JPS63151329A - 再生塔塔底液の抜き出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はガス吸収装置の再生塔塔底液の抜き出し装置に
関するものである。

（従来技術） ガス中の酸性ガス成分例えば炭酸ガス、硫化水素等をア
ルカリ水溶液で吸収除去する方法は多くの分野で用いら
れており非常に重要である。例えば都市ガス、水素ガス
、アンモニア合成ガス等の製造の際の炭酸ガスの除去、
天然ガスの精製時の硫化水素の除去等が最もよい例であ
る。

これらのガス吸収装置においては吸収塔内で処理ガスと
吸収液は充填物上もしくはトレイ上で接触し、ガス中の
被吸収成分は吸収液側に物質移動する。

吸収液としては無機系、有機系のアルカリ性化合物の水
溶液が用いられ、炭酸カリ、炭酸ソーダもしくはアミン
系化合物等の水溶液がその代表例である。吸収塔におい
てはこれらの吸収液はガス中の被吸収成分を化学的、物
理的に吸収する。被吸収成分の濃度が高くなった吸収液
は吸収塔塔底から抜き出され再生して循環使用するため
に再生塔の塔順に供給される。再生塔においては塔底に
設置されるリボイラによって吸収液は加熱され沸騰しス
チームを発生する。該スチームは塔内を上昇しながら下
降する吸収液をストリッピングし再生する。再生された
吸収液は再生塔塔底からポンプによって抜き出され循環
使用のため吸収塔の塔順に供給される。

本発明はこの再生塔塔底から再生した吸収液をポンプに
よって抜き出す装置の改良に関するものである。第２図
に従来の再生塔塔底周りの装置系統図を示す。図におい
て１は再生塔本体であり、２は塔底部に設けられるチム
ニ−トレイであり、塔上部より下降してくる吸収液を集
めてリボイラー３に導入する役目をしている。

リボイラー３においては導入された吸収液はスチームも
しくはその他の熱源によって加熱され沸騰してスチーム
を発生した後、自然流下で再生塔の塔底液留部４に戻る
。液留部４内の再生された吸収液は次いで溶液ポンプ５
によって昇圧され図示はされない吸収塔の塔頂部に供給
される。

（発明が解決しようとする問題点） 以上説明した従来の再生塔塔底液の抜き出しにおいては
、再生塔塔底の液留部４から溶液ポンプ５によって抜き
出し昇圧して吸収塔に供給している。しかるに塔底液は
沸騰しているため溶液ポンプの必要Ｎ５ＰＨ（Ｎｅｔ　
Ｐｏ５ｉｔｉｖｅ　５ｕｃｔｉｏｎ　Ｈｅａｄ）を確保
するには相当する液頭分だけ塔スカートを高くする必要
がある。溶液ポンプは流量、揚程その他の理由から一般
的にはボリュートポンプが用いられるが、必要なＮＰＳ
Ｈは５〜８米でありこれを充足するだけ塔スカートを高
くしなければならない。

都市ガス、アンモニア合成ガス等の製造に用いられるガ
ス吸収装置の再生塔は大型であり、塔の高さをこれだけ
高くすることは地震モーメント、風モーメントの設計値
が大きくなり塔本体を重量化する因になる。さらには塔
本体のみならずリボイラー等の関連する機器も高い位置
になり、その設置用の架構も大型化するだけでなく、関
連する機器類の設置場所の高所化のため保守管理の労力
も増大する原因になる。

本発明は以上の従来技術の問題点を解消すると同時に再
生塔のりボイラーの必要熱量も低減できる草刈的な再生
塔塔底液の抜き出し装置を提供するものである。

（発明による解決手段） 本発明の要旨とするところは、吸収液を再生塔において
スチームストリッピングし再生した後。

溶液ポンプにて再生塔塔底から抜き出し吸収塔に循環供
給するガス吸収装置において、真空排気手段を具備し、
且つ前記溶液ポンプの必要ＮＰＳＨを充足する高さを有
するフラッシュドラムを前記再生塔塔底の吸収液抜き出
し管路中に設置し、前記再生塔の高さを低くすることを
特徴とする再生塔塔底液の抜き出し装置であり、同時に
真空排気手段の吐出側蒸気管路を前記再生塔の塔下部に
接続し抽気されたスチームを再生塔のストリッピングス
チームとして利用することにより再生塔リボイラの必要
熱量を節減できる特徴を有し、さらには再生塔関連機器
類の設置高さを低くしてこれらの保守管理の労力も軽減
できる効果を有するものである。

（実施例） ４一 本発明の内容を実施例に基いてさらに説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す装置系統図である。図
において第２図と同じ番号は同じ機器を示す。すなわち
１は再生塔本体、２はチムニ−トレイ、３はリボイラ、
４は塔底液留部、５は溶液ポンプである。６は再生塔塔
底液の抜き出し管路中に設置されるフラッシュドラムで
あり、７の蒸気圧縮機により排気されて所定の真空度に
維持される。一方再生塔塔底の圧力は大気圧以上あるの
で、この差圧により再生塔塔底液留部４内の吸収液はフ
ラッシュドラム６内に移送される。従ってフラッシュド
ラム６の設置高さを溶液ポンプ５の必要ＮＰＳＨを充足
する高さにすれば、再生塔１の塔底液留部の高さをフラ
ッシュドラムの真空度に相当する程度迄下げることがで
き、これは塔全体も下げることになる。フラッシュドラ
ム６内に移送された吸収液はフラッシュドラム６内の真
空圧力の平衡液となりこの際温度も降下し相当のスチー
ムも発生する。この発生したスチームは蒸気圧縮機７に
より昇圧され、再生塔１の塔底部にストリッピングスチ
ームの一部として有効に活用される。フラッシュドラム
６内の吸収液は溶液ポンプ５により抜き出され図示はさ
れない吸収塔の塔頂部に循環供給される。

本実施例においては真空排気手段として遠心型の圧縮機
を例示したが、スチーム駆動のエジェクター等地の真空
排気手段も適用できることはもちろんである。又本実施
例においてはフラッシュドラム６から抽気された真空排
気手段の吐出側のスチームは、再生塔下部にストリッピ
ングスチームの一部として利用した例であるが、これに
限らず他の用途としても利用できることは言うまでもな
い。

（効果） 以上説明した構成からなる本発明によれば次のような従
来にない効果を得ることができるので、本発明は産業上
極めて有益である。

イ）再生塔の塔高さを低くし地震及び風の設計モーメン
トを小さくできるので、再生塔本体の肉厚を薄くでき重
量を軽減できる。

ロ）フラッシュドラムから真空排気手段により抽気した
スチームを再生塔のストリッピングスチームとして利用
することにより再生塔リボイラの必要熱量を節減できる
。

ハ）再生塔周辺の機器、計器類の設置場所を低くできる
のでこれらの保守管理の労力を少くできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す装置系統図、第２図は従
来の再生塔塔底周りの系統図である。 図において； １　再生塔　　　　　　２　チムニ−トレイ３　リボイ
ラ　　　　　４　液留部 ５　溶液ボ′ンプ　　　　６　フラッシュドラム７　蒸
気圧縮機 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （ I ）吸収液を再生塔においてスチームストリッピン
   グし再生した後、溶液ポンプにて再生塔塔底から抜き出
   し吸収塔に循環供給するガス吸収装置において、真空排
   気手段を具備し且つ前記溶液ポンプの必要ＮＰＳＨを充
   足する高さを有するフラッシュドラムを前記再生塔塔底
   の吸収液抜き出し管路中に設置し、前記再生塔の高さを
   低くすることを特徴とする再生塔塔底液の抜き出し装置
   。 （II）真空排気手段の吐出側蒸気管路を前記再生塔の塔
   下部に接続し再生塔リボイラの所要熱量を節減すること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の再生塔塔底液
   の抜き出し装置。