きいゴムまたは合成樹脂材によつて形成され
たシート１１が固着され、レール４に滑合されて
スライドされるスライドベアリングが保持された
金具１０Ａが固定されている。又、底面には、ス
クリユウ６の溝部が露出されている。更に、受皿
１０はつる巻バネ１２によつて矢印Ｂ方向に常に
所定の張力が加わるようにしたものである。

そこで、ピツクローラＲ１とローラＲ２とによ
つて矢印Ｃ方向より繰り出された媒体７は側壁２
に当接するまで移送され、スクリユウ６により側
壁２に沿つて整列される。

このように構成されると整列された媒体７の端
面はシート１１に接し、シート１１の摩擦によつ
て整列された媒体７の配列がスクリユー６の回転
機構の振動などによつてくずれることは防止でき
る。また、保持された媒体７の枚数増加による矢
印Ａ方向の移動は受皿１０の移送により行なわれ
るため、前述のようにローラＲ３と媒体７との間
に繰り出された媒体７の挿入ができなくことも防
止できる。

(f) 考案の効果 以上説明したように本考案は媒体７を保持する
底面１０Ｂにシート１１を固着し、底面１０Ｂと
押え板１０Ｃとは一体に形成された受皿１０を設
け、更に、受皿１０は全体がスライドされるよう
にしたものである。

これにより、受皿１０に整列された媒体７はそ
の配列がくずれることはなくなり、また、矢印Ａ
方向の移送はスムーズに行なわれ、前述のように
繰り出し順序が守られなくなること、受皿１０よ
り媒体７が飛び出すこと、更に、繰り出された媒
体７の挿入ができなくなることが防止できる。し
たがつて、安定した媒体７の保持が行なえ実用効
果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスタツカのａは平面図、ｂは側
面図、第２図は本考案によるスタツカの一実施例
を示すａは平面図、ｂは側面図を示す。 図中において、１Ａ，１Ｂは受台、２は側壁、
４はレール、５Ａ，５Ｂレール、６はスクリユ、
７は媒体、８，１２はつる巻バネ、１０は受皿、
１１はシートを示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 繰出機構によつて水平方向に立位で繰り出され
   たシート状の媒体の該繰出方向の先端部を当接す
   る側壁と、該繰出機構に併設され、該側壁に当接
   した該媒体を繰り出し順序に立位で堆積・整列し
   て保持するための保持機構とを備えたスタツカで
   あつて、 前記保持機構には、１部を切欠かれ前記立位に
   保持する媒体の底端面を支持する底面と、該媒体
   を押圧する押え板とを１体に形成した受皿を設
   け、該受皿を該繰出機構に押圧する手段を具備し
   てスライド自在にすると共に、前記切欠部に溝を
   螺刻したスクリユーの溝部を露出し、該スクリユ
   ーの回転により前記繰り出された媒体を前記押え
   板側に整列させるようにし、且つ該受皿の前記底
   面には、前記切欠部を除いた面に高摩擦部材を固
   着したことを特徴とするスタツカ。