JPS6312800Y2

JPS6312800Y2 -

Info

Publication number: JPS6312800Y2
Application number: JP1982100506U
Authority: JP
Priority date: 1982-07-02
Filing date: 1982-07-02
Publication date: 1988-04-12
Also published as: JPS597700U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は既存、既設の洋式便器に簡単に取付け
て使用しうるようにした、洋式便器用の背もたれ
の構造に係り、特に、老人や病人等のいる一般家
庭の便器や、病院等の便器に取付けて使用すれ
ば、用便時に、通常の椅子または座椅子の背もた
れと同様のクツシヨン性に優れた背もたれ部によ
りかかつて安楽な姿勢で用をたし得て、従来の前
屈みになつて体重をさゝえた無理な姿勢（この姿
勢で力むことが高血圧、心蔵病の人に最も害とな
る。）のために発生する種々の障害をなくして、
疲れないと共に健康上極めて良い効果をもたらす
洋式便器用背もたれを提供せんとするものであ
る。

即ち、本考案洋式便器用背もたれＡは、座板１
の後方部に背もたれ部２の左右支柱３，３を枢着
または固着して成る任意構成の座椅子において、
その座板１部分を任意構成の洋式便器Ｂの便器本
体４の開口上面後方部５の形状に略合わせた、前
方開放の２股部６と基部７からなる馬蹄形座板１
ａに構成したものであり、該洋式便器用背もたれ
Ａを、任意の洋式便器Ｂにおいて、その楕円形上蓋８
を取外したのち、座板１ａの２股部６を便器本体
４の開口上面後方部５と便座９との間に差し込
み、基部７を該後方部５上に載置して取付けるよ
うにしたことを特徴とするものである。

本考案は、上記の如く、既存の任意構成の座椅
子、即ち、例えば、背もたれ部２の支柱３を座板
１に枢着して該背もたれ部２を自在に折畳み得る
ようにした折畳み式座椅子、または座板１に背も
たれ部２の支柱３を固着した固定式の座椅子な
ど、その構成は任意であるが、その座椅子の座板
１部分を上記構成の座板１ａとするものである。

従つて、全部分を新規に構成することは勿論、
既製の座椅子を利用し、その座板部分だけを本案
座板１ａと交換しても可である。

而して、図示例は折畳み式座椅子の方式をもつ
て本案洋式便器用背もたれＡを構成したものであ
り、上記構成の座板１ａの基部７に固着したブラ
ケツト１０，１０に、通常の座椅子の背もたれ部
と同様のクツシヨン性の背もたれ部２（例、基板
とウレタンフオーム等を表布で被包したもの。）
の支柱３，３の下端部を枢着し、左右支柱３，３
間に係合ピン１１，１１が揺動自在な状態に支持
ロツド１２を軸架して、該係合ピン１１，１１を
ブラケツト１０，１０の案内スリツト１３，１３
に係合したものである。

また、洋式便器Ｂは、一般的に使用されてい
る、便器本体４の開口上面後方部５に馬蹄形の便
座９と楕円形の上蓋８を支軸１５等をもつて適宜
枢着したものを対象とし、その上蓋８は予じめ取
外すものである。

なお、付号１４は必要に応じて支持ロツド１２
に回動自在に取付けたフツクであり、便器Ｂに本
背もたれＡを取付けた際に、該フツク１４を便座
９の支軸１５等に係合して、本背もたれＡの後方
への脱落を防止するものである。

上記構成に於て、本案洋式便器用背もたれＡ
を、洋式便器Ｂの便座９後方から座板１ａの２股
部６を前記の如く差し込んで取付け設置した（差
し込むにつき、場所的制約があるときは、座板１
ａだけを取外して、先に差し込み設置し、該座板
１ａに背もたれ部２（即ち、そのブラケツト１０
等）を取付ける。）ものであるので、用便時に便
座９に腰をおろすと、その体重で上記２股部６が
便座９と上面開口後方部５間に強固１２挾持さ
れ、従つて、背もたれ部２によりかゝつても座板
１ａが浮き上がつたりする恐れがなく、安心して
よりかゝり得る。

よつて任意の素材及び構成をもつてクツシヨン
性に優れた快適な背もたれ部２を設け、該背もた
れ部２を適宜傾斜角度で適宜に座板１ａに取付け
て本案背もたれＡを構成し、それを洋式便器に取
付ければ、背もたれ部にゆつたりとよりかゝつた
極めて安楽な姿勢で用便することができて、特
に、老人や病人に最適であり、また、悪い姿勢、
無理な姿勢の用便に原因する種々の障害を無くし
て、保健上に貢献しうる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案洋式便器用背もたれの正面図、第
２図は平面図、第３図は側面図、第４図は本案背
もたれを洋式便器に取付けた斜視図、第５図はそ
の側面図である。符号、Ａ……本案洋式便器用背もたれ、Ｂ……
洋式便器、１……座板、１ａ……本案の座板、２
……背もたれ部、３……その支柱、４……便器本
体、５……開口上面後方部、６……２股部、７…
…基部、８……上蓋、９……便座、１０……ブラ
ケツト、１１……係合ピン、１２……支持ロツ
ド、１３……案内スリツト、１４……フツク、１
５……支軸。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１座板１の後方部に背もたれ部２の左右支柱
３，３を枢着または固着して成る任意構成の座
椅子において、その座板１部分を、便器本体４
の開口上面後方部５の形状に略合わせた、前方
開放の２股部６と基部７からなる馬蹄形座板１
ａに構成した、洋式便器用背もたれ。２その楕円形上蓋８を予じめ取外した任意構成
の洋式便器において、座板１ａの２股部６を便
器本体４の開口上面後方部５と便座９との間に
差し込み、基部７を該後方部５上に載置して取
付けることを特徴とする登録請求の範囲第１項
記載の洋式便器用背もたれ。