JPS63159663A - 内燃機関の点火進角装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関の点火進角装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、内燃機関の点火進角装置として、エンジン本体に
点火時期を検出するステーターを回転可能に配設し、該
ステータとスロットル操作子とをリンクにより連結する
ことにより、前記ステータをスロットル操作子の操作に
連動して強制的に回動し、点火進角および戻しを行なう
ものがある。

〔従来の問題点〕

上記のように構成された内燃機関の点火進角装置では、
スロットルバルブを開いた状態からスロットル操作子を
急激に戻すと、前記ステータも同様に急激に戻るため、
エンジンの回転が低下するより早く点火進角が戻り、点
火時期が適正より遅れ、このエンジンの減速時にバツク
ファイヤー及びこのバツクファイヤーに起因するエンス
トを招く欠点がある。

〔目的〕

本発明は上述の構成になるエンジンの減速時にステータ
の戻りを遅らせることにより、点火時期の遅れをなくし
バツクファイヤーの発生を防止することを目的とする。

〔発明の構成〕

本発明は、エンジン本体に点火時期を検出するステータ
を回転可能に配設し、該ステータをスロットル操作子と
連動して回動し、点火進角を行なう内燃エンジンの点火
進角装置において、前記ステータとスロットル操作子と
は、進角方向へは強制的に連動され、遅角方向へは弾発
部材を介して連動されるリンク機構にて連結され、さら
に前記ステータには遅角方向への作動を遅らせる遅延装
置を係合させたことを特徴とする。

〔作用〕

スロットル操作子を開き側へ操作すると、気化器のスロ
ットルバルブが開かれると同時に、リンク機構を介して
強制的にステータが点火時期の進み方向に回動され、点
火進角が行なわれる。

反対にスロットル操作子を閉じ側へ操作すると、スロッ
トルバルブが閉じられエンジンを減速する。また同時に
弾発部材を介してステータを点火時期の遅れ方向へ回動
させようとするが、ステータは前記遅延装置に係合され
るため、前記弾発部材の作用に抗して徐々に戻り、内燃
エンジンの回転低下に同調して点火時期が遅くなってゆ
く、従って、急減速時でも点火時期の遅れがなくなり、
バツクファイヤーを防止できる。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図に基づいて説明する。

第１図は本発明を船外機用内燃エンジンに適用した一実
施例を示す側面図、第２図は本発明の一実施例の要部を
示す断面図である。

船外機１は、クランプブラケット２、スイベルブラケッ
ト３を介して、ケーシング４を船体に取り付は可能とし
ている。ケーシング４の上部にはエンジン５が搭載され
ている。エンジン５の出力は、ケーシング４内に垂設さ
れている不図示のドライブ軸、前後進切換装置を介して
、プロペラに伝達可能とされている。

エンジン５の上部にはマグネット６を備えたフライホイ
ール７が配置されている。前記フライホイール７の下側
には、該フライホイール７に対向して発電コイル８を備
えたステータ９が回転可能に配置されている。前記マグ
ネット６はフライホイール７が一回転する間に発電コイ
ル８に一回対向し、その結果発電コイル８に電気パルス
が誘起される。すなわち、発電コイル８はフライホイー
ル７の回転角度から点火時期を検出するものであり、ス
テータ９の回動によって発電コイル８の位置を変化させ
ることにより、点火時期を変えることができる。

前記エンジン５には、ワイヤードラム１０が回転自在に
設置され、該ワイヤードラム１０はスロットル操作子１
１と２本のワイヤー１２．１３により強制作動可能に連
結されている。ワイヤードラム１１には気化器１７のス
ロットルレバー１４と係合するカム板１５が固着され、
前記スロワ　・トル操作子１１の操作に伴ってワイヤー
ドラム１０が第１図において時計方向に回動すると、前
記カム板１５によりスロットルレバー１４が押され気化
器のスロットルバルブ１６が開かれる。

２０は前記ワイヤードラム１０に取り付けられる進角レ
バーである。進角レバー２０は進み方向へは強制的に連
動され、遅れ方向へは弾発部材２１を介して連動される
リンク機構２２を介して前記ステータ９に連結されてい
る。

リンク機構２２は種々の構造が可能であるが、その−例
を説明すれば、２３はリンクであり、一端が進角レバー
２０に連結されるとともに、他端がステータ９の係合部
２４に摺動自在に嵌合される。２５はリンク２３の中間
に設けられる肩部であり、この肩部２５とステータ９の
係合部２４との間には弾発部材２１としてのバネ２６が
介装され、ステータ９の係合部２４をリンク２３の先端
に設けた係止部２７に付勢させている。

前記ステータ９には遅延装置３０が係合され、スロット
ル操作子１１を戻し側に操作した時に、前記バネ２６に
抗してステータ９の戻りを遅らせるようになっている。

遅延装置３０は、第２図で示されるように、そのケーシ
ング３１内にダイヤフラム３２を備え、該ダイヤプラム
３２に取り付けられたプランジ〜−３３の先端をケーシ
ング３１の外側に延出し、前記ステータ９の係合部２４
に係合させている。ダイヤフラム３２の背面に形成され
る室は空気室３４とされ、該空気室３４内には圧縮バネ
３５が配設され、前記ブランシーｒ　　３３をケーシン
グ３１より突出する方向に付勢している。前記圧縮バネ
３５は上記バネ２６より作用力の弱いものとなっている
。前記空気室３４には、該室３４内への空気の流入を許
容する逆止弁３６と大気に連通される小孔３７とが設け
られている。すなわち、前記プランジャー３３の突出方
向への移動は逆止弁３６が開くため速く、逆に押された
時には小孔３７がら空気が徐々に排出されるためゆっく
りと移動する。

また、上記実施例では、逆止弁３６と小孔３７をつ゛−
シング３１に内設する例を示したが、これらを別体に形
成しケーシング３１外に配置することも可能である。

以上のように構成された本発明の作用について説明すれ
ば、エンジン５の加速に際しスロットル操作子１１を操
作すると、ワイヤー１２が引張られワイヤードラム１０
が第１図時計方向に回動し、前記カム板１５により気化
器のスロットルバルブ１６を開く。また同時に進角しバ
ー２０が時計方向に回動されリンク２３を介して強制的
にステータ９を回動し、点火進角を行なう。またステー
タ９の回動に伴って遅延装置３０のプランジャー３３が
圧縮バネ３５の作用力により突出される。

次にエンジン５の減速に際してスロットル操作子１１を
戻すと、他方のワイヤー１３が引張られワイヤードラム
１０が第１図反時計方向に同ａされ、気化器のスロット
ルバルブ１６が閉じられる。また同時に進角レバー２０
が反時計方向に回動され、バネ２６を介してステータ９
を点火時期を遅らせる方向へ回動させようとするが、ス
テータ９は遅延装置３０のプランジャー３３に係合ぎれ
、前記バネ２６の作用力に抗してゆっくりと戻る。

従って、スロットル操作子１１を急激に戻した場合でも
ステータ９はゆっくりと戻るので、点火時期の遅れがな
くなり、エンジンのバツクファイヤーが防止できる。

〔発明の効果〕

以上詳述したように本発明によれば、点火時期を検出す
るステータが回動可能にエンジン本体に取り付けられ、
このステータをスロットル操作子の操作に連動して点火
進角を行なうようにしたエンジンの点火進角装置におい
て、減速時に前記ステータの戻りを遅延さぜる遅延装置
を設けたので、スロットル操作子を急激に戻しても、エ
ンジンの回転低下に同調して点火時期が戻り、エンジン
のバツクファイヤー及びそれに伴うエンストの発生がな
くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を船外機用内燃エンジンに適用した一実
施例を示す側面図、第２図は本発明の一実施例の要部を
示す断面図である。 ５・・・エンジン、９・・・ステータ、１１・・・スロ
ットル操作子、２１・・・弾発部材、２２・・・リンク
機構、３０・・・遅延装置。 特許出願人　　ティケイ気化器株式会社代表者　坂　東
　　信 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジン本体に点火時期を検出するステータを回転可能
   に配設し、該ステータをスロットル操作子と連動して回
   動し、点火進角を行なう内燃機関の点火進角装置におい
   て、前記ステータとスロットル操作子とは、進角方向へ
   は強制的に連動され、遅角方向へは弾発部材を介して連
   動されるリンク機構にて連結され、さらに前記ステータ
   には遅角方向への作動を遅らせる遅延装置を係合させた
   ことを特徴とする内燃機関の点火進角装置。