JPS6313693Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、帯状の芯材に、被覆材を、多数密
接に被覆してなる、時計バンドに関し。時計バン
ドの先端部分の改良に関するものである。

従来のものは、第１図に示すように、バンド体
３の先端部分の下面を切欠いて、段落下面８を形
成させ、段落下面８に時計ケース取付片６を固着
させており。先端部分の被覆材２は、下面の切欠
きによつて、欠落するのを防止するために、固め
ろう付けが施されている。

しかし、前記固めろう付けによつて、先端部分
の上面の体裁が悪くなり、特に、バンド上面に模
様を施したものにおいては、模様が不鮮明になる
欠点があり。更に、強度的にも弱くなる欠点があ
る。

この考案は、上記の欠点を解決することを目的
としたものであり。考案の一実施例を、図面に基
づいて説明すると。

この考案の時計バンドは、ネツト芯などからな
る帯状の芯部材１の、長手方向に沿つて、線材や
中空板材などからなる被覆材２を、螺旋巻きした
り連挿したりして、多数密接に被覆してなる、螺
旋巻きバンドや、板重ねバンドなどの、バンド体
３と。先端片４と。横穴５を形成させた時計ケー
ス取付片６、にてなり。

先端片４は、その上面をバンド体３と面一にし
て、基端壁７をバンド体３の端末にろう付け等に
て固着してあり。基端壁７は、バンド体３と同じ
厚さに形成されており。更に、先端片４の下面に
は、基端壁７より段落させた、段落下面８が形成
されており。

先端片４の上面にはバンド体２の上面と均一の
模様が施されている。

時計ケース取付片６は、段落下面８に、ろう付
け又はスポツト溶接等にて固着されたものであ
る。

図中の９は、時計ケース取付片６の継手であ
り。時計ケースは、左右の取付片６，６間にケー
ス脚を嵌着し、横穴５，５間に軸を挿着して取付
ける。

この考案は、上記の構成であり、先端片４は、
上面をバンド体３の上面と面一にして、基端壁７
は、バンド体３と同じ厚さに形成させているた
め。

先ず、第２図のように、バンド体３と同じ厚さ
に形成させた先端片４を、バンド体３の上面と面
一にして、バンド体３の端末にろう付け等し。

次に、その状態で、バンド体３と先端片４と同
時に、プレスなどにて型押模様などを付ければ、
バンド体３と先端片４は、同じ厚さで面一のた
め、バンド体３と先端片４のプレス型当りを均一
にして、バンド体３と先端片４の上面に、均一な
模様を、容易に施すことができる。

次に、先端片４の下面を切欠いて、段落下面８
を形成させるが。バンド体３の端末とろう付け等
にて固着された基端壁７を残すことによつて、固
着部を完全に残すことができ、切欠きの際に、バ
ンド体３端末との固着が外れることもなく、段落
下面８を形成させても、固着強度を十分にするこ
とができ。先端片４によつて、バンド先端部分を
強固にすることができる。

なお、第２図中の二点鎖線は、先端片４の切欠
きを示すものである。

更に、時計ケース取付片６を、段落下面８にろ
う付けしても、先端片４の上面にろうが流れるこ
ともなく、模様を不鮮明にしたり。ろうたまりが
発生することもなく。バンド先端部の体裁を、良
好にすることができる。

この考案は、以上により、従来の欠点を改良し
て、時計バンド先端を補強し、体裁良好な時計バ
ンドを、提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の一実施例を示し、第１図は
従来バンドの一部を示す中央縦断面図、第２図は
この考案の時計バンドの一部を示す加工途中の中
央縦断面図、第３図はこの考案の時計バンドの一
部を示す中央縦断面図、第４図は第３図のＸ−Ｘ
線断面図、第５図は第３図のＹ−Ｙ線断面図。 １は芯材、２は被覆材、３はバンド体、４は先
端片、５は横穴、６は時計ケース取付片、７は基
端壁、８は段落下面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 帯状の芯材１の長手方向に沿つて、被覆材２を
   多数密接に被覆してなるバンド体３と、先端片４
   と、横穴５を形成させた時計ケース取付片６にて
   なり、前記先端片４は、上面を前記バンド体３と
   面一にして、基端壁７を前記バンド体３の端末に
   固着してあり、前記基端壁７は、前記バンド体３
   と同じ厚さに形成されており、更に、先端片４の
   下面には、前記基端壁７より段落させた段落下面
   ８が形成されており、前記時計ケース取付片６
   は、前記段落下面８に固着されており、先端片４
   の上面にはバンド体３上面と均一の模様が施して
   ある時計バンド。