JPS63160863A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPS63160863A
JPS63160863A JP61307901A JP30790186A JPS63160863A JP S63160863 A JPS63160863 A JP S63160863A JP 61307901 A JP61307901 A JP 61307901A JP 30790186 A JP30790186 A JP 30790186A JP S63160863 A JPS63160863 A JP S63160863A
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JP
Japan
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paper
roller
cassette
guide
cam
Prior art date
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Pending
Application number
JP61307901A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Watanabe
渡辺 宜孝
Yoshiyuki Mizoguchi
溝口 芳之
Hiroyuki Hiraga
平賀 弘行
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to US07/136,734 priority patent/US4888602A/en
Publication of JPS63160863A publication Critical patent/JPS63160863A/ja
Priority to US07/397,680 priority patent/US5019839A/en
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/10Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
    • B41J19/202Drive control means for carriage movement
    • B41J19/205Position or speed detectors therefor
    • B41J19/207Encoding along a bar

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [a業上の利用分野] この発明は、プリントされる紙の送り装置を備えた記録
装置、特に、カット紙を用いた自動給紙装置を備えた記
録装置に関する。
[従来の技術] 従来より、給紙カセットから紙を一枚づつ分離して、プ
ラテンローラに給紙して、プリントを行なう方式は、そ
の操作性、低廉性、及び機器の小型化を図れる点で多く
の利点を有しており、多数の提案が成されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来の記録装置においては、
その何もが、紙の横幅紙の送り方向に直行する方向に沿
う長さを一定に設定しなければならない制約がある。こ
の制約は、紙をプラテンローラに浮く事なく巻き付ける
上で必要なものであり、この為、機器の構造が複雑とな
り大型化する問題が有る。
また、紙をプラテンローラに巻き付ける際に、手動もし
くは自動的に、プラテンローラに圧接されているピンチ
ローラをプラテンローラから逃がして、紙の巻き付きを
許容する構成が提案されている。しかしながら、このよ
うな構成を採用したとしても、紙を完全にプラテンロー
ラに巻き付ける事は困難であり、巻き付は動作後におけ
る修正動作が必要になる問題が有る。
また、巻き付は動作後、再度ピンチローラをプラテンロ
ーラに圧接する時の衝撃により、紙に傷が付いたり、斜
行したりするという問題点があり、また、その機構、制
御が複雑になる問題点もある。
特に、印字精度向上のため、ピンチローラのプラテンロ
ーラへの圧接力を高めると、その傾向は顕著に現われる
事になる。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、こ
の発明の目的は、ピンチローラをプラテンローラから引
き離さなくとも、確実にプリント位置まで紙を案内する
ことが出来ると共に、プリント後の紙をプリント位置か
ら確実に排除するように案内することの出来る記録装置
を提供する事である。
[問題点を解決するための手段] 上述した問題点を解決°し、目的を達成するため、この
発明に係わる記録装置は、プラテンと、このプラテンの
外周に移動可能に設けられ、プリントされる紙をプラテ
ンの外周面上を案内する紙案内部材と、この紙案内部材
を、紙をプリント位置に案内するための第1の位置と、
紙をプリント時において案内するための第2の位置との
間で往復駆動する駆動手段とを具備する事を特徴として
いる。
[作用] 以上のように構成される記録装置においては、プリント
位置に至るまでは、紙は第1の位置にある紙案内部材に
より確実にプリント位置まで案内され、また、プリント
後においては、第1の位置から第2の位置まで6動した
紙案内部材により、プリント位置から確実に案内される
ことになる。
以下余白 [実施例] 以下に、この発明に係る一実施例のプリンタ装置を、添
付図面を参照して、詳細に説明する。
く外観部〉 第1図及び第2図は、プリンタ装置のプリンタ本体1を
示す外観図を現わしている。このプリンタ本体1の前面
には、小サイズ用のカセット2が、プリンタ本体1に対
して着脱可能に装着されている。また、このプリンタ本
体1の前面には、カセット2の右側方に隣接して化粧N
3が開放可能に取付けられている。この化粧蓋3を開放
した状態で、第2図に示すように、インクカートリッジ
10、副操作スイッチ系12等が外部に露出する。この
化粧M3は、これの爪3aと不図示のプリンタ本体1側
に形成された切り欠き部とで、閉塞状態にロックされる
と共に、第2図中矢印方向へ軽く指で回すと、ロックが
外れ第2図の開放状態になるよう構成されている。
また、プリンタ本体1の前面には、カセット2の上方に
隣接して、給紙口11のダストカバー4が開放可能に取
り付けられている。このダストカバー4は、爪部4aを
有し、化粧蓋3と同様にして開閉可能に構成されている
。このダストカバー4には後述するダストカバースイッ
チSWIが取付けられており、これにより、ダストカバ
ー4の開閉状態を知ることが可能である。
更に、本体1の前面には、カセット2の左側方に隣接し
て、カセット2の着脱用つまみ5が配設されている。こ
のつまみ5については、詳細を後述する。この着脱用つ
まみ5の上方には、電源スィッチ6が配設されている。
また、前述した化粧N3の上方の左側には、表示器7が
設けられている。この表示器7は、紙供給系の異常を表
示する表示部7a、インク供給系の異常を表示する表示
部7b、プリント位置Aを表示する表示部7c、プリン
ト位置Bを表示する表示部7d、プリント位置Cを表示
する表示部7eを、ダストカバー7fにより覆った状態
で備えている。
更に、化粧蓋3の上方の右側には、主操作スイッチ8.
9が配設されている。ここで、参照符号8はプリントス
イッチを示しており、このプリンタスイッチ8には、プ
リントスイッチが押されたことを表示するLED8aが
設けられている。
尚、参照符号9は本発明と関係ないため説明を省略する
前述したインクカートリッジ10は、第2図において、
矢印方向へ押し込むことにより、公知の針等を介してイ
ンクジェットヘッドIJUに連結されると共に、後述す
るレバーにより着脱可能に構成されている。また、副操
作スイッチ系12は、第2図に示すように、プリント位
置を選択するスイッチ12aを備え、他のスイッチは本
発明と関係ないのでその説明を省略する。
く内部レイアウト〉 第3図はプリンタ本体1の内部構成を概略的に示す上面
図であり、主たるレイアウトが書かれている。
プリンタ本体1内の左奥部には、後述するキャリッジ系
CRが配設されており、このキャリッジ系CRによりで
あり、インクジェットヘッドIJUは主走査される。こ
のキャリッジ系CRの手前側には、紙送り系PFが配設
されている。この紙送り系PFは、プラテンローラ22
、給紙口−ラ18、給紙モータM2、紙送りモータM1
等で構成され、詳細は後述する。
また、プリンタ本体1内の中央部には、ポンプ系PUが
配設されている。このポンプ系PUは、負圧発生機構、
弁機構及びキャップ104等で構成される。インクカー
トリッジ10は、第2図との関係でわかるように、プリ
ンタ本体1内の右側で、かつ高さ方向は本体1の下面と
一致し、インクジェットヘッドヘッドIJUより低く保
持されることにより、インクジェットヘッドヘッドIJ
tJの先端を負圧に保ち、インクジェットヘッドIJU
の先端からのインクのたれ等を防止している。
プリンタ本体1内の右側部には、プリンタ本体1に固設
した支点tabにより、レバー10aが回動可能に設け
られている。このレバー10aを動作させることにより
、インクカートリッジ10を着脱(交換)できるように
構成されている。このインクカートリッジ10の後方に
は、インクカートリッジ10の有無を検出するスイッチ
SW2が配設されている。
尚、インクカートリッジ10の上部には、公知の手法に
よりプリンタ本体1に固設された電気回路CIRが設け
られている。この電気回路CIRには、プリンタ本体1
の後部右側に露出した入力端子INが接続されている。
また、プリンタ本体lの後部左側には、電源PSが配設
されている。
上記の如く電気系を配置したため、基板取りの軽済化が
計れ、さらに回路の発熱等がインクカートリッジ10.
インクジェットヘッドIJUに及ぼす影響を極少にして
いる。また、機械系と電気系とを分離して配設している
ため、組み立てやメンテナンスが容易になる。
ここで、前述したカセット2の着脱用つまみ5は、略し
字状に形成されて、一部がプリンタ本体1の前面に露出
した状態に取り付けられている。
このつまみ5は、ばね13により内方に付勢され、不図
示のガイドビン等により矢印方向に沿ってスライドする
ことができるように構成されている。さらにカセット2
の下方中央部まで延出した先端部には、上方に向ってビ
ン5aが植設されている。一方、カセット2の下面中央
部には、ビン5aにより係止されるように三角形状に形
成されたカム2aが固定されている。このカム2aは、
ビン5aと共にカセット2のロック機構を構成している
。尚、図中2点鎖線は大サイズのカセット装着状態を示
している。
くカセット〉 次に、第4乃至第8図を参照してプリント用の紙Pを収
容するカセット2の構成について述べる。
第4図は小サイズ用カセット2を、一部切り欠いて示す
斜視図である。このカセット2は上方が開放された筐体
状のカセット本体2′を備えている。このカセット本体
2′の下面には、第3図、第8図に示すように、前述し
たカセットロック用のカム2aを有している。更に、第
8図に示すように、プリンタ本体1の下面に取付部32
を介して取り付けられたばね31を受けるための受は部
2bが設けられている。
このように、このカセット2は、ばね31により、常に
取り出し方向に取り出されるような付勢力を受けている
。従って、ロック用カム2aとビン5aとの係合が外れ
て、ロックが解除された状態で、カセット2はこのばね
31の付勢力により自動的に前方に取り出されるされる
ことになる。
また、第8図に示すように、カセット本体2′の後部に
は、上下方向に並んで2個の穴部2hが形成されている
。各穴部2h内には、選択的にビン2cが配設されてい
る。ここで、プリンタ本体1の底部に突出して設けられ
た突起部35には、カセット本体2′に形成された穴部
2hに嵌合する凸部が形成されていると共に、各凸部の
端面には、ビン2cが挿入される凹部が形成されている
。2つの凹部には、ビン2cにより動作されるスイッチ
SW4、SW5が夫々設けられている。
ここで、小カセット2では、ビン2cは上方の穴部2h
のみに存在し、スイッチSW4を選択的に動作させ、一
方、大カセットでは、ビン2cは下方の穴部2hのみに
存在し、スイッチSW5を選択的に動作させる。これに
よりカセットの大小判別が行なわれる。
この−未実施例では、2種類のカセットについてのみ詳
述しているが、これに限らず何種類でも判別できるもの
である。また、ビン2cを穴部2h内につけたのは、カ
セット2をプリンタ本体1から抜いて紙Pを入れる時な
どに、ビン2cを折ったり、さらに手を汚することなど
の防止のためであり、更に、ジャム処理等のため、カセ
ット2を抜いてプラテン22から紙を引き抜くときなど
に、不用意にSW4.SW5を動作させて、誤動作を起
こさないようにするため、両スイッチSW4.SW5は
、手指の入らない所に固設しである。
再び第4図に示すように、カセット本体2′の前方の、
紙Pの幅方向中央部には、紙の前方押え2dが、一体に
形成されている。この前方押え2dは、断面三角形状に
設定され、下面は、略水平になされると共に、斜面は、
前方に向って上昇するようになされている。このように
前方押え2dを構成することにより、この前方押え2d
に押えられていた紙Pが、一旦後方に引き戻された後、
前方に送られたとしても、この紙Pがこの前方押え2d
に引掛らずに、斜面に沿って上方に持ち上げられるよう
になっている。
この前方押え2dが、紙Pの幅方向中央のみにあるのは
、前面又は両端部にあるのに比べて以下に示す利点があ
るからである。
1、分離時の負荷が小さい。
2、分離時、2つの給紙ローラ18とこの前方押え2d
の3点で、紙の平面性を確保できるので、紙Pを安定し
て分離できる。
3、プラテンローラ22に向けて紙を送る時、この前方
押え2dは中心に位置し、かつ局部的であるため、紙が
カールしていても引掛かる確率が極めて低いものである
尚、この前方押え2dは、カセット本体2′に一体に形
成されるように説明したが、これに限定されることなく
、例えば、カセット本体2′に上下動自在に取付け、自
重により最上紙に当接するように構成してもよいし、ま
た、揺動自在に取付けるよう構成しても良い。
また、カセット本体2′内には、中板14が上下方向に
沿って移動自在に収納されている。カセット本体2′の
前方側部には、中板14の前後方向のガイド2eが形成
されており、両ガイド2e内には、中板14の側縁前方
に形成されたガイド凸部14eが挿入・案内されている
。更に、カセット本体2′の前方両側には、紙Pのサイ
ドガイド2fが配設されている。また、カセット本体2
′の後方両側には、中板14の上方向の規制部2gが形
成されている。この規制部2gは、中板14の側縁後方
に形成された凸部14fを押えるためのものである。こ
のカセット本体2′においては、規制部2gと前方押え
2dにより、中板14の上方向への移動をを規制してい
る。尚、両ガイド2e、サイトガ′イド2f、規制部2
gは、夫々カセット本体2′に一体に固設されている。
前述した中板14は、前半部に設けられ、前方に向って
下方に傾斜する斜面14mと、中央に設けられた凸部1
4bと、後半部に設けられた水平面上に添付された摩擦
材14cと、凸部14b上に被せられた柔らかいシート
14gと、カセット本体2′のガイド2e及びサイドガ
イド2gと夫々係合するガイド部14e、14fと、後
述する分離レバー15との接触部14dより構成されて
いる。この中板14は、その前後両部をコイルばね33
a、33bにより上向に付勢されている。
分離レバー15は略コ字状に形成され、この分離レバー
15の基端部は、カセット本体2′の後端縁に沿って延
出しており、両端部は、カセット本体2′の側縁中央部
付近まで延出している。この両端部には、カム部15b
、15cが夫々取付けられている。また、この分離レバ
ー15は、カセット本体2′の前後方向中央部付近に設
けた支点15aを中心に、回動可能に軸支されている。
尚、この分離レバー15は回動自在に軸支されていなく
ても良く、例えば、カセット本体2′に揺動自在に取り
付けられるように構成しても良い。要は、この分離レバ
ー15が揺動自在に支持されるように構成されていれば
良い。
また、分離レバー15の基端部の中央部付近には、分離
部15dが設けられている。尚、この分離部15dが設
けられた分離レバー15の基端部には、分離板16が固
着されている。この分離板16は、絞られて下方に向か
って突出した凸部を有した分離部16aと、紙規制部1
6bとを備えている。
ここで、分離板16の分離部16aを、第7A図に示す
ように、下方に凸にしているのは、紙との接触抵抗の減
少及び紙のカール対策のためである。即ち、第7B図に
示す如く、分離部16aを平板状に形成したのでは、紙
のカールにより平板の両端の影響で分離部に紙が入って
いかないが、絞ってあれば、第7A図に示すように、簡
単に分離部15d、16a間に規定されるすき間に紙が
入って行き分離される。この分離部15dと16aとの
すき間の大きさtは0紙Pの紙厚t。
とすると、 t、<t<2tz の関係に設定されている。
また、この分離部16aは、第6A図に示す如く、紙の
後方への進行方向に対して角度θだけ傾いている。即ち
、第6B図に示すように、紙が下向きにカールしている
と鮒であっても、このカールによる不具合の影響を受け
ないで済むようにしている。このようにして、紙のいか
なるカールに対しても、分離部16aの斜面をガイドと
して、紙は良好にすき間tに入っていく。
尚、中板14の摩擦材14cは、カセット本体2′内の
最終紙の給送用に設けられあれており、公知の分離法(
ax、爪牙11)と同様の効果をもたらす。この摩擦材
14cは、紙とほぼ同じがそれ以上の摩擦係数をもつよ
うに設定されており、例えばスウエード、コルク等から
形成されている。
また、中板14のシート14gは、紙の印字部保護のた
めに設けられている。即ち、紙Pは、第5図に示すよう
に、カセット本体2′に対してプリント面を下向きにし
た状態で挿入されるわけであり、従って、最終紙、即ち
、最下面の紙は常に凸部14bで集中曲げ荷重を受け、
局所的に変形することになる。このような局部的な変形
によりプリント後、局部的に、微妙な発色の違い、キズ
等を生む恐れがる。これを防止するために、荷重を局部
的でなく分散させる目的でシート14g(例えば、スウ
エード等の布など)が接着されている。
ここで、中板14の凸部14bが横巾全域にわたって設
けられていると、2つの対となった給紙ローラ18で紙
を押し下げた時に、紙にカールがあると、紙が厚いため
にこの凸部14bを設けた効果が無くなる。そこで、中
心に局部的に凸部14bを設け、対となった給紙ローラ
18で押し下げることによって、強制的に縦方向のカー
ルを形成し、縦カールの剛性を利用することによって、
紙先端部を効果的に浮かせることができるようになる。
このことは実験によって確認済である。
また、前述したカム部15b、15cは、第5図に示す
ように、紙Pの装填時において、分離レバー15を回動
させた時、このカム部15b。
15cに接する中板14を、コイルばね33a。
33bの付勢力に抗して押し下げるような形状に形成さ
れている。このように、紙Pの装填時においてカム部1
5b、15cの作用により、中板14が押し下げられる
ことにより、図示するように、中板14の先端縁は、カ
セット本体2′の前方押え2dから大きく下方に離間す
ることになる。この結果、装填される紙Pの束の先端部
は、前方押え2dと中板14の先端縁との間に良好に入
り込むことになる。
また、中板14上に紙Pの束が装填された状態で、分離
レバー15を元の位置まで回動復帰することにより、分
離レバー15のカム部15b。
15cは、中板14を押さえなくなり、従って、中板1
4はコイルばね33a、33bの付勢力により持ち上げ
られることになる。このようにして、紙Pの束の先端部
は、中板14により前方押え2dの下面に弾性的に下方
から押し付けられることになる。
大きいサイズのカセットについては、分離部15d、1
5e、分離板16が後方に下がり、横巾が広がったもの
と考えればよく、実質的には同様であり、詳細な説明は
省略する。ただし、第3図を参照すれば明らかなように
、分離レバー15のコ字形の巾は等しくしてあり、また
、カセット巾寸法も等しく設定されている。
くカセット装着部〉 第2図、第3図、並びに第8図を参照して前述した様に
、プリンタ本体1にはカセット2を装着状態にロックす
る着脱用つまみ5、及びカセット2を取出し方向に付勢
するばね31を有している。
さらに第8図に示すように、カセット2の位置決め用と
して、カセット2の前後方向に関しては前述した突起部
35が設けられ、上下方向に関してはガイド17が設け
られている。このガイド17はカセット2の装着時、分
離レバー15に形成された凸部15cに係合して、分離
レバー15を一旦下方に強制的に回動させるようにして
いる。このようにして、カセット2に装填された紙Pに
、カセット2の装着に伴って、カセット本体2′の前方
押え2dと中板14の凸部14bを支点として、強制的
に曲げ荷重をかける事により、紙に一度横カールを与え
、縦カールを補正することを目的としている(即ち、紙
は通常送り方向に対して、縦目、即ち、縦カールをして
いる)。
尚、このようにプリンタ本体1に装着されたカセット2
を取り出すには、着脱用つまみ5を横方向にスライドし
て、ロックをはずし、ばね31の付勢力によりカセット
2を外部に飛び出させることになる。ここで、この取り
出し時において、分離レバー15のカム部15b、15
cにガイド17が当接することになり、プリンタ本体1
より部分的に飛び出た適当な位置でカセット2の取り出
しは停止され、プリンタ本体1からのカセット2の落下
環の事故を防止するようにしている。
〈紙送り系PF> 次に、第8図及び第9図を参照して紙送り系PFを説明
する。
この紙送り系PFは、装填された紙Pの最上紙に係合し
て、これを給送するための給紙ローラ18を備えている
。この給紙ローラ18は、カセット2の着脱を容易なら
しめるために半月ローラ状に形成されると共に、軸方向
に沿って互いに離間して配設された複数のローラ本体1
8aと、これらローラ本体18aが同軸に固定された軸
18cと、この軸18cの手前側一端に同軸に固定され
たプーリ18dと、このプーリ18dに隣接して同軸に
固定され、ビン18fを外周に有するギア18eとから
一体的に構成されている。
尚、給紙ローラ18の両エッヂ部は、比較的摩擦力の小
さい樹脂から形成されたカム部18bを備えている。ま
た、ローラ本体18aの円周面には、高摩擦体としての
ゴムが貼着されている。
上述した軸18cは、不図示の地仮に軸受等を介してプ
リンタ本体1の不図示の地仮に回転可能に設置されると
共に、給紙用モータとしてのパルスモータM2と連結さ
れている。また、プーリ18dは、ベルト36を介して
ビン25aを外周に有するプーリ25と、1:1で回転
するように連結されている。このプーリ25は、後述す
るプラテンローラ22に隣接して、これの上部に位置す
るように、不図示の地仮に回転可能に支持されている。
尚、ピン25aは、後述する可動式紙ガイド2フのカム
部27bに係合するようになされている。
ギア18eの外側には、スイッチSW6が配設されてい
る。このスイッチSW6は、ギア18eのピン18fに
より動作されるよう構成され、これにより、給紙ローラ
18の初期位置を検出すためのスイッチとして機能して
いる。
また、第8図に示すように、プリンタ本体1内には、紙
ガイド19.20が固設されている。一方の紙ガイド1
9は、後述するプラテンローラ22の下側に延出した先
端部を備えた状態で配設され、給送された紙がゴムで形
成されたプラテンローラ22の外周に接することによっ
てプラテンローラ22とこれに転接するアイドルルーラ
としての紙の斜行防止用のレジストローラ21との転接
部に届かない事を防止するために設けられている。
即ち、この紙ガイド19は、先端部より前方に位置した
状態で、略水平方向に沿って延出した平面部19aを備
えている。 この平面部19aは、後述する紙Pの給送
時に発生する紙Pのループが大きくなりすぎない様、上
から押えつける働きをしている。このように構成するこ
とにより、1つには、紙先端がレジストローラ21とプ
ラテンローラ22との転接部に突き当たった後、さらに
ループが大きく形成されすぎた場合に、紙先端部Pfが
逆に戻ってレジストローラ21とプラテンローラ22と
の転接部から離れてしまうことを防止する事に有効であ
り、もう1つには、ループの形成を上から押えつける事
により、紙のばね力によって搬送力(推力)を発生させ
、特に本実施例の如く印字範囲を広く確保するために、
レジストローラ21が奥側に位置している場合であって
も、紙先端部Pfが両ローラ21.22の転接部に確実
に届くようにする事に有効である。
給紙ローラ18により給紙されてきた紙を、更に印字部
まで送るためにプラテンローラ22が設けられている。
このプラテンローラ22は、軸22aにゴムローラを圧
入することにより構成されている。前述したレジストロ
ーラ21は、プラテンローラ22の下半部奥側の外周面
に圧接するように配設されており、また、プラテンロー
ラ22の上半部奥側の外周面には、ピンチローラ23が
圧接するように配設されている。尚、両レジストローラ
21及びピンチローラ23は、プラテンローラ22とに
不図示のばねで圧接するように付勢されている。
これらレジストローラ21及びピンチローラ23とプラ
テンローラ22とに挟持された状態で、プラテンローラ
22の回転に伴なって、紙Pは送られることになる。こ
こで、両レジストローラ21及びピンチローラ23との
間隔が、プリントの有効範囲、換言すれば、印字範囲を
決定することになる。即ち、紙の上端が上方のピンチロ
ーラ23に係合していなければ良好な印字結果は得られ
ず、また、紙の下端が下方のレジストローラ21に係合
していなければ良好な印字結果は得られないことになる
このため、両レジストローラ21及びピンチローラ23
との間隔は、インクジェットヘッドIJUによる印字動
作を阻害しない範囲で、可能な限り狭くしである。換言
すれば、前述したように、印字範囲を広く確保するため
に、下方のレジストローラ21は、極力奥側に位置する
ように配設されている。
前述したプラテンローラ22の中央外周面には、即ち、
紙の幅方向中央部には、環状の凹所が形成されており、
この凹所内には、紙Pがプラテンローラ22に巻き付い
たか否かを検出する紙センサ24が配設されている。こ
の紙センサ24は、反射型のフォトセンサであり、プラ
テンローラ22が回転したとしても不動の位置を保つよ
うに、ガイド板26(後述)に固設される。
尚、この紙センサ24は、レジストローラ21から僅か
に上方に突出した紙の先端を検出するように位置付けら
れている。尚、この紙センサ24は、反射型のフォトセ
ンサに限定されることなく、例えば、透過式のフォトセ
ンサであっても良いし、近接スイッチやリミットスイッ
チ等のメカ二カルスイッチであっても良い、要は、紙P
の先端が検出できるものであれば、何でも良い。
上述したガイド板26は、プリンタ本体1の不図示の地
板に固設されている。このガイド板26は、給紙ローラ
18上に位置し、排紙された紙を一時的にスタックする
スタッカ部26aと、印字動作を終了した紙を後述する
排紙ローラ対28.29に向けて案内する紙ガイド部2
6bと、紙センサ24を取り付けるための取付は部26
cとを有している。
また、下方のレジストローラ21とプラテンローラ22
との間の外周面上に当接するようにして、紙押え用の板
ばね34が配設さ゛れている。この板ばね34により、
下方のレジストローラ21を通過した紙は、プラテンロ
ーラ22の外周面から離れることなく、確実にプラテン
ローラ22とインクジェットヘッドIJUとの間にもた
らされることになる。
更に、インクジェットヘッドIJUと上方のピンチロー
ラ23との間の、プラテンローラ22の外周面上を紙が
良好に搬送されるように案内するために、可動式の紙ガ
イド27が設けられている。この可動式紙ガイド27は
、プラテンローラ22の軸22aと同軸回りに回動可能
に支持され、ばね37により、矢印Aで示すように反時
計方向に付勢されており、プリンタ本体1に固設された
紙ガイド30により位置規制されている。このばね37
は、本来これが無くとも可動式紙ガイド27はカムの作
用により駆動されるものであるが、これを設けることに
より、ガタ付きのない良好な可動式紙ガイド27の往復
動作が実現されることになる。
この可動式紙ガイド27は、さらに、前述したプーリ2
5のピン部25aと接触するカム部27aを有している
。即ち、モータM2の回転により、給紙ローラ18が回
転すると共に、ベルト36を介してプーリ25が回転し
、それに伴い、紙ガイド27がプラテンローラ22の回
りを点0%0間で往復動することになる。
この可動式紙ガイド27は、第9図に示すように、上方
のピンチローラ23が配設された部分に窓部27aが形
成されていて、各窓部2フaの円周方向の長さは、この
可動式紙ガイド2フの回動を許容する大きさに設定され
ている。そして、第8図に示すように、可動式紙ガイド
27が点Cで示される位置にある時には、これのカム部
27bにプーリ25のビン25aは係合しておらず、ば
ね37の付勢力により紙ガイド30に当接する状態とな
っている。この状態において、可動式紙ガイド27は、
上方にもたらされて、プラテンローラ22とインクジェ
ットヘッドIJUとの間を開放している。
一方、可動式紙ガイド27が、第8図において、点りで
示される位置にある時には、これにプーリ25のピン2
5aは係合しており、ばね37の付勢力に抗してプーリ
25の回動に応じて回動可能な状態にある。この状態に
おいて、可動式紙ガイド27は、下方にもたらされて、
プラテンローラ22とインクジェットヘッドIJtJと
の間を閉塞している。
第9図に示すように、プラテンローラ22の軸22aの
手前側一端には、ギア38が同軸に取り付けられている
。このギア38は、パルスモータMl(紙送りモータ)
の駆動力を、カム39.ピン40、ばね41により構成
される公知の一方向りラッチCLを介してプラテンロー
ラ22の軸22aに連結されており、パルスモータM1
の一方向の駆動力のみをプラテンローラ22に伝達する
ように構成されている。従って、プラテンローラ22の
回転方向は、第8図の矢印Aで示す方向のみとなる。
また、排紙ローラ28.29が、ガイド板26の紙ガイ
ド部26bにより案内されてくる紙Pの搬送路中に、こ
れらの転接部が位置するように配設されている。上方の
排紙ローラ29はプラスチック等のローラから形成され
、印字を施された紙のプリント部に悪影響を与えないよ
うになっており、第9図に示すように、軸29aと一体
構成され、プリンタ本体1の軸受47により回転自在に
支持されている。一方、下方の排紙ローラ28はゴムロ
ーラから形成され、軸28aに圧入されている。この軸
28aの一端には、ギア44が一体的取り付けられ、ギ
ア44と一体回転するように構成されている。
一方、先端部で軸28aを回転可能に支持するように、
地板42が配設されている。この地板42は、基端部に
おいて、軸42aに回転可能に取り付けられており、こ
の@42aは不図示の軸受により回転可能に支持されて
いる。従って、地板42は軸42aを中心に揺動回転す
る。
この軸42aには、パルスモータM1により回転駆動さ
れるギア43が回転可能に嵌合しており、ギア43は地
板42の先端部に位置したギア44と噛合している。こ
のギヤ44は、下方の排紙ローラ28が同軸に固定され
た軸28aに、一体に固定されると共に、軸28aは地
板42の先端部を回動可能に貫通している。この地板4
2とギヤ44とは、ばね45とこのばねの付勢力により
地板42の先端部に圧接される摩擦板46とで構成され
る摩擦伝達機構により、互いに連結されている。即ち、
ばね45の付勢力と摩擦板46、地板42の摩擦係数と
で決まる摩擦トルクをTls負荷トルクをT2とすると
、 TI>T2 の場合に、ギヤ44は摩擦伝達機構の摩擦トルクT、に
より地板42に対して回転不能に係合することになる。
このため、ギヤ44はギヤ43の回転に応じて、ギヤ4
3の周囲を公転することになる。このようにして、地板
42は軸42a回りに矢印Aで示す時計方向に回転し、
下方の排紙ローラ28は上方の排紙ローラ29から離間
することになる。
尚、下方に回動した地板42が不図示のストッパに当接
することにより、 T + < T 2 となる。この場合に、ギヤ44は摩擦トルクT。
に抗してギヤ43の回転に応じて自転することになる。
このようにして、下方の排紙ローラ28は矢印Aで示す
時計方向に回転駆動されることになるが、既に、下方の
排紙ローラ28は上方の排紙ローラ29がら離間してい
るので、排紙動作は実質的に停止された状態となってい
る。
一方、下方の排紙ローラ28が上方の排紙ローラ29か
ら離間した状態において、パルスモータM1が逆転して
、矢印Bで示すように反時計方向に回転駆動を開始する
と、前述した T + > 72 の場合とは逆に、地板42は@42a回りに反時針方向
に回転し、下方の排紙ローラ28は上方の排紙ローラ2
9に圧接する。この結果、T、<T。
となり、ギヤ43の反時計方向の回転に応じてギヤ44
は時計方向に回転駆動されることになる。
このギア44の回転に応じて、両排紙ローラ28.29
が互いに転接した状態で回転することになる。このよう
にして、排紙動作が実行されることになる。
この時、ギア38とギア44の回転方向は第8図にも示
す矢印のような関係で連結されている。
即ち、パルスモータM1が一方向に回転し、ギア38が
矢印Aで示す方向に回転し、一方向クラッチCLを介し
てプラテンローラ22が同様に矢印Aで示す方向に駆動
されると共に、地板42が矢印Aで示す方向に揺動して
、前述したように両排紙ローラ28.29は互いに離間
する。
このようにして、地板42が不図示のストッパに当たり
負荷が増大することにより、ギア44が矢印Aで示す方
向に回転する。即ち、プラテンローラ22は常に摩擦ト
ルクTIを背負って回転する。この摩擦トルクT、によ
り、モータM1を間欠送りした時のプラテンローラ22
の振動等を防止でき、紙送り精度を高めることが可能と
なる。
ここで、パルスモータM1が前述した一方向とは逆の方
向に逆転回転すると、ギア38は矢印Bで示す方向へ回
転するが、一方向クラッチCLによりプラテンローラ2
2にはその回転が伝わらず、プラテンローラ22は静止
する。また、地板42は矢印Bで示す方向へ揺動し、両
排紙ローラ28.29は互いに接触し、ギア44が矢印
Bで示す方向へ回転して、排紙ローラ28は紙Pを廃止
する方向に回転する。即ち、両排紙ローラ28.29に
挾持された紙Pは排紙されることになる。
この一方向クラッチCLにより、紙Pが途中で引掛った
時でも、プラテンローラ22への紙Pの逆挿入を防止で
きると共に、排紙時にプラテンローラ22回転系の負荷
が切れ、排紙ローラ28の駆動力だけとなる。このため
、排紙時の安定性が向上し、特に種々の過酷な環境化で
も安定して排紙できる。尚、排出された紙Pはスタッカ
部26aにスタックされると共に、排紙口11から取り
出すことができるものである。
これまでの給排紙系の構成をまとめると、パルスモータ
(給紙モータ)M2の逆方向の回転により、給紙ローラ
18が矢印Bで示す方向に回動し、紙Pは逆送されて分
離部15d、16aのすき間(1)に入り分離される。
次に、パルスモータM2が逆転して正規の方向に回転す
ることにより、給紙ローラ18が矢印Aで示す方向に回
転し、紙Pがプラテンロー°う22に向って送られる。
この時、中板14のガイド凸部14eの影響で紙の先端
が持ち上がり、押え部2dに当たることなく、プラテン
ローラ22に向けて搬送される。
そして、取り出された紙Pは、紙ガイド19.20を介
してプラテンローラ22と下方のレジストローラ21と
の転接部へ運ばれる。この状態でプラテンローラ22の
回転は停止されているので、この転接部で紙の斜行が矯
正される。この時、2枚目以降の紙Pは、前方押え2d
により押えられているので、重送される事はない。
次に、パルスモータM1が一方向に回転し、プラテンロ
ーラ22を矢印Aで示す方向に少し回転させることによ
り、紙Pをプラテンローラ22とレジストローラ21と
の間に挿入して停止する。
次にパルスモータM2が回転し、プーリ25の回転によ
り可動式紙ガイド27をD点に移動させる。さらに、パ
ルスモータM1が回転しプラテンローラ22を矢印Aで
示す方向へ回転させ、押えばね34と可動式紙ガイド2
7とで作られる紙案内部を介して紙Pを送り、上方のピ
ンチローラ23とプラテンローラとの間に紙Pの先端を
挿入する。
次に、パルスモータM2が回転し、給紙ローラ18を初
期位置(第8図に実線で示す位置)に戻すと共に、可動
式紙ガイド27を0点に戻し、プリント可能とする。次
に、パルスモータM1を回転させ、紙Pを送り、プラテ
ンローラ22とピンチローラ23との圧接点から紙Pの
後端がはずれると、パルスモータM2を逆転させ、排紙
ローラ28を点線位置から実線位置(第8図)へ移動さ
せて互いに転接させると共に、さらに矢印Bで示す方向
へ回転させることにより排紙する。
この一実施例における詳細な動作に関しては後述する。
尚、上述した下方の排紙ローラ28の上方の排紙ローラ
29に対する接離動作は、このような摩擦を利用したギ
ヤ44の遊星運動により達成するように構成しなくても
良く、例えば、周知のカム機構を用いる構成であっても
良い。
以下全白 くポンプ系PU> 次にポンプ系PUを第11図乃至第19図を参照して説
明する。
第11図に示すように、ポンプ系PUは、インクジェッ
トヘッドIJUにインクを供給する供給系ユニットと、
インクジェットヘッドIJUにおいてノズル221のオ
リフィス221a中に空気が混入した場合に、この空気
を除去して供給系ユニットを回復させるための回復系ユ
ニットとを備えている。
回復系は、ポンプベース102と、地板103とと、そ
れに対向する不図示の地板とにより構成され、それに以
下に説明する機能部材が取り付けられている。
また、供給系ユニットは、後に詳細に説明するが、ポン
プベース102に対向して配設されたインクジェットヘ
ッド筺体219を備えている。このインクジェットヘッ
ド筺体219は、第12図中矢印Aで示す方向に沿って
多数のオリフィスを有している。
ポンプベース102には、第12図に示すように、上述
したノズル221のオリフィス221aを密閉・開放す
るキャップ104が、ホームポジションにあるインクジ
ェットヘッド筺体219に対して接離可能に設けられて
いる。このキャップ104は、ゴム等の弾性部材より成
っており、キャップ104を保持するキャップホルダ1
05が、ポンプベース102に対して移動可能に取付け
られている。
このキャップホルダ105は戻しばね112によりキャ
ップ開放方向(矢印Aで示す方向)に引っ張られており
、又、押しつけばね111を介してキャップレバー11
0がキャップホルダ105に取り付けられている。又、
キャップ104の開閉時にオリフィスから垂れたインク
を受けるために、ポンプベース部102aには、積層紙
121が収納されている。又、キャップ104に圧入さ
れたインクチューブ122はオリフィス221aの数に
対応して設けられており、全てのインクチューブ122
は後述する弁機構につながっている。
次に弁機構の断面を第13図に示す。
この弁機構は、弁ケース124と、この弁ケース124
が取付けられるポンプベース102b部とを備えている
。弁ケース124には、穴124aがオリフィス221
aの2倍の数だけ開設されており、これら穴124aの
半分には、キャップ104からのインクチューブ122
が、残りの半分にはインクジェットヘッドIJU内のサ
ブタンク230からの排出チューブ225が夫々挿入さ
れている。また、各穴124aの周囲に形成されたボス
部124bには、弾性部材よりなるチューブ受け123
が圧入されており、このチューブ受け123によりイン
クチューブ122、排出チューブ225は夫々保持され
ている。
また、弁ケース124の内部には、穴124aを夫々密
閉、開放してインクの流れを制御するゴム栓125が接
着された板126がピストン本体として上下動可能に配
設されている。この板126は、ポンプベース部102
bに形成された円筒部102Cの透孔内を、気密な状態
で上下方向に沿って摺動するピストン127に、段ビス
136でガタをもって一体に上下動するように係止され
ている。このゴム栓125は、板126がばね133に
より上方に付勢されており、このゴム栓125に他の力
が作用しない限において、穴124aを全て閉塞するよ
うに偏倚されている。
尚、弁ケース124と円筒部102Cとの間は、0リン
グ131により封止されている。
前述したピストン12フの下端には、ビン134を介し
て回転レバー128の上端が回動自在に取付けられてい
る。この回転レバー128は、この中間部において、軸
129を介して回転自在に支持されており、また、この
下端部において、ソレノイド130のプランジャ130
aの突出端にビン135を介して回動自在に取付けられ
ている。このソレノイド130は、消磁された状態で、
プランジャ130aを移動自在な状態となし、励磁され
た状態で、プランジャ130aを内方に引き込むように
付勢している。
通常、ソレノイド130は消磁されているので、ゴム栓
125は、板126を介して、ばね133によって弁ケ
ース124の穴124aを密閉している。一方、ソレノ
イド130が励磁されることにより、プランジャ130
aは引き込められて回転レバー128は軸129を中心
として反時計方向に回転し、ビン134を介してピスト
ン127は、ばね133の付勢力に抗して押し下げられ
、このようにして、ゴム栓125は全ての穴124aを
開放することになる。
また、弁ケース124の穴部124cは、インクの流出
用に形成された穴であり、この穴部124Cに接続され
たインクチューブ137によって、後述の負圧発生機構
と連通ずるように結ばれている。
次に負圧発生機構について説明する。この負圧発生機構
は第12図にその構造を示すように、ポンプベース10
2に取り付けられたシリンダ113を備えている。ポン
プベース102とシリンダ113との間には0リング1
18が介在されており、この0リング118により、ポ
ンプベース102とシリンダ113との密閉が保たれて
いる。このシリンダ113内を上下にスライド自在にピ
ストン114が配設されている。このピストン114は
戻しばね117により常に上方に付勢されており、この
戻しばね117の付勢力に抗して押し下げられることに
より、負圧を発生するように構成されている。
このシリンダ113と摺動するピストン114の本体部
114aには、穴114bが厚さ方向に貫通して形成さ
れている。この穴114bが開口した本体部114aの
下面には、この開口を開放自在に閉塞するピストン弁1
15が弁押え116により開口を閉塞するように付勢さ
れた状態で設けられている。このピストン弁115によ
り、空気又はインクの流れは、上方から下方にのみ制限
され、前記した弁機構よりインクチューブ137を通っ
て、シリンダ113の口部113aより流入したインク
は、ピストン114の穴114bを通り、排出口102
dより排出され、排出されたインクはインクチューブ1
38を通って不図示の排液だめへと流される。
このようにして、キャップ104がインクジェットヘッ
ド筺体219を閉塞した状態において、上述の負圧発生
機構において発生した負圧が、弁機構が開放されること
に伴なって、インクチューブ122を介してインクジェ
ットヘッド筺体219に作用することにより、インクジ
ェットヘッド筺体219のオリフィス内に生じた空気の
泡は、インクチューブ122を介して取り出され、排液
だめに排出されることになる。
次に、この負圧発生機構を駆動する駆動系について説明
する。この駆動系は、正逆回転可能な駆動モータM3を
備え、この駆動モータM3の出力は、ギヤ列107で減
速された上で、最終段のギヤ107aに伝達されるよう
に構成されている。
このギア107aには、回転軸107aが固定されてお
り、この回転軸107aには、第1のカム108a及び
第2の108bが一体回転ずように、互いに隣接した状
態で固定されている。
また、この回転軸107aには、第2のカム108bを
股ぐ状態で、コ字状のキャップロックレバ−140が回
転可能に取り付けられている。
このキャップロックレバ−140の側方には、係止端1
40aが半径方向に沿って突出した状態で一体に設けら
れており、この係止端140aは、キャップロックレバ
−140の延出方向より、第2のカム108bの回転方
向に沿って、換言すれば、時計方向側に偏倚した状態で
取り付けられている。
このキャップロックレバ−140は、第2のカム108
bとの間の回転軸107aに捲回されたコイルばね13
9の一端が係止されており、コイルばね139の他端は
、キャップロックレバ−140に係止されている。この
ようにして、キャップロックレバ−140は、これの係
止端140aが、ポンプベース102の摺動ガイド10
2eに当接しない限りにおいて、一体に回転することに
なる。尚、キャップロックレバ−140の係止端140
aが、ポンプベース102の摺動ガイド102eに当接
した状態において、キャップロックレバ−140は、第
2のカム108bによりキャップ104をしてインクジ
ェットヘッド本体220を閉塞するように移動させたキ
ャップレバー110を、この閉塞状態にロックするよう
になされている。
前述した第1のカム108aの外周面は、負圧発生源の
ピストン114の頭部に当接し、第1のカム108aの
回転に応じてピストン114を戻しばね117の付勢力
に抗して、押し下げるようになされている。一方、第2
のカム108bの外周面は、キャップレバー110の側
面に当損し、この第2のカム108bの回転に応じてキ
ャップレバー110を押し付けばね111の付勢力に抗
して、キャップホルダ105に取り付けられたキャップ
104がインクジェットヘッド筺体219のオリフィス
221aを閉塞する方向に移動するようになされている
尚、第1及び第2のカム108a、108bの夫々の取
付位置関係は、以下のように設定されている。即ち、第
12図に示す初期位置PIにおいては、第1及び第2の
カム108a、108bは、夫々回転中心から最短距離
にあるカム面がピストン114の頭部及びダストカバー
110の側面に当接している。このようにして、この初
期位置PIにおいては、負圧発生機構においては、負圧
は発生しておらず、また、キャップ104はインクジェ
ットヘッド筺体219のオリフィス221aをを閉塞し
ていない状態に保持されている。
また、この初期位置PIから駆動モータM3のmwJに
伴なって、第1及び第2のカム108a。
108bが少し回転した状態において待機位置POが規
定される。更に、この待機位置POから駆動モータM3
の駆動に伴なって、第1及び第2のカム108a、10
8bが回転することにより、第16A図に示すように、
第1の動作位置P1にもたらされる。この第1の動作位
置P1においては、第1のカム108aは、依然として
回転中心から最短距離にあるカム面がピストン114の
頭部に当接している。このようにして、この第1の動作
位置P1においては、負圧発生機構においては、負圧は
発生していない。一方、第2のカム108bは、回転中
心から最長距離にあるカム面がキャップレバー110の
側面に当接している。このようにして、この第1の動作
位置P1では、前述したように負圧発生機構において負
圧は発生していない状態において、キャップ104はイ
ンクジェットヘッド筺体219のオリフィス221aを
を閉塞する状態に保持されることになる。
また、この第1の動作位置P1から駆動そ一タM3が回
転することにより、第1及び第2のカム108a、10
8bが少し回転した状態において、第16B図に示すよ
うに、第2の動作位置P2が規定される。この第2の動
作位置P2において、第1のカム108aは、回転中心
から徐々に遠い距離にあるカム面がピストン1140頭
部に当接するようになる。このようにして、この第2の
動作位置においては、負圧発生源においては、負圧が発
生し始めることになる。一方、第2のカム108bは、
依然として回転中心から最長距離にあるカム面がキャッ
プレバー110の側面に当接している。このようにして
、この第2の動作位置P2においては、負圧発生源にお
いて負圧が発生し始める状態において、キャップ104
はインクジェットヘッド筺体219のオリフィス221
aをを閉塞する状態に保持されることになる。
また、この第2の動作位置P2から駆動モータM3が回
転することにより、第1及び第2のカム108a、10
8bが所定角度回転した状態において、第16C図に示
すように、第3の動作位置P3が規定される。この第3
の動作位置P3において、第1のカム108aは、回転
中心から最長距離にあるカム面がピストン1140頭部
に当接している。このようにして、この第3の動作位置
P3においては、負圧発生機構においては、負圧′が十
分に発生することになる。
一方、第2のカム108bは、回転中心から最短距離に
あるカム面がロックレバ−110の側面にもたらされる
ことになる。しかしながら、第2の動作位置P2から第
3の動作位置P3に第2のカム108bが回動する過程
において、第2のカム108bは、回転中心から最短距
離にあるカム面がロックレバ−110の側面に当接する
ことになる前に、キャップロックレバ−140の係止端
140aが、ポンプベース102の摺動ガイド102e
に当接し、キャップロックレバ−140は、第2のカム
108bによりキャップ104をしてインクジェットヘ
ッド筺体219を閉塞するように移動させたキャップレ
バー110を、この閉塞状態にロックすることになる。
このようにして、この第3の動作位置P3においては、
前述したように負圧発生機構において負圧が十分に発生
した状態において、キャップ104はインクジェットヘ
ッド筺体219を閉塞する状態に保持されることになる
尚、この第3の動作位置P3から、駆動モータM3は今
までとは逆方向の回転駆動を開始することになり、第1
及び第2のカム108a。
108bは、上述した動作とは逆の動作を実行して、初
期位置POまで復帰することになる。
ここで、最終段のギヤ10フaの外側の側面には、駆動
モータM3の回転量(即ち、第1及び第2のカム108
a、108bの回転位置)を制御するために、第14図
に示すような接片141が取り付けられている。この接
片141は、互いに電気的に接続された3個の接触端子
141a。
141b、141cを有している。
一方、ポンプ基板109上には、3個の接触端子141
a、141b、141cが所定のシーケンスで選択的に
接触するように構成された所定のパターンPTが形成さ
れている。このパターンPT上を、接片141がギア1
07aの回転に応じて回転しつつ摺動することにより、
第1の出力端子109a (SWPI)、及び第2の出
力端子109b (SWP2)より所定の制御信号が出
力され、駆動モータM3の制御を行なうことにより、第
1及び第2のカム108a、108bの位相を制御して
いる。尚、第3の出力端子109Cが設けられており、
これは接地されている。
即ち、前述したパターンPTは、第1′BLび第2のカ
ム108a、108bが初期位IPIから待機位置PO
まで回転する過程において、第1の出力端子109aか
らのみ’H”レベル信号が出力され、第1及び第2のカ
ム108a、108bが待機位置POから第1の動作位
置P1まで回転する過程において、第1及び第2の出力
端子109a、109bはMLIIレベル信号を出力し
、第1及び第2のカム108a、108bが第1の動作
位置P1から第2の動作位置P2まで回転する過程にお
いて、第1及び第2の出力端子109a、109bは供
にH”レベル信号を出力し、第1及び第2のカム108
a、108bが第2の動作位置P2から第3の動作位置
P3まで回転する過程において、第1の出力端子109
aからは”L″レベル信号出力されるものの、第2の出
力端子109bからは当初”H”レベル信号が出力され
、その後″L″レベル信号が出力されるように、構成さ
れている。  − このパターンFTは、尚、第1及び第2のカム108a
、108bが第3の動作位置P3より更に時計方向に沿
って回転することにより、第1の出力端子109aから
は以前として“L″ルベル信号出力されると供に、第2
の出力端子109bからは″Hルベル信号が出力される
ように構成されている。
くインクジェットヘッドIJU> 次にインクジェットヘッドIJUの構成を、第17図及
び第18図を参照して説明する。
第17図はインクジェットヘッドIJUを往復動装置の
キャリッジ201に載置した斜視図を示しており、第1
8図はキャリッジ201にインクジェットヘッドIJU
を載置した状態で示す断面図である。
第18図に示すように、インクジェットヘッドIJUは
、下面が開口されたインクジェットヘッド筺体219と
、このインクジェットヘッド筺体219の下面を閉塞す
るように取り付けられた裏fi220とを備えている。
そして、このインクジェットヘッド筺体219と裏蓋2
20とにより囲まれる内部空間により、サブタンク23
0が構成されている。このインクジェットヘッド筐体2
19の前面には、複数のノズル221が横一列に並んだ
状態で設けられている。各ノズル221の先端部(オリ
フィスと呼ぶ)221aは、前面プレートにより位置決
めされている。各ノズル221間のピッチを規定するた
めに、各ノズル221の中央部221bは、インクシェ
ドヘッド筺体219と裏蓋220との間で不動に保持さ
れている。
各ノズル221には、圧電素子222が接着され、各圧
電素子222は対応するリード線232によりフレキヘ
ッド部215にハンダ付けされている。各圧電素子22
2のまわりには接着剤233が充填されている。インク
吐出パルスはキャリッジ制御線と共にフレキ215によ
り各圧電素子222に供給されるように構成されている
第17図に示すように、フレキヘッド部215はフレキ
押え218によりヘッド筺体219にの上面に保持され
、インク吐出パルスを伝達する接続線部215bはフレ
キ押え218bで、キャリッジ制御線を伝達する接続線
部215a部はフレキ押え218aで、夫々ガイドされ
ている。
また、ヘッドサブタンク230近傍には、ここの温度を
検知するための温度センサ226が設けられている。こ
の温度センサ226からの信号は、接続線部215bを
通り不図示のコネクタを介してフレキヘッド部215上
のその他の線と共に、不図示の電気基板へもたらされる
ように接続されている。
く供給ユニット〉 ここで、インクジェットヘッドIJUにインクを供給す
る供給ユニットについて説明する。インク231はイン
クカートリッジ10内に設けられたメインタンク(図示
せず)内に内蔵され、そこから針232、供給チューブ
224を通ってサブタンク230内に供給されるように
接続されている。また、第18図に示すように、供給チ
ューブ224の上方のサブタンク230の部分には、排
出チューブ233が接続されている。この排出チューブ
233により、サブタンク230より溢れたインクは回
復系の方へもたらされることになっている。
このようにして、サブタンク230内のインク231の
レベルは、排出チューブ233の位置により一定に規定
され、換言すれば、このインク231は、これが収容さ
れたサブタンク230内でこれより上方に、所定量の空
間が確保されることになる。
フレキヘッド部215はフレキ押え部218cでフレキ
押え218にビス止めされ、供給チューブ224及び排
出チューブ225は供にチューブ押え234によりフレ
キ押え218に固定されている。これらフレキヘッド部
215、供給チューブ224並びに排出チューブ225
は、図中丸印235近傍で不図示のチューブ止めにより
固定され、これらがキャリッジの往復動作時に、他のも
のに引っ掛かったりしないよう、その動きを適度に規制
している。尚、インクカートリッジ10にはセンサ22
8が設けられている。
〈キャリッジ系〉 次に、インクジェットヘッドIJUを往復駆動する往復
動装置の構成を第17図乃至第19図を参照して説明す
る。
図示するように、この往復動装置は、インクジェットヘ
ッドIJUが載置されたキャリッジ201を備えている
。このキャリッジ201は、一対の前後方向に並んで配
設されたガイド軸202.203によって、プラテンロ
ーラ22に沿って往復動するようにガイドされている。
また、キャリッジ201の下方であってキャリッジ20
1の上方には、このキャリッジ201の移動範囲に渡っ
て、磁石209を装着したヨーク216が配設されてい
る。前記したガイド軸202.203の端部は、それぞ
れ地板206の立ち曲げ部206a、206bに取り付
けられた側板207,208に、ビスによって固定され
ている。
第18図に示すように、キャリッジ201の手前側(プ
ラテンローラ22に対面する側)のガイド軸202の軸
受212には、特に良好なすべり特性が必要とされるの
で、低摩擦体製の軸受が圧入されている。又、磁石20
9と地板206との間には、キャリッジ基板210が配
設されており、このキャリッジ基板210上にキャリッ
ジ201の推進力を発生するためのコイル211が載置
されている。このキャリッジ基板210は、ビスにより
キャリッジ201の下部に固着されている。上記のよう
にして、インクジェットヘッドIJUを往復動させるた
めのリニアモータしてのCRモータが構成されている。
また、キャリッジ201の動きを制御するための、キャ
リッジ201の走行範囲の裏側には、リニアエンコーダ
を構成するリボン状のスリット板204が配設されてい
る。このスリット板204は、一方の端部を側板部20
2aに引っ掛けられ、他方の端部をばね205によって
引っ張られている。このばね205はキャリッジ地板部
206cに他端を引っ掛けられている。このようにして
、スリット板204は、ガイド軸202.203と平行
を保って緊張されている。
又、スリット板204は、これの前後方向、上下方向の
位置決めを、キャリッジ地板206d。
2068部に形成された不図示の溝によって行なってい
る。スリット板204には、第19図に示すように、上
側にインクの吐出タイミングをあたえるための等ピッチ
に配設された等ピッチスリット204aと、下側の両端
部付近設けられ、プリント位置を指示するための位置被
検出部としてのゾーンスリット204b、204b’と
が、スリット板204の延出方向に沿って設けられてい
る。
ここで、大サイズモータの走査幅は、ゾーンスリット2
04b及び204b ’の各外側エッヂ204d、20
4d’の間に対応し、小サイズモードの走査幅は、各内
側エッヂ204c。
204c ’の間に対応するよう規定されている。
また、キャリッジ201には、リニアエンコーダの発光
部214が固定されており、この発光部214は、上下
方向に間隔を置いて配設された二対の発光素子240a
、240bを備えている。
この発光部214とはスリット板204を間に挟んだ状
態で、リニアエンコーダの受光部213がキャリッジ2
01に固定されている。この受光部213は、受光スリ
ット237と、前述した一対の発光素子240a、40
bに対応して設けられた受光素子239a、239bと
を備えている。
受光スリット23フには、スリット板204の上側−の
等ピッチスリット204aに対応する位置に対応して、
同じピッチの等ピッチスリット237aが形成され、ス
リット板204のゾーンスリット204b、204b’
に対応する位置には1本のスリット237bが形成され
ている。
上述した受光素子239a、239bの出力は、コネク
タ217、フレキヘッド部215a。
215を介して第3図に示す電気回路CIRに送られる
ように構成されている。また、キャリッジ201のホー
ムポジションに対応して、キャリッジ201がホームポ
ジションにあることを検出するホームポジションセンサ
SW3が設けられている。このホームポジションセンサ
SW3は、キャリッジ201がホームポジションにある
時にオンするリミットスイッチから構成されている。
以下余白 く制御回路〉 第20図は実施例装置の制御部のブロック構成図を示し
ている。図において、この制御部は、プリンタ装置の主
制御を掌るセントラルブロセツシングユニット(CPU
)911を備えている。
このCPU911は、例えば第21A図及び第21L図
に示す制御プログラムを不図示のROMに格納し、この
プログラムを実行することにより以下の周辺回路等を制
御している。
このCPU911には、信号入力部901が接続されて
おり、この信号入力部901を介して、RGBカラー画
像信号、又はNTSC%PAL又はSECAM方式のカ
ラーテレビジョン信号、又はパーソナルコンピュータ等
で形成した各種のカラー画像信号が入力される。また、
このCPU911には、RGB以外のカラー画像信号を
RGB信号に変換する人力信号処理回路902、複数ラ
イン分のカラー画像データを記憶するラインメモリ90
4、カラー画像を拡大処理する際の補間回路905、カ
ラー画像データのマスキング処理及び下色除去処理等を
行う画像処理回路906、インクジェットヘッドIJU
のドライバ回路908が、夫々接続されている。
尚、前述したラインメモリ904には、入力信号処理回
路902からのアナログRGB画像信号をデジタルRG
B画像データに変換するA/D変換器903が接続され
、ヘッドドライバ908には、画像処理回路906から
のカラー画像データをアナログ画像信号に変換するD/
A変換器907が接続されている。また、ヘッドドライ
バ908は、ピエゾタイプのインクジェットヘッドIJ
Uに接続されている。
更に、CPU911には、各種の操作スイッチ群910
が接続されている。この操作スイッチ群901は、前述
した電源スィッチ6、プリントスイッチ8及びポンプス
イッチ等を含むものである。更に、CPU911には、
ポンプ系のセンサ913、インク温度センサ917、エ
ンコーダセンサ920、キャリッジモータのドライバ回
路921、モータM1のドライバ回路923、モータM
2のドライバ回路925、LED表示器群928のドラ
イバ回路927が接続されている。
尚、LED表示器群928には表示用LED7a乃至7
eが含まれる。
以下、動作を説明する。
くカセット操作〉 第3図のカセット着脱用のつまみ5をばね13の付勢力
に抗して左方に動かすと、つまみ5に固設したビン5a
とカセット2下面のカム部2aとのロックが外れ、かつ
第8図の戻しばね31の付勢によりカセット2はプリン
タ本体1から外部に押し出され、分離レバー15のカム
部15cとガイド17とが接触する位置で止まる。この
結果、カセットサイズセンサSW4及びSW5は何れも
OFFになり、更にカセット2を手で引き出すことによ
り、カム部15cがガイド17の下面を乗り越え、カセ
ット2全体を引き出せる。
第5図において、分離レバー15の支点15aを中心に
分離レバー15を矢印Aで示す方向に回転すると、カム
部15b、15cは第4図の中板14の接触部14dと
接触して中板14を第5図に′示す如く押し下げ、特に
中板14上に載置された紙Pの先端部が下がり、前方押
え2dとの隙間が大きくなる。この結果、分離レバー1
5は手を離しても自重モーメントとカム作用でその位置
を保ち、操作者は両手で紙Pを矢印で示すB方向に沿っ
て装填できる。紙装填後に分離レバー15を元に戻すと
、中板14はコイルばね33a及び33bの付勢力によ
り紙先端上部が前方押え2dに当接するまで押し上げら
れる。
次に、第2図に示すように、カセット2をプリンタ本体
1の給紙口11に挿入する。この結果、分離レバー15
のカム部15cは第8図のガイド1フにより途中で押し
下げられ、もって分離レバー15に取り付けられた分離
板16が押し下げられる。これにより紙後端部が押し下
げられ、紙の縦カールは凸部14bにより折り曲げられ
るようにして矯正される。更にカセット2をばね31の
付勢力に抗して押し込むと、カム部15b。
15cはガイド17を乗り越え、第3図のカセット2の
カム部2aはピン5aを押し除け、このカム部2aを乗
り越えた所でロックする。この状態で、プリンタ本体1
の突起部35は、カセット2の先端部を第8図のように
位置決めし、小カセットのときはSW4が、大カセット
のときはSW5が選択的にON状態になる。こうしてカ
セット2はプリンタ本体1に簡単かつ確実にセットでき
る。
装填後は、紙Pはその前方でカセットばね33aにより
中板14を介して前方押え2dに、後述する適度な圧力
で押しつけられる。また後方では上記した前方押え2d
の如き固定物が無く、分離レバー15及び分離板16よ
り成る分離レバーユニットが回動可能であるため、ガイ
ド17により分離レバー15の上方向への回動を規制し
、分離レバー15に固設された分離板16に対し、後方
のカセットばね33bにより、中板14を介して紙Pを
圧接している。
このように、カセット2をプリンタ本体lに装着すると
、最上紙Pの前後方の端部は、ともに下から押し上げる
ばね力により、前方押えza′HLび分離板16に押し
つけられるため、積載枚数が変化しても、最上紙は給紙
ローラ18に対して常に一定の高さを保つことになる。
第21A図乃至第21L図は、CPU911が実行する
各種制御プログラムのフローチャートを示している。
〈初期工程〉 第21A図は、プリンタ装置の電源投入から待機状態に
至るまでの初期工程のフローチャートを示している。工
程5101では操作者が電源スィッチ6を押す。工程5
102では現在の電源スィッチ6の状態を調べ、ON状
態にあればこれをOFFにして工程5totに進み、O
FF状態にあればこれをONにして工程5103に進む
。尚、以上は電源回路が独自に行うものであり、CPU
911の処理とは関係ない。
次に、プリント開始に必要な条件の検査及び表示を行う
。即ち、工程5103ではカセット2の装填状態を調べ
、カセット2が無いなら工程5106で異常フラグを立
て、かつ紙供給系の異常を知らせるため、LED7aを
点滅する。またカセット2が装填されている場合は、大
サイズカセット(SW5=ON)なら工程5104で大
サイズの旨を表示し、小サイズカセット(SW4−ON
)なら工程5105でノーマルサイズの旨を表示をする
。更に、工程5107ではピンチローラセンサを調べ、
異常なら工程5111で異常フラグを立て、かつ紙供給
系の異常を表示する。
また正常なら工程3108でインクカートリッジセンサ
SW2を調べ、インクカートリッジ1゜が装填されてい
なければ、工程5112で異常フラグを立て、かつイン
ク系の異常(LED7b)を点滅する。また、インクカ
ートリッジ10が装填されていれば、工程5109で異
常フラグの有無を調べ、異常フラグが有れば工程511
0で異常を表示し、工程5103に戻る。また異常フラ
グが無ければ工程5113でノーマルを表示する。
工程5114では紙センサ24を調べ、紙搬送路中に紙
Pが残っていれば工程5200で後述する排紙工程を実
行する。また紙Pが残っていなければ、工程5115で
ホームポジションセンサSW3を調べ、キャリッジ20
1がホームポジションにないときは、工程5300で後
述するホーム工程を実行する。
以上の結果、異常がないと工程5120の待機状態(S
TANDBY )に入る。この待機状態では、カセット
交換、プリント指令及びポンプ指令を受は付ける。即ち
、工程5116で新たに大サイズカセットの装填を検出
すると、工程5130で大サイズモードに切替る。また
工程3116で小サイズカセットの装填を検出すると、
更に工程5117でサイズスイッチを調べ、サイズスイ
ッチがハガキサイズになっていれば工程5140でハガ
キモードに切替り、ハガキサイズでなければノーマルモ
ードに切替る。また工程5118でプリントスイッチ8
の押下を検出すると、後述するプリント工程5400を
実行し、また工程5119でポンプスイッチの押下を検
出すると後述するポンプ工程5500を実行する。
くプリント工程〉 第21E図乃至第21G図は、プリント工程のフローチ
ャートを示している。プリント工程は、給紙前のステー
タスチェック工程、給紙工程、プリント工程及び排紙工
程から成る。
工程5118でプリントスイッチ8の押下を検出すると
、工程S401でプリントLE08aを点灯し、プリン
ト動作中であることを知らせる。
工程5600ではプリント開始直前の検査として次のス
テータスチェック工程を行う。
(ステータスチェック工程) 第21に図はステータスチェック工程のフローチャート
を示している。工程5601ではダストカバーセンサS
W1を調べ、ダストカバー4が閉じて(SW1=ON)
いるときは、排紙の邪魔になるので工程5602で紙供
給系の異常を知らせるために、LED7aを点滅表示し
、工程3608に進んで待機状態になる。待機状態はオ
ペレータがダストカバー4を開けば解除する。以下同様
である。更に工程5603では、カセットセンサSW4
及びSW5を調べ、カセットが装填されていない(SW
4=OFF、5W5=OFF)ときは工程5604で同
じく紙供給系の異常を知らせるべく、LED7aを点滅
表示し、待機状態になる。
更に、工程5605ではインクカートリッジセンサSW
2を調べ、インクカートリッジ10が装填されていない
(SW2=OFF)ときは、工程5606でインク系の
異常を知らせるべく、LED7bを点滅表示し、待機状
態になる。また上記前れの異常もないときは正常であり
、次の給紙工程を行う。
尚、前記初期工程において、プリント開始に必要な紙セ
ンサ24のOFF状態(工程5114)及びホームポジ
ションセンサSW3のON状態(工程5tt5)は達成
しているが、この種の異常は随時調べる必要があるから
、これらの検査工程を上記ステータスチェック工程の中
に含めてもよい。
(給紙工程) 第21C図は給紙工程のフローチャートを示している。
給紙工程はカセット2から最上紙P1を一枚分離する分
離工程と、この分離紙をプラテンローラ22に送る搬送
工程から成る。
(1)分離工程 分離工程ではカセット2の最上紙PIを逆方向(搬送方
向と逆方向)に1枚だけ引き出して分離する。工程57
01及び工程5702では給紙ローラ18が第10A図
の初期位置αo(SW6=ON)になるまでパルスモー
タ(給紙モータ)M2を逆方向に回転する。これにより
、前回の給紙で僅かに搬送方向に回転していた給紙ロー
ラ18を初期位置α。に戻す。
工程5701で初期位置α。を検出すると、工程570
3ではパルスモータM2を更に逆方向にN、ステップだ
け回転する。これにより、まず給紙(半月形)ローラ1
8の比較的摩擦力の小さい樹脂で構成したカム部18b
は、最上紙P1に当接し始める。ここで、積載紙数が変
化しても、給紙ローラ18は常に最上紙PI に対して
一定の高さを有するから、回転する給紙ローラ18のカ
ム部18bが最上紙P、に当接する角度も常に一定にな
る。
その際に、最上紙P1と2枚目の紙22間の摩擦力をμ
2とすると、カム部tabと最上紙P。
間の摩擦力μmとの間には、 μmくμ2 の関係があるよう設定されている。このため、更に給紙
ローラ18が回転すると、カム部18bの作用により、
積載紙P及び中板14はコイルばね33bに抗して押し
下げられる。
この積載紙Pの下降に伴い、分離レバー15はガイド1
7と遊離し、分離板16は分離レバー15のモーメント
力を伴う自重のみで最上紙PIの後端上部に当接する。
また、分離レバー15とガイド17が遊離したことによ
り、コイルばね33bの付勢力は専ら最上紙P1を給紙
ローラ18のカム部18bに押しつける力となる。この
状態では、後述する如く、給紙ローラ18のゴム部18
aが最小紙P1を前/後に送るだけの圧接力が得られる
ことになる。
給紙ローラ18が更に回転を続けると、給紙ローラ18
の比較的摩擦力の大きなゴム部18aが最上紙P1と当
接し始める。その際に、ゴム部18aと最上紙21間の
摩擦力をμ3とすると、最上紙P、と2枚目の紙22間
の摩擦力μ2との間には、 μ2〈μ3 の関係があるよう設定されている。これにより最上紙P
1は、ゴム部18aの回転と共に後方(搬送方向と逆方
向)に滑り出し、最上紙p、の後端部は分離部15dと
16aの隙間tに向けて送られる。
尚、分離部16aは第6A図に示す如く、紙Pの進行方
向に対して角度θを有しており、これにより最上紙PI
の後端部を常に分離部leaに沿って隙間tに案内する
ことが出来るようになる。
また分離部15dも同様に角度θを有しており、よって
隙間tの間隔も一定に保たれる。
こうして、最上紙P1の後端部が隙間tに案内される間
に、その前端部は前方押え2dから引き出され、第10
A図の如く、中板14の曲げ段差及び凸部14bの働き
により、最上紙P、の前半部が持ち上り、2枚目の紙P
2と完全に分離する。その際に、前方押え2dに対する
コイルばね33aの紙Pに対する押しつけ力は、小さす
ぎると最上紙P1以外の紙(特に2枚目の紙)も前方押
え2dから引き出され、逆に大きすぎるとゴム部18a
による引き出し力の不足となり、分離できなくなる。従
って、コイルばね33aの付勢力は前方押え2dに対す
る紙Pの押しつけ力をも考慮して決められる。
ここで、パルスモータM2の送り量N3ステップは、以
下の点を考慮して決める。即ち、最上紙P、の後端部が
隙間tを通り抜けて分離板16の突き当て部16bに突
き当たるまでの距m<分離量)を31とすると、第10
A図の前方押え2dの寸法52との間には、 31>52 なる関係がある。このようにして、最上紙P1の後端部
が突き当て部16bにより、それ以上後方への搬送が規
制されるときには、その最上紙P+の前端部は前方押え
2dより確実に引き出されている。
従って、工程5703による給紙ローラ18の回転角α
1、つまりパルスモータM2の送り量N、ステップは、
この分離量Slを考慮して決定される。ここで、前述の
如く、給紙ローラ18のカム部18bが最上紙P1に当
接する角度は一定であるから、これに加える分離時の紙
送り量も一定でよく、もってパルスモータM2の全送り
量N3ステップも一定にでき、簡単な制御及び構成にな
る。尚、種々の環境下における余裕を考慮して値N3は
多めに設定される。
(2)搬送工程 搬送工程では分離した最上紙PIを順方向(搬送方向)
に送る。工程5704及び工程5705では、給紙ロー
ラ18が初期位置α。になるまでパルスモータM2を順
方向(給紙ローラ18の六方向)に回転する。これによ
り、給紙ローラ18は順方向に回転角α1だけ回転して
初期位置α。
に戻り、ゴム部18aは分離時と逆に作用して最上紙P
、の前端部を前方押え2d上方の紙初期位置Xoまで搬
送する。
この時点では、最上紙P1の後端部は隙間tから抜は出
ているから、引き続き行なう次の搬送では、最上紙P1
が隙間を通る負荷及び隙間部との接触に起因するキズの
発生を防止でき、安定な搬送を可能にする。ことに、紙
として厚手紙(例えば厚味0.25.、程度)を用いる
場合には、印字中の負荷変動は印字精度に大きな影響を
与えるため、分離後に負荷の無い本実施例は大変有効で
ある。
工程5704で初期位置α0を検出することにより、工
程570BではパルスモータM2を更に順方向にN4ス
テツプだけ回転する。これにより、まず給紙ローラ18
は初期位置α。からA方向に図示しない回転角αだけ回
転する。そして、やがて当接するゴム部18aの搬送力
により、分離された最上紙P1をプラテンローラ22に
向けて送る。このようにして、分離された紙Pの前端部
は、紙ガイド19及び20に沿ってプラテンローラ22
の外周面に当接する。そして、給紙ローラ18が更に回
転を続けると、第10B図の如くして紙ガイド19の下
側で分離紙にループ状の曲げが発生する。
給紙ローラ18が更に回転を続けると、このループ状の
曲げが成長し、このループは紙ガイド19の平面部19
aに当接するようになって分離紙にループに起因するば
ね力による搬送力が発生し、紙の先端部は確実にレジス
トローラ21とプラテンローラ22の転接部に突き当る
。このようにして、分離紙の斜行(スキュー)が矯正さ
れ、給紙ローラ18はこの時点での角度α3をもって一
旦停止する。このように、紙自身のばね力による推力に
より、紙は多少カールしていてもレジストローラ21と
プラテンローラ22との転接部へ確実に到達する。
工程5707ではパルスモータ(紙送りモータ)Mlを
xIステップだけ搬送方向に回転する。これによりプラ
テンローラ22を第10B図の矢印Aで示す方向に僅か
に回転し、紙Pの前端部をプラテンローラ22とレジス
トローラ21との転接部中に喰え込ませる。
工程5708及び工程5709では、給紙ローラ18が
初期位置α0になるまでパルスモータM2を搬送方向に
回転する。これにより給紙ローラ18は分離紙Pから完
全に離れ、分離紙Pの後半を自由にする。
工程5710では、パルスモータM2をN、ステップだ
け逆方向に回転する。これにより第8図の給紙ローラ1
8は、初期位置α。から矢印Bで示す方向に角度α4だ
け回転し、給紙ローラ18と同軸に設けたプーリ18d
及び歯付ベルト36を介して1対1に連結したプーリ2
5は、角度α4だけ回転する。これによりプーリ25に
一体形成したビン25aは、可動式紙ガイド27のカム
部27bを押し出し、紙ガイド2フは戻しばね37の付
勢力に抗して、第8図の矢印Bで示す方向に回動を始め
、紙ガイド27の先端部は分離紙Pの案内部を形成する
ための符号りで示す位置まで下がっている。
工程5711及び工程5712では、紙センサ24がO
NするまでパルスモータM1を搬送方向に回転する。紙
センサ24は分離紙Pの前端部がレジストローラ21よ
り僅かに前方に進んだ位置を検知し、分離紙Pの前端部
を確実に紙案内部に導くことになる。
工程5711で紙センサ24のON状態を検出すると、
工程5713でパルスモータM1を更にx2ステップだ
け搬送方向に回転する。これによりプラテンローラ22
は矢印Aで示す方向に回転し、押えばね34と可動式紙
ガイド27より成る紙案内部を介して更に分離紙Pを搬
送し、紙Pの前端部をプラテンローラ22と上方のピン
チローラ23との転接部に挿入する。その際に、可動式
紙ガイド27はプラテンローラ22と同軸に形成されて
いるので、予めこの隙間を小さく設計で籾、かつ紙案内
部の隙間は常に一定となる。
このようにして、紙Pがプラテンローラ22とピンチロ
ーラ23との間に喰い込む時に、紙Pがプラテンローラ
22に対して浮くことがない、工程5714及び工程5
715では、給紙ローラ18が初期位置α。になるまで
パルスモータM2を搬送方向に回転する。
工程5714で給紙ローラ18の初期位置を検出すると
、工程5716ではパルスモータM2を更に順方向にN
6ステツプだけ回転する。これにより給紙ローラ18は
更に角度α4まで回転し、プーリ25のビン25aと可
動式紙ガイド27のカム部27aとを遊離し、可動式紙
ガイド27をばね37の付勢力により第8図の矢印Aで
示す方向に符号Cで示す位置まで退避させ、プリント可
能状態になる。
(プリント工程) 第21F図及び第21G図は、プリント工程のフローチ
ャートを示している。プリントモードには大きく分けて
3通りあり、紙サイズが大きい時は大サイズモードに一
義的に決まり、紙サイズが小さい時はプリントスイッチ
8の操作前に副操作(モード)スイッチ12aを操作し
て、ノーマルモード又はハガキモードを選択できる。
工程5402では紙センサ24を調べ、上記の給紙工程
でプラテンローラ22に紙が巻き付いていなければ、紙
センサ24はOFF状態にあるから給紙の失敗であり、
工程5403で紙供給系の異常を知らせるべく、LE0
7aを点灯表示し、工程5404で待機状態に入る。ま
たプラテンローラ22に紙が巻き付いていれば、紙セン
サ24はON状態にあるから給紙ノーマルである。
更に、工程5405でカセットサイズを調べ、大サイズ
なら工程5407でパルスモータM1を余白形成のため
のX31ステツプだけ空送りする。
更に、工程5408ではキャリッジ走査方向のドツト数
レジスタLに”840”をセットし、工程5409では
紙送り方向のライン数レジスタCに“1120”をセッ
トする。また小サイズなら更に工程5406でサイズス
イッチを調べ、ノーマルサイズなら工程5410でパル
スモータM1をX32ステツプだけ空送りする。更に、
工程5411でドツト数レジスタしに“435”をセッ
トし、工程5412でライン数レジスタCに580°′
をセットする。
また、ハガキサイズなら工程5413でパルスモータM
1をX33ステツプだけ空送りし、更に、工程5414
でドツト数レジスタしに′435“をセットし、工程5
415でライン数レジスタCに“580″をセットする
。工程5416ではドツト数カウンタL1及びライン数
カウンタC1を共に“0”で初期化し、工程5417で
はラインメモリ904に1ライン分の画像データを転送
する。工程5418ではキャリッジ201用のりニアモ
ータ(CRモータ)を第17図の矢印■で示す方向にド
ライブし、プリント動作を開始する。
(1)1点プリント工程 第21F図は1点プリント工程のフローチャートを示し
ている。工程5419でゾーンスリット204b (逆
走査の場合はゾーンスリット204b’)の黒(暗)か
ら白(明)への変化を検出するとキャリッジ201がプ
リントゾーンの開始位置にいる事を意味し、工程542
0でドツト数カウンタL、に0”をセットする。工程5
421で、もし大サイズモードであれば、そのまま工程
5424に進み、直ちにタイミングスリット204aの
黒から白への変化の検出を開始する。この変化を検出す
ると、工程5425でドツト数カウンタLlに+1する
。工程5426ではドツト数カウンタL、とドツト数レ
ジスタしとの内容を比較し、 L + < L なら工程S42フに進んで1点プリントを行い、次のタ
イミングスリット204aの検出に進む。
また工程5426で、 Ll <L でないなら1行プリントの終了であり、次のライン送り
動作に進む。
尚、工程5421で大サイズモードでないときは、工程
5422又は工程5423に進み、更にゾーンスリット
204b (逆走査の場合はゾーンスリット204b’
)の白から黒への変化の検出を待つ、これにより工程5
424のタイミングスリット204aの検出開始を遅ら
せて、プリントゾーンを変えるために行なわれる。
(2)ライン送り工程 第21G図はライン送り工程のフローチャートを示して
いる。
工程5428ではライン数カウンタC鳳の内容に+1す
る。工程5429ではライン数カウンタC1とライン数
レジスタCの内容を比較し、もしC,<C なら工程5430でゾーンスリット204b ’(逆走
査の場合はゾーンスリット204b)の白から黒への変
化の検出を待つ、この変化を検出すると、キャリッジ2
01が行走査の終り位置にある事を意味し、工程543
1でCRモータを停止する。
工程5432ではパルスモータM1にライン1行分のパ
ルス数を与え、プラテンローラ22を搬送方向に駆動し
て紙を1行分送り、更に工程5800では念のためのス
テータスチェックを行う、工程5433ではラインメモ
リ904に次の1ライン分の画像データを転送する。工
程5434では双方向走査をするために、CRモータの
駆動方向を反転させ、工程5419に戻る。また工程5
429で Ct <C でないなら、1頁印刷の終了であり、後述するホーム工
程3300によりキャリッジ201をホームポジション
に戻し、排紙工程5200で紙を排紙する。
(排紙工程) 第21D図は排紙工程のフローチャートを示している。
工程5201及び工程5202では、紙センサ24の出
力がOFF (紙無し)になるまでパルスモータM1を
回転し、プラテンローラ22にt鮒ついている紙Pの後
端部が紙センサ24部を通過するまで紙Pを搬送する0
紙センサ24の出力がOFFすると、工程5203に進
み、更にパルスモータM1を搬送方向にX4ステツプだ
け進め、プラテンローラ22を更に搬送方向に回転する
これにより、紙Pの後端部はピンチローラ23とプラテ
ンローラ22との間より確実に排出される。工程520
4ではパルスモータM1を逆方向にXSステップだけ回
転し、これにより第9図のギア43は矢印Bで示す方向
に回転する。これにより地板42が矢印Bで示す方向へ
揺動し、従って、地板42の揺動端に回転可能に接置さ
れた排紙ローラ28は矢印Bで示す方向に回転する。こ
の時、紙Pはすでに排紙Pローラ29.28の間に送ら
れているから、紙Pは地板42の回転力により排紙ロー
ラ28.29間で圧接され、排紙ローラ28の回転に応
じて排出される。
尚、図示しないが、排紙動作の開始時点より紙センサ2
4の出力がOFFである場合は、前述の紙センサ24の
出力がOFFになるまでの回転制御は省略し、即座にパ
ルスモータM1をX4ステツプだけ搬送方向に回転する
。これにより地板42は矢印Aで示す方向に揺動し、下
方の排紙ローラ28は上方の排紙ローラ29に対し下方
に遊離して、紙ガイド26の下方に待機する。このよう
にして、紙Pの前端部の通過を妨げないようになされて
いる。従って、紙Pの前端部は、可動式紙ガイド27よ
り出て紙ガイド30及び26b部に案内されて一対の排
紙ローラ2°8.29の間に導かれる。
以下余白 くキャリッジ動作〉 第17図はキャリッジ機構の外観を示し、第19図はキ
ャリッジ201のエンコーダを示している。
プリントしない時はキャリッジ201はホームポジショ
ンに待機しているが、プリント信号の入力により図中の
矢印Iで示す方向に起動される。
これにより、発光素子240aを発した光はタイミング
スリット204aにより断続され、受光素子239aに
0N10FF信号を出力する。
CPU911はその信号によりキャリッジ基板216上
のコイル211に流す電流を制御して、キャリッジ20
1を等速走査する。更に前記ON10 F F信号のO
N又はOFF側は画素1ドツト分に相当し、インクジェ
ットヘッドIJUのインクを1点吐出するタイミング制
御も行なっている。
一方、キャリッジ201に固定した発光素子240bか
ら出た光はゾーンスリット204b。
204b’及び受光スリット237bで断続され、受光
素子239bの出力はゾーンスリット204b、204
b’のエツジ204c。
204c’ 、204d、204d’で0N10FFさ
れる。従って、プリント開始後にまずキャリッジ201
は矢印■で示す方向に移動する。
プリントモードが大サイズの場合は、ゾーンスリット2
04b、204b’のエツジ204dを、小サイズの場
合はエツジ240Cを検出した後より、プリントサイズ
により、所定数のポイントで受光素子239aのON1
0 F F信号により画像データに相当するヘッド駆動
パルスをフレキシブル回路215を通してノズル221
上の圧電素子222に与える。このようにして、インク
を1点吐出してドツトの印字をする。
そして、エツジ204d’ を検出後にキャリッジ20
1は反転し、矢印Jで示す方向に向かって走行する。そ
して、カセット2が大サイズの場合は、エツジ204d
’ を、小サイズの場合は204c’ を検出した後印
字を始める。そして、所定数のプリントをした後、エツ
ジ204dを検出し反転する。以上の往復動作を1画像
形成するに必要なだけ繰り返した後、キャリッジ201
はホームポジションに戻り、ホームポジションセンサS
W3の出力ONにより停止する。
く回復系の動作〉 プリント結果にノズル221のオリフィス221aの目
詰り等の異常から色抜けが見られる時は、回復系の動作
が必要である。第12図は回復系機構部の断面図、第1
4図は回復系の制御信号を発生するポンプ基板の正面図
、第15図は回復系の制御信号5WP1,5WP2のタ
イミングチャートを夫々示している。
第15図の制御信号SWP、、5WPaは、第14図の
切片!41がポンプ基板109上の初期位置POから第
3の動作位置P3に向けて、矢印Cで示す方向に回転し
た時に得られる。これに対応して、第16A図は切片1
41が第1の動作位置P1にあるときのカム108a、
108bの働きを示しており、第16B図は同じくカム
108a、108bが第2の動作位置P2にあるときの
カム108a、108bの働きを示している。また、第
16C図は同じくカム108a。
108bが第3の動作位置P3にあるときのカム108
a、108bの働きを示している。
(回復工程) 第21B図はノズル221の目詰り等を回復する回復工
程のフローチャートを示している。第21A図の待機工
程において、操作者がポンプボタンを押すと回復工程5
500が指示される0回復工程は、ノズル221にキャ
ップ104をはめるキャップ工程と、ノズル221のイ
ンクを諸定量吸引するポンプ工程と、ノズル221から
キャップ104を外すアンキャップ工程から成る。
(キャップ工程) 第21H図はキャップ工程のフローチャートを示してい
る。工程5300では後述するホーム工程5300を行
い、キャリッジ201をホームポジションに戻す、工程
5801ではCRモータをホームポジションにおいて再
励磁する。ここで、CRモータがリニアモータから構成
されているので、リニアモタの励磁を解くとキャリッジ
201の固定は軸受摩擦力だけに依存することになる。
このため、もしキャリッジ201がチューブ等に引っ張
られることになると、ホームポジションから離れてしま
う、そこで、キャップ動作終了までCRモータを再励磁
して、キャリッジ201をダンパ側に押しつけて位置保
持している。
工程5802ではモータM3を順方向に回転し、工程5
803では初期位置poから待機位置PIに至って、5
WP1−OFF、5WP2−OFFとなることを経て、
工程5804では第1の動作位置P1に至って、swp
t寓ON。
SWP、−ONになるのを待ち、以上を満足すると工程
5805でモータM3を止める。その間に、カム10B
は第12図から第16A図の状態まで回転し、第2のカ
ム面108bはキャップレバー110をポンプベース1
02e部をガイドとしてインクジェットヘッドIJU方
向へと押し出す。
更に、キャップレバー110は戻しばね112の付勢力
に抗して、ばね111を介してキャップホルダ105を
インクジェットヘッドIJU方向へと徐々に押し出し、
キャップ104はインクジェットヘッドIJUの前面プ
レートに突き当る。
更にキャップレバー110は押されるため、ばね111
はチャージされ、その付勢力によりゴム等のキャップ1
04もチャージされ、オリフィスは密閉される。またこ
の間に、キャップロックレバ−140はコイルばね13
9により矢印Bで方向へ付勢されているため、キャップ
ロックレバ−140の係止端140aは、カム108の
ストッパ部108dに突き当たりながら、第2のカム1
08bと同様に回転する。このようにして、係止端14
0aは第16C図に示す状態でポンプベース102の摺
動ガイド102e部に突き当たり、キャップレバー11
0をロックする。以上によりキャップ励磁は終了し、イ
ンクジェットヘッドIJUが固定される。また、工程5
805ではキャリッジ201の励磁を解く。
(ポンプ工程) 第21B図の工程5501乃至工程5520は、ポンプ
工程のフローチャートを示している。
工程5501では温度センサ226でインクジェットヘ
ッド本体219近傍の温度を検出し、工程5502では
検出した温度に基づいて待ち時間TA、”raを決定す
る。ここで、インクは液体なので温度によりその粘度が
変化する。従って、ノズル221の回復のためのインク
吸引時間を固定すると、インク温度が高いときは粘度が
下がり、インクは流れ過てしまい、またインク温度が低
いときは粘度が上がり、インクは十分に流れない。
そこで、常に回復に必要なだけのインクを吸引できるよ
うにサブタンク230内のインクの温度を検出し、この
検出温度に基づいて所定のテーブルを参照し、最適な待
ち時間TA、 Taを設定する。テーブル上では温度が
高い時には時間TAは短く、低い時には時間TAは長く
なっている。これによりインクの吸引量は温度によらず
一定となり、常にノズル221の回復に必要なだけのイ
ンクが吸引されることになる。また待ち時間T、につい
ても、低温ならば長くし、高温ならば短くし、再びイン
クが不吐出とならないように待ち時間T6の最適化して
いる。
工程5510ではモータM3を5WPI =OF F 
、 S W P 2 ” OF Fになるまで順方向に
回転する。工程5511では、更に、モータM3を第3
の動作位置P3を示す5WPI −0FF。
5WP2 =ONになるまで回転して、工程5512で
止める。この間に第1及び第2のカム108a、108
bは第16B図から第16C図まで動き、第1のカム1
08aのカム面は負圧発生機構のピストン114をばね
117の付勢力に抗して押し下げる。
この状態ではシリンダ113の上流に接続された弁機構
の弁が閉じているため、ピストン114上側の空間には
インクが流れ込まず、負圧状態になっている。又、この
とき前回のポンプで吸引され、ピストン1148部下側
の空間にたまっていたインクは排出口102dより排出
チューブ138を通って排液だめへと流されることにな
る。
工程5513では弁機構のソレノイド130を励磁し、
工程5514で待ち時間TAを待ち、工程5515でソ
レノイド130を消磁する。第13図には、ソレノイド
130が励磁された状態が示されている。ソレノイド1
30が励磁されるとプランジャ130aが磁力により引
かれ、ピン135を介して回転レバー128が軸129
を中心として回転し、更にビン134を介してピストン
127が下側にひかれる。このためインク流入口124
aを密閉していたゴム栓125が下側に引かれ、インク
流入口124aを開放する。
これにより、チューブ137により弁ケース内に伝わっ
てきていた負圧発生源で発生していた負圧がインクチュ
ーブ122を通してノズル221に伝わり、ノズル22
1内のインクが吸引される、その時、同時にノズル22
1内に目詰りしていた泡が、ノズル221から吸引され
ノズル221の回復がなされる。弁機構の!1!勅源と
してソレノイド130を使用しているため、回復動作中
に停電等の理由により電源OFFの状態になっても、弁
は閉じることになり、ノズル221内での混色は防ぐこ
とができる。
工程5516ではパルスモータM3を逆方向に回転し、
工程5517では待機位置PIを示すS W P r 
= OF F 、 S W P a ” OF F +
7)経過を待ち、工程5518で初期位置POを示す5
WPI= ON 、 S W P 2 = ONをにな
るのを待ち、以上を満足すると工程5519でモータM
3を止める。その間に第1及び第2のカム108a。
108bは第16C図から第16B図に示す状態まで動
き、ピストン114はばね117の付勢力により、第1
のカム108のカム面に接しながら徐々に上昇し、シリ
ンダ113の頭部に突き当たった位置で停止する。従っ
て、第16B図に示す位置では、第1のカム108aの
カム面はピストン114とは接しておらず、ピストン1
14から何ら力をうけていない状態になっている。又、
ピストン114が上昇していく間、弁機構の作動により
吸引されたインクはピストンの穴114b部を通ってピ
ストン114の本体部114aの下側に流れ出る。
その後、工程5520では待ち時間T、たけそのままの
状態で放置する。これは、上述の回復動作でサブタンク
230内のインクが、ノズル221、排出チューブ12
2より吸引されて、サブタンク230内が負圧状態にな
っているため、このままキャップ104を開放しては再
びノズル221がら空気を抱きこんでしまい、不吐出の
原因となるからである。このために、インクカートリッ
ジ10のメインタンクよりサブタンク230内にインク
が供給されて、サブタンク230内の負圧が解消される
までの時間T8の間、そのままの状態で放置するように
している。
(アンキャップ工程) 第21B図の工程5521以降は、アンキャップ工程の
フローチャートを示している。工程5521では、キャ
リッジ201の固定力を生じるためにCRモータをホー
ムポジションにおいて励磁し、工程5522ではパルス
モータM3を逆方向に回転し、工程5523では第1の
動作IPIから待機位置POに至った事を示す5WPI
 −OF F 、 S W P 2− OF Fを経て
、工程5524では初期位置PIに至った事を示す5W
PI −ON 、 S W P z −OF Fになる
のを待ち、以上を満足すると工程5525でパルスモー
タM3を止める。この間に、第1及び第2のカム108
a。
108bは第18B図より第12図に示す状態へ移動し
、第2のカム108bのストッパ部108dがキャップ
ロックレバ−140を押し上げて、キャップロックレバ
−140によるキャップレバー110のロックを解除し
、キャップレバー110は第2のカム108bのカム面
に沿って徐々に後ろに下がる。この間にキャップホルダ
105も戻しばね112により徐々に後に引っ張られ、
キャップ104がノズル221のオリフィス221aを
開放される0以上により回復動作が終了し、工程552
6ではCRモータの励磁が解かれる。
(ホーム工程) 第21L図はホーム工程のフローチャートを示している
。第17図において、回復系のキャップ104に対向す
る位置がヘッド219のホームポジションであり、工程
5301ではCRモータを励磁し、キャリッジ201を
ホームポジションに向けて駆動する。工程5302では
所定時間T。
の経過までにホームンポジションセンサSW3がONし
たか否かを調べ、もしONしなければキャリッジ201
の6動に支障があるので、工程5303でその旨を表示
し、またONすればCRモータの励磁を解いてリターン
する。
くキャップOFF工程〉 第211図はキャップOFF工程のフローチャートを示
している。
電源スィッチ6のON前は通常、キャップ状態にあるが
、電源スィッチ6をONすると自動的にキャップOFF
工程が実行される。電源スィッチ6のOFF時のキャッ
プ動作で、キャップ104が前面プレートに当たりキャ
ップ104がチャージされる時、ノズル221の先端に
空気を押し込むため、キャップOFF動作時には、その
空気を吸引する必要がある。そこで、工程5901では
、前記ポンプ工程で行ったと同様にインク温度を検出し
、工程5902では検出した温度に基き待ち時間TA’
、T、’を決定する。待ち時間TA’、”ra’ はポ
ンプ動作時とは違い、ノズル221近傍の吸気を吸うだ
けなので、ポンプ動作時に比べかなり短くなっている。
工程5903で実行するSIは第21B図の工程551
0以降と同様であり、第1及び第2のカム108a、1
08bは第16A図に示す状態から動き始め、ピストン
114を押し下げ、第16C図に示す状態に至り、待ち
時間T’ Aの開弁を開放作動させ、ノズル221先端
の泡を吸引する。次にパルスモータM3を逆転させ、第
16B図に示す状態に第1及び第2のカム108A、1
08bを動かし、待ち時間T’Sの間装置する。更に、
パルスモータM3を駆動し、第12図に示す状態に第1
及び第2のカム108a、108bを回動して、キャッ
プOFF動作を完了する。
くパワーOFF工程〉 第2iI図はパワーOFF工程のフローチャートを示し
ている。
通常はプリント動作の終了後、又は電源スィッチ6をO
FFした時等にヘッド219はホームポジションに待機
するようにしている。このため工程5300ではホーム
工程を実行し、工程5800ではキャップ工程を実行し
、工程5200では搬送路上の残紙Pを一掃すべく排紙
工程を実行し、工程5toolでは全てのアクチュエー
タをOFFする。
以下余白 [発明の効果] 以上詳述したように、この発明に係わる記録装置は、プ
ラテンと、このプラテンの外周に6動可能に設けられ、
プリントされる紙をプラテンの外周面上を案内する紙案
内部材と、この紙案内部材を、紙をプリント位置に案内
するための第1の位置と、紙をプリント時において案内
するための第2の位置との間で往復駆動する駆動手段と
を具備する事を特徴としている。
従って、この発明によれば、ピンチローラをプラテンロ
ーラから引き離さなくとも、確実にプリント位置まで紙
を案内することが出来ると共に、プリント後の紙をプリ
ント位置から確実に排除するように案内することの出来
る記録装置が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はプリンタ装置の外観を示す斜視図、第2図は第
1図に示したプリンタ装置を化粧蓋及びダストカバーを
開いた状態で示す斜視図、第3図はプリンタ装置の内部
構成を概略的に示す上面図、 第4図はカセットの構成を一部切り欠いた状態で示す斜
視図、 第5図は分離レバーを回動して紙の束が装填可能とされ
たカセットの状態を示す側断面図、第6A図は分離部及
び分離板の取付は状態を示す側断面図、 第6B図は下方にカールした紙が水平な分離板に沿って
分離されない従来の状態を概略的に示す側断面図、 第7A図及び第7B図は分離板の形状及びこれの変形例
を夫々示す正面図、 第8図はカセットが挿入されたプリンタ本体内の構造を
示す側断面図、 第9図は紙供給系の構造を示す斜視図、第10A図は給
紙ローラによる紙の分離状態を示す側断面図、 第10B図は分離された紙のプラテンローラとレジスト
ローラとの転接部までの搬送状態を示す側断面図、 第10C図は給紙ローラとプラテンローラとレジストロ
ーラとピンチローラとの従来の位置間係を示す側面図、 第11図は回復系の構成を概略的に示す斜視図、 第12図は回復系の負圧発生機構の構成を示す断面図、 第13図は回復系の弁機構の構成を示す断面図、 第14図は回復系の制御信号を発生するポンプ基板の正
面図、 第15図は回復系の一対の制御信号swp、。 swp2のタイミングチャート、 第16A図乃至第16C図は夫々第14図の切片141
がポンプ基板の第1の動作位置乃至第3の動作位置にあ
るときの第1及び第2のカム108a、108b(73
働きを夫々示す図、第17図はキャリッジ走行系の構成
を概略的に示す斜視図、 第18図はインク供給系の構成及びキャリッジの構成を
示す側断面図、 第19図はキャリッジ走行系におけるリボンの構成を示
す斜視図、 第20図はプリンタ装置の制御系におけるCPUと各装
置、機器との接続関係を示すブロック図、 第21A図は電源投入から待機状態に至る初期工程のフ
ローチャート、 第21B図はノズルの目詰り等を回復する回復系のポン
プ動作のフローチャート、 第21C図は給紙工程のフローチャート、第21D図は
排紙工程のフローチャート、第21E図乃至第21G図
はプリント工程のフローチャート、 第21H図はキャップ工程のフローチャート、第2iI
図はキャップオフ工程のフローチャート、 第2iJ図は電源オフ時の割り込み動作のフローチャー
ト、 第21に図はステータスチェック工程のフローチャート
、そして、 第21L図はホーム工程のフローチャートである。 図中、1・・・プリンタ本体、2・・・カセット、2′
・・・カセット本体、2a・・・カム、2b・・・受は
部、2c・・・ピン、2d・・・前方押え、2e・・・
ガイド、2fサイドガイド、2g・・・規制部、2h・
・・穴部、21・・・化粧蓋、3a・・・爪、4・・・
ダストカバー、4a・・・爪、5・・・着脱用つまみ、
5a・・・ピン、6・・・電源スィッチ、7・・・表示
器、7a〜7C・・・表示部、7f・・・ダストカバー
、8・・・プリントスイッチ(主操作スイッチ)、8a
・・・LED、9・・・主操作スイッチ、10・・・イ
ンクカートリッジ、10a・・・レバー、tab・・・
支点、11・・・給紙口、12・・・副操作系スイッチ
、13・・・ばね、14・・・中板、14a・・・斜面
、14b・・・凸部、14c・・・摩擦体、14d・・
・接触部、14e;14f・・・ガイド用凸部、14g
・・・柔らかいシート、15・・・分離レバー、15 
a ・・・支点、15 b ; 15 c ・・・カム
部、15d・・・分離部、16・・・分離板、16a・
・・分離部、16b・・・紙規制部、17・・・ガイド
、18・・・給紙ローラ、18a・・・ローラ本体、1
8b・・・カム部、18c…軸、18 d ・・・プー
リ、18 e ”−ギヤ、18f・・・ピン、19・・
・紙ガイド、19a・・・平面部、20・・・紙ガイド
、21・・・レジストローラ、22・・・プラテンロー
ラ、22a・・・軸、23・・・ピンチローラ、24・
・・紙センサ、25・・・プーリ、25a・・・ピン、
26・・・ガイド板、26a・・・スタッカ部、26b
・・・紙ガイド部、26c・・・取付は部、27・・・
可動式紙ガイド、27a・・・窓部、27b・・・カム
部、28・・・下方の排紙ローラ、29・・・上方の排
紙ローラ、30・・・紙ガイド、31・・・ばね、32
取付部、33a;33b・・・コイルばね、34・・・
板ばね、35・・・突起部、36・・・ベルト、37・
・・ばね、38・・・ギヤ、39・・・カム、40・・
・ピン、41・・・ばね、42・・・地板、42a・・
・軸、43・・・ギヤ、44・・・ギヤ、45・・・ば
ね、46・・・摩擦板、47・・・軸受、102・・・
ポンプベース、102a;102b・・・ポンプベース
部、102C・・・円筒部、102d・・・排紙口、1
03・・・地板、104・・・キャップ、105・・・
キャップホルダ、107・・・ギヤ列、107a・・・
ギヤ、107b・・・回転軸、108a・・・第1のカ
ム、108b・・・第2のカム、109 a ; 10
9 b ; 109 c −−−出力端子、110・・
・キャップレバー、111・・・押し付けばね、112
・・・戻しばね、113・・・シリンダ、113a・・
・口部、114・・・ピストン、114a・・・本体部
、114b・・・穴、115…ピストン弁、116・・
・弁押え、117・・・戻しばね、t t a −・・
0リング、121・・・積層紙、122・・・インクチ
ューブ、123・・・チューブ受け、124・・・弁ケ
ース、124 a−穴、124 b−・・ボス部、12
4c・・・穴部、125・・・ゴム部、126・・・板
、127・・・ピストン、128、−・・回転レバー、
129−・・軸、130・・・ソレノイド、130a・
・・プランジャ、131・・・0リング、133−・・
板ばね、134:135・・・ピン、136−・・段ビ
ス、13フ;138・・・インクチューブ、139・・
・コイルばね、140・・・キャップロックレバ−11
40a・・・係止端、141−’接片、 1 4 1 
 a  ;  1 4 1  b  ;  1 4 1
  c ・・・接触端子、201−・・キャリッジ、2
02・・・ガイド軸、202a・・・側板部、203・
・・ガイド軸、204・・・スリット板、204a・・
・等ピッチスリット、204b、204b’・・・ゾー
ンスリット、205・・・ばね、206・・・地板、2
07 ; 208・・・側板、209・・・磁石、21
0・・・キャリッジ基板、211・・・コイル、212
・・・軸受、213・・・受光部、214・・・発光部
、215・・・フレキヘッド部、215 a ; 21
5 b−−−接続線部、216−・・ヨーク、218 
; 218 a ; 218 b ・・・フレキ押え、
219・・・インクジェット本体、220・・・裏蓋、
221・・・ノズル、221a・・・オリフィス、22
2・・・圧電素子、223・・・接着剤、224・・・
供給チューブ、225・・・排出チューブ、226・・
・温度センサ、227−・・インクカートリッジ、22
8−軸センサ、230−・・サブタンク、231・・・
インク、232・・・針、233・・・排出チューブ、
235・・・丸印、237−・・受光スリット、237
a;237bスリツト、239 a ; 239 b 
・・・受光素子、240 a ; 240 b ”−発
光素子、CI R−・・電気回路、CL・・・一方向ク
ラッチ、CR・・・キャリッジ系、IJU・・・インク
ジェットヘッド、IN−・・入力端子、Ml−・・紙送
りモータ(パルスモータ)、Ml・・・給紙モータ(パ
ルスモータ)、M3−・・駆動モータ(パルスモータ)
、P・・・紙、Pf・・・紙先端部、PF・・・紙送り
系、ps・・・電源、PU−・・ポンプ系、Pl・・・
初期位置、PO・・・待機位置、Pl・・・第1の動作
位置、Pl・・・第2の動作位置、P 3−・・第3の
動作位置、SWI・・・ダストカバースイッチ、S W
 2−・・インクカートリッジスイッチ、S W 3−
・・ホームポジションセンサ、SW4・・・小カセツト
検出スイッチ、SW5…大カセット検出スイッチ、SW
S・・・給紙ローラ初期位置検出スイッチ、swp、、
swp、・・・制御信号である。 特 許 出 願 人   キャノン株式会社第6B図 第7A図 第78図 108a 第168図 第21D図 第21F図 第21G図 第21H図 第211図 第21J図 第21に図 第21L図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)プラテンと、 このプラテンの外周に移動可能に設けられ、プリントさ
    れる紙をプラテンの外周面上を案内する紙案内部材と、 この紙案内部材を、紙をプリント位置に案内するための
    第1の位置と、紙をプリント時において案内するための
    第2の位置との間で往復駆動する駆動手段とを具備する
    事を特徴とする記録装置。
  2. (2)前記紙案内部材は、第1の位置にある時、プリン
    ト位置を閉塞し、第2の位置にある時、プリント位置を
    開放するように配設されている事を特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の記録装置。
  3. (3)前記駆動手段は、プリント位置の近傍に紙の有無
    を検出する紙センサを備え、この紙センサの検出結果に
    より紙案内部材の駆動を制御する事を特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の記録装置。
  4. (4)前記駆動手段は、紙センサがプリント位置近傍に
    おける紙の無を検出している場合には、紙案内部材を第
    1の位置にもたらし、紙センサがプリント位置近傍にお
    ける紙の有を検出した場合には、紙案内部材を第2の位
    置にもたらすように移動する事を特徴とする特許請求の
    範囲第3項に記載の記録装置。
JP61307901A 1986-12-25 1986-12-25 記録装置 Pending JPS63160863A (ja)

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JP61307901A JPS63160863A (ja) 1986-12-25 1986-12-25 記録装置
US07/136,734 US4888602A (en) 1986-12-25 1987-12-22 Recording apparatus with bipositional sheet guiding member
US07/397,680 US5019839A (en) 1986-12-25 1989-08-23 Recording apparatus having a movable sheet guide member

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57107873A (en) * 1980-12-25 1982-07-05 Ricoh Co Ltd Printer
JPS6067182A (ja) * 1983-09-26 1985-04-17 Oki Electric Ind Co Ltd プリンタ及びその記録紙セット方法
JPS62255172A (ja) * 1986-04-30 1987-11-06 Tokyo Electric Co Ltd 印字機のペ−パ−ガイド装置

Patent Citations (3)

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