JPS63163722A - 自然換気方式のウインドレス畜舎構造およびウインドレス畜舎の換気方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、自然換気方式のウィンドレス畜舎構造およ
びウィンドレス畜舎の換気方法に関する。

〔従来技術〕

ウィンドレス畜舎は、家畜の鳴き声が外部に洩れること
が少な（、騒音公害の問題を避は得ることから最近では
多く採用されている。しかし、周囲が壁で囲まれでいる
ため、特に夏季においては温度が上昇しやすく、また、
窓が無いので自然換気に余り期待できないという問題が
ある。

そこで、従来、ウィンドレス畜舎においては、強制換気
が採用されている。換気方式には陽圧方式と防圧方式と
があり、前者は、換気扇によって外部の空気を強制的に
畜舎内に送り込み、畜舎内の空気をその陽圧で外部へ排
出するものである。後者は、これとは全く逆に畜舎内の
空気を強制的に換気扇で舎外に排出し、その防圧で人気
する方法である。そして、この強制換気の場合において
、畜舎の棟に排気塔や吸気基が設けられることがある。

また、強制換気の一例として、細径方式（特公昭４６−
３７６２２号公報）では、壁面および屋根面の内側に連
通して通気路を設け、両側壁の下端にｊＤ電気路畜舎内
への開口部を、棟に吸排気基を設け、さらに、棟の下方
部にその艮手力向に沿ってダクトを形成するとともに、
ダクトの下面にそれが畜舎内に開口するスリットを設け
、一方の妻側に、外部の空気をダクトに吸引し、あるい
は、ダクトの空気を外部へ排出するための換気扇を設け
た特殊な構造となっている。

この細谷力式のツインドレス畜舎によれば、換気扇を吸
引に作用させると、外部からの空気がダクトを通って畜
舎内に上のスリットから流入し、下端の開口部から通気
路に流入し、棟の吸排気基から排出されるもので、通気
路が壁面および屋根面に沿って形成されているので、太
陽熱をその通気路で遮断し、且つ空気とともに排出する
ため、夏季にす３いて畜舎内を冷温に保ちやすく、また
、換気扇を逆に排出に作用させると、丁度空気が逆流す
るため、冬季には屋根に投射される太陽熱を畜舎内に取
り込み、自然暖房をなし得る利、１．！ｆ、を有するも
のである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のように、従来のウィンドレス畜舎によれば、換気
扇による強制換気が行なわれていたので、Ｍ舎内の換気
および温度をフントロールしやすいという利、αがある
反面、省エネに適しなく、畜舎の維持がコスト高となる
ことは避けられなかった。殊に、細径方式による場合は
、空気の流通経路が複雑であるために、換気に要するエ
ネルギーを過大に要し、特別に大型の換気扇を備えるこ
とで設備費がコスト高となった。

しかも細径方式の畜舎では、夏季には棟近くの高所にあ
るダクトから空気を取り入れるため、屋根で太陽熱から
遮熱されているとい元ども、空気はダクト内でどうして
も熱を吸収するため、その間に空気が新鮮さを喪失し、
どうしても温い空気を取り入れることになｒ）、さらに
、空気の取入口と胡−出口とがほぼ同じ高さ位置にある
ため、風向きによっては、排気を再吸入しやすいという
欠点があった。

そこで、この発明は、低い位置で空気の吸引を、高い位
置で空気の排出をなすようにするとともに、その換気を
空気の対流による自然の力を利用して有効になし得るよ
うにすることを目的としたものである。

〔発明のｌ＋Ｆｊ成〕

上記の目的を達成するためのこの発明による自然換気方
式のウィンドレス畜舎の構造は、屋根の棟に排気塔を設
けたツインドレス畜舎において、屋根板の下にそれと同
じ方向へ傾斜する裏天板を設けることにより、屋根板と
裏天板との間に空気の対流による上昇路を形成し、上昇
路の入口を’ＩＩＦ先で外部へ開口し、出口を排気塔内
へ開口し、畜舎内の空気の取入口を軒より下に設け、排
出口を裏天板の上端部に上昇路へ開口して設けたことを
その要旨とする。

また、この発明によるウィンドレス畜舎の換気方法は、
屋根の裏側の空間を畜舎内と仕切ることにより、その空
間にエントラ効果により軒から取り入れた外部の空気を
上昇させて棟の排気塔から外部へ排出ぎせ、その上昇気
流に畜舎内の空気を吸引させ、その吸引によす畜舎内に
外部の空気を取り入れることをその要旨とする。

〔作用〕

上記のような構成においては、屋根板が太陽熱で加熱さ
れるため、その裏側には空気の上昇気流が強く発生し、
また、その上昇気流には外部の空気を取り入れるため、
空気の上昇に抵抗がなく、空気の上昇速度が非常に速く
なり、この上昇の力を利用して、畜舎内の空気を排出す
るため、その畜舎内の空気白木の排気力と合体して、非
常に大きな排気力が得られるものである。

〔実施例〕

次に、この発明を鶏舎のＷＩｔ３：Ｌとして実施した図
面に基いで説明する。

第１図および第２図は一実施例を示したもので、その鶏
舎は、両側に屋根Ｒ、Ｒを有する切妻式であって、上端
の棟に排気塔Ｔを立設し、地面Ｇよりも少し高いコンク
リートの床面ＦにデージＰを並べるようにした鉄骨構造
であって、１は柱、２は合掌、３は棟木、４は軒術、５
はもやである。

屋根Ｒ部分の構造については、合掌２の上に損桟１１を
列設することによりその上にトタンの屋根板８を耳き、
屋根板８に対向して合′ｔ、２の下には裏天板９を張設
し、吊木１２により屋根板８と裏天板９との間を保持し
、その間が空気の上昇路１０となっている。上昇路１０
の下端は軒先において外部へ入口１３として開口し、上
端は排気塔Ｔへ出口１４として開口しである。また、側
壁１５と裏天板９との間を鶏舎内への空気取入口】６と
して空け、両裏人板９．９の上端間が排気口１７として
空けである。

ｌｌ１Ｔ先には屋根板８の下端より側板１９を匝設し、
側板Ｉ９と側壁１５との間が入口１３と空気取入口１６
との総人口２０となっている。この総人口２ｏの位置が
低い程冷気を取り入れやすく、また、上昇路１０にエン
トラ効果が多く生じることになる。

空気取入口１６と排気口１７にはその開閉および空気量
の調節をなすダンパ２１，２２を備え、それぞれ図示し
ない吊りローブにより開閉できるようになっている。２
３は、ダンパ２２を上下に案内する吊り枠である。

排気塔Ｔは、小屋のように形成され、上端部の両側に排
気窓２５を設け、総人口２０との高さの差Ｈをできるだ
け多（しである。また、排気窓２５が高い位置にある程
エントッ効果が高まることになる。

鶏舎を上記のように構成したので、屋根板８裏の上昇路
１０に入口１３から入流した空気は、エントラ効果によ
り上昇し、排気塔Ｔから外部へ排出されるが、太陽光線
が強ければ、屋根板８が加熱されることにより上昇路１
０内の空気が温められるために、さらに空気の上昇速度
が速くなる。

そこで、夏季において、両ダンパ２１，２２を開いて空
気取入口１６および排出口１７を開放しておけば、上昇
路１０から排気塔Ｔ・＼抜ける空気に鶏舎内の空気が排
出口１７で吸引され、その２’Ａと共に排気塔Ｔの排気
窓２５から外へ放出され、排出された分の空気が空気取
入口１６から吸引される。空気取入口に１６から流入し
た空気は冷えていて比較約１（、鶏舎内では一旦降下し
てから上昇するため、冷気が舎内全域に及びやすい。

また、日照りが強いために特に換気が必要なとき程、上
昇路１０から排気塔Ｔ・＼抜ける空気の流速が速いため
、換気量が多くなり、しかも裏天板９の加熱が防止され
る結果、鶏舎内は常１こ外気温に近い温度に保持される
。

なお、鶏舎内を外気温よりも低くするためには強制的な
冷Ｚが必要である。

また、ｍ根板８の上にもその加熱により上昇気流が生じ
ているため、排気ｐｓＴより放出された空気が屋根板８
に沿って下降することはなく、しかも排気窓２５よりも
がなり下方の低い位置に空気取入口１６が設けであるた
め、風向きの如何にかかわらず、鶏舎内へ排気が再び入
り込むことはない。

夏季においては、家苗の糞が発酵することにより炭酸ガ
スやアンモニアガス等が発生するため、換気が特に必要
であるが、冬季においてはガスの発生が少ないので、換
気は余り必要ではなく、極く寒い時には暖房の必要がら
外気の取り入れを控える必要がある。

そこで、冬季においては、ダンパ２１　、２２を閉じる
か、その開く程度により換気量を調節する。

しかし、冬季においては、上昇路１ｏにおける空気の上
昇速度は非常に遅いので、空気取入口１６および排出口
１７を完全開放しておいても、夏季におけるよりも換気
量は少ないものである。

第３図は、湿気を防ぐために鶏舎の床Ｆを高くした場合
を示したもので、その他については前記実施例と同様で
ある。なお、夏季に床下の温度の上昇を抑えるために、
側！！Ｉ！３０に換気扇を設けておくことが望ましい。

屋根板８の勾配は、１０分の３から１０分の４程度の範
囲であることが望ましい。１０分の３よりも緩い傾斜で
あると、上昇路における空気の上昇速度が期待程度に得
られなく、１０分の４以上の急傾斜であると、冬季にお
いて畜舎内が冷え過ぎるおそれがある。

なお、牛、豚等の池の家畜の畜舎においても上記実施例
と同様な構造で自然換気をなし得る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明の自然換気方式のウィン
ドレス畜舎構造およびウィンドレス畜舎の換気方法によ
れば、太陽熱により空気が最も加熱されやすい屋根裏に
外部からの空気の上昇気流を起こさせ、その上昇気流の
エネルギーを利用して畜舎内の空気を換気するため、単
に畜舎内の空気の上昇による換気よりも、換気効率が非
常に太き仁また、畜舎の空気を排気する箇所と取り入れ
るは所との高低差が大きいので、風向きの如何によって
も、排気を再吸気することがなく、しがも、冷えた新鮮
な空気を取り入れやすいという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一実施例を示す畜舎の断面図、第２図は第１図
の要部詳細断面図である。 第３図は他の実施例を示す畜舎の断面図である。 Ｒ・・・屋根　Ｔ・・・排気塔 ８・・・屋根板　９・・・裏天板　１０・・・上昇路】
３・・・入口　１４・・・出口　１６・・・空気取入口
１７・・・排出口 手続補正書 昭和６２年　１月２−３日 ２、発明の名称 自然換気方式のウィンドレス畜舎構造 およびウィンドレス畜舎の換気方法 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住　所　　富山県高岡市戸出町３丁目５−３６名称　　
高嶋商事株式会社 代表者　高　嶋　−正 ４、代理人 ６、補正により増加する発明の数　　な　　し７、補正
の対象 明細書全文 ８、補正の内容

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）屋根の棟に排気塔を設けたウインドレス畜舎におい
   て、屋根板の下にそれと同じ方向へ傾斜する裏天板を設
   けることにより、屋根板と裏天板との間に空気の対流に
   よる上昇路を形成し、上昇路の入口を軒先で外部へ開口
   し、出口を排気塔内へ開口し、畜舎内の空気の取入口を
   軒より下に設け、排出口を裏天板の上端部に上昇路へ開
   口して設けたことを特徴とする自然換気方式のウインド
   レス畜舎構造。 ２）屋根板の勾配が１０分の３ないし１０分の４である
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の自然換気
   方式のウインドレス畜舎構造。