JPH0612766Y2 - 眼球運動訓練装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、近視予防、視力回復のために視点の遠近交互
移動を行ったり、眼球運動の訓練に視点を横移動させる
といった目的で使用される眼球運動訓練装置に関するも
のである。

〔従来の技術〕 眼鏡のレンズ部に複数の発光点を設け、その点滅制御に
従い視点を移動させるといった眼球運動訓練装置があ
り、医療などに用いられている。

〔考案が解決しようとする課題〕

この種の装置では、一般に発光点設置面が遮光処理され
ているため、近視予防、視力回復のための視点の遠近交
互移動は不可能である。

本考案の目的は、各種の眼球運動の訓練に対処できる眼
球運動訓練装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、眼鏡のレンズ部となるガラス基板の内面側に
所定の配線パターンを形成し、この配線パターン上に複
数個のＬＥＤチップを個々に点灯可能に実装する一方、
ガラス基板の内側に液晶シャッターと絞りを所定の間隔
をおいて順次配設し、前記ガラス基板、液晶シャッター
及び絞りを一体的に保持する眼鏡フレームに固定バンド
を取付けたことを特徴とするものであり、発光点の縦横
への移動、遠方視野の視認、点滅間隔の制御、シャッタ
ーの開閉制御などにより各種の眼球運動の訓練に対処で
きる。

〔実施例〕

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示すもので、眼
鏡のレンズに相当するガラス基板１に所定の配線パター
ンを形成し、このパターン上に複数個のＬＥＤチップ２
を例えば十字形に実装している。ガラス基板１の内側に
は液晶シャッター３と絞り４を所定の間隔をおいて順次
配設し、これらを眼鏡フレーム５で一体的に保持してい
る。眼鏡フレーム５には固定バンド６を取付け、バンド
６の中間部からリード線７を引出して制御・電源部８に
接続している。

次に、上記構成の眼球運動訓練装置の使用例について説
明する。

使用例１：液晶シャッター３を開状態（光透過状態）と
し、ＬＥＤチップチップ２を例えば第３図のように順次
点灯させ、それを訓練者の目Ａで追う。つまり視点の縦
横移動の眼球運動を行うことになる。この時、全体の明
るさは絞り４により適宜調整する。

使用例２：液晶シャッター３は透過の状態とし、ＬＥＤ
チップ２の一部を点灯する。この状態で発光点とガラス
基板１を通して見える遠方の物体を交互に見る。これ
は、近視予防、視力回復のための眼球運動である。

使用例３：液晶シャッター３は透過の状態とし、ＬＥＤ
チップ２をある周波数の発光電流で発光させる。この点
滅で目Ａに刺激を与えることにより、目の疲労回復、ス
トレス低減を図る。

なお、ＬＥＤチップ２の点灯状態で液晶シャッター３を
開閉制御したり、ＬＥＤチップ２の点滅制御と液晶シャ
ッター３の開閉制御を同時に行ってもよい。

使用例４：ＬＥＤチップ２を点灯状態とし、液晶シャッ
ター３を制御すると、瞳孔の開閉訓練となる。

〔考案の効果〕

以上のように本考案によれば、眼鏡レンズに相当するガ
ラス基板に複数個のＬＥＤチップを実装したので、ガラ
ス基板を通して遠方の物体を視認できるようになり、遠
方の物体と発光点の交互視認、つまり視点の遠近交互移
動による近視予防、視力回復治療が可能となる。また、
ガラス基板の内側に液晶シャッターと絞りを順次配設し
たので、ＬＥＤチップの点灯制御、液晶シャッターの開
閉制御などにより各種の眼球運動訓練に対処できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る眼球運動訓練装置の一実施例を示
す斜視図、第２図は同断面図、第３図は同実施例におけ
るＬＥＤチップの点灯順次説明図である。 １……ガラス基板、２……ＬＥＤチップ、 ３……液晶シャッター、４……絞り、 ５……眼鏡フレーム、６……固定バンド、 ７……リード線、８……制御・電源部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】眼鏡のレンズ部となるガラス基板の内面側
   に所定の配線パターンを形成し、この配線パターン上に
   複数個のＬＥＤチップを個々に点灯可能に実装する一
   方、ガラス基板の内側に液晶シャッターと絞りを所定の
   間隔をおいて順次配設し、前記ガラス基板、液晶シャッ
   ター及び絞りを一体的に保持する眼鏡フレームに固定バ
   ンドを取付けたことを特徴とする眼球運動訓練装置。