JPS63145844A - ウオ−ム変速機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばワイヤー巻き上げ機などに適したウオ
ーム変速機に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

ワイヤー巻き上げ機は、ケーシングを貫通して伸び出し
たシャフトにワイヤー巻き付はドラムを固着し、このシ
ャフトをドラムの巾に等しい距離だけ往復運動させなが
ら回転させてワイヤーをドラムに巻き取るようになって
いる。そして、ケーシングの内部では、モータに平歯車
で構成された減速機を取付けて所定の回転数に減速し、
この減速機の出力軸とワイヤー巻き付はドラムが固着さ
れたシャフトの両スプロケット間にチェーンを巻き掛け
てドラムを回転していた。このため、これらの空間占有
率が大きくて重量が重くなり、コンパクトな設計が困難
であった。そして、部品点数も多く、とりわけチェーン
駆動のために故障しやすく、点検整備に非常に手間を要
するため、稼働率を低下させていた。

ところで、ウオーム変速機は、大きな減速比で減速する
ときに使用されるが、これ自身はあくまでも減速機であ
る。従って、例えば、前述のワイヤー巻き上げ機におい
て、平歯車で構成された減速機に代えて、従来から知ら
れているウオーム変速機を使用しても、ウオーム変速機
の出力軸とワイヤー巻き付はドラムが固着されて往復運
動するシャフトの間にチェーンやベルトを巻き掛けたり
、歯車群を介在させたりしてシャフトを駆動する必要が
ある。そして、ワイヤー巻き上げ機に限らず、一般的に
、ウオーム変速機の出力軸の回転運動を軸方向に摺動す
るシャフトに伝達するには専用の機械的要素を必要とす
るので構造が複雑となり、結局のところ、装置全体が大
型重量化して、部品点数を減少させることができない。

〔発明の目的〕 そこで本発明は、小型軽量化が可能であり、部品点数が
少なくてコンパクトな構造であって故障しにくく、例え
ばワイヤー巻き上げ機などに適したウオーム変速機を提
供することを目的とするものである。

〔発明の構成とその作用〕

本発明の構成は、ウオームと、このウオームと噛合する
ウオームホイールと、このウオームホイールの中心孔に
保持されるシャフトよりなるウオーム変速機において、
このシャフトがウオームホイールに対しウオームホイー
ルの軸線方向に相対的に摺動可能であり、かつ、この摺
動可能なシャフトの外面とウオームホイールの中心孔の
内面に係合手段が形成されてシャフトに回転トルクが伝
達されることを特徴とする。

すなわち、ウオーム変速機の出力軸が摺動可能なシャフ
トを兼用するようにしてウオーム変速機を多機能化させ
たので、非常にコンパクトな構造になり、更には、平歯
車で構成された減速機やスプロケラト、チェーンなどを
必要としないので、部品点数が少なく、例えばワイヤー
巻き上げ機などに適用すれば、小型軽量７で、かつ堅牢
な機械装置とすることができる。

そして、シャフトを往復運動させるためには。

交差する右ネジと左ネジの２本の螺旋ネジが両端で連結
してエンドレスの溝が表面に形成された返しネジをシャ
フトに設け、ピンをこの溝に係合させればよく、更に、
シャフトがオーバーランしたときに自由に回転させるた
めには、ウオームホイールにワンウェイクラッチを組み
込めばよく、これらの付加によって多機能化を更に推進
させ、適用範囲を増加することが出来る。

〔実施例〕

以下に図面に示す実施例に基いて本発明を具体的に説明
する。

図面は本発明にかかるウオーム変速機をワイヤー巻き上
げ機に適用した例を示すが、取付架台１内にはネジ止め
された二つ割の内側ケース２が配置されている。この内
側ケース２内には所定のギア比を有するウオーム３とウ
オームホイール４とが噛合した状態で回転自由に配設さ
れているが、ウオーム３は、内側ケース２の外側に取付
けられたモータ５によって直接駆動される。そして、ウ
オームホイール４には、必要に応じてワンウェイクラッ
チ４１が組み込まれる。これは、シャフト６がオーバー
ランしたときに自由に回転できるようにするためである
。ウオームホイール４の中心孔４２にはシャフト６がウ
オームホイール４の軸線方向に摺動自在に挿入されてい
るが、シャフト６の一部分に平面部６１が形成され、一
方、ウオームホイール４の中心孔４２もこれに対応する
形状をしており、この異形形状からなる係合手段によっ
て回転トルクがシャフト６に伝達される。もっとも、ス
プライン嵌合やキーと長溝の嵌合のように、摺動自在の
軸に対して回転トルクを伝達する機構であればいずれで
もよい。

シャフト６の平面部６１に隣接した部分に返しネジ７が
固着されている力１、この返しネジ７は、右ネジと左ネ
ジの２本の螺旋ネジが交差し、それぞれの両端部で連結
してエンドレスの螺旋状の溝７１が表面に形成されたも
のであり、溝７１のピッチは巻き上げられるワイヤーの
外径に等しくなっている。一方、この溝７１に係合する
ピン７２が内側ケース２に取付けられており、シャフト
６が一定方向に回転すると、ピン７２がエンドレスの螺
旋状の溝７１に係合しているので、シャフト６が左右に
ネジ送りされ、往復運動を繰り返す。

この往復運動のストロークはドラム８の巻付部８１のＴ
ｌ１寸法に等しく、また、溝７１のピッチはワイヤーの
外径にほり等しいか、やＮ大きくなっている。シャフト
６は、取付架台１に取付けられたスライドベアリング１
１で軸受されて取付架台１から外へ伸び出ているが、シ
ャフト６の端部にはワイヤー（図示せず）が巻取られる
ドラム８が取付けられている。

しかして、かかる構成のウオーム変速機が適用されたワ
イヤー巻き上げ機において、モータ５に通電するとウオ
ーム変速機が回転してシャフト６が往復運動を繰り返し
ながら回転し、ドラム８も同じ動きをする。従って、ワ
イヤーはドラム８の巻付部８１に偏ることなく端部から
端部まで一様にフィードされて巻き上げられる。なお、
このウオーム変速機は、ワイヤー巻き上げ機に限らず、
電線やロープの巻取り機などのように、ドラムに線材を
均一の厚さの層にしてゆっくりと巻き付ける装置などに
広く適用できることは云うまでもない。

このように、ウオームホイールの中心孔に保持されるシ
ャフトを摺動可能な状態にして回転トルクがこれに伝達
されるようにしたので、ウオーム変速機が多機能化して
非常にコンパクトな構造になる。従って、このウオーム
変速機を例えばワイヤー巻き上げ機などに適用すれば、
平歯車で構成された減速機やスプロケット、チェーンな
どの機械要素を必要としないので、部品点数が少なく、
小型軽量で堅牢なものになり、取扱いやすくて安価な機
械装置とすることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明のウオーム変速機は、ウオ
ームと、このウオームと噛合するウオームホイールと、
このウオームホイールの中心孔に保持されるシャフトよ
りなるウオーム変速機において、このシャフトがウオー
ムホイールに対しつす−ムホイールの軸線方向に相対的
に摺動可能であり、かつ、この摺動可能なシャフトの外
面とウオームホイールの中心孔の内面に係合手段が形成
されてシャフトに回転トルクが伝達されることを特徴と
するので、ウオーム変速機の出力軸が摺動可能なシャフ
トを兼用してウオーム変速機が多機能化し１部品点数が
少なくてコンパクトな構造となる。従って、このウオー
ム変速機を例えばワイヤー巻き上げ機などに適用すれば
、機械装置に強く要請される小型軽量化と堅牢化に大き
な効果があり、故障しにくくて取扱が容易で安価な機械
装置とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の断面図、第２図は第１図の■−
■線での断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ウォームと、このウォームと噛合するウォームホィ
   ールと、このウォームホィールの中心孔に保持されるシ
   ャフトよりなるウォーム変速機において、 該シャフトが該ウォームホィールに対し該 ウォームホィールの軸線方向に相対的に摺動可能であり
   、かつ、この摺動可能なシャフトの外面と該ウォームホ
   ィールの中心孔の内面に係合手段が形成されてシャフト
   に回転トルクが伝達されることを特徴とするウォーム変
   速機。 ２、該係合手段が形成されていない部分のシャフトに、
   交差する右ネジと左ネジの２本の螺旋ネジが両端で連結
   してエンドレスの溝が表面に形成された返しネジが設け
   られたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のウ
   ォーム変速機。 ３、該ウォームホィールに、ワンウェイクラッチが組み
   込まれたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   ウォーム変速機。