JPS63161032A - 複合系導電性高分子膜 - Google Patents

複合系導電性高分子膜

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JPS63161032A
JPS63161032A JP31433786A JP31433786A JPS63161032A JP S63161032 A JPS63161032 A JP S63161032A JP 31433786 A JP31433786 A JP 31433786A JP 31433786 A JP31433786 A JP 31433786A JP S63161032 A JPS63161032 A JP S63161032A
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JP
Japan
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conductive polymer
membrane
polymer film
cation exchange
electrically conductive
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JP31433786A
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English (en)
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Izumi Kubo
いづみ 久保
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は陽イオン交換膜に電解重合導電性高分子膜を
分散形成した複合系導電性高分子膜に関する。
〔従来の技術〕
ポリピロール13Aは第2図に示すようにピロールの電
解酸化重合により電極11上に形成される導電性高分子
であり、高分子が部分的に酸化されその対イオンとして
電解重合で用いた支持電解質のアニオン(陰イオン)が
ポリピロールにドープされる。これは電気化学的ドーピ
ングと称されている。
ピロール          ポリピロールここで01
−は導電性高分子であるポリピロールの正電荷X+を中
和する対イオン(ドーパント)としての塩化イオンであ
る。nは重合度を示す。
ポリピロールは直鎖状π電子共役系分子であり、高分子
鎖に沿ってπ結合が形成されるのでこれらのπ電子雲の
重なりにより、キャリア (正孔)が非局在化して高い
導電性を示すものと考えられている。また電解酸化重合
で得られた導電性高分子は電解還元により対イオンを脱
ドープできることも知られている。
電解酸化重合によって得られる導電性高分子はポリピロ
ールの他、ポリチオフェン、ポリアニリンまたはこれら
の誘導体がある。ポリピロールの場合に説明したように
、電解酸化重合によって得られる導電性高分子は部分的
に酸化されるが、電気的中性を保つために対イオンとし
て支持電解質のアニオンが高分子中にとりこまれるが、
このアニオンとしては前記のCI−の他、分子量の小さ
いCIO*−+BF+−、AsF5− 、PFh−など
のアニオンは勿論のこと分子量の大きいローズベンガル
、アシッドレッドのような酸性色素もドープされる。酸
性色素はアニオンとして水に溶解し陰イオンを形成する
からである。このように電解酸化重合で形成される導電
性高分子には酸性色素を電気化学的にドープすることが
できる。
一方、有機−有機複合系導電性高分子としてポリ塩化ビ
ニル、ポリビニルアルコールなどの汎用高分子とポリピ
ロール系、ナフィオン(陽イオン交換樹脂、 0upo
nt社登録商標)とポリピロール系などの複合系導電性
高分子が玉村敏昭によって高分子、 34898(19
85)に紹介されている。これら有機−有機複合系導電
性高分子においては、汎用高分子、ナフィオンなどを?
4極上に製膜し、ビロールの電解酸化重合により生成す
るポリピロールをこれらに分散することが行なわれてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
先に酸性色素がモノマの電解酸化重合時に電気化学的に
導電性高分子にドープされることを述べたが、塩基性色
素についても導電性高分子へのドープが必要とされる。
塩基性色素には有機光導電体の増感剤として用いられる
シアニン系色素や、電荷発生物質として用いられるトリ
フェニルメタン系色素など有用な色素が含まれ、これら
を導入することにより導電性高分子の有用性が高められ
るからである。
しかしながら、電解酸化重合による電気化学的ドーピン
グでは塩基性色素が水中でカチオン (陽イオン)であ
るため、導電性高分子の部分酸化で生じるプラスの電荷
を中和する対イオンとなり得す、そのために電解酸化で
は導電性高分子中に塩基性色素を導入することができな
い。
一方、電解酸化重合で得られた導電性高分子を電解還元
すると導電性高分子が還元されるが、電気的中性を保つ
ため導電性高分子中の対イオンの放出がおこるため(脱
ドープ)、電解還元の方法によっても塩基性色素を導電
性高分子中にドープすることができないという問題点が
あった。
この発明の目的は、電解酸化重合で得られた導電性高分
子を電解還元して酸化状態にある高分子の還元を行なう
ときに電気的中性を保つための陰イオンの放出(aドー
プ)がおこらないようにして導電性高分子中に陽イオン
性の塩基性色素をドープするにある。
〔問題点を解決するこめの手段〕
上記目的を達成するために、この発明によれば(4) 
t II 11上に形成された陽イオン交喚膜12と、
(ロ)該賜イオン交換IP!12内に電解酸化重合によ
り分散形成された電解重合導電性高分子wi13と、(
ハ)電解還元により前記電解重合導電性高分子膜13内
に導入された塩基性色$14とを備える、とするものと
する。
〔作用〕
電極11は有機−有機複合系導電性高分子を形成するた
めの基板であるとともに、電解酸化重合。
電解還元などを行なうための@極である。陽イオン交換
WA12はイオン交換作用を営む陰イオン性の官能基を
有する。W!重合導電性高分子膜13は上記陽イオン交
換膜12の内部に分散形成され、複合系導電性高分子膜
となることは既に知られている。
この場合電解酸化重合により導電性高分子が部分酸化さ
れて生ずるプラスの電荷に対しては、上記陽イオン交換
膜12の負の極性の官能基がドープされることにより電
気的中性が保たれているうこのような複合系導電性高分
子膜に対して電解還元の操作を施すと、導電性高分子は
電解重合時形成された部分酸化の還元を受けるが、この
とき対イオンとしての官能基は陽イオン交換膜に固定さ
れているから、自由に導電性高分子の外部に移動して脱
ドープすることができない。
しかし一方、電気的中性の状態は維持しなければならな
いので電解還元により失ったプラスの電荷は、陽イオン
である塩基性色素14のもつ正電荷によって補給される
。このようにして導電性高分子の内部に塩基性色素14
がドープされることになる。
〔実施例〕
次にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1 ナフィオン(Nafion、陽イオン交換樹脂+ Du
pont社登録商標)1部をエタノール20811に溶
解する。
ガラスの上にI T O(Indium Tin 0x
ide)をスパ7りで形成して電!(i+11となし、
スピンコードの手法でナフィオンの溶液を塗布する。ス
ピナの回転速度は11000rp、時間は20秒である
。塗布後50℃の温度で約1時間乾燥して電極11の上
に陽イオン交換WA12を形成する。これが第1図Ta
lに示されている。
次にモノマとしてピロールを0.1M、支持電解質とし
てMCIを0.1 M含む電解液を調製し、このなから
に上述の陽イオン交換1I112を形成したi!ill
を浸漬して0.2mA/−の定電流で10分間ピロール
の電解酸化を行なう、ピロールはこのとき重合してポリ
ピロールになるとともにポリピロールは部分酸化を受け
てプラスの電荷X+を生ずるが、これはナフィオンの有
する負電荷の官能基により電気的に中和される。
ポリピロールはこのプラスの電荷によりホール電導を示
し、ナフィオンの陰イオン性官能基がポリピロール中に
ドープされる。このときポリピロールは陽イオン交換膜
中にこれを支持体として分散され、両高分子一体型のイ
オンコンプレックスが形成される。この状態を第1図(
blに示す、この図で斜線は、電解重合導電性高分子膜
13としてのポリピロールを示し、横線の陽イオン交換
膜12としてのナフィオンと交差させてナフィオンを支
持体としていることを表わす。
続いて得られた膜を塩基性色素としてローダミンBを0
.OOIM、支持電解質としてにC1を0.1 Mの割
合で含む電解液中において、銀−塩化銀(Ag/AgC
1)の基準電極に対し−1.0Vの定電位で5分間電解
還元を行なう、このときポリピロールの正の電荷X+は
還元を受ける。対イオンとしての陰イオン性の官能基は
陽イオン交換膜ナフィオンに固定されているため自由に
移動ができない。電気的中性の条件から減った正電荷を
補うように、陽イオンである塩基性色素が導入される。
上記の実施例においては電極11としてガラス上のIT
Oを用いたがその他にPt、^U等を用いることもでき
る。
また陽イオン交換wi12の形成は、スピンコードの他
、ワイヤーバーコーティング、ディップコートなどを用
いることができる。陽イオン交換膜12としては、フッ
素系高分子、炭化水素系高分子などいづれでもよいが薄
膜を形成できるものであることが望ましい、モノマとし
ては前述の如くピロールの他、チオフェン、アニリン、
あるいはこれらの誘導体を用いることができ、支持電解
質としては前述の他、4弗化ホウ酸4エチルアンモニウ
ム(T[!ABPa)l過塩素酸4エチルアンモニウム
(TEACIo*)、4弗化ホウ酸4ブチルアンモニウ
ム(TBABFd)。
過塩素1M4ブチルアンモニウム(TIIAC+04)
 #も用いることができる。
比較例1 実施例1と同様にナフィオン膜をガラスITO電fil
l上に塗布しピロールを電解重合した。
比較例2 比較例1と同様にして得たポリピロール膜をローダミン
BのO,OO1?!水溶液中に約12時間室温で浸漬し
たのち水で洗浄した膜。
比較例3 ガラスITO電極11上にナフィオンを塗布せず、実施
例1と同様にしてとロールを電解重合し、さらに電解還
元も同様に行なった。
実施例1.比較例1.比較例2.比較例3で得られた膜
の吸光度を波長557nmで調べた。ローダミンB水溶
液は557n■に光吸収のピークを示す。
第1表に示すように実施例1において5571に吸収ピ
ークが観測されたが、他の膜ではピークの光吸収が認め
られない、これは実施例1において塩基性色素が電解重
合導電性高分子膜内にドープされていることを示す。
第1表 〔発明の効果〕 この発明によれば (イ)電極上に形成された陽イオン交換膜と、(ロ)該
陽イオン交換膜内に電解酸化重合により分散形成された
電解重合導電性高分子膜と、(ハ)電解還元により前記
電解重合導電性高分子膜内に導入された塩基性色素とを
備えるので、陽イオン交換膜およびその内部に電解酸化
重合された導電性高分子膜よりなる複合系導電性高分子
膜には、陽イオン交換膜に固定された陰イオン性の官能
基が対イオンとしてドープされているので、この導電性
高分子膜を電解還元したときには陰イオン性の官能基は
脱ドープされず、代わりに陽イオン性の塩基性色素が導
電性高分子膜に導入された複合系導電性高分子膜が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例に係る陽イオン交換膜と塩基
性色素をドープした電解重合導電性高分子膜の製造工程
を示す工程図、第2図は従来の電解重合導電性高分子膜
を示す断面図である。 11:電極、12:陽イオン交換膜、13:電解重合導
電性高分子膜、14:塩基性色素。 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(イ)電極上に形成された陽イオン交換膜と、(ロ
    )該陽イオン交換膜内に電解酸化重合により分散形成さ
    れた電解重合導電性高分子膜と、 (ハ)電解還元により前記電解重合導電性高分子膜内に
    導入された塩基性色素とを備えることを特徴とする複合
    系導電性高分子膜。 2)特許請求の範囲第1項記載の導電性高分子膜におい
    て、陽イオン交換膜はナフイオンの膜であることを特徴
    とする複合系導電性高分子膜。 3)特許請求の範囲第1項記載の導電性高分子膜におい
    て、電解重合導電性高分子膜はポリピロールの膜である
    ことを特徴とする複合系導電性高分子膜。 4)特許請求の範囲第1項記載の導電性高分子膜におい
    て、塩基性色素はローダミンBであることを特徴とする
    複合系導電性高分子膜。 5)特許請求の範囲第1項、第3項または第4項記載の
    導電性高分子膜において、銀−塩化銀基準電極に対して
    −1.0Vの定電位で電解重合導電性高分子膜を電解還
    元して導入した塩基性色素を備えることを特徴とする複
    合系導電性高分子膜。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009206522A (ja) * 2002-01-31 2009-09-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009206522A (ja) * 2002-01-31 2009-09-10 Sumitomo Chemical Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子

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