JPS63154307A - タイヤ加硫金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイヤのサイドウオール部を形成するサイド
ウオール形成金具を取り替え可能とすることによって、
１つの金型本体によって形成しうるタイヤの種類を増加
し、金型の汎用性を高めて金型製作費用、製作期間の低
減に役立つタイヤ加硫金型に関する。

〔従来技術〕

タイヤには、乗用車用タイヤをはじめとして、小型トラ
ンク用タイヤ、トランクバス用タイヤ、建築、産業用車
両等のための特殊タイヤなど、多くの種類があり、又各
タイヤにおいても、車両の仕様、使用地域、使用条件等
に応じて、その輪郭形状、即ちプロファイルは多岐にわ
たる。

他方、タイヤのサイドウオール部には、サイズ、種類の
他、ブランドを表す表示が設けられるが、このような表
示は、輸出先、準拠規格に応じて変えなければならず、
同一タイヤにおけるこのような表示の種類も増している
。

他方、このような、サイドウオール部の表示のみが異な
るタイヤを製造するには、従来、金型本体の表示部分ご
とに凹所を設け、この個所に替ゴマと称する楕円形の表
示形成用メタルを嵌着し、これをその都度変更するとい
う方法が一般的に行われている。

さらに、前記したプロファイルの異なるタイヤにおいて
も、例えば第４図に実戦で示す基準となるタイヤＡのク
リップ巾ＣＩに対して、一点破線で示すタイヤＢのよう
に、前記クリンプ巾０１のみが異なるクリップ巾０２を
有するもの、さらには、第５図に示すように、基準タイ
ヤＡのビード径ＢＤＩに比して、一点Ｍ’ｌＡで示すご
と（、より大径のビード径ＢＤ２を具え、従ってタイヤ
の偏平率を変化させたプロファイルを具えるタイヤＣが
ある。又このようなタイヤにおいても、同図に示すよう
に、夫々タイヤのトレッド部は同一形状に保持される場
合がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、前記表示形成用を用いて表示を変更するものに
おいても、変更個所の増加に伴い、その取り替えには手
間を要するとともに、前記凹部と表示形成用メタルとの
間には、特に表示形成用メタルのエツジ部分において隙
間が発生しやすく、該隙１１にゴムが侵入しかつ硬化す
ることによって、突起状のいわゆるフラッシュ、スピエ
ウが生じ、タイヤの見映えを損なうとともに、このよう
な突起の除去には多くの工数を必要とする。

さらに、第４〜５図に例示した。クリップ巾Ｗ。

ビード？ｌＤなどが異なるタイヤは、従来、その都度異
なる金型を用いてきたため、金型のｌＩ類を増し、金型
製作費用が増大するとともに金型製作に伴う工数によっ
てタイヤ製造のための期間を延長するという問題がある
。

なお特公昭５２−４５３５８号公報は、環状リングを金
型に用いる場合を例示しているが、このものは、加硫に
伴う空気の排出を良好するするべく、前記環状リングの
周囲に溝を設けることを要旨としたものであり、その取
り変えを意図しないことにおいて２１本願とは目的、作
用、効果が異なる。

本発明は、金型本体のサイドウオール部に設ける切欠部
に勺・Ｃ１′ウオール形成金具を取替可能に嵌着するこ
とを基本として、ｌ！誼の異なるタイヤを、金型種類を
増すことなく容易に成形、加硫でき、金型製作費用を低
減するとともに納期の短縮化できしかもタイヤの見映え
の向上にも役立ちうるタイヤ加硫金型の提供を目的とし
ている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、金型本体のタイヤのサイドウオール部を形成
する側壁部に、前記金型中心線を中心としかつ前記金型
中心線に斜めに交わる斜面と該斜面の奥端から前記金型
中心線に向かってのびる底面とを有する環状の切欠部を
設け、該切欠部に、タイヤのサイドウオール部の形状が
内向き面に刻設されるサイドウオール形成金具を取替え
自在に嵌着してなるタイヤ加硫金型である。

以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

第１図において、タイヤ加硫金型１は、金型本体２のタ
イヤＴＡのサイドウオール部Ｓを形成する側壁部に切欠
部４を設けるとともに、該切欠部４．４には、夫々サイ
ドウオール形成金具５．６を取り替え自在に嵌着する一
方、本例では、金型本体２のトレッド部Ｔを形成する中
央壁部にも、凹部７．７を設け、該凹部７，７に、トレ
ッド形成金具９．９を取付けており、接金型本体２は、
前記サイドウオール形成金具５．６、トレッド形成金具
９．９、さらには前記サイドウオール形成金具５．６に
取付くビードリング１０．１１とともに、その内部に、
グリーンタイヤを挿入できかつ加圧および内外面からの
加熱によって、該グリーンタイヤを成形、加硫するドロ
ーイド状の内腔を形成できる。

又金型本体２は、タイヤＴ　Ａ　＠赤道面に沿い分割す
るシェル２Ａ、２Ｂからなり、又このシェル２Ａ、２Ｂ
には、タイヤ赤道を遣る分割線２１の外向きに連続して
Ｌ字に屈曲し互いに密接する嵌合部２２を設けており、
該嵌合部２２によって、シェル２Ａ、２Ｂは互いに金型
中心Ｌ％Ｘに対して同心に嵌まり合う。

シェル２人、２Ｂには、前記分割線２１を起点としかつ
タイヤのバントレス部Ｖのほぼ下端近傍の金型中心１ｘ
と同心な側面２２に至る、略し字に折曲がる前記凹部７
．７が設けられるとともに、その半・径方向内方のサイ
ドウオール部Ｓの主部を形成する金型本体２の側壁部に
は、金型中心線Ｘに対して角度αで、タイヤ赤道側を上
に傾く斜面２６と、その奥端から金型中心線Ｘに向かっ
てのびる側面２７とを有する環状の前記切欠部４．４が
設けられる。なお側面２７には、その略中央部に、金型
中心！ＩＩＸを中心として周回する段差２９が設けられ
、しかも該段差２９上方の底面２７には、少なくとも１
個の廻止め部３０を設けている。

なお廻止め部３０は、本例では、底面２７に凹設した孔
部に嵌まり合う例えばロールピンからなるノックビン状
に形成される。

又シェル２Ａ、２Ｂには、前記底面２７に貫通するボル
ト孔３２が設けられるとともに、シェル２Ｂは、シェル
２Ａに比して下方卯ち半径方向内向きの長さをやや長く
形成している。

又前記側面２４の内端縁、即ち凹部７のサイドウオール
側の内端縁２４Ａと、前記切欠部４の斜面２６の内端縁
２６Ａとの間の長さしは、約０．５〜５１１ｍ程度に設
定され、さらに前記斜面２６の傾きαは、２〜３０°の
範囲に設定される。又前記段差２９の高さｈは約２〜１
０ｗ程度に形成される。

前記トレッド形成金具９．９は、前記凹部７．７に密接
して嵌合する基体９Ａ、９Ａの内向き面３３に、タイヤ
ＴＡのトレッド部Ｔと逆の凹凸形状を設けており、又本
例では、トレッド形成金具９は、その内向き面３３に、
サイドウオール部Ｓの上部であるバントレス部Ｖをも形
成できる。

又前記サイドウオール形成金具５．６は、切欠部４の前
記斜面２６と段１２９を具えた底面２７とに密着する背
面を有するリング状の基体の内向き面３４．３４は、タ
イヤＴＡのサイドウオール部Ｓの形状に沿い弯曲すると
ともに、該内向き而３４には、タイヤのサイドウオール
部Ｓの各種の表示を浮き出しにより形成するマーク出し
部３５が凹設される。さらに該サイドウオール形成金具
５．６の背面には、前記ボルト孔３２．３２、廻止め部
３０、段差２９に夫々位置合わせしうるネジ孔３７、礼
状の係止部３９、段付部４０が設けられ、該係止部３９
と廻止め部３０との嵌合により円周方向に位置決めされ
るとともに、ネジ孔３７、ボルト孔３２を通るボルトを
用いることによって取替え自在に嵌着できる。

又サイドウオール形成金具５．６は、その下端に、タイ
ヤ赤道に向く側が上に傾く斜面４１と該斜面４１の奥端
から半径方向内向きにのびる底面４２とからなるリング
状の欠切部４３を設けられ、該欠切部４３には、前記内
向き面３４から滑らかに連なり、タイヤＴＡのビード部
下方を形成する内向き面４５及びビード部の下面を形成
する側面４６を具える、前記ビードリング１０，１１が
、夫々着脱自在に装着される。

なお前記サイドウオール形成金具５．６は、前記表示が
異なるごとにマーク出し部３５のみを異なる各種の種類
のものが準備される。

〔作用〕

従って、前記サイドウオール形成金具５．６は、ボルト
の取り外しにより容易に着脱でき、従ってそのマーク出
し部３５の形状に応じた各種のマークのタイヤを、１つ
の金型本体２を用いて加硫、成形でき、金型製作費用を
節減しかつ納期の短縮化を計る。

さらに、前記切欠部４の斜面２４が２〜３０度程度傾き
αで傾斜したテーパ状をなし、従ってボルトによるサイ
ドウオール形成金具５．６の締めつけにより、斜面２４
での隙間が密着し、該隙間へのゴムの侵入を確実に防止
でき、成形されたタイヤの見映えを向上し、さらに斜面
２６がトレッド形成金具９側に押圧され変形することに
より、トレッド形成金具９を強固に係止固定するよう機
能する。又前記長さしを０．５〜５ｕと小さく設定する
ことにより、斜面２６の前記の変形を容易としつつこの
部分の欠けを防ぎ又切欠部４の寸法を大とすることによ
り、シェル２Ａ、２Ｂによる形状変化の範囲を増加しう
る。

又前記段差２９と、サイドウオール形成金具５．６背面
の段付部４０とは、前記斜面２６とともに、該サイドウ
オール形成金具５．６の中心合わせを確実とするととも
に、前記廻止め部３０と係止部３９との嵌合によって、
各サイドウオール形成金具５．６の円周方向の位置決め
が可能となる。

なお廻止め部３０．係止部３９は、廻止め部３０を凹状
とし、又係止部３９を突状とするなど種々変形しつる。

〔他の実施例〕

第２〜３図は、プロファイルの異なるタイヤを１つの金
型本体２を用いて成形するためのサイドウオール形成金
具５Ａ、５Ｂを夫々例示している。

第２図に示すものは、夫々一点ｕｉ線で示す、基準とな
るプロファイルのタイヤを形成するサイドウオール形成
金具５の内向き面３４に比べて、その下方部分を肉厚と
することにより、前記内向き面３４に比して例えば内方
に弯曲させた内向き面３４Ａを具えるサイドウオール形
成金具５Ａを示している。なおこのサイドウオール形成
金具５Ａの下端には、前記と同一のビードリングｌＯが
、その内向き面４５を前記内向き面３４と滑らかに連続
させて取付けでき、従って、向き合うビードリング１０
．１１における、前記内向き面４５と側面４６とのコー
ナ部間の長さである前記クリップ巾Ｃを、基準となるサ
イドウオール形成金具５のグリップ巾Ｃ１に比べて減じ
うる。

なお内向き面３４Ａは、基準となる内向き面３４の外方
に位置させることにより、クリップ巾を増大させること
もできる。

第３図は、一点ａｍで示す、基準となるプロファイルの
内向き面３４の下端３４ａに比べて、下端３４ｂを半径
方向外向きに移動させた内向き面３４Ｂを有するサイド
ウオール形成金具５Ｂを例示している。又本例でも、サ
イドウオール形成金具５と、前記ネジ孔３７、係止部３
９、段付部４０は、同一に形成される。又サイドウオー
ル形成金具５Ｂには同様な欠切部４３が形成され、従っ
て該欠切部４３には、一点１１線で示すビードリングｌ
Ｏに比べて、斜［４１Ａと接する部分の径を増大した、
実線のビードリングＩＯＡを取付けできる。その結果、
斜面４１Ａと、側面４６Ａとの距離を、例えば基準とな
るビードリング１０のものと一致させることにより、金
型中心ｍｘと側面４６Ａ間の距離であると−ド径ＢＤを
、基準となるビード径ＢＤＩに比べて増大することもで
きる。

又ビード径ＢＤを減じることもでき、又第２図に示すサ
イドウオール形成金具５Ａの形状と混合し、グリップ巾
０５ビード径をともに異ならせたサイドウオール形成金
具を用いることもできる。

〔発明の効果〕

このように、本発明のタイヤ加硫金型は、金型本体にサ
イドウオール部形成用の側壁部に設けた切欠部に着脱自
在かつ円周方向に位置決めしてサイドウオール部形成用
の内向き面を具えるサイドウオール形成金具を着脱自在
に取付けるものであるため、サイドウオール部に表され
る表示の異なるタイヤを金型本体をかえることなく容易
に成形でき、金型製作費用を低減しかつ納期の短縮に役
立つ、又従来用いられてきた、表示ごとに交換した表示
形成用メタルを用いる場合に比べて、この取替えは便利
となり手間を減じるとともに、表示形成用の周囲で生じ
がちなゴムのフラッシュを防止でき、タイヤの見映えを
向上する。

さらにトレッド部、さらにはバットレス部が同一であり
、サイドウオール部、ビード部の形状のみが異なるタイ
ヤも、サイドウオール形成金具の取り替えによって自在
に成形でき、金型本体の汎用性を向上でき、又製作費用
を節減するとともに納期を重縮化するなど、多くの効果
を奏しうる。

なお本発明の加硫金型は、空気入りタイヤの他、いわゆ
る中実のソリッドタイヤのためにも用いうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２〜３図は
他のサイドウオール形成金具を例示する断面図、第４〜
５図は、グリップ巾、ビード径の異なるタイヤを例示す
る線図である。 ２−金型本体、　４−・切欠部、 ５．６・・・サイドウオール形成金具、７・−・凹部、
　　ｌＯ・・・トレッド形成金具、１０ミ　１１・−ビ
ードリング、　　２６−・・斜面、２７・−・底面、　
２９・−・段差、３０・−廻止め部、３４・・・内向き
面、　　　３５・・−・マーク出し部、３９・・・−係
止部、　　　４０−・段付部。 特許出願人　　　　住友ゴム工業株式会社代理人　弁理
士　　苗　　村　　　正 第４ｇＪ 第５図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイヤの軸心に一致した金型中心線を具える金型
   本体の前記タイヤのサイドウォール部を形成する側壁部
   に、金型中心線を中心としかつ前記金型中心線に斜めに
   交わる斜面と該斜面の奥端から前記金型中心線に向かっ
   てのびる底面とを有する環状の切欠部を設け、この切欠
   部にタイヤのサイドウォール部の形状が内向き面に刻設
   されるサイドウォール形成金具を取替え自在に嵌着して
   なるタイヤ加硫金型。
2. （２）前記金型本体は、タイヤのトレッド部を形成する
   中央壁部に環状の凹部を設けかつ該凹部にトレッド部形
   成用のトレッド形成金具を嵌着することを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載のタイヤ加硫金型。
3. （３）前記切欠部は廻止め部を具える一方、前記切欠部
   に嵌着されるサイドウォール形成金具に、前記廻止め部
   に嵌合する係止部を設けたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項又は第２項記載のタイヤ加硫金型。
4. （４）前記金型本体は、前記凹部のサイドウォール側の
   内端縁と前記切欠部の前記斜面の内端縁との長さＬが０
   ．５〜５ｍｍ程度であることを特徴とする特許請求の範
   囲第２項又は第３項記載のタイヤ加硫金型。
5. （５）前記斜面は、金型中心線に対して２〜３０度の角
   度で傾くことを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし
   第４項いずれかに記載のタイヤの加硫金型。
6. （６）前記切欠部の底面は、金型中心線を中心としかつ
   高さｈが２〜１０ｍｍの段差を具えるとともに、前記サ
   イドウォール形成金具の背面に該段差と係合する段付部
   を形成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項ない
   し第５項いずれかに記載のタイヤの加硫金型。