JPS6312897Y2 - - Google Patents

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JPS6312897Y2
JPS6312897Y2 JP1982117428U JP11742882U JPS6312897Y2 JP S6312897 Y2 JPS6312897 Y2 JP S6312897Y2 JP 1982117428 U JP1982117428 U JP 1982117428U JP 11742882 U JP11742882 U JP 11742882U JP S6312897 Y2 JPS6312897 Y2 JP S6312897Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は走間式剪断装置に係り、更に詳しくは
被剪断材であるスラブ等の走行材を走行途中で走
行状態を保つたまま剪断することができるように
構成した走間式剪断装置に関するものである。
例えば、連続鋳造装置等から連続して鋳造さ
れ、搬送ローラ上を走行されてくるスラブ等は、
所定長さに切断されなければなない。
このような場合、従来においてはラインの途中
に剪断装置を設け、スラブの走行を一端停止さ
せ、剪断装置を作動させてスラブの剪断を行なつ
ていた。
このようにスラブの走行を一旦停止させた状態
で剪断作業を行なうと、切断後に再び駆動させる
動作を繰り返さなければならず、時間的なロスに
よる作業能率の低下の他にスラブの走行の停止、
再走行の制御に余分な制御機構を必要とし、ま
た、エネルギーのロスが生じる。更には、連鋳ス
ラブの温度が降下してしまうため、後工程の圧延
時に再加熱せねばならず、熱エネルギーの損失に
もなると共に、スラブの切断力も増加させねばな
らぬという欠点があつた。
このような不都合を解消するために提案された
剪断装置が走間式剪断装置である。この走間式剪
断装置は剪断装置本体をスラブの走行速度に同期
させて、スラブの走行方向へ移動させつつ、スラ
ブの剪断を行ない、スラブの走行停止、再駆動の
動作を繰り返すことなく剪断作業を連続して行な
えるようにしようとするものである。
ところが、このようにしようとすれば、剪断装
置本体をスラブの走行方向へ走行させなければな
らないため、剪断装置本体の後面の剪断装置本体
に最も近い位置に設置させる搬送ローラと、剪断
装置本体との間隔を最低剪断装置の走行ストロー
クだけは保つてやる必要がある。こうなれば、こ
の剪断装置本体の後面の搬送ローラと剪断装置本
体のすぐ前面に位置させる搬送ローラとの距離が
長くなるため、連鋳機から取り出されて間もない
高温(約1100度C)で軟化状態にある連鋳スラブ
が搬送途中で変形してしまい、良質のスラブが得
られなくなつてしまう。
本考案は以上のような問題点を鑑みなされたも
ので、下側刃物を固定させた状態で上側刃物を下
降させて被剪断材の剪断を行なういわゆるダウン
カツト方式の剪断装置本体を用い、被剪断材を剪
断しない非剪断時には被剪断材の搬送水平面に位
置し、被剪断材を剪断する時には、被剪断材の搬
送水平面よりも下方に後退させることのできる搬
送ローラを設けて、被剪断材の非切断時、即ち、
被剪断材を搬送させるだけの時には剪断装置本体
を挾む搬送ローラ間の距離を短縮しうるようにし
て、高温で変形しやすい状態にある連鋳スラブ等
の被剪断材の変形を防止し、かつ、被剪断材を剪
断させる時には、剪断装置本体の走行による剪断
装置本体とその後面のローラテーブルとの干渉を
防止しうるようにして確実な走間剪断を行なうこ
とができる走間式剪断装置を提供することを目的
としている。
このため、本考案では、上側刃物と下側刃物と
で被剪断材を剪断させる走間式剪断装置本体を有
し、この走間式剪断装置本体の後面に被剪断材の
搬送ローラテーブルを設けた走間式剪断装置にお
いて、前記剪断装置本体と搬送ローラテーブルと
の間にチルチングローラテーブルを配し、このチ
ルチングローラテーブルは、その反剪断装置本体
側が前記搬送ローラテーブルの剪断装置本体側の
端部に回転自在に軸承され、その剪断装置本体側
が前記軸承点を中心として被剪断材の搬送水平面
から下方へ、搬送ローラテーブルとの間に設けた
チルチング駆動装置によつて剪断装置本体とは独
立して単独に回動可能なるように設けられるとと
もに、このチルチングローラテーブルは被剪断材
の搬送水平面にあるときは剪断装置の内部に位置
し、かつ、剪断装置の下側刃物の側面に近接させ
た位置に配された構成とすることにより、その目
的を達成させるようにした。
以下図面に示す実施例に基づいて本考案を詳細
に説明する。
走間式剪断装置は、第1図において、右方に走
行式剪断装置本体1を有し、この剪断装置本体1
の側近の前面には連鋳機のピンチロール71を通
過したスラブ66を受取るデイプレツシングロー
ラテーブル42を備えている。
一方、剪断装置本体1の後面には、ローラテー
ブル12が回動自在、かつ、スラブ搬送方向へ移
動自在に備えられており、このローラテーブル1
2の剪断装置本体1側の端部にはチルチングロー
ラテーブル35が、さらに、剪断装置本体1より
も遠い側の端部にはチルチングローラテーブル2
2が、それぞれ回動自在に取付けられている。そ
して、チルチングローラテーブル22の後面には
固定の搬送ローラ26が備えられている。チルチ
ングローラテーブル35は剪断装置本体1の内部
に、下側刃物11の側近に位置して設けられてい
る。
次に、本考案の構成を更に詳しく説明する。
第1図以下は本考案の一実施例を説明するもの
で、図において符号1で示す走間式剪断装置本体
ではその基部に、剪断装置本体1を挾んで敷設さ
れた2本の案内レール2,2上を走行する複数個
の車輪3が回転自在に取付けられており、更に下
端部には剪断装置本体1を挾んで敷設された2本
の案内レール4,4の下側に接して転動する複数
個の案内車輪5が回転自在に設けられている。剪
断装置本体1の自重はこの車輪3により支えられ
ている。そして、剪断装置本体1はその下部をト
ラニオン型シリンダ6のピストンロツド6aの先
端に連結されており、シリンダ6を作動させるこ
とにより剪断装置本体1をスラブ等の被剪断材6
6の走行速度に合わせてスラブ66の走行方向へ
走行させることができる。なお、第1図中の矢印
Aはスラブ66の走行方向を示す。勿論、元の位
置に戻す動作も行なう。走間式剪断装置本体1の
上端部にはラム7が設けられており、このラム7
の下方にはラム7によつて下降される上側刃物台
8がラム7と一体に設けられている。さらに、上
側刃物台8には上側刃物9とスラブ押え10とが
設けられている。また、剪断装置本体1の上部に
は、第2図に示すように、ラム7を挾んでプルバ
ツクシリンダ72が取付けられており、そのピス
トンロツドの先端は上側刃物台8に連結されてい
る。なお、ラム7には、図示していない油圧供給
源から作動油が供給口67を介して供給される。
また、剪断装置本体1内のスラブ66の走行ラ
インの下方には上側刃物9と協同して剪断作用を
行なう下側刃物11が下側刃物台68に取付けら
れている。下側刃物台68は剪断装置本体1に固
定されている。また、下側刃物台68の下部に取
付けられた符号73で示すシリンダは、この下側
刃物台68の交換用シリンダである。
走間式剪断装置本体1の後面、即ち、スラブ等
の被剪断材66の搬送方向下流側には、シヤー後
面デプレツシングテーブルとも呼ばれる搬送ロー
ラテーブル12が配置されており、それぞれ図示
を省略したモータによつて回転される複数個のロ
ーラ13,13aがフレーム12aに取付けられ
ている。
ローラテーブル12の剪断装置本体1側の端部
には本考案に係るチルチングローラテーブル35
が軸13bを介して回動自在に軸承されており、
このチルチングテーブル35には1個の搬送ロー
ラ36が回転自在に軸承されている。このローラ
36はローラテーブル12の最も剪断装置本体1
に近いローラ13aの回転力を中間ギヤ群37を
介して回転駆動される。なお、ローラ13aおよ
びローラ36の軸にもそれぞれギヤが取付けられ
ており、中間ギヤ37とそれぞれ噛合いしてい
る。
また、ローラテーブル12のフレーム12a下
部にはチルチング駆動装置としてのクレビス型シ
リンダ38が回動自在に取り付けられており、そ
のピストンロツド38aの先端が前記チルチング
テーブル36の下端に軸39を介して回動自在に
連結されている。このチルチングローラテーブル
35のローラ36は、スラブ66の非切断時、即
ち、スラブ66を搬送させるだけの時は、第1図
および第4図に示すように剪断装置本体1の内部
で下側刃物11の側近に位置していて、他の搬送
ローラ13a,13,42と同一の水平面にあ
る。また、スラブ66を切断する時は、シリンダ
38のピストンロツド38aを後退させて、チル
チングローラテーブル35を軸13bを中心とし
てその剪断装置本体1側を搬送水平面より下降さ
せる。
また、ローラテーブル12は、剪断装置本体1
と反対側のフレーム12aの端部に取付けられた
軸14に回転自在に軸承された車輪15を有して
おり、この車輪15は支持台16上に設けられた
レール17上に係合されており、このレール17
上を転動することができる。
軸14にはリンクレバー18の一端が回動自在
に軸承されており、リンクレバー18の他端には
回動レバー19の上端が回動自在に軸承されてい
る。回動レバー19の中央部は軸20に嵌合固定
されており、回動レバー19の下端はトラニオン
型シリンダ21のロツド21aに回動自在に連結
されている。軸20は軸受台69に取付けられた
軸受69aに回転自在に軸承されている。
ローラテーブル12の剪断装置本体1と反対側
の端縁にはチルチングローラテーブル22がブラ
ケツト23を介して軸24により回動自在に軸承
されている。チルチングローラテーブル22には
1本の搬送ローラ25が回転自在に取り付けられ
ている。軸24はローラテーブル12のフレーム
12aに図示していない軸受を介して回転自在に
取付けられている。軸24にはギヤ24aが取付
けられており、さらに、この軸24には、図示し
ていない減速機付モータの出力軸が連結されてい
る。一方、ローラ25の軸にはギヤ25aが取付
けられている。ギヤ25aとギヤ24aはチルチ
ングローラテーブル22に回転自在に取付けられ
た2個の中間ギヤ25bにより連結されており、
前記モータにより、ローラ25を回転させうるよ
うに構成されている。このローラ25の搬送方向
下流側には固定ローラ26が配列されている。
一方、前記軸20には回動アーム27の一端が
固定されており、その先端とチルチングローラテ
ーブル22との間は、長さを調節できるターンバ
ツクル28により連結されている。
さらに、ローラテーブル12の下方にはトラニ
オン型シリンダ29が取り付けられており、その
ロツド29aの先端には中間レバー70を介して
くの字状に形成された回動レバー30の下端が回
転自在に連結されている。回動レバー30は、そ
の屈曲部に取付けられた軸31を介して支持台3
2に回動自在に軸承されており、その先端には車
輪33が回転自在に取り付けられている。この車
輪33は搬送ローラテーブル12のフレーム12
a下面で、かつ、やや剪断装置本体1側によつた
位置に設けられた案内板34に係合している。従
つてローラテーブル12は長手方向の両端を
各々、車輪15および33を介して支持台16お
よび32により支承されている。そして、シリン
ダ29のピストンロツド29aを後退させれば、
ローラテーブル12は軸14を中心として、第1
図中時計方向へ回動される。また、シリンダ21
のピストンロツド21aを後退させれば、チルチ
ングローラテーブル22が第1図中反時計方向へ
回動されて下降し、同時に、ローラテーブル12
はスラブ66の搬送方向へ移動される。
他方、剪断装置本体1の側近の前面にはシヤー
前面デイプレツシングテーブル40が設けられて
いる。このデイプレツシングテーブル40はその
詳細を第4図に示すようにその一端をピン41に
より連鋳機のピンチロール71側の固定部に回動
自在に軸承されており、このデイプレツシングテ
ーブル40の自由端部にはローラ42が回転自在
に軸承されている。そして、このローラ42と対
応した位置においてデイプレツシングテーブル4
0の下部には緩衝装置43が取り付けられてい
る。図示の例の場合、この緩衝装置43は皿ばね
43aを重ねた構造として例示してあるが、これ
は、輪ばね、あるいは、油圧シリンダ等を用いて
もよい。
このような構造を採用したのは非切断時すなわ
ち、スラブ66を搬送させるだけの時には、スラ
ブ66の下面と下側刃物11の上面の接触による
下側刃物11の損傷およびスラブ66自体の損傷
および変形を防止して、スラブ66の搬送をスム
ーズにするため、第4図に示すように、ローラ4
2の上端は上側刃物11の上面よりも約10mm程度
上方に位置させているため、剪断時において、上
側刃物9の下降により加えられる剪断力あるい
は、スラブ押え10による押圧力が下側刃物11
に最も近いローラ42に加わり、このローラ42
が損傷するのを防止するためである。
なお、第4図に示すように、チルチングローラ
テーブル35のローラ36およびローラテーブル
12のローラ13,13aの上端も、非切断時に
は、前記ローラ42の上端と同一レベルになつて
おり、下側刃物11の上面よりもわずかに上方に
位置されている。
ところで、上側刃物9と対向した位置におい
て、剪断装置本体1の下方にはクロツプシユート
64が設けられており、その上端部には上側刃物
9が臨まされ、下端部はクロツプを他の場所に搬
送すべく設けられたクロツプ台車65の上方に臨
まされている。
次に、以上のように構成された走間剪断装置の
作動を説明する。
剪断開始前の状態にあつては、すべての装置は
第1図に実線で示すような状態にある。
すなわち、剪断装置本体1は第1図中その中心
がS1ラインの位置にある。そして、ローラテー
ブル12は剪断装置本体1側に寄つた位置にあ
り、水平状態を保つており、先端側のチルチング
ローラテーブル35及び後端側のチルチングロー
ラテーブル22も水平状態にあり、チルチングロ
ーラテーブル35は、剪断装置本体1内部の下側
刃物11の側近に位置している。
この状態で連続鋳造を開始されたスラブ66の
先端が所定の走行速度で剪断装置へ案内されてく
る。そして、剪断装置本体1の剪断位置にさしか
かると、まず先端クロツプの切断が行なわれる。
すなわち、先端クロツプが剪断位置にさしかか
ると、まず、シリンダ38を作動させ、ピストン
ロツド38aを後退させて、チルチングローラテ
ーブル35を水平状態から第1図中時間方向へ回
動させて、下降させ、第1図に2点鎖線で示した
ような状態または、第3図に示した状態とする。
これにより、剪断装置本体1をスラブ66の搬送
方向へ走行させることができ、上側刃物9を下降
させてスラブ66の先端クロツプの剪断が開始で
きる状態となる。
このチルチングローラテーブル35の下降回動
開始と並行させて剪断装置本体1の走行シリンダ
6および上側刃物9駆動用ラム7を作動させて、
スラブ66の先端クロツプの走間剪断を開始させ
る。すなわち、走行シリンダ6はスラブ66の走
行速度と同期させて作動させ、剪断装置本体1を
スラブ66の走行方向へ移動させる。この剪断装
置本体1の走行速度制御は、例えば、連鋳機のピ
ンチロール71の回転数を図示していないパルス
カウンタ等で検出し、この検出信号により走行シ
リンダ6の作動速度を制御させることにより行な
われる。また、ラム7へ作動油供給口67より作
動油が供給されるとラム7が下降する。従つて上
側刃物台8と共に上側刃物9がスラブ66に向け
て下降する。なお、この上側刃物9が下降してス
ラブ66の上面へ達つする前にスラブ押え10用
の図示していないシリンダを作用させてスラブ押
え10をスラブ66の上面へ当接させた後、スラ
ブ66を下側刃物台68との間で押圧保持する。
この時、スラブ押え10の押圧力により、デイプ
レツシングテーブル40のローラ42はピン41
を中心として下方へ回動され、皿ばね43aの反
撥力に抗して下降し、ローラ42の上端面は下側
刃物11の上面と同一レベルになる。そして上側
刃物9がスラブ66の上面へ到達して下降し、固
定側の下側刃物11との間でスラブ66の剪断が
開始される。この剪断開始と同時にシリンダ29
を作動させ、ピストンロツド29aをシリンダ2
9側へ後退させる。そうすると、回動レバー30
が第1図中時計方向へ回動されるため、回動レバ
30の先端に取付けられたローラ33が下降し、
ローラテーブル12は軸14を中心として剪断装
置本体1側が水平位置から下方に向けて回動す
る。なお、このローラテーブル12の回動は上側
刃物9の下降速度と同調させて行なわれる。
このように、スラブ66の先端クロツプはロー
ラテーブル12のローラ13a,13上に載置さ
れて支持された状態で、後方へ送られながら、か
つ、上側刃物9の下降動作と同調してローラテー
ブル12と共に下降しながら切断される。第3図
には、切断される先端クロツプあるいは、その
後、連続して、所定長さに切断されるスラブの切
断が終了した時点の各機器の位置の状態が示され
ている。なお、この第3図において示すS1ライ
ンは剪断装置本体1の剪断開始時の中心位置、S
2ラインは剪断終了時の剪断装置本体1の中心位
置、Sは剪断装置本体1の走行ストロークであ
る。
このようにして先端クロツプの切断が行なわ
れ、切断された先端クロツプはローラテーブル1
2のローラ13,13a間を通つて下方に落下
し、シユート64上に落下し、この上をすべつて
クロツプ台車65上に落下する。
先端クロツプの切断が終了するとすぐに、シリ
ンダ6が作動し、剪断装置本体1は元の位置S1
に戻るとともに、プルバツクシリンダ72が作動
し、上側刃物9は上側刃物台8、スラブ押え10
及びラム7とともに引き上げられ、チルチングロ
ーラテーブル35もシリンダ38により水平状態
に戻される。デイプレツシングテーブル40のロ
ーラ42も、皿ばね43aの反発力により元の高
さに復帰する。また、シリンダ29により回動レ
バー30が第1図中反時計方向に回動され、ロー
ラテーブル12は水平状態に戻る。このようにし
て各機器は剪断開始前の状態に戻る。
このようにして先端クロツプの切断が行なわれ
た後においても、連鋳スラブ66は所定の走行速
度をもつて連続して搬送ローラ42,36,13
a,13上を搬送されていくが、この時、第1図
および第4図に示すように、チルチングローラテ
ーブル35が元の水平状態に戻り下側刃物11の
側近に位置しているので、剪断装置本体1の前面
ローラ42との間隔が長くならず、高温で変形し
やすいスラブ66を変形させることなく搬送させ
ることができる。そして、連鋳スラブは上側刃物
9と下側刃物11との間の空間を所定の長さ走行
し、連鋳スラブ66を所定の長さに剪断する時に
なると、図示していない剪断開始検出手段によ
り、前記の先端クロツプの切断時の要領と全く同
様に、チルチングローラテーブル35の下降動
作、ラム7の下降動作、スラブ押え10の下降動
作、走行シリンダ6の作動およびローラテーブル
12の回動動作が、あらかじめシーケンスにて設
定された作動タイミングに合わせて、開始され
る。すなわち、先端クロツプを切断、除去された
スラブ66は、ローラテーブル12のローラ13
a,13上に載置され、支持された状態で後方へ
送られながら、かつ、上側刃物9の下降動作と同
調してローラテーブル12と共に下降しながら所
定の長さに切断される。このため、高温で軟化状
態にあるスラブ66を変形させることなく、円滑
な切断が行なえる。この切断し終つた時の状態は
第3図に示す通りである。そして、切断終了後、
剪断装置本体1、ローラテーブル12およびチル
チングローラテーブル35等の各機器は、前記し
たクロツプ先端の切断終了後の作動と同じ要領で
直に、元の第1図の状態の位置に復帰する動作を
開始する。そして、前記したように、上側刃物9
が下降限に達して切断が終了した時点では、スラ
ブ66の進行方向の先端部はローラテーブル12
上にあり、すなわち、所定長さに切断されたスラ
ブ66はローラテーブル12上にあり、ローラテ
ーブル12が元の水平位置に復帰した時点で、こ
の先端部はローラテーブル12の最後部のローラ
13上を通過して、さらに、その後面のチルチン
グローラテーブル22のローラ25および固定ロ
ーラ26上へと移動するようにして、所定の長さ
に切断されたスラブ66は搬送されていく。
切断を終了して、各機器が元の待機位置に戻る
間においても、前記、先端クロツプの切断終了後
の状態と同様にスラブ66は搬送されており、そ
して、各機器が元の位置に復帰した後もスラブ6
6は、各ローラ上を搬送される。この場合も、第
1図および第4図に示すように、剪断装置本体1
の内部の下側刃物11の側近のチルチングローラ
テーブル35のローラ36により、シヤー前面の
デイプレツシングテーブル40のローラ42との
間の距離が短縮されることになり、高温で軟化状
態にあるスラブ66の変形を防止しながらスラブ
66は搬送される。
このようにして、スラブ66が次の切断位置に
達つすると、前記と同様な要領で各機器を作動さ
せ、切断を開始する。以下、同様の作動を繰返し
て、連鋳機の一サイクルにおけるスラブ66の所
定長さの切断が行なわれる。
以上説明したようにして、連鋳スラブ66の一
サイクルの切断が終了すると、この一サイクルに
おける連鋳スラブの末端の所定の長さを有するい
わゆる、後端クロツプは、剪断装置本体1の下側
刃物11の上面に位置していて、この部分には搬
送用ローラを設置できないため、そこに残つてし
まう。そこで、各機器が元の待機位置に復帰した
後、まず、シリンダ21を作動させ、ピストンロ
ツド21aを後退させると回動レバー19及び回
動アーム27が第1図中反時計方向へ回動され
る。このため、後側のチルチングテーブル22
は、ターンバツク28を介して、軸24を回転中
心として、下方へ後退して、固定ローラ26とロ
ーラテーブル12の後端部との間に空間部を形成
しつつ、一方、これと同時にローラテーブル12
はリンクアーム18を介して、剪断装置本体1か
ら離れる方向へ、すなわち、固定ローラ26側の
前記空間部へ水平移動される。
すなわち、ローラテーブル12は、その反剪断
装置本体1側を車輪15を介してレール17によ
り支えられ、一方、剪断装置本体1側は回動レバ
ー30の先端の車輪33により支えられた状態
で、この各車輪15,30の転動により円滑に水
平移動される。
この動作と並行して、剪断装置本体1側のチル
チングローラテーブル35のシリンダ38を作動
させてピストンロツド38aを後退させ、チルチ
ングローラテーブル35を下降させる。
以上の作動により、剪断装置本体1の下側刃物
11とローラテーブル12の剪断装置本体1側の
端部との間に空間部が形成される。後退クロツプ
はこの空間部から下方へ落下させる訳である。す
なわち、前記の作動を完了すると、図示していな
い後端クロツプ押出装置を作動させ、押出装置の
押出アームの先端部を後端クロツプの後端に当接
させて後端クロツプを前方に押し出す。押し出さ
れた後端クロツプは、前記したように、下側刃物
11とローラテーブル12の剪断装置本体1側の
端部との間に形成された空間部から下方に落下
し、シユート64を介してクロツプ台車65上に
回収される。なお、この後端クロツプの回収と同
じ要領でサンプル材として適当な長さに切断され
たスラブを回収させることもできる。
この後端クロツプの押出作業が完了すると同時
に、ローラテーブル12、後側のチルチングロー
ラテーブル22、剪断装置本体1側のチルチング
ローラテーブル35は上述した作動と逆の作動を
して元の待機位置に戻る。
以上のようにして、連鋳スラブ66の一サイク
ルにおける先端クロツプの切断、スラブの所定長
さの切断および後端クロツプの押出除去の作業が
完了し、以下、全く同様な作動を繰返して次のサ
イクルの連鋳スラブが切断されていく。
以上の説明から明らかなように、本考案は実用
新案登録請求の範囲に記載したような構成とした
ので、次のような優れた効果がある。
(1) 被剪断材の非剪断時、即ち、被剪断材を搬送
させるだけの時に被剪断材を下側刃物の側近で
受けることが可能となる。従つて、剪断装置本
体の側近の前面に位置するローラとの距離を短
縮できるので、高温で変形し易い状態にある被
剪断材の変形を防止しながら被剪断材を搬送す
ることができ、曲り等の変形のない良質のスラ
ブを得ることができる。
(2) 被剪断材を剪断する時に、チルチングローラ
テーブルの剪断装置本体側を剪断装置とは独立
して単独に下方へ回動できるので剪断装置本体
と搬送ローラテーブルとの間に空間部を確保で
き、剪断装置本体を被剪断材の搬送方向へ走行
させても、剪断装置本体の後面のローラテーブ
ルに剪断装置本体が干渉することがないので、
被剪断材の走間剪断を確実に行なうことができ
る。
(3) 被剪断材を剪断する時には、剪断装置本体の
後面のローラテーブルの剪断装置本体側の端部
に設けたチルチングローラテーブルを下降させ
て、剪断装置本体の移動空間を形成させるよう
にしたので、剪断装置本体の後面の比較的大寸
法、大重量を有するローラテーブル全体を、被
剪断材を剪断する毎に、被剪断材の搬送水平方
向へ移動させる必要がなく、円滑な作動をさせ
ることができる。
また、前記ローラテーブル全体を搬送水平方
向へ、剪断する毎に移動させるための大きなエ
ネルギーを必要としないばかりでなく、作動機
構も簡単になり、機械の故障も少なくなる。
(4) 前記チルチングローラテーブルは剪断時には
剪断力が全く作用することがないので、そのロ
ーラおよびその支持部等を強度的に頑強なもの
にする必要もなく、また、一端の軸承点を中心
として回動させるだけであるから、その構造を
シンプルに、かつ、コンパクトにすることがで
きる。また、そのためチルチング動作が確実で
あり、保守も容易である。
(5) 以上から、被剪断材の走行を停止させること
なく、被剪断材を連続して円滑に、かつ、確実
に剪断することができ、時間的なロスやエネル
ギーのロスがなく、作業能率を著しく向上させ
うる走間式剪断装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を説明するもので、第
1図は走間式剪断装置全体の正面図(1部縦断面
図)、第2図は第1図の−線矢視による剪断
装置本体の左側面図(1部断面図)、第3図はス
ラブの切断完了時の各機器の作動状態を示す正面
図、第4図は非切断時、即ちスラブを搬送させる
だけの時の各機器の状態およびスラブの搬送状態
を示す一部拡大正面図である。 1……剪断装置本体、6,21,29,38…
…シリンダ、7……ラム、9上側刃物、11……
下側刃物、12……ローラテーブル、13,13
a,25,26,42……搬送ローラ、35……
チルチングローラテーブル、40……シヤー前面
デイプレツシングテーブル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上側刃物と下側刃物とで被剪断材を剪断させる
    走間式剪断装置本体を有し、この走間式剪断装置
    本体の後面に被剪断材の搬送ローラテーブルを設
    けた走間式剪断装置において、前記剪断装置本体
    と搬送ローラテーブルとの間にチルチングローラ
    テーブルを配し、このチルチングローラテーブル
    は、その反剪断装置本体側が前記搬送ローラテー
    ブルの剪断装置本体側の端部に回転自在に軸承さ
    れ、その剪断装置本体側が前記軸承点を中心とし
    て被剪断材の搬送水平面から下方へ、搬送ローラ
    テーブルとの間に設けたチルチング駆動装置によ
    つて剪断装置本体とは独立して単独に回動可能な
    るように設けられるとともに、このチルチングロ
    ーラテーブルは被剪断材の搬送水平面にあるとき
    は剪断装置の内部に位置し、かつ、剪断装置の下
    側刃物の側面に近接させた位置に配されることを
    特徴とする走間式剪断装置。
JP11742882U 1982-08-03 1982-08-03 走間式剪断装置 Granted JPS5924215U (ja)

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JP11742882U JPS5924215U (ja) 1982-08-03 1982-08-03 走間式剪断装置

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JPS5924215U JPS5924215U (ja) 1984-02-15
JPS6312897Y2 true JPS6312897Y2 (ja) 1988-04-13

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5391483A (en) * 1977-01-21 1978-08-11 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Appparatus for transferring cut material behind running shear

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5391483A (en) * 1977-01-21 1978-08-11 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Appparatus for transferring cut material behind running shear

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JPS5924215U (ja) 1984-02-15

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