JPS6312777A - 皮革様シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は外観、触感ともに天然皮革状であって而も乾
湿時における伸縮や、収縮の歪が少く、且つ引張り、引
裂に対する強度が大であるようにした皮革様シートに関
するものである。

（従来技術） 従来皮革様シートには種々のものが提案されているが特
に皮革に近づけるために皮革粉を原材料として使用して
、合成樹脂と混合してシート状としたものがあった。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら皮革粉の大きさが適当でなく、合成樹脂と
の均一な混合が得られなかったため均質な皮革様シート
とならず、引張り等に対する強度も弱く、又、成形時シ
ートの表面に形成される樹脂スキン層を除去するために
サンディングするとサンディングによる引張りと摩擦熱
によりシートが伸ばされ、その後の放熱により縮み、均
一に縮まず変形するため所定面への張合せが不可能とな
ったり１強度の不揃いが発生する等の問題点があった。

そのためシートの一面に布、紙等の補強生地を添着して
引張りに対する強度を持たせ、且つ伸縮を防止するよう
にしたものがあったが、触感、見た感じが特に補強生地
を貼った面で天然皮革とは異っていた。

（問題点を解決するだめの手段） 本発明は上記の問題点を解決するために提供され、シー
トの裏面に補強生地を設けたものであり、５０乃至２５
０メツシュの乾燥皮革粉２が熱可塑性樹脂コンパウンド
（ｃｏｍｐｏｕｎｄ）に重量比で３０乃至７０％混練加
熱されてなる皮革様シートｌ、又はフィルムの一方の面
１ａに皮革を破砕して繊維状とした後、漉とげてなる補
強シート４が添装融着され、且つ他方の面１ｂにサンデ
ィングが施されている皮革様シートとしたものである。

（作用） 本発明に係る皮革様シー）１は皮革粉２と熱可塑性の樹
脂３よりなり、皮革粉２は５０〜２５０メツシュの微細
な乾燥粒子とされた蛋白と脂質分とからなっているので
滑性があり、樹脂３とよく混合され均一な皮革様シート
１が得られる。

皮革様シート１の一方の面１ａに補強シート４が添装融
着されており、補強シート４は牛。

馬、羊等の皮革を、破砕しゃすい極乾状において破砕し
てＨｈ維状とし、これを漉上げてシート状とした不織布
状であって、皮革様シート１は表面１ａに成形時に形成
される前記樹脂３のスキン層３ａがあるので補強シート
４の圧融着時に樹脂３が融解して補強シート４内へ浮出
し易く、又、皮革粉２が上述のように蛋白と脂質分の乾
燥粒子であるので樹脂３が皮革粉２内に入り込まず皮革
粉２が床の機能を果して、押圧着時にシート１内の樹脂
３が浮出し易いので、補強シート４の繊維状の皮革間に
入り込み、確実に接着されるため他方の面１ｂをサンデ
ィングしてもシートが伸びることがなく、サンディング
のために変形することがない。

（実施例） 第１図は本発明に係る皮革様シート１の一実施例であり
、２は皮革粉で該皮革粉２は皮革、皮革屑等を最も破砕
しゃすい極乾状態で粉砕した、或は含水率３％以内とさ
れた皮革のサンディング粉等で５０〜２５０メツシュの
微細な粒子としたものである。３は塩化ビニール等の熱
可塑性の樹脂３に各種の可塑剤、安定剤、充填剤、添加
剤等を混入した熱可塑性樹脂コンパウンドと皮革粉２が
ｍＪＬ比で３０〜７０％相当分ミキサー等で混合され、
皮革粉２の滑性により万遍なく混練されて、カレンダー
ロールにより加熱圧延されてシート状とされ、或はティ
ダイによる押出、インフレーション成形機等によりフィ
ルム又はシート状とされたものである。

皮革様シートｌの一方の面１ａには補強シート４として
牛、馬等の皮革を極乾状において破砕して繊維状とし、
これを漉上げてシート状とした補強シート４が添着され
、ロールにより加熱圧着されることにより熱可塑性の４
１脂３が皮革様シート１の内層より一部融解して押出さ
れ、又皮革様シート１表面１ａにスキン層３ａを形成す
る樹脂３が融解して補強シート４の組織内に入り込んで
確実に接着されており、他方の面１　ｂはサンディング
により表面のスキン層３ａが除去されているものである
。

又、サンディングした面１ｂは革シボロールにより皮革
状のシボ５付けが施されているものである。

又、皮革様シート１は皮革粉２と熱可塑性樹脂フンパウ
ンドとの他に更に麻、綿、羊毛等の天然繊維又はエステ
ル、ナイロン等の合成繊維が混入されて、皮革様シート
１を補強する場合、或は前記樹脂コンパウンドに発泡剤
を混入して発泡させ特にソフトな感触又はクッション性
を持たせる場合がある。

又サンディング後に皮革粉２の切削面が露出したサンデ
ィング面から着色液を含浸させることにより着色する場
合がある。

（効果） 本発明に係る皮革様シートは５０乃至２５０メツシュの
乾燥皮革粉が熱可塑性樹脂コンパウンドに重量比で３０
乃至７０％混練されているので皮革粉の滑性によって万
遍なく混り、均質な皮革様シートが構成され、又、一方
の面に補強シートが添装融着されているので他方の面の
サンディングが皮革様シートの伸びや変形をもたらすこ
となく行われているものである。

前記の補強シートは皮革様シートを構成する熱可塑性の
樹脂が一部融解して又皮革様シートの表面スキン層を形
成する該樹脂が融解して補強シート組織内に浸透して接
着されているので接着が確実であり、且つ補強シートは
繊維状とした皮革を不織布状のシートとしたものである
ため同じ厚さの天然皮革と同等以上の引張り強度が得ら
れ皮革様シートを壁面等に張込時に天然皮革と同様のテ
ンションをつけることができる。又皮革では揉まれてシ
ワ付となった時皮革を伸ばしてもシワが元に戻らないが
本発明に係る皮革様シートは元に戻りシワは残らない。

又、本発明に係る皮革様シートは皮革を破砕して皮革組
織を細かく切断して皮革粉とし、これを樹脂により結着
したものであり、補強シートも一旦皮革を分解したもの
からなっているので、濡れた時に伸びたり、乾燥時に縮
むことなどがなく、皮革分が多いため天然皮革に近似し
た物性を有し、触感、外観においても天然皮革状である
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る皮革様シートの成形直後の状態を
示す一実施例の断面図、第２図は完成した状態の実施例
の断面図である。 １・・・皮革様シート、２・・・皮革粉、３・・・樹脂
、３ａ・・・スキン層、４・・・補強シート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ５０乃至２５０メッシュの乾燥皮革粉が熱可塑性樹脂コ
   ンパウンドに重量比で３０乃至７０％混練加熱されてな
   る皮革様シート、又はフィルムの一方の面に皮革を破砕
   して繊維状とした後、漉上げてなる補強シートが添装融
   着され、且つ他方の面にサンディングが施されているこ
   とを特徴とする皮革様シート。