JPS63147927A

JPS63147927A - シリンダカバ−

Info

Publication number: JPS63147927A
Application number: JP29620086A
Authority: JP
Inventors: Koyo Murakami; 村上　公洋; Kiyoshi Baba; 馬場　潔
Original assignee: Sumitomo Riko Co Ltd
Current assignee: Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date: 1986-12-11
Filing date: 1986-12-11
Publication date: 1988-06-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、Ｖ型６気筒エンジンのシリンダヘッドサイ
ド等に設けられるシリンダカバーに関するものである。

〔従来の技術〕

Ｖ型６気筒エンジンは、第４図に示すように、シリンダ
１がクランク軸２に対してＶ型に設けられており、その
Ｖ型の頭頂にそれぞれ排気バルブ３と吸気バルブ４とが
設けられている。シリンダヘッドサイドカバー５はその
排気バルブ３の外側面（シリンダヘットサイド）に設け
られており、排気バルブ３の作動に基づく打音や振動等
に起因する騒音を外部に漏らさないように意図されてい
る。第４図において、６は吸入路、７は排気路、８はピ
ストンである。この種のシリンダヘッドサイドカバー５
は、第５図に示すように、アルミ合金製の枠材９の内部
空間部に平板状のゴｌ、仮１０を配設して凸部９ａと凹
部１０ａとの嵌合接着により固定し、シリンダヘッドサ
イドに対面するゴム板１０の部分に鉄金具１１を設けて
いる。このアルミ合金製枠材９の内側内周面にはパッキ
ン１２嵌合川の溝１３が外周に沿って設けられｔおり、
そこにゴム製パツキン１２が嵌合され、このパツキン１
２をシリンダへッドザイドの外壁面に押圧し、ねじ穴１
４を利用してボルト止めされるようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記構造のシリンダヘッドサイドカバー
は、いわばゴム板によるフローティング構造になってい
るのではあるが、構造が複雑であるため、製造が複雑に
なりコストが高くなると同時に、そのコストにみあうほ
ど効果的な騒音防止効果が得られていないのが実情であ
る。

この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、製
造が容易で安価であり、しかも騒音低減効果の大きいシ
リンダカバーの提供をその目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため、この発明のシリンダカバー
は、金属板からなるカバー本体の少な（とも−面に、殆
ど全面に渡ってゴムを母材とし、下記の（Ａ）、　　（
Ｂ）および（Ｃ）成分の少なくとも一つを含有しており
、かつ比重が３．５〜７．０に設定されている遮音性ゴ
ムシートを一体的に取着するという構成をとる。

（Ａ）Ｐｂ、ＺｎおよびＦｅからなる群から選択された
少なくとも一つの金属の粉末。

（Ｂ）Ｐｂ、ＺｎおよびＦｅからなる群から選択された
少なくとも一つの金属の酸化物の粉末。

（Ｃ）Ｐｂ、ＺｎおよびＦｅからなる群から選択された
少なくとも一つの金属の塩の粉末。

すなわち、上記シリンダカバーは、上記の特殊な遮音性
ゴムシートを用いており、それによって上記のような簡
単な構造によっても効果的な騒音防止効果を奏する。

上記特殊な遮音性ゴムシートは、母材ゴムと上記の（Ａ
）、　　（Ｂ）、　　（Ｃ）成分とを用いて構成されて
いる。

上記母材ゴムとしては、合成ゴム、天然ゴム等、特に制
限するものではなく、それらのゴムを単独でもしくは併
用することができる。例えば、上記ゴムのうち、好適な
ものとしては、ブチルゴム、アクリルゴム、ポリノルボ
ーネン、フッ素ゴム、塩素化ポリエチレン、クロロスル
ホン化ポリエチレン等の変性ポリオレフィン等があげら
れる。

特に好適なのは、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン
化ポリエチレン等の変性ポリオレフィンやアクリルゴム
、ブチルゴムである。通常は、これらのゴムは未加硫の
まま使用され未加硫のままシート化される。

また、上記母材ゴムに配合する金属粉末、金属酸化物粉
末、金属の塩粉末は、ｐｂ、　　Ｚｎ、ｐ’ｅのそれ自
体、その酸化物、その塩の粉末である。

これらのものは、単独で使用してもよいし２者以上を併
用してもよい。特に、薄肉で高比重ゴムシートを得る場
合には、酸化鉛を使用することが好ましい。また、ｐｂ
粉末もそれ自体が高比重物であるため、好適に使用する
ことができる。さらに、金属鉛としては硫酸鉛を使用す
ると好結果が得られる。これらの物質は、遮音性ゴムシ
ートの比重を、３．５〜７．０に高めるため、母材ゴム
１００重量部（以下「部」と略す）に対して３００〜２
０００部の範囲内で適宜に配合される。

なお、上記ゴム母材には、充填材として炭酸カルシウム
、クレー、マイカ、カーボンブラック等の無機物質、プ
ロセスオイル（鉱物油）、可塑剤、軟化剤、さらには老
化防止剤、顔料等を必要に応じて適宜配合することが可
能である。

上記の原料を用いて遮音性ゴムシートを製造する場合に
は、上記原料をオーブンロール、バンバリーミキサ−、
ニーダ−等の混練機にかけて混練し、得られた混練物を
カレンダーロール、Ｔ型ダイス付きの押出機にかけてシ
ート状に押し出し成形する等によって行うことができる
。

このようにして得られた遮音性ゴムシートは、通常、厚
みが５１１以下、場合によっては、０．３■■程度の厚
みに設定される。好適なのは０．８〜３龍である。

このようにして得られた遮音性ゴムシートは、一般に、
母材ゴムとして未加硫ゴムがそのまま使用されており、
極めて柔軟であって単に載置するだけで金属板に沿い密
着するようになる。したがって、金属板に接着剤を塗布
してお（ことにより簡単に固定することができる。また
、上記のような金属ないし金属酸化物等を配合した未加
硫ゴム組成物をシート状に仕上げたのち、加硫して接着
しても差し支えはない。上記カバー本体の金属板として
は、通常、銅板が用いられプレス板金加工により、取着
対象のシリンダヘッドサイドの形状に合わせて賦形され
る。一般に、上記ゴムシートは、金属板の、シリンダヘ
ッドサイドに対面する面と反対側の面に取着される。し
かし、シリンダヘッドサイド側の面に取着してもよいし
、双方に取着しても差し支えはない。

つぎに、この発明を実施例にもとづいて説明する。

〔実施例〕

第１図はこの発明をシリンダヘッドサイドカバーに応用
した実施例を示している。図において、１５は鋼板から
なるカバー本体で、シリンダヘッドサイドの外径形状に
合うよう断面形状が略コ字状にプレス板金加工されてい
る。そして、上記カバー本体１５のシリンダヘッドサイ
ド（図示せず）に対面する面と反対側の面に、はぼ全面
的に、塩素化ポリエチレンを母材ゴムとし酸化鉛粉末を
含有してなる比重６．５の遮音性ゴムシート（厚み１．
４■ｍ）１６が一体加硫接着して構成されている。１７
はカバー本体１５の枠部分に、外周に沿って一体的に設
けられたゴム製パツキンである。このパツキン１７は、
上記ゴムシート１６の加硫接着の際、ゴムシート１６と
は別種のゴム材料を用い、同時に加硫接着される。これ
によりパツキン１７を別個に接着する必要がなくなり接
着工数の低減効果が得られるようになる。このカバー本
体１５の全体形状は第２図に示すようになっている。

なお、上記実施例において、塩素化ポリエチレンに代え
てアクリルゴムを用い、ＺｎＯ粉末を１５００部含有さ
せた比重４．０の遮音性ゴムシート（厚み１．４ｍ）を
用いたシリンダヘッドサイドカバー（実施例２）および
アクリルゴムを用い、Ｐｂｏ粉末を５００部含有させた
比重４．１の遮音性ゴムシート（厚み１．４重曹）を用
いたシリンダへ゛ンドサイド力バー（実施例３）をつく
り、上記実施例で得られたシリンダヘッドサイドカバー
とともに、無響室内に入れて各別に騒音測定した。その
結果を従来例（第５図）と対比して第３図に示す、第３
図において曲線Ｉは実施例１、曲線■は実施例２，３、
曲線■は従来例のそれである。曲線！、　　ＩＩと■と
の対比から、実施例品は極めて簡単な構造であるにもか
かわらず優れた騒音防止効果を奏することがわかる。

なお、塩素化ポリエチレンに代えてクロロスルホン化ポ
リエチレンやアクリルゴムを使用しても上記と同様の効
果が得られた。これら塩素化ポリエチレン、クロロスル
ホン化ポリエチレンおよびアクリルゴムは、母材ゴムの
なかでも耐熱性、振動減衰特性等が優れており、この発
明のシリンダヘッドサイドカバーに応用した場合に特に
顕著な効果が得られるようになる。

なお、上記の実施例はいずれもシリンダヘッドサイドカ
バー５について説明しているが、この発明は、シリンダ
ヘッドサイドカバーのみならず一般にいうシリンダヘッ
ドカバーについても適用しうるちのである。したがって
、この発明にいうシリンダカバーには、シリンダヘッド
サイドカバーのみならず、シリンダヘッドカバーも含ま
れる。

〔発明の効果〕

この発明のシリンダカバーは、以上のように構成されて
いるため、上記特殊な高比重の遮音性ゴムシートの作用
により優れた騒音防止効果を奏するようになる。しかも
、構造が簡単であるため、製造も容易でありコストも安
価になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の断面図、第２図はその裏
面図、第３図は騒音防止効果を説明する音響インテンシ
テイレベル−１７３オクターブバンド中心周波数曲線図
、第４図はＶ型６気筒エンジンの断面図、第５図はそれ
に取着される従来のシリンダヘッドサイドカバーの断面
図である。５・・・シリンダヘッドサイドカバー　１５・・・カバ
ー本体　１６・・・遮音性ゴムシート特許出願人　東海ゴム工業株式会社代理人　　弁理士　西　藤　征　彦１斤１、Ｊ　、′ ・ｌ・ヨ２− 手続補正書（自発）昭和６２年　６月２９日１、事件の表示昭和６１年特許願第２９６２００号２、発明の名称シ　　リ　　ン　　ダ　　カ　　バ　−３、補正をする
者事件との関係　　特許出願人住　所　　愛知県小牧市大字北外出字冊津３６００名称
　東海ゴム工業株式会社代表者　　柴　　崎　　守　　正５、補正の対象６、補正の内容（１）明細書第５頁第１３行目から同頁第１４行目にか
けて、「ゴムは未加硫のまま使用され未加硫のままシー
ト」とあるを「ゴムは加硫してシート」と訂正する。（２）明細書第６頁第３行目、「金属鉛」とあるを「金
属塩」と訂正する。（３）明細書第７頁第４行目、「未加硫ゴムがそのまま
」とあるを「未加硫ゴムの加硫品が」と訂正する。（４）明細書第７頁第８行目、「また、」とあるを「す
なわち、」と訂正する。（５）明細書第７頁第１０行目から同頁第１１行目にか
けて、「加硫して接着　・・・・・・・・・・・・、上
記カバー本体」とあるを「加硫して接着することが行わ
れる。場合によっては、上記シート状の未加硫ゴム組成
物がそのまま金属板に接着することが行われる。上記カ
バー本体」と訂正する。（６）明細書第７頁第１２行目、「銅板」とあるを「鋼
板」と訂正する。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）金属板からなるカバー本体の少なくとも一面に、
殆ど全面に渡つてゴムを母材とし、下記の（Ａ）、（Ｂ
）および（Ｃ）成分の少なくとも一つを含有しており、
かつ比重が３．５〜７．０に設定されている遮音性ゴム
シートが一体的に取着されていることを特徴とするシリ
ンダカバー。（Ａ）Ｐｂ、ＺｎおよびＦｅからなる群から選択された
少なくとも一つの金属の粉末。（Ｂ）Ｐｂ、ＺｎおよびＦｅからなる群から選択された
少なくとも一つの金属の酸化物の粉末。（Ｃ）Ｐｂ、ＺｎおよびＦｅからなる群から選択された
少なくとも一つの金属の塩の粉末。
（２）母材ゴムが、変性ポリオレフィンによつて構成さ
れている特許請求の範囲第１項記載のシリンダカバー。