JPS63130751A - オ−ステナイトステンレス鋼 - Google Patents

オ−ステナイトステンレス鋼

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JPS63130751A
JPS63130751A JP27545186A JP27545186A JPS63130751A JP S63130751 A JPS63130751 A JP S63130751A JP 27545186 A JP27545186 A JP 27545186A JP 27545186 A JP27545186 A JP 27545186A JP S63130751 A JPS63130751 A JP S63130751A
Authority
JP
Japan
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stainless steel
intergranular corrosion
austenitic stainless
concentration
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP27545186A
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English (en)
Inventor
Shigeo Nakahigashi
中東 重雄
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、高線量の中性子が照射される環境下におい
て使用されて好適なオーステナイトステンレス鋼に関す
る。
(従来の技術) 原子力発電プラントにおける軽水炉の炉心部材、例えば
制御棒アブソーバチューブ等にはステンレス鋼が採用さ
れている。したがって、このようなステンレス鋼は、高
温(〜300℃)で、かつ高線量の高速中性子が照射(
中性子照射量に換算して5X1020n10+f以−ヒ
)される環境下で使用されることになる。
(発明が解決しようとする問題点) ところが1、このような環境下でステンレス鋼を長時間
使用すると、ステンレス鋼に応力腐食割れ(以下SCC
と記す。)が発生することが近年判明した。
一般に、ステンレス鋼のSCCは、ステンレス鋼が高温
に加熱されることにより結晶粒界にCr(クロム)炭化
物が析出し、結晶粒界近くの結晶内でCr欠乏層ができ
、その結果、粒界腐食が進行し、この粒界腐食が起点と
なって亀裂が生ずることにより発生する。これに対し、
高温下で高線量の中性子が照射されたときに発生するS
CCは、ステンレス鋼中のC(炭素)、Si(ケイ素)
、P(リン)、S(イオウ)等の溶質元素が中性子照射
によって結晶粒界に偏析し、これが主要な原因となって
粒界腐食が進行し、この粒界腐食が起点となって亀裂が
生ずることにより発生する。そのため、中性子照射下に
おいて発生するSCCを特に照射加速応力腐食割れ(以
下、IASCCと記す。)と呼んでいる。
上述のように、IASCCはステンレス鋼がCr欠乏層
のない溶体化組織状態で発生するのが特徴である。した
がって、従来の熱影響部に発生するSCCと異なり、製
造上注意をして熱影響部を除去してもIASCCが発生
するおそれがある。
この発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、
IASCC感受性を低減することができるオーステナイ
トステンレス鋼を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) この発明は、元素組成が重量%で、CO,O8以下、M
n2.00J、u下、P0.045LE(下、S0.0
30以下、Si1.00以下、Cr16゜00〜19.
00、Ni9.00〜13.00であり、さらにMoお
よび残部Feを含有し、上記Moの濃度が重量%で0.
03以下、または上記Moおよび添加されるTiの総和
濃度が重量%でMo+Ti≧5×Cであるよう構成され
たものである。
(作用) したがって、この発明に係るオーステナイトステンレス
鋼によれば、高線量の中性子照射下において耐粒界腐食
性を向上させることができ、その結果、IASCC感受
性を低減することができるのである。
(実施例) 以下、この発明の実施例を表および図面を参照して説明
する。
元素組成が重量%で、C(炭素)0.02、Si(ケイ
素)0.30、Mn (vンガン)1.66、Niにッ
ケル)9.3、Cr(クロム)18゜4、Mo(モリブ
デン)0.01、Plン)0゜011、S(イオウ)0
.005、Ti(チタン)0、00および残部Fe(鉄
)から構成されたオーステナイトステンレス鋼(A)と
、元素組成が重量%で、CO,O’5、SiO,57、
Mnl。
48、Ni9.8、Cr16.3、Mob、07、P0
.016、S0.010.T + 0.65おJ:び残
部Feから構成されたオーステナイトステンレス鋼(B
)とを作る。これらのオーステナイトステンレス鋼(A
)、(B)は結晶粒度が結晶粒度番号表示(ASTMナ
ンバー表示)で8.5以上に構成される。
〔以下余白〕
これらのオーステナイトステンレス鋼(A)。
(B)のIASCCに関する特性を、Mo濃度を添加さ
せず、Tiも殆ど添加しない従来のオーステナイトステ
ンレス鋼(C)、(D)、(E)(それぞれの元素組成
については表参照)と比較して評価する。この評価をコ
リオ法耐食試験に基づいて行なう。
コリオ法耐食試験とは、多結晶金属の結晶粒界に偏析し
た元素とマトリックスとの間に電位差を生じさせ、その
結果、電気化学反応により結晶粒界が腐食される深さを
測定するものであり、この粒界腐食深さの深浅によって
多結晶金属のSCC感受性を評価するものである。
このコリオ法耐食試験は、中性子非照射下における腐食
試験であるが、他の実験によれば、コリオ法耐食試験に
より測定された粒界腐食深さと中性子照射下での粒界腐
食割れとの間に密接な関係があることが確められている
。つまり、コリオ法耐食試験による中性子非照射下にお
ける粒界腐食深さの浅いものほど、中性子照射下で粒界
腐食割れが少なく、IASCC感受性が低い。したがっ
て、コリオ法耐食試験において中性子非照射下でのSC
C感受性が低いと評価されたオーステナイトステンレス
鋼は、中性子照射下において優れた耐粒界腐食性を示し
、IASCC感受性が低いものと判定できる。
そこで、5NのHNO3(硝酸)と0.47NのCr6
+(クロムイオン)の沸騰混合溶液にオーステナイトス
テンレス鋼(A)、(B)、(C)。
(D)、(E)の試験片を浸漬し、粒界腐食深さを測定
することにより、コリオ法耐食試験を実施する。この試
験結果を第1図に示す。第1図では、横軸にMo濃度(
重量%)を、縦軸に粒界腐食深さくμm)をそれぞれ示
す。
まず、Moa1度と粒界腐食深さとの関係を考察する。
従来のオーステナイトステンレス鋼(C)。
(D)、(E)は、Mo濃度がそれぞれ0.06重量%
、0.46重量%、2.50重量%であり、粒界腐食深
さがそれぞれ約5μm1約19μm1約30μmである
。したがって、この実験結果から、Mo1度が低い程粒
界腐食深さが浅く、Mo濃度が0.03重間%で粒界腐
食深さが0になると推定される。オーステナイトステン
レス鋼(A>はMo11度が0.01重量%であり、こ
の推定を裏付ける如く、粒界腐食深さがOとなっている
これらのことから、Mole度を0.03重量%以下と
すれば、粒界腐食深さがOとなり、ひいては中性子照射
化における耐粒界腐食性も向上して、IASCCが低減
できると判定される。
次に、Moおよび7iの総和濃度と粒界腐食深さとの関
係を考察する。
オーステナイトステンレス鋼(B)と従来のオーステナ
イトステンレス鋼(C)とは、Mo81度を含めC11
度等殆どが同じであるが、Ti1lが著しく異なる。オ
ーステナイトステンレス鋼(B)にはTiが多量に添加
され、(Mo+T + )m度が(0,07+0.65
)重量%で、5XC濃度(5X0.05)以上に構成さ
れる。その結果、第1図に示すように、オーステナイト
ステンレス鋼(B)は粒界腐食深さがOとなる。この場
合は、Moが0.07重量%含まれて粒界腐食深さに関
しマイナス効果を示すが、このマイナス効果よりもTi
が添加されたことによるプラス効果の方が強いものと考
察できる。故に、オーステナイトステンレス鋼(B)の
中性子照射下における耐粒界腐食性が優れており、IA
SCCが低減できると判定される。
ここで、Mo9TiおよびCの濃度を重量%で(Mo+
T i )≧5XCとしたのは、5US29(AISI
321)ステンレス鋼に準じたものである。つまり、5
US29はMoが添加されておらず、Tiが5XC重量
%以上添加されている。
そして、この5US29の粒界腐食深さが、第1図に示
すように約8μmであることから、オーステナイトステ
ンレス鋼(B)の粒界腐食深さを10μm以下とすべく
、そのT1およびMoの総和濃度を5US29の1− 
i濶庶に準じて5XC重h)%以下としたのである。
次に、結晶粒度と粒界腐食との関係を考察する。
第2図は、他の実験結果により明らかにされた結晶粒度
と粒界腐食深さとの関係を示す相関図である。図示の如
く、粒界腐食深さは結晶粒度に依存しており、結晶が細
粒化すればするほど粒界腐食深さが浅くなる。その理由
は、結晶が細粒化されることによって、多結晶金属にお
る結晶粒稈長が増加し、その結果、中性子照射によって
結晶粒界に偏析するCや3i等の溶質元素の粒界偏析濃
度が低下するためである。
第2図から結晶粒度が結晶粒度番号表示(ASTMナン
バー表示)で8.5以上になると、粒界腐食深さは約1
0μm以下となる。この10μmは検出限界(例えば、
X線透過検査あるいは超音波検査等の非破壊検査で検出
できる限界値)と考えられる数値である。そこで、結晶
粒度を8.5以上とすれば、粒界腐食深さに関し満足で
きる結果が得られ、中性子照射下における耐粒界腐食性
が向上し、IASCCが低減できると判定される。
上記実施例によれば、オーステナイトステンレス鋼(A
)は、Mo濃度が0.01重量%でO003重量%以下
に構成され、またオーステナイトステンレス鋼(B)は
MoおよびT1の総和濃度が(0,07+0.65)重
量%であり、重量%でMo+Ti≧5XCを満たすよう
構成されたことから、コリオ法耐食試験において粒界腐
食深さを浅くすることができる。その結果、中性子照射
下における耐粒界腐食性を向上させることができ、IA
SCCを低減することができる。
さらに、オーステナイトステンレス鋼(A)。
(B)は結晶粒度が結晶粒度番号表示で8.5以上であ
るように構成されたことから、中性子非照射下における
コリオ法耐食試験において粒界腐食深さを浅くすること
ができる。その結果、中性子照射下における耐粒界腐食
性をさらに向上させることができ、IASCCをより一
層低減できる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明に係るオーステナイトステンレ
ス鋼によれば、Moの濃度が重量%で0.03LJ、下
、または上記Moおよび添加されるTiの総和濃度が重
量%でMo十T i≧5xCであるよう構成されたこと
から、中性子照射下における耐粒界腐食性を向上させる
ことかでき、IASCC感受性を低減することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るオーステナイトステンレス鋼の
実施例オーステナイトステンレス鋼(A)、(B)にお
けるMo11度ど中性子非照射下での粒界腐食深さとの
関係を示すグラフ、第2図は結晶粒度と粒界腐食深さと
の関係を示す相関図である。 出願人代理人   波 多 野   久第1図 結晶粒度(ASTM N0.)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、元素組成が重量%で、C0.08以下、Mn2.0
    0以下、P0.045以下、S0.030以下、Si1
    .00以下、Cr16.00〜19.00、Ni9.0
    0〜13.00であり、さらにMoおよび残部Feを含
    有し、上記Moの濃度が重量%で0.03以下、または
    上記Moおよび添加されるTiの総和濃度が重量%でM
    o+Ti≧5×Cであるよう構成されたことを特徴とす
    るオーステナイトステンレス鋼。 2、結晶粒度が結晶粒度番号表示(ASTMナンバー表
    示)で8.5以上である特許請求の範囲第1項記載のオ
    ーステナイトステンレス鋼。
JP27545186A 1986-11-20 1986-11-20 オ−ステナイトステンレス鋼 Pending JPS63130751A (ja)

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JPS63130751A true JPS63130751A (ja) 1988-06-02

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5543878A (en) * 1992-08-21 1996-08-06 Nikon Corporation Film feed device with film velocity detector and deceleration and braking control

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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