JPS63158055A - 混綿吸収体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ｔ４ルゾと合成繊維と高分子吸収剤とからな
る混綿吸収体の製造方法に関し、さらに用途面からみれ
ば、生理用ナプキン、紙おむつ等の衛生用品に用いられ
る混綿吸収体の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

従来、綿あるいは合成線維とノヤルグとの混綿をつくる
には湿式方法と乾式方法とが知られておシ、湿式方法は
混綿することが可能であるが欠点が多い。

この方法は粉砕パルプと短繊維化した合成繊維を水中に
入れ、それをすくって乾燥を行々うものであるが、大量
の水が必要でおり、しかも乾燥するためコストが高くつ
く。さらに、この方法では短繊維化した合成繊維が凝集
するため、表面処理の後工程が必要である。

また、乾式方法であるが、これは粉砕パルプと短繊維化
した合成繊維の二種類の繊維長が異なる場合は均一に混
綿することはきわめて困難で、そのため繊維長を一定に
そろえ、カードもしくはランダムウニパー等の製綿機に
かけて行なわれている。

したがって、パルプのような短繊維と合成繊維のような
長繊維との混綿は殆ど行なわれていない。

一方、合成繊維のウェブを高分子吸収剤と組み合せて使
い捨て紙おむつに利用する技術が開発されたが、この樵
の紙おむつというのは１合成繊維のウェブの中にテッシ
ュイーパで包んだ高分子吸収剤を入れて、サンドイッチ
状に挾んで熱融着を施すか、熱融着不能の場合はウェブ
表面に接着剤を塗布し、この上に高分子吸収剤を散布し
、さらにその上にウェブもしくは不織布をのせて、サン
ドイッチ構造とした本のを熱処理している。

本発明者らは紙おむつの材料として合成繊維とパルプと
の混綿の使用に着眼し、従来方法では得られなかりた合
成繊維とパルプとの均一な混綿方法を見出し、そしてそ
の混綿と高分子吸収剤をサンドイッチに組合せることに
よって１紙おむつ。

生理用ナグキン等の衛生用品として有用な混綿吸収体を
連続的に製造する技術を確立したものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、これまで得られなかったノ母ルプと合
成繊維との均一な混綿と高分子吸収剤とからなるサンド
イッチ構造の混綿吸収体を連続的に製造できる乾式製造
方法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段および作用〕本発明の混
綿吸収体の製造方法は、・臂ルプと合成繊維と高分子吸
収剤とからなる混綿吸収体をつくるに際し、合成繊維を
コーミングロールによって短繊維化せしめながら、これ
にシー）、？／！／プを粉砕したものを乾式混合して混
綿をつくり、つづいてこの混綿の上に高分子吸収剤をの
せ、さらにその上に粉砕ノ４ルプと合成繊維短繊維との
混綿をのせてサンドイッチ構造にすることを特徴とする
。

乾式方法で・ぐルプと合成繊維を混綿する場合、粉砕ノ
母ルプと合成繊維解繊糸を同時にカード機械にかけて、
混綿することが考えられる。

また、粉砕／譬ルデと合成繊維屑、繊糸を同時にランダ
ムウニパーにかけて、混綿することが考えられる。しか
し、粉砕パルプと合成繊維とは繊維長が異なるため、粉
砕ノ譬ルプが落綿状態を起すばかりでなく、粉砕ノ４ル
プおよび合成繊維の凝集力が非常に強いので、均一な混
綿を得ることは殆ど不可能に近い。本発明はそれを可能
とするものである。さらに詳しく”説明すると、本発明
で用いる合成繊維とは、ポリプロピレン、ナイロン、ポ
リエチレンテレフタレート等からなるマルチフィラメン
ト、ポリエチレン、／リプロピレン、ナイロン。

ポリエチレンテレフタレート等からなるモノフィラメン
ト、結晶性Ｉリデロピレン、ナイロン等からなる解繊糸
および複合繊維解繊糸などがあるが、本発明では２層以
上の融点が異なる合成樹脂の薄層積層体あるいは複合繊
維体の解繊糸が好ましい。

すなわち、融点に高低差がある合成樹脂のシート状また
はフィルム状積層体を主として一方向に延伸して方向性
を付与し、これをスプリットロールにかけて延伸方向に
多数の割裂部を形成して網状にしたもの、あるいは初め
にスリットしてから延伸して網状にしたもの、あるいは
前記フィルム状ａｌ脅体が延伸フィルム積層体であると
きは延伸工程を省略してスリットを施したもの、あるい
は前記フィルム状積層体がテープ類であるときはスリッ
ト工程を省略して延伸を行ない、ついで割裂したものな
どが好ましい。

また、それを完全に引裂いて繊維状にしたもの、あるい
は融点が異なる２つの合成樹脂をフィラメント状または
マルチフィラメント状に押出成形して得られる複合繊維
体などを束ねて、トウにしたものを使用できる。

この場合、積層体や複合繊維体の層数にはとくに制限は
ないが、３層以上のものにあっては高融点樹脂を内層と
し、その内層の両側に低融点樹脂が外層として存するこ
とが好ましい。

また、融点の差は大きい程好ましいが、融点が鋭敏にあ
られれるものは僅かの差でもよい。

上記、積層体における各合成樹脂の組合せは通常２層と
３層とがあ夛、２層の場合を下に列示すると、 低融点樹脂層／高融点樹脂層 低密度ポリエチレン／結晶性ポリプロピレン低密度直鎖
状短枝ポリエチレン／結晶性−リプロピレン 高密度ポリエチレン／結晶性ポリプロピレン低密度直鎖
状短枝ポリエチレン／高密Ｌ！ポ゛Ｊエチレン エチレン−酢酸ビニル共重合体／結晶性−リプロピレン などであシ、３層は上記高融点樹脂層の反対側にさらに
上記低融点樹脂層か他の樹脂層が外層として重ねられる
。

本発明において、合成繊維解繊糸は平均デニールが７０
ｄ以下のものが望ましい。７０ｄを越えると、針刃ロー
ルやガーネットロール等からなるコーミングロールでカ
ットできず、巻き付きトラブルが発生し、混綿をつくる
のが困難となるからである。

パルプの種類につｈては特に制限はなく、ジートノ母ル
プの柔いものが望ましい。

次に、本発明の主旨である混綿吸収体の製造工程を説明
する。

２台の混綿機をＩ吏用するが、２台とも同機構でもよい
し異なっていてもよい。

こ−の混綿機には針刃ａ−ルあるい酸ガーネットロール
等からなるコーミングロールがその短繊維放出側をダク
）Ｋ臨ませて設けである。このコーミングロールのオー
プンサイドには合成繊維解繊糸の移送ベルトと誘導ロー
ルとからなる送出機構が設けである。一方、ダクトの下
端はエンドレスタクシ。ベルトに臨み、このベルトの裏
側に設置したパキ、−ム装置による乱気流が、該ダクト
を通って流れるように構成しである。

かかる装置において、合成繊維解繊糸は移送ベルトによ
って移送され、そこからコーミングロールに定量的に送
シ込まれ、短繊維化されるとともに、予めシート／４ル
プを粉砕した粉砕・やルグがダクト内に供給され、上記
短繊維と粉砕・ψルプとが同時に均一に混合され、エン
ドレスメツシュベルト上に混綿として吸引沈積する。続
いてこの混綿の上に振動板を用いて高分子吸収剤を散布
し、混綿上に高分子吸収剤を載置した状態にしてこのも
のを移送する。一方、別の混合機において合成繊維と粉
砕／臂°ルデの混綿を製造し、この混綿を上記高分子吸
収剤を散布した混ｍＫｍａｔすると、目的とする混綿吸
収体を得ることができる。

この混綿吸収体は第１図に示すように上層部と下層部が
合成繊維短繊維１と粉砕ノ譬ルプ２とが均一に分散した
混綿からなり、これらの中間に高分子吸収剤３が挾まれ
たサンドイッチ構造をなしている。

本発明で使用する高分子吸収剤は、吸水倍率（吸水量ψ
）／吸水剤（１＞　）が５００−１０００のものが好ま
しく、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸−ピニルアル
コール共重合体、／リアクリル酸ナトリウム架橋体、７
′ンプンーアクリル酸プラフト重合体、インブチレン−
無水マレン酸共重合体またはそのケン化物、／リアクリ
ル酸カリウム、ポリアクリル酸セシウムの粉末が好適で
ある。

高分子吸収剤の平均粒径は、吸水速度あるいは混綿から
の落下防止を考えると、１００〜３００μの範囲のもの
、さらには１００〜１５０μの範囲のものが好ましい。

〔実施例〕

以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説
明する。

実施例！ まず、結晶性−リプロピレン（ｐｐ）層の両面に低密度
直鎖状短枝ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ　）を配置してＴ
ダイよシ共押出し、−軸延伸して厚みＬＬＤＰＥ（１０
μ）／ＰＰ（３０μ）　／　ＬＬＤＰＩ（１０μ）のフ
ィルムをっくシ、これを解峨して平均繊度２０デニール
の合成繊維解繊糸を得た。

この解繊糸をコーミングロールを備えた混綿機にかけ、
同時にシートパルプを粉砕したものを投入したところ、
エンドレスメツシュベルト上に均一な混綿を得ることが
できた。続いてこの混綿に高分子吸収剤としてデンプン
−アクリル酸グラフト重合体（粒径１５０μ）を振動板
にて散布し、さらにその上に粉砕・ｆルグと合成繊維短
繊維との混綿をのせたところ、サンドイッチ構造の混綿
吸収体を連続的に得ることができた。得られた混綿吸収
体は、混綿７６係（）やルプ３ｏ優、短繊維４６％）と
デングンーアクリル酸グラフト重合体２４係からなるも
のであった。

得られた混綿吸収体の一部をオープンに入れ、熱風を吹
きつけて１４０℃で５分間熱処理を施したところ、ＬＬ
ＤＰＥ層のみが融着し、弾性力と空気孔のあるマット状
不織布を得ることができた。この不織布を人工尿中に入
れたところ、不織布は水分を吸って膨潤現象を起した。

吸水性が良好で吸水倍率は１８倍であった。

比較例１ 予めカットした実施例１と同じ解繊糸と粉砕パルプをラ
ンダムウニパー機械にかけたところ、粉砕・９ルプは落
綿してしまい、不均一な混綿しか得ることができなかっ
たが、この混綿でデンプン−アクリル酸グラフト重合体
（粒径１５０μ）を挾み、サンドイッチ状構造体を得た
。

また、ランダムウニパー機械の代わＤｉＣカードを用い
た他は上記と同様に処理したところ、粉砕・やルプは落
綿してしまい、混綿を得ることができなかった。

上記方法で得られ九サンドイッチ状構造体をオープンに
入れ、熱風を吹きつけて１４０℃で５分間熱処理を施し
、マット状の不織布をつくり、人工尿中に入れたところ
、吸水速度が遅く、なかな分子吸収剤。

か吸水しなかった。

吸水率測定法（実施例１．比較例１）二人工尿中に１０
分間浸漬し水切シをした。試料は２５ｃｔｎ×１２３で
、水切りは試料を１ｃｍ角金網金網上分開平置きにした
。

〔発明の効果〕

以上で明らかな如く、本発明によれば第一段階として従
来の乾式方法では殆ど不可能だった・ぐルプと合成繊維
との均一な混綿を、混綿比率を自由に変えながら得るこ
とができ、また湿式方法に比べ著しく安いコストでそれ
を達成することができるようになった。さらに第二段階
として高分子吸収剤の混入も簡単であシ、生理用ナプキ
ン、紙おむつ等の衛生用品に好適なサンドイッチ構造の
混綿吸収体を連続的に高い生産効率の下で製造すること
ができるようＫなりた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に工つて製造される混綿吸収体の概
略構成図である。 １・・・合成繊維短繊維、２・・・粉砕パルプ、３・・
・高第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パルプと合成繊維と高分子吸収剤とからなる混綿吸収体
   をつくるに際し、合成繊維をコーミングロールによって
   短繊維化せしめながら、これにシートパルプを粉砕した
   ものを乾式混合して混綿をつくり、つづいてこの混綿の
   上に高分子吸収剤をのせ、さらにその上に粉砕パルプと
   合成繊維短繊維との混綿をのせてサンドイッチ構造にす
   ることを特徴とする混綿吸収体の製造方法：