JPS6315897A - 廃油の回収方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は潤滑油を含む廃油を、加熱・蒸留して燃料油を
回収する場合のタール状物質による障害対策に関する。

〔従来の技術〕

自動車整備工場等から廃棄されるエンジン油等潤滑油を
含む、廃油を減圧（１０〜１００Ｔｏｒｒ）下、Ｓ００
〜４００℃で蒸留して低イオウ、低水分の燃料油を得る
プラントにおいては、留出油中に不溶性のガム状物質あ
るいは樹脂状物質を生じ、配管・バルブ・製品タンク底
部等へ沈着し、プラント運転の障害や製品の品質低下を
きたし、対策に苦慮していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

自動車整備工場、ガソリンスタンド、機械工場等から発
生する廃油はエンジン油、マシン油、ギア油、スピンド
ル油、洗油等様々の油の混合物である。これらの各種潤
滑油には目的に応じて酸化防止剤、清浄剤、粘度指数向
上剤、さび止め剤、消泡剤、乳化剤等のチオエーテル、
スルホン化物、スルフィン化物、オキシカルボン化合物
、エーテル、カルボニル化合物等からなる各種の添加剤
が混入されている。

これら添、加削♀大半は１５０〜４０．０　′Ｃで分解
して硫化水素、メルカプタン類となって留出油から分離
、除去され、低イオウ含有量の留出油が得られる。しか
し留出油中には、炭化水素の分解、酸化、重合あるいは
前記添加剤の分解・酸化・重合によって生じると考えら
れるガム状あるいは樹脂状物質が含まれる。これらのガ
ム状あるいは樹脂状物質はカルボキシル基等の親水基を
有する極性物質で、メタノール、アセトン等の極性溶媒
には溶けるが、留出油やベンゼン、キシレン等の無極性
溶媒には溶は難い物質である。これらのガム状あるいは
樹脂状物質はプラントにおいては配管あるいはバルブ１
で沈着・堆積して流体の流れを阻害したり、バルブの操
作性を悪くする。

又留出油を燃料油として用いる場合においては、タール
状の物質が漸次沈積するばかりでなく、バーナノズルに
付着して燃焼性を阻害する原因となる。

しかし、これらの不具合に対する抜本的な対策はこれま
で確立されていなかった。

本発明は、これら留出油中のガム質あるいは樹脂質のよ
うな粘稠物質を簡単に除去し、上述したような欠点を生
じさせない廃油の回収方法を提供しようとするものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕 本発明は機械油、エンジン油、切削油、洗油等の潤滑油
含有廃油を減圧下で加熱、蒸留、回収する方法において
、留出油にポリオキシエチレンアルキルアミンを重量比
で０．２％以上添加することを特徴とする廃油の減圧・
蒸留・回収方法である。

本発明ｄ１、ハラフィン基、ナフテン基、オレフィン基
の何れの廃油にも適用できるが、特にパラフィン基油に
好適に適用しうる。そして本発明は上記廃油を８０　　
Ｔｏｒｒ以下で、かつ３６０℃以下で蒸留された留出油
に適用される。

本発明で使用されるポリオキシエチレンアルキルアミン
は、一般式 但し、Ｒ；オレイル又はステアリル基。

ｎ、ｍ　　：　　５　〜１５ で表わされる。

本発明は、留出油中に微細な粒子として存在するガム状
及び樹脂状物質が親水性の−ＯＨ及び−０ＯＯＨなどの
極性基を有する化合物であることから、１分子中に前記
親水基と親和性を有する極性並びに親油性の長鎖アルキ
ル基とを有する有機化合物、すなわちポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、を留出油に添加して前記ガム状及び
樹脂状物質を分散させ、その凝集・沈着を防止するもの
である。

〔作用〕

理論は明らかでないが、ポリオキシエチレンアルキルア
ミンの−Ｎく、及び−Ｃ＜０がガム状及び樹脂状物質に
吸着し、前記分子中の親油性基である長鎖アルキル基の
作用によって油中に分散するものと考えられる。

本発明の一実施態様を第１図のフローによって説明する
。第１図中、１は廃油加熱炉、２は油フラッシュタンク
、３は油コンデンサ−，４はポリオキシエチレンアルキ
ルアミン注入口、５は油フラッシュタンク、６は循環ポ
ンプ、７は製品取出し口、８は真空ポンプ、９はドレン
抜出しラインである。

第１図において、廃油（原料）は加熱炉１で約５６０℃
に加熱され、油フラッシュタンク２で気・液が分離され
る。油フラッシュタンク２内（８０Ｔｏｒｒ以下で５／
（０℃以下）の気体は油コンデンサ−３（熱交換器）で
４０〜７５℃に冷却され留出油となる。

この留出油は水分や各種添加剤の分解ガスを含有するの
で、これらを分離するべく油フラッシュタ／り５にスプ
レーされる。油フラッシュタンク５内の留出油は前記水
分や分解ガスの分離除去効果を上げるべ（循環ポンプ６
にて循環スプレーされる。留出油製品はその循環ライン
に設けられた製品抜出しロアがら抜き出される。

ポリオキシエチレンアルキルアミンは油コンデンサ−３
で冷却、液化した油中に添加される。

その添加は連続的又は間欠的のいずれによってもよい。

油フラッシュタンク５内で分離された気体（水分及び分
解ガス）は真空ポンプ８によって吸引され、水分及び低
沸点油の凝縮基を経て排気される。凝縮水はドレン抜出
しライン９より排出される。

〔実施例〕

実施例１゜ 潤滑油含有廃油（パラフィン基油をベースとした自動車
エンジン廃油）を６０　Ｔｏｒｒ　、　　５００〜Ａ［
１０１？：で加熱・蒸留した直後の留出油と、蒸留後１
２０ｈ経過してタール状物質が既に沈着している留出油
に、それぞれポリオキシエチレンアルキルアミン（以後
添加剤という）を留出油に対して重量比でＯ，１％とな
るように添加、攪拌後、タール状物質の沈着状況を比較
・観察した結果を第１表に示す。ポリオキシエチレンア
ルキルアミンとしては、ポリオキシエチレン（５）オレ
イルアミンを用いた。

第１表 但し第１表中　○はタール状物質の沈着が認められない
。

×はタール状物質の沈着が 認められる。

実施例２ 次に添加剤濃度とタール状物質の沈着防止効果との関係
を調べた結果を第２表に示す。

第２表 注）（１）対象油は蒸留直後の留出油 （２）表中の符号　○；タール状物質の沈着が認められ
ない。

△：タール状物質の沈着が僅 かに認められる。

×；タール状物質の沈着が認 められる。

〔発明の効果〕

本発明により、留出物を取りあつかうプラント内配管な
どの閉塞障害を解消するととができ、同時に留出油の改
善にもつながる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施態様を説明するフローである。 復代理人　　内　１）　　明 復代理人　　萩　原　亮　− 復代理人　　安　西　篤　夫

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 機械油、エンジン油、切削油、洗油等の潤滑油含有廃油
   を減圧下で加熱、蒸留、回収する方法において、留出油
   にポリオキシエチレンアルキルアミンを重量比で０．２
   ％以上添加することを特徴とする廃油の減圧・蒸留・回
   収方法。