JPS63149621A

JPS63149621A - 失認訓練用眼鏡装置

Info

Publication number: JPS63149621A
Application number: JP29836386A
Authority: JP
Inventors: Kazumi Kawahira; 和美川平
Original assignee: Sakai Medical Co Ltd
Current assignee: Sakai Medical Co Ltd
Priority date: 1986-12-15
Filing date: 1986-12-15
Publication date: 1988-06-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］医療の分野において、視覚失語者の訓練及び評価を行う
ための装置に関するものである。

〔従来の技術］従来、視覚神経の反応を有するが、物体の片側半分を認
識することができない視覚失語者に対する訓練としては
、塗り絵や積木を利用した作業療二登録商ぢヒノ法、あるいは五目ならべやオセロなどのゲームを利用し
た訓練が行われていた。また、上記視覚失語者の中には
、認識できない物体の片側を断続的に見えるようにする
と認識することのできる場合があり、特殊な接眼レンズ
やプロジェクタ−を利用した瞬間呈示装置を用いて訓練
あるいは検査。

研究を行っていた。

［発明が解決しようとする問題点］上記のような従来の訓練法では、視覚情報を操作して、
注意力を向上させるような訓練を行うことができないと
いう問題点があり、また、従来の上記瞬間呈示装置は、
操作が繁雑で高価であり、携帯することができないとい
う問題点があった。

この発明はかかる問題点を解決するためになされたもの
で、操作が容易で、かつ患者が携帯可能な装置で、患者
の視野を操作でき、また瞬間呈示装置としての作動を行
うことのできる失語訓練用眼鏡装置を得ることを目的と
する。

［問題点を解決するための手段］この発明に係る失語訓練用眼鏡装置は、眼鏡部のレンズ
部分に、任意の箇所の光透過率を調節できる調光板を設
け、この調光板の調光を制御する制御部を備える構成と
したものである。

［作用］この発明の失語訓練用眼鏡装置は、眼鏡部のレンズ部の
任意の箇所の光透過率を制御部によって制御できるので
、任意のパターンで光の開閉を行うことができる。従っ
て、患者の視野を操作して注意力の低下した視野への視
覚情報量の増加、あるいは低下した視野へ強制的に眼球
運動を起こさせることができる。また、簡便な瞬間呈示
装置としての作動を行わせることができる。

［実施例コ第１図はこの発明の一実施例である失語訓練用眼鏡装置
を示す斜視図である。図において、１は眼鏡部、１ａは
耳かけ部、２は、例えば透過型マトリックス方式の液晶
表示板などからなる左側の調光板、３は同じく液晶表示
板などからなる右側の調光板、４は制御部で、左調光板
駆動回路５゜右調光板駆動回路６．パターン発生回路７
．パターン設定回路８などから構成されている。

眼鏡部１は、そのレンズ部分に通常のレンズと上記調光
板２．３を重ねて設けるようにすることもできるし、通
常の眼鏡を着用している上に、上記調光板２．３を設け
、耳かけ部１ａなしの眼鏡部１を装着するようにするこ
ともできる。

また、制御部４は耳かけ部１ａを太くしてこの中に組み
込むようにすることもできるし、別に設けるが携帯に便
利な小型にまとめることもできる。

調光板２．３は液晶表示板のほかに種々の透光型の表示
素子を用いることができるが、応答速度の早いものが適
している。そして、その遮光部は必ずしも光の透過率が
零になる必要はなく、着用者が透光部に対し遮光部が充
分暗く感じるならば使用することができる。

次に、上記第１図に示すこの発明の一実施例である失語
訓練用眼鏡装置の作動について説明する。

まず、訓練に必要なパターンとその移動方向など希望す
る条件をパターン設定回路８に入力する。

このパターン設定回路８は既定のパターンごとに固定の
回路板が用意されていて、希望するパターンに応じて該
当する回路板をセットするようにすることもできる。こ
のパターン設定回路８からの信号によってパターン発生
回路７が作動し、次いで、左調光板駆動回路５及び右調
光板駆動回路６が作動し、左右の調光板２及び３に希望
するパターンに従った透光部と遮光部とが形成される。

第２図〜第４図は上記実施例の作動状態の例を示す斜視
図で、２ａ、３ａは透光部、２ｂ、３ｂは遮光部を示す
。

第２図に示す例は、例えば左半側失語の患者などの訓練
に用いるパターンの例である。この場合は、眼鏡部１の
左の調光板２及び右の調光板３の右半分を、被訓練者の
目の残像時間より少し短い周期で透過・遮断を繰り返す
ように制御する。このようにして、被訓練者の左視野の
情報量を相対的に増加し、左視野を意識し易くさせて訓
練を行う。

失語の程度あるいは回復の程度に応じて、透光・遮断の
周期を変えて訓練を進める。

第３図に示す例は、重度の左半側失語の患者の訓練に用
いるパターンで、被訓練者の視野を制限し、その制限し
た両眼の視野を右から左へ移動させることにより、被訓
練者に左視野への眼球運動を起こさせて、左視野の注意
力を高める訓練を行うためのものである。すなわち、こ
の装置の眼鏡部１の左及び右の調光板２，３にスリット
状の透光部２ａ、３ａを形成し、これを、第３図の（ａ
）−（ｂ）→（ｃ）→（ａ）・・・と右から左へ走査す
るように制御する。

第４図は左半側無視や半盲の患者の検査、並びに研究に
用いられる場合の例を示し、瞬間呈示装置と同様の効果
を患者に与えるものである。この場合は、両方の調光板
２，３を前面遮光状Ｒ（第４図（ａ））から両調光板２
．３の左半分又は右半分を一瞬透光状態（第４図（ｂ）
）にしたのち、再び全面遮光状態（第４図（ａ））にな
るようにしたり、所定時間をおいて瞬間呈示を繰返すよ
うに（第４図（ａ）→（ｂ）→（ａ）・・・）制御する
。

以上のように、この発明に係る失語訓棟用眼鏡装置によ
れば、従来できなかった視覚情報の操作を行って種々な
訓練を行うことができる。さらに、机上に限定されがち
な従来の作業療法やゲームによる訓練と異なり、被訓練
者がこの装置を装着して日常の生活動作の中での訓練が
可能になるほか、訓練完了後、患者が補装具や自助具と
同じ感覚で利用できる。従って、従来にはなかった幅広
い訓練体系を形成することができる。

［発明の効果］以上説明したように、この発明によれば、眼鏡部のレン
ズ部分に調光板を設け、その任意の箇所の光の透過率を
制御部によって調節できる構成としたので、操作容易で
、携帯可能な装置によって患者の視野を操作する失語訓
練用眼鏡装置、あるいは瞬間呈示装置として作動する装
置を得ることができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例である失語訓練用眼鏡装置
を示す斜視図、第２図〜第４図は上記実施例の作動状態
の例を示す斜視図である。図“において、１・・・眼鏡部、１ａ・・・耳かけ部、
２．３・・・調光板、２ａ、３ａ−透光部、２ｂ、３ｂ
・・・遮光部、４・・・制御部、５・・・左調光板駆動
回路、６・・・右調光板駆動回路、７・・・パターン発
生回路、８・・・パターン設定回路である。特許出願人　　川　平　和　美　（外１名）第　１Ｕｊ
Ａ１：　隈４を舒１０：Ｘ炉１７ｆ２３：　ｎＥ−又第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）任意の部分について光の透過率を調節できる調光
板をレンズ部分に設けた眼鏡部と、その調光板の調光を
制御する制御部とを備えたことを特徴とする失語訓練用
眼鏡装置。
（２）上記調光板として、液晶表示板を用いたことを特
徴とする特許請求の範囲第１項記載の失語訓練用眼鏡装
置。