JPS63161199A - ステンレス帯鋼の電解処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は熱処理されたステンレス帯鋼のスケールを除去
するステンレス帯鋼の電解処理装置に関する。

〈従来の技術〉 低酸素雰囲気炉による熱処理によって形成されたステン
レス帯鋼表面のスケール除去にはｉｌ！硫酸電解酸洗処
理が必要である。そして、この電解酸洗処理は、前段に
おいては陽極、陰極どちらの電極を用いたｆ！４解処理
を行ってもよいが、後段においては陰電極を用いた電解
処理を行う必要があった。これは、陽電極で電解処理を
行うと帯鋼表面が陰極となり、メッキ効果等により帯鋼
の表面性状が低下するからである。このような理由から
、従来の電解処理装置では前段に陽極が、後段に陰極が
配置されていた。

第３図に従来の電解酸洗処理装置の一例を示す。同図に
示すように、竪型電解槽０１には濃硫酸からなる電解液
０２が充填されており、この電解［０２内に、それぞれ
回転自在に配設されているロール０３，０４，０５によ
り案内されるステンレス帯鋼０６が通板されるようにな
っている。ここで、０３及び０５は電解槽０１の上方外
部の入側及び出側に設けられている入側ロール及び出側
ロールであり、０４は電解槽０１の内方中央下部に配設
されている中間ロールである。また、電解槽０１の内部
の入側前段Ａには入側ロール０３と中間ロール０４との
間のステンレス帯鋼０６の両面に対向する一対の陽電ｉ
０７が対設され、出側後段Ｂには中間ロール０４と出側
ロール０５との間のステンレス帯鋼０６の両面に対向す
る１対の＃＆電ｐｉ１０８が対設されており、これら陽
電極０７と陰電極０８とはｆ４源０９で連結されている
。

この装置において、ステンレス帯ｆｉ０６は、まず入側
ロール０３に案内されて上方より電解槽０１内に入って
電解液０２に浸漬され、１対の陽電極０７の間に通板さ
れることによりその両面が電解酸洗処理される。次いで
中間ロール０５に案内されて１対の陰電極０８の間へ通
板され、その両面の電解酸洗処理が完了する。そして、
電解酸洗処理が完了した帯鋼０６は電解槽０１から出て
出側ロール０４に案内されて次工程へ送られる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上述のような電解処理装置によりステンレス帯鋼の良好
な表面性状を得るにはある一定の電流密度と電解時間が
必要であるので、一定のライン速度を得るためにはある
程度、電極を長（したり、電極数を増したり、さらには
竪型電解槽数を増大したりする必要がある。

よって、入側ロールと出側ロールとの間の電極槽内の帯
鋼長さが大きくなって帯鋼抵抗が大きくな怜、大きな電
源電圧及び電力が必要となる。

本発明は、このような事情に鑑み、電源電圧及び電力を
大幅に低減しうるステンレス帯鋼の電解処理装置を提供
することを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 前記目的を達成する本発明の構成は、竪型電解槽内の濃
硫酸電解液中にステンレス帯鋼をＵ字状に通板させ、こ
のステンレス帯鋼を挾むように上下方向に略平行に対向
して設けられた電極を用いて該ステンレス帯鋼の電解酸
洗処理を行うステンレス帯鋼の電解処理装置において、
前記電解槽内の入側前段には相対向する電極の極性を互
いに異にする陽・陰電極を設ける一方、出側後段には相
対向する陰電極を設け、前記電解槽の内部には前記ステ
ンレス帯鋼を入側前段から出側後段に案内する陽極性の
電極ロールを設けたことを特徴とする。

く作　　　用〉 前記構成の電解処理装置においては、入側前段では互い
に対向する陽、陰ａｍ間に電流が流れてこれらの間を通
板されるステンレス帯鋼の電解酸洗処理がなされる。ま
た、出側後段では電極ロールを介してステンレス帯鋼が
陽電極となり、このステンレス帯鋼とこれに対向する陰
電極との間に電流が流れて電解酸洗処理がなされる。

く実　施　例〉 以下、本発明の好適な一実施例を図面を参照しながら詳
細に説明する。

第１図には第１の実施例にかかる電解処理装置を概念的
に示す。同図に示すように、竪型電解槽１には濃硫酸か
らなる電解液２が充填されており、それぞれ回転自在に
配設されるロール３，４．５によって案内されるステン
レス帯鋼６が前記電解液２内に通板されるようになって
いる。ここで、３は電解槽１の入側外部でステンレス帯
ｔ１４６を案内する入側ロール、５は電解槽１の出側外
部に設けられている出側ロールであり、従来と同様であ
るが、４は電解槽１の内方中央下部にてステンレス帯鋼
６を入側前段から出側後段へ案内するとともに陽極性と
なる電極ロール（コンダクタロール）である゛、また、
電解槽１の内部、前段Ａには、下方に向って通板される
ステンレス帯鋼６の両面に対向する２対の電極７’　ｐ
７ｂ及び８ａ、８ｂが略平行に対設されている。ここで
、電極７ａ、７ｂ及び８ａ、８ｂはそれぞれ電源９，１
０に連結されており、ｔ４極７ａ、８ｍが陽極、電極７
ｂ、８ｂが陰極となっている。一方、電解槽１の内部、
後段Ｂには上方に向って通板されるステンレス帯鋼６の
両面に対向する１対の陰電極１１が略平行に対設されて
いる。この陰電極１１は、上記コンダクタロール４と電
源１２を介して連結されている。また、電解槽１の内方
下部でコンダクタロール４に当接して所定の回転速度で
回転するブラシロール１３が設けられている。

ここで、ステンレス帯ｆＲ６は入側ロール３に案内され
て上方から電解槽１内の電解液２内に浸漬される。そし
て、入側前段Ａにおいては電極７ａ、７ｂ及び８ａ、８
ｂ間を通板されてその両面が電解酸洗処理される。次い
で、コンダクタロール４に案内されて出側後段Ｂに入る
。出側後段Ｂにおいては、陰電極１１間を通板されると
ともにステンレス帯鋼６自体がコンダクタロール４を介
して陽電極となって、電解酸洗処理が完了する。そして
、電解液２から出たステンレス帯ＧＩＬＬ６は出側ロー
ル５に案内されて次工程へ送られる。なお、コンダクタ
ロール４は陽極であるため、めっき効果等によってその
表面にスケール等が付着し、これがステンレス帯ｔｐＩ
６に再付着するおそれがあるが、ブラシロール１３が所
定の速度で自転することにより、コンダクタロール４の
表面をブラッシングしてその表面性状を良好に保持して
いる。

本実施例の装置では入側前段Ａにおいては陽陰電極７ａ
、７ｂ間及び８ａ、８ｂ間にそれぞれ電流が流れるが、
このときの電気抵抗はほぼ電解液２のみの抵抗となりス
テンレス帯＃１６の抵抗はほとんど無視できるので、電
源９，１０の電圧及び消費電力を大幅に低減できる。ま
た、出側後段Ｂにおいてはステンレス帯鋼６と陰電極１
１との間に電流が流れるようになるのでやはり電気抵抗
が小さくなり、電！！１２の電圧及び消費電力も小とな
る。

第２図には第２の実施例を概念的に示すが同図中、第１
図と同様な部材には同一符号を付して重複した説明は省
略する。同図に示すように、この実施例は電解槽２１を
入側前段Ａの電解槽２１ａと出側後段Ｂの電解槽２１ｂ
との２槽に分離したものであり、これら電解槽２１ａ、
２１ｂは、それぞれその内方下部に中間四−ル４ａ及び
コンダクタロール４ｂ　　１が設けられており、その境
界の上方外部には中間ロール４Ｃが回転自在に設けられ
ている。

よって、ステンレス帯ｊｊ！６は入側ロール３、中間ロ
ール４ｍ、４ｃに案内されて電解槽２１ａ内の電解［２
内を通板され、さらに中間ロール４ｃ、コンダクタロー
ル４ｂ及び出側ロール５により案内されて電解槽２ｉｂ
内の電解液２内を通板される。ここで、電解槽２１ａ内
には第１の実施例と同様に陽陰Ｉ：４極７ａ。

７ｂ及び８ａ、８ｂがそれぞれ中間ロール４ａの前後に
配設されており、これにより第１の実施例と同様に電解
酸洗処理が行われる。一方、電解槽２１ｂ内には、第１
の実施例と同様な２対の陰Ｗａ極１１ａ、ｌｌｂがコン
ダクタロール４ｂの前後に配設されており、同様に電解
酸洗処理が行われる。したがって、この第２の実施例に
おいても第１の実施例と同様に電１ｉｊ９，１０及び電
源１２の電圧及び消費電力が大幅に低減される。

；発明の効果〉 以上、実施例とともに具体的に説明したように、本発明
のステンレス帯鋼の電解処理装置によれば、入側前段に
おいては相対向する陽陰電極間を電流が流れるのでほぼ
電解液抵抗のみとな９帯鋼抵抗が無視できる。さらに、
出側後段においては電極ロールを採用してステンレス帯
鋼自体を陽電極としこれと対向する陰電極との間に電流
が流れるようにしたので同様に液抵抗が小さくなる。し
ｔこがって、電源電圧を小さくすることが可能となり、
電群処理に要する電力を大幅に節減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例にかかる電解処理装置を
概念的に示す説明図、第２図は第２の実施例にかかる電
解処理装置を概念的に示す説明図、第３図は従来技術に
かかる電解処理装置に示す説明図である。 図面中、 １．２１は電解槽、 ２は電解液、 ３は入側ロール、 ４．４ｂは電極ロール（コンダククロール）、４ａ、４
ｃは中間ロール、 ５は出側ロール、 ６はステンレス帯鋼、 ７ａ、８ｍは陽電擺、 ７　ｂ、　８　ｂ、　１１．１１　ａ、　１　ｌ　ｂは
陰電極である。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 竪型電解槽内の濃硫酸電解液中にステンレス帯鋼をＵ字
   状に通板させ、このステンレス帯鋼を挾むように上下方
   向に略平行に対向して設けられた電極を用いて該ステン
   レス帯鋼の電解酸洗処理を行うステンレス帯鋼の電解処
   理装置において、前記電解槽内の入側前段には相対向す
   る電極の極性を互いに異にする陽・陰電極を設ける一方
   、出側後段には相対向する陰電極を設け、前記電解槽の
   内部には前記ステンレス帯鋼を入側前段から出側後段に
   案内する陽極性の電極ロールを設けたことを特徴とする
   ステンレス帯鋼の電解処理装置。