JPS6313261Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、各種の編棒ないしは輪針等の編物
用具を収納した編物用具収納装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の編物用具収納装置は、厚手の布製の四角
形状の収納本体の内面の下部に、上端が開口した
縦長の収納部を横方向に並設し、本体の一側部に
綴紐を設けている。

そして、各収納部に各種編棒、輪針、ほつれ止
め具を挿入して収納し、不使用時は、本体を他側
部から折り曲げ、綴紐を巻いて綴じ、使用時は、
本体を展開し、内面を上方に向け、所要の編棒を
選択して使用している。

（考案が解決しようとする問題点〕 ところで、編物を中断して片付ける場合、複数
個の毛糸の玉や編み掛けの物も収納しなければな
らないが、従来は、前記収納装置とは別個の袋に
それらを収納しており、収納装置と袋の２個にな
り、取扱いがきわめて不便である。

〔問題点を解決するための手段〕 この考案は、前記の点に留意してなされたもの
であり、一面に編棒、輪針等の編物用具の収納部
を形成した四角形状の収納本体と、前記本体の両
側部を着脱自在に連結し前記本体を筒状に形成す
る本体連結具と、前記筒状の本体の底面を形成す
る底板と、前記底板の周縁部と前記筒状の本体の
下縁部とを着脱自在に連結する底板連結具とを備
えた編物用具収納装置である。

〔作用〕

したがつて、この考案によると、本体連結具に
より本体を筒状に形成し、底板を底板連結具によ
り筒状本体の下縁部に連結することにより、筒状
本体の底面を形成し、容器を形成することができ
る。

したがつて、編物を中断して片付ける場合、毛
糸の玉や編み掛け物を収納装置に収納でき、取扱
いがきわめて容易になる。

また、長期にわたつて編物をしない場合は、本
体連結具および底板連結具の連結を外すことによ
り、本体をかさ低くでき、装置の収納スペースが
小さくなる。

〔実施例〕

つぎに、この考案を、その実施例を示した図面
とともに、詳細に説明する。

まず、１実施例を示した第１図ないし第４図に
ついて説明する。

それらの図面において、１は厚手の布製の四角
形状の収納本体、２は本体１の内面の下部に両側
縁および下縁が縫い付けられた布製の補助板、３
は補助板２と本体１とを縦方向に縫い付けた複数
本の縫目、４は本体１と補助板２および隣接する
縫目３間によつて形成され上端が開口した収納部
であり、各収納部４に各種編棒が分類整理して収
納されるとともに、輪針、ほつれ止め具等も収納
される。

５は本体１の内面の上部に上縁が取り付けられ
た透明なビニールシートであり、編棒等の収納部
４からの逸脱を防止する。６は本体１の一側部に
取り付けられた綴紐である。

７，８は本体１の左側部の内面および本体１の
右側部の外面にそれぞれ取り付けられた複数個の
めす、おすのホツクであり、ホツク７と８とを結
合することにより、本体１が筒状に形成される。

９，１０は厚手の布製の円形状の底板および蓋
板であり、底板９は本体１の下縁部に、蓋板１０
は本体１の上縁部に、それぞれ一部が縫い付けら
れている。１１，１２はそれぞれ底板９および蓋
板１０の周縁部に縫い付けられたマジツク（登録
商標以下（Ｒ）と略す。）テープ、１３，１４は
本体１の外面の下縁部および上縁部に縫い付けら
れたマジツク（Ｒ）テープであり、筒状に形成さ
れた本体１の下縁部、上縁部のマジツク（Ｒ）テ
ープ１３，１４に、底板９、蓋板１０のマジツク
（Ｒ）テープ１１，１２を貼着することにより、
筒状の本体１の底面および上面が形成される。

１５は蓋板１０に取り付けられた把手である。

そして、編物の当初においては、第２図に示す
ように、本体１を展開し、所要の編棒を選択して
使用する。

つぎに、一時収納する場合は、本体１をホツク
７，８からなる本体連結具により円筒状に形成
し、底板９とマジツク（Ｒ）テープ１１，１３か
らなる底板連結具により本体１の底面を形成し、
本体１と底板９からなる容器に、毛糸の玉、編み
掛け物を収納し、蓋板１０とマジツク（Ｒ）テー
プ１２，１４からなる蓋板連結具により本体１の
上面を形成し、収納する。

つぎに、編物をする場合は、蓋板１０をあけ、
編み掛け物のみを取り出して行ない、毛糸の玉等
は筒状の本体１に収納したままとする。

つぎに、長期にわたり使用せず、収納する場合
は、底板９および蓋板１０を展開した本体１の内
面に折り込み、本体１の右側部から折り込み、第
４図に示すように、綴紐６で本体１を綴じる。

したがつて、前記実施例によると、編物の中断
時、筒状の本体１と底板９とからなる容器に、毛
糸の玉や編み掛け物を収納することができ、取扱
いがきわめて容易である。

また、蓋板１０により上面を形成することによ
り、ほこり等が入らず、編み掛け物や毛糸の玉を
よごさない。

さらに、把手１５により移動が容易である。

なお、本体１、底板９、蓋板１０は布製のほ
か、ビニール、ビニールと紙の合成物、厚手の紙
製であつてもよい。

また、前記実施例では、底板９および蓋板１０
の一部を本体１に一体に縫い付けたが、底板９お
よび蓋板１０を本体１とは別体にしてもよい。

さらに、前記本体連結具、底板連結具、蓋板連
結具は、それぞれ、ホツク、マジツク（Ｒ）テー
プ、フアスナ等を適宜使用することができる。

つぎに、他の実施例を示した第５図について説
明する。

この場合は、各連結具にフアスナ１６を使用し
たものであり、底板９および蓋板１０の周縁部に
浅い筒体１７，１８を一体に形成したものであ
る。

さらに他の実施例の第６図は、本体１の四角筒
体にしたものであり、本体１には補強用の心が入
り、折り目１９が形成されている。

なお、本体１の外面にポケツトを形成しておけ
ば、小物入れにきわめて便利である。

また、本体１の内面を外側にして筒体を形成す
ると、編物の途中でも編棒の選択が容易である。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によると、容器と容易
に形成でき、毛糸の玉や編み掛け物を収納でき、
取扱いがきわめて容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の編物用具収納装置の実施例
を示し、第１図ないし第４図は１実施例を示し、
第１図は組み立て時の斜視図、第２図は展開内面
図、第３図は展開外面図、第４図は収納時の正面
図、第５図および第６図はそれぞれ他の実施例の
斜視図である。 １……収納本体、４……収納部、９……底板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一面に編棒、輪針等の編物用具の収納部を形成
   した四角形状の収納本体と、前記本体の両側部を
   着脱自在に連結し前記本体を筒状に形成する本体
   連結具と、前記筒状の本体の底面を形成する底板
   と、前記底板の周縁部と前記筒状の本体の下縁部
   とを着脱自在に連結する底板連結具とを備えた編
   物用具収納装置。