JPS631309Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は複写機に用いる感光紙を被包し、感
光防止をするための複写機用感光紙カバーに関す
る。

建築用大型図面や衣服縫製用の型紙等を複写す
るのに用いられるジアゾ式等の複写機には、自動
連続複写機能を備えたものがあり、この機能のた
めにロール状に巻かれた感光紙（以下、ロール感
光紙と称す）が用いられている。

従来、上記ロール感光紙を使用する複写機に
は、例えば第１図に示すようなものがあり、同図
に示すように複写機本体１が所定の高さの架台２
上に載置固定されており、上記複写機本体１の下
部にはテーブル３が前方へ延設され、このテーブ
ルの下面両側には２本のステー部４が垂設されて
いる。

また、上記ロール感光紙５は、シヤフト６が中
心に挿通され、このシヤフト６の両端を上記ステ
ー部４に支架することによつてテーブル３の下面
に装着されている。

そして、複写時には上記ロール感光紙５の紙端
を原紙（図示略）と重ね合せて挿入口１ａへ送り
込むことによつて、自動的に連続複写が行なわれ
る。

ところが、上記のような複写機に用いられるロ
ール感光紙５は、感光面を内側として巻回されて
いるものの、全体は露出した状態で装着されてい
るため、常光によつても若干の感光がなされ、こ
れによつて複写面に露光斑が生じたり、また長時
間複写機を使用しない場合にはロール感光紙を暗
所に保管する必要があるため、このロール感光紙
の着脱が面倒である等の問題点を有していた。

この考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、上記ロール感光紙全体を覆うことによつて外
光による感光を防止することのできる複写機用感
光紙カバーを提供することを目的とする。

以下、本考案に係る複写機用感光紙カバーの実
施例を第２図および第３図を用いて詳細に説明す
る。

第３図は本考案の実施例を示す斜視図であり、
同図に示す感光紙カバー１０は、例えば表地が合
成皮革、裏地が木綿で形成された合わせ布等の軟
質シート材からできており、このシート材を用い
た帯状材の両端を同一面側へ折曲げてなる周面部
材１１と、上記シート材を用いて上記周面部材の
両側端開口を閉塞するように形成された２枚の側
面部材１２とを縫製して箱状に形成してなるもの
である。

そして、上記周面部材１１は、その一端１３が
両面接着テープ１４によつて第１図で示したテー
ブル３下面のロール感光紙５の後方に固定され、
他端１５は同じくテーブル３下面のロール感光紙
５の前方にマジツクテープ１６によつて着脱自在
に取付けられることにより、上記ロール感光紙５
をその巻き方向に覆つている。

また、上記側面部材１２は、その上端から取付
条片１７が延設され、かつこの取付条片１７には
透孔１８が穴明けされている。

そして、第２図に示すように上記取付け状片１
８を上記テーブル３とステー部４との接合部に介
在させるとともに、上記透孔１８へ取付ビス４ａ
を挿通させることによつて上記側面部材１２がテ
ーブル３下面に固定されている。

更に、上記周面部材１１の前面両側縁はフアス
ナ１９を用いて側面部材１２と接合されることに
よつて、周面部材１１の前面部分は開閉可能に形
成されている。

また、上記周面部材１１の前面側端部１５には
マジツクテープ１６の引剥し用舌片２０が取付け
られている。

上記の如く構成された感光紙カバー１０におい
ては、ステー部４に支架されたロール感光紙５全
体を覆つて外光を完全に遮断し、ロール感光紙５
の感光を防止できる。

また、周面部材１１の前面部分はマジツクテー
プ１６およびフアスナ１９によつて容易に開閉で
きるように形成されているため、ロール感光紙５
の補充作業が容易に行なえる。

さらに、両側面部材１２の上端はステー部４の
取付部に介在されて一体に固定されているため、
取付強度が強く、容易に脱落することがない。

なお、上記実施例では周面部材１１の前面上端
１５や両側縁にマジツクテープ１６やフアスナ１
９が用いられているが、この他にホツクやボタン
等他の着脱部材を用いても良い。

以上説明したように、この考案の複写機用感光
紙カバーにあつては、複写機用ロール感光紙の外
光による感光を防止でき、またこれによつてロー
ル感光紙の繁雑な着脱作業が不要となり、ステー
部に支架した状態で長時間保管して置くことがで
きる等の利点を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の複写機におけるロール感光紙の
装着状態を示す正面図、第２図は本考案に係る複
写機用感光紙カバーの実施例の固定部分を示す一
部切欠断面図、第３図は本考案の実施例を示す斜
視図である。 １……複写機本体、３……テーブル、４……ス
テー部、５……ロール感光紙、１１……周面部
材、１２……側面部材、１９……フアスナ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複写機本体下のテーブルの下面に垂設したステ
   ー部に支架させて使用するロール状に巻かれた感
   光紙の感光防止用のカバーであつて、布や合成皮
   革等のシート材からなる帯状材の一端を上記テー
   ブル下面の上記感光紙後方において固定し、他端
   を上記テーブル下面の上記感光紙前方において着
   脱自在に取付けることによつて上記感光紙をその
   巻き方向に覆う周面部材と、上記シート材からな
   り上記周面部材の両側端開口を閉塞するととも
   に、上端を上記テーブル下面に固定された２枚の
   側面部材とを箱状に接合してなり、かつ上記周面
   部材の全面両側縁はフアスナ等の着脱部材を用い
   て上記側面部材と接合することによつて開閉可能
   に形成したことを特徴とする複写機用感光紙カバ
   ー。