JPS63129231A - 移動冷房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷房装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、冷房装置は、冷房対象域の通常用途に応じた能力
のものがその冷房対象域に対して常設されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、例えば、居住者を対象とした冷房装置しか備え
ていない一般住宅や、あるいは、全く冷房装置を備えて
いない所で、大人数の集会や式典を夏期に行わなければ
ならないときなど、大人数による大きな冷房負荷に対し
て対処の仕様が無く参加者が耐え難い熱さで苦しめられ
ることがあった。

又、仮に、そのような場合に大型の冷房装置を仮設する
にしても、大型の冷房装置に要する大電源を急きょ仮設
光で確保することが難しく、そのことが制約となって、
そのような冷房装置の仮設装備はニーズはあるにかかわ
らず実際には実現されていない。

本発明の目的は、いわゆる氷蓄熱を利用して、上述の如
く一時的に大容量の冷房が必要となったときに手軽に対
処できる移動冷房装置を提供する点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による移動冷房装置の特徴構成は、冷却固化冷媒
を貯留する氷蓄熱タンクと、冷房対象域に対して供給す
る冷風を前記氷蓄熱タンクの蓄熱冷熱を冷熱源として発
生する空調器とを、車輌に搭載装備したことにあり、そ
の作用・効果は次の通りである。

〔作　用〕

つまり、氷蓄熱タンク及び空調器を搭載装備した車輌を
、その氷蓄熱タンクに冷却固化冷媒を貯留した状態で現
場（一時的に大容量冷房が必要となった所）へ派遣し、
そして、その現場において、氷蓄熱タンクの蓄熱冷熱を
冷熱源として空調器で発生させた冷風を冷媒対象域に供
給して冷房を実施するのである。

〔発明の効果〕

すなわち、氷蓄熱は冷媒の固化潜熱を利用して冷熱蓄熱
するものであるから、氷蓄熱タンクが小型であっても大
容量の冷熱蓄熱が可能である。

したがって、車輌を小型なものですませることができて
運搬並びに現場での設置を簡便にしながらも、大容量の
冷房が可能となる。

又、氷蓄熱タンクの蓄熱冷熱を冷熱源とするから、コン
プレッサー等を要する冷熱源機器が不要であり、それに
よって、必要電源を空調器等に要するだけの小容量にで
きて現場での電源確保が容易となる。

更に、コンプレッサー等冷熱源機器が不要であることに
よりコンプレッサー、冷却塔、空冷コンデンサー等々の
騒音の問題も無く、現場において低騒音の冷房運転を実
施できる。

以上、全体として、一時的に必要となった大容量の冷房
に対して手軽に、かつ、低騒音で環境性−良く対処でき
る極めて実用性の高い便利な移動冷房装置を提供できた
。

ちなみに、本発明の移動冷房装置によりどの程度の冷房
が可能かの一例を挙げると、例えば、有効容量が２．２
５ｎ？という小型な氷蓄熱タンクを搭載装備したとして
も、冷媒に水を使用し、貯留冷媒における水比を６０％
と仮定し、又、空調器の冷媒出入口温度差を７℃ｄｅｇ
と仮定した場合、総量で４１ＲＴ程度の冷房が可能であ
り、大型パッケージ型空調器での冷房に相当する単位時
間当りｌ０ＲＴＯ大容量冷房であっても４時間程度冷房
を′ａ続できる。

〔実施例〕

次に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示すように、自走運搬車輌（１）に、氷蓄熱タ
ンク（２）と空調器（３）とを搭載装備し、氷蓄熱タン
ク（２）と空調器（３）の冷却コイル（４）とを冷媒循
環路（５）で接続し、その循環路（５）のうち氷蓄熱タ
ンク（２）の下部に接続した液相冷媒取出側の往路（５
ａ）に冷媒循環ポンプ（６）を介装し、もって、移動冷
房装置を構成しである。

この移動冷房装置の運用については、第２図に示すよう
に、移動冷房装置派遣の発注があると、配送基地（Ａ）
において、そこの製氷設備で製造した固液混相シャーベ
ット状の冷媒を搭載氷蓄熱タンク（２）に充填し、冷媒
貯留状態で自走運搬車輌（１）を発注先現場（Ｂ）へ派
遣する。

そして、現場（Ｂ）において、第１図に示すように、冷
房対象室に対し準備持参した吹出グリル（７）を窓等に
仮設的に取付けると共に、その吹出グリル（７）と搭載
空調器（３）の吹出口とを断熱材を被覆したフレキシブ
ルダクト（８）で接続し、その状態で循環ポンプ（６）
及び空調器（３）のファン（９）を、現場光での一般交
流ｔｏｏ　Ｖを電源として運転し、もって、固液混相シ
ャーベット状冷媒の貯留による氷蓄熱タンク（２）の蓄
熱冷熱を冷熱源として空調器（３）で発生させた冷風を
冷房対象室へ送風して冷房を実施する。

図中（１０）は電源コードである。

また、（１１）は大きな氷粒子が液相冷媒とともに氷蓄
熱タンク（２）から流出することを阻止するサクション
ストレーナであり、それによって、大きな氷粒子の混入
に起因した循環ポンプトラブルや冷却コイルトラブルを
防止するようにしである。

〔別実施例〕

次に本発明の別実施例を説明する。

第３図に示すように、現場（Ｂ）において搭載空調器（
３）を車輌（１）から下して冷房対象域に仮設的に設置
し、そして、その空調器（３）の冷却コイル（４）と搭
載氷蓄熱タンク（２）とをフレキシプルチューブから成
る冷媒循環路（５）で接続し、もって、空調器（３）を
いわゆる直状型式で使用して冷房を実施するように構成
しても良い。

氷蓄熱タンク（２）及び空調器（３）を搭載装備する車
輌（１）は、自走車輌に代えて、他の自走車輌に牽引さ
せる型式であっても良い。

空調器（３）による発生冷風を冷房対象域へ供給するた
めの具体的風路構成、並びに、空調器の仮設設置構成は
種々の改良が可能である。

電源を現場光で調達するに代えて、発電装置を付帯装備
するようにしても良い。

冷房対象域にサーモスタットを仮設装備する等して自動
温調制御を実施させるようにしても良い。

冷却固化状態で氷蓄熱タンク（２）に貯留する冷媒とし
ては、水や種々の水？室液、又、各種液剤を適用できる
。

本発明において冷却固化冷媒とは、温度変化に伴い相変
化する液相冷媒を冷却により固体化（固相化）したもの
を言う。

更に応用として、氷蓄熱タンク（２）との併用ないし単
独で空調器（３）に冷水を供給する冷水発生装置（チラ
ー）や、氷蓄熱タンク（２）に貯留ないし補充する冷却
固化冷媒を生成する冷凍装置等を、付加的に車輌（１）
に搭載装備するようにしても良い。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の実施例を示し、第１図は装
置構成及び冷房運転状態を示す図である。第２図は運用
形態を説明する図である。 第３図は本発明の別実施例を示し、冷房運転状態を示す
図である。 （１）・・・・・・車輌、（２）・・・・・・氷蓄熱タ
ンク、（３）・・・・・・空調器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 冷却固化冷媒を貯留する氷蓄熱タンク（２）と、冷房対
   象域に対して供給する冷風を前記氷蓄熱タンク（２）の
   蓄熱冷熱を冷熱源として発生する空調器（３）とを、車
   輌（１）に搭載装備した移動冷房装置。