JPS63153178A - 熱転写インクリボンのインク供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　要〕 所定のピッチで所定の形状の貫通孔を有するインクリボ
ン基材を加熱し、基材に圧接させた固体インクの一部を
溶融させて、前記貫通孔にインクを注入することにより
、インクの酸化による異物混入を防いだ、熱転写インク
リボンのインク供給装置。

〔産業上の利用分野〕

本発明は熱転写記録用インクリボンのインク供給装置に
関する。

基材上に熱溶融性のインク層を設けてインクリボンを形
成し、このインクリボンのインク層側にプラテンに設置
した記録紙を設け、インクリボンの基材側より印字情報
によって選択的に加熱されているサーマル印字ヘッドを
押圧し、インクリボンのインクを溶融して記録紙上にイ
ンクを転写記録する熱転写記録装置は、装置の構造が小
型で、かつ印字する際の騒音等を発生しないので小型の
プリンタ等に適用されている。

このようなインクリボンはコンデンサ紙のよううな支持
体の上に熱溶融性インクよりなるインク層が塗布された
構造を採っており、サーマル印字ヘッドの熱がインク層
に伝達する効率が悪い。

そのため支持体の厚さを薄くしたり、インク層の厚さを
薄く形成する方法がとられているが、このような方法は
製造上困難である。

そこでステンレス板、或いはポリイミド樹脂のような加
熱に対して抵抗力が大きい薄板よりなるインクリボン基
材（以下、単に基材という）に所定の形状の貫通孔を多
数設け、この貫通孔内に熱溶融性インクを充填し、この
インクに直接サーマＩし印字ヘッドを押圧して溶融した
インクを記録紙に転写する記録用媒体が特公昭５９−３
６８７９号公報において開示されている。

このような熱転写記録に用いる記録用媒体のインクリボ
ンは、記録装置のランニングコストを低下させるために
、装置の内部にインクを再供給する手段を設けてインク
リボンを繰り返して使用することが要望されている。

そのため、このような記録装置に内蔵され、基材にイン
クを供給する装置は、記録装置に対して熱的な影響を及
ぼさないようにするため、大容量の加熱源を用いずに簡
単な構造で容易に使用後のインクリボンにインクを供給
できる装置が要望さされている。

〔従来の技術〕

このような従来のインクリボンのインク供給装置の一例
について第２図を用いて説明する。

第２図に示すように従来のインク供給装置は、熱溶融性
インク１を収容し、ヒータ２を内蔵したステンレス等よ
りなる金属製の容器３と、この容器３内に設置された金
属製の回転ローラ４とよりなる。この容器３内に熱溶融
性インク１を充填し、加熱ヒータ２で加熱することでイ
ンク１を溶融させ、この液状のインクｌ内に基材５を挿
入する。

この基材５は厚さが１０〜１ｉＸ）μｍのステンレス製
の薄板で、この基材５には１−１００μｍの孔径の貫通
孔６が所定のピッチで配設されている。

基材５を回転ローラ４を用いて搬送することで液状の熱
溶融性インクｌは、毛細管現象で貫通孔６の内部に入り
込む。更にこの基材５の貫通孔６より表面にはみ出たイ
ンクは容器３の上部に設けた弗素樹脂製のナイフェツジ
７でこすり落とすことにより、基材５の貫通孔６にイン
クを供給している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の熱転写記録に用いられるインク材料は、パラフィ
ンワックス、カルナツバワックスもしくはマイクロクリ
スタリンワックス及びその変成体といったような、天然
もしくは人造のワックス（油脂）であり、該ワックスは
、長時間高温・溶融状態におかれると、周囲大気中の酸
素によって酸化され、熱的に溶融しない物質に変化して
しまうことが知られている。

したがって、第２図に示した従来のインク供給装置を用
いた場合、上述した熱的に溶融しない異物が基材の貫通
孔内に注入され、印字に悪影響を及ぼすという欠点があ
った。

本発明の目的は、上記欠点を除去したインク供給装置を
提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図は本発明のインク供給装置を示す一実施例構成図
であり、１１は多数の貫通孔１２を有し、かつ電気伝導
性を有する基材、１３は加熱用電極、１４は固体インク
、１５は押圧手段、１６はナイフェツジ、１７は基材１
１を移送する搬送ローラを示す。

〔作　用］ 本発明のインク供給装置は、搬送ローラ１７により矢印
方向に搬送され、かつ電極１３より供給される電流によ
って発熱する基材の自己発熱エネルギーにより同体イン
クの融点以上に加熱された基材１１に固体インク１４を
圧接するすることにより、基材１１に設けた貫通孔１２
内に溶融インク１４−１を圧太し、その後基材１１表面
に付着した不要インク１４−２をナイフェツジ１６で除
去する。本ＷＺではインクの溶融から貫通孔への圧入が
短時間で行えるので、従来生じていたインクの酸化によ
る異物の発生を防止することができる。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
。

第１図は本発明の一実施例構成図である。図に示すよう
に、例えばバネのような押圧手段１５により棒状の固体
インク１４が基材１１に圧接されている。

この固体インク１４には前述した従来のインク材料が使
用できる。他方、基材１１を隔てて対向した部分に１対
の導電性物質１３−ａ、　１３−ｂよりなる電極１３が
設けである。ここで、１対の導電性物質１３−ａ。

１３−ｂからなる電極１３に電源１８により電圧を印加
すると、それと接触している基材１１に電流が流れ、そ
の電流により基材が発熱し、熱が固体インク１４の基材
と接触した部分へ伝達される。電圧を最適化することに
より、この固体インク１４の基材１１と接触した部分の
みを熱溶融させることができる。

そしてこの固体インク１４はバネ１５で押圧されている
ため、溶融したインクは、速やかに貫通孔１２内へ注入
される。

更に、表面に残存するインク１４−１は、ナイフェツジ
１６を用いることにより、除去することができ注入は完
了する。

なお、１７は基材１１を矢印方向に搬送するための搬送
ローラである。

本実施例では、電気伝導性リボンとして、二。

ケル及びクロムからなる合金の薄膜を打ち抜き加工した
ものを用いた。形状は、幅Ｌｏｔｓ、厚さ３０μｍで、
貫通孔は９０μｍピンチ、６０μ…φとした。用いたニ
ッケル・クロム合金の比抵抗は、ｌＸｌ０−”Ω・蒙で
ある。リボンの一方の面に固体インクを押圧しながら、
１０鰭間隔に設置した幅ＩＱｍｓの電橋対１３ａ、　１
３ｂにＩＯＶの電圧を１００ミリ秒間通電したところ、
凡そ９０℃の融点を有する固体インクを孔内に良好に注
入できた。この時の電極間のリボンの抵抗は４０物ユ　
であった。

なお、印加電圧及び通電時間を最適化することにより、
それぞれ異なった比抵抗を有する材料、例えば、鉄、ク
ロム、ニッケル、タングステンなどの金属及びその化合
物である合金、およびカーボンブラック等の電気伝導性
粉末を充填した、ポリカーボネート樹脂等のような、電
気伝導性を付与した有機フィルムを用いることができる
。

〔発明の効果〕

本発明によれば、必要最小限の時間内で固体インクを加
熱・溶融して基材の貫通孔内にインクを注入できるため
、インクの熱的劣化が防止でき、信頼性が向上する。

更に本発明の装置をプリンタに内蔵すれば、再塗工でき
るので、プリンタのランニングコストが低下する効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を説明するための構成図、 第２図は従来のインク供給装置の模式図である。 第１閏において、 １１はインクリボン基材、１２は貫通孔、１３は加熱ン 第　１　図 む祁７儒憾１研斌口 第　２　閃

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 所定形状の貫通孔（１２）を多数設けた電気伝導性物質
   から成るインクリボン基材（１１）と、 該基材に通電せしめる電極（１３）と、 熱溶融性の固定インク（１４）を前記基材に圧接する押
   圧手段（１５）と、 前記基材表面に残存する不要インク（１４−２）を除去
   するナイフエッジ（１６）と、 前記基材を搬送する搬送ローラ（１７）と、を具備した
   ことを特徴とする熱転写インクリボンのインク供給装置
   。