JPS631252Y2 - - Google Patents

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JPS631252Y2
JPS631252Y2 JP6157080U JP6157080U JPS631252Y2 JP S631252 Y2 JPS631252 Y2 JP S631252Y2 JP 6157080 U JP6157080 U JP 6157080U JP 6157080 U JP6157080 U JP 6157080U JP S631252 Y2 JPS631252 Y2 JP S631252Y2
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coil
partial
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coils
superconductor
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JP6157080U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁束検出器に関し、更に詳しくは、ジ
ヨゼフソン接合を含む超伝導体が外部の磁束変化
に対して磁束量子を動作単位とした応答を示すこ
とを応用した高感度の磁束検出器に関するもので
ある。
第1図は従来の磁束検出器の原理説明図であ
り、図中、1,2,3,4はピツクアツプコイル
を形成する部分コイル、5は調整用コイル、6は
インプツトコイル、7はスクイド、8a,8bは
超伝導線であり、これらは全て極低温の雰囲気に
おかれている。尚、l1′,l2′,l3′,l4は部分コイル
1と部分コイル2,3,4,5との距離を表わす
記号である。図において、部分コイル1に外部か
らきた磁束Φxが入ろうとすると、ピツクアツプ
コイルに遮蔽電流iが生じ、該遮蔽電流iは超伝
導線8a,8bを介してピツクアツプコイルと磁
束トランスを構成しているインプツトコイル6に
も流れて磁速Φsを生じ、該磁速Φsがスクイド7
へ伝達される。ところで、部分コイル1,2,
3,4の実効面積を夫々A1,A2,A3,A4,巻数
を夫々N1,N2,N3,N4,とすると、下式(1)が
満足されるときに外来磁束xに関するノイズが打
ち消される。
A4N4+A1N1=A2N2+A3N3 …(1) また、遠方からくる一様の勾配をもつた磁束
Φyに関しては、下式(2)が満足されるときに上記
磁束Φyに関する磁気ノイズが打ち消される。
l3A4N4=l1A2N2+l2A3N3 …(2) ところが、ピツクアツプコイルを形成する各部
分コイルの製作上の寸法誤差等により上式(1)や(2)
の関係は厳密には成立しえず、打ち消しきれない
ノイズが残るので、実際上それを補償するため調
整用コイル5が設けられ、全体的にノイズが小さ
くなるよう試行錯誤的に上記調整用コイル5が調
節される。
然し乍ら、上記従来例においては、部分コイル
1〜4からなるピツクアツプコイルの周辺の磁場
が大きくゆがんでいる場合、調節用コイル5の調
節によつて磁気的ノイズを打ち消すことは著しく
困難であり、磁束検出に大きな誤差を生ずるとい
う欠点を有していた。
本考案は、かかる欠点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、磁束検出器のピツクアツプコ
イルにおいて、ピツクアツプコイル周辺の磁場が
大きくゆがんでいる場合でも、磁気的ノイズを容
易に打ち消し、磁速を正確に測定できる磁束検出
器を提供するにある。
本考案の特徴は、ジヨゼフソン接合を含む超伝
導体が外部の磁束変化に対して磁束量子を動作単
位とした応答を示すことを利用して磁束を検出す
る磁束検出器において、複数個の部分コイルでな
るピツクアツプコイルと、該部分コイルの1つで
形成される平面内に挿入され完全反磁性体として
該部分コイル内における横軸方向たるx方向の
面、縦軸方向たるy方向の面、および垂直軸方向
たるz方向の面の夫々の磁束を遮り該部分コイル
の実行面積を夫々前記x方向、前記y方向、およ
び前記z方向で夫々調節する第1、第2、および
第3の超伝導体片と、前記第1、第2、および第
3の超伝導体片が夫々先端に設けられ上下動する
ことにより実質的に前記第1、第2、および第3
の伝導体片を前記部分コイル内における前記x方
向、前記y方向、および前記z方向に夫々移動さ
せる第1、第2、および第3の移動具と、前記部
分コイルの1つが巻回された第1のコイルボビン
と、前記部分コイルの残りの部分コイルが巻回さ
れ前記第1コイルボビンに巻回された部分コイル
との距離を調節する第2のコイルボビンとを設け
たことにある。
以下、本考案について図を用いて詳細に説明す
る。第2図は本考案の実施例の原理説明図、第3
図は本考案の実施例の構成説明図であり、図中、
9aは部分コイル4内に挿入され完全反磁性体と
して該コイル4内における横軸方向(x方向)の
面の磁束を遮り部分コイル4の実行面積を横軸方
向(x方向)で調節する超伝導体片9bは部分コ
イル4内に挿入され完全反磁性体として該コイル
4内における縦軸方向(y方向の面の磁束を遮り
部分コイル4の実行面積を縦軸方向(y方向)で
調節する超伝導体片、9cは部分コイル4内に挿
入され完全反磁性体とした該コイル4内における
垂直軸方向(z方向)の面の磁束を遮り部分コイ
ル4の実行面積を垂直軸方向(z方向)で調節す
る超伝導体片、10aは超伝導体片9aが先端に
設けられ例えば断面四角形の軸が該軸の回転を防
止しながら上下動させる断面四角形の溝(図示せ
ず)に沿つて第2図の紙面上を上下動することに
より実質的に超伝導体片9aを部分コイル4内に
おける横軸方向(x方向)に移動させる移動具、
10bは超伝導体片9bが先端に設けられ例えば
断面四角形の軸が該軸の回転を防止しながら上下
動させる断面四角形の溝(図示せず)に沿つて第
2図の紙面上を上下動することにより実質的に超
伝導体片9bを部分コイル4内における縦軸方向
(y方向)に移動させる移動具、10cは超伝導
体片9cが先端に設けられ例えば断面四角形の軸
が該軸の回転を防止しながら上下動させる断面四
角形の溝(図示せず)に沿つて第2図の紙面上を
上下動することにより実質的に超伝導体片9cを
部分コイル4内における垂直軸方向(z方向)に
移動させる移動具、11aは中心軸に沿つて所定
の空洞部を有し部分コイル2,3,4が巻回され
たコイルボビン、11bは部分コイル1が巻回さ
れたコイルボビン、12は後述の棒状部材等から
なりコイルボビン11aをコイルボビン11bに
対して微少距離移動させるための移動具である。
尚、第2図および第3図において、第1図と同一
記号は同一意味をもたせて使用しここでの説明は
省略する。また、第4図はコイルボビン11a,
11bの分解斜視図であり、図中、21はコイル
ボビン11bと一体的に結合しコイルボビン11
bが円周方向に移動することを防止するための突
出部を有する円柱状部材であり、22は円柱状部
材21と一体的に結合された棒状部材であり、2
3は棒状部材22の頭部を締めつけて固定するた
めの締付ネジ(図示せず)を具備する締付部であ
り、円柱状部材21、棒状部材22、締付部23
で前述の移動具12を構成している。
上記構成からなる本考案の実施例において、初
め移動具10a,10b,10cの操作により
夫々超伝導体片9a,9b,9cが微動させら
れ、部分コイル4が所望の実効面積となるように
厳密に調節される。而して、該調節により、前記
(1)式が満足されて遠方からくる前記外来磁束Φx
に関するノイズが打ち消される。
次に、コイルボビン11aを固定するとともに
締付部23に設けられた締付ネジ(図示せず)を
ゆるめ、移動具12を操作することによりコイル
ボビン11aとコイルボビン11bの距離を調節
し、その後、上記締付ネジを用いて移動具12を
所望の位置で固定する。このようにして、第2図
における部分コイル1と部分コイル2の距離l1
が、各々の部分コイルで形成される面の傾きを変
えずに調節される。而して、該調節により、前記
(2)式が満足されて遠方からくる一様の勾配をもつ
た磁束Φyに関するノイズが打ち消される。尚、
部分コイル1と部分コイル2を結ぶ超電導線は、
コイルボビン11aとコイルボビン11bの間の
距離の変化により弛張するが、該弛張により超電
導線から発生することのある磁気的ノイズを極力
少なくするために、コイルボビン11a,11b
の外径よりもやや大きい内径を有し非磁性材から
なる円筒等(図示せず)の中に、コイルボビン1
1a,11bとともに上記超電導線が収納される
こともある。また、コイルボビン11a,11b
および超電導線等は液体ヘリウム中に入れられて
超伝導状態を保つと共に移動具10a,10b,
10c,12は室温部分から操作できる構成とな
つている。更に、本考案は上記実施例に限定され
るものでなく、前記超伝導体を用いていずれかの
部分コイルの実効面積を調節できるとともに前記
移動具を用いて部分コイル間の距離調節が可能な
構成の範囲内で種々の変形は可能であり、例えば
前記超伝導体片を用いて第3の部分コイルの実効
面積を調節し前記移動具を用いて第4の部分コイ
ルと他の部分コイルとの距離調節が可能な構成で
あつてもよい。
以上、詳しく説明したような本考案の実施例に
よれば、前記従来例と異なり遠方から外来する一
様の磁気ノイズと一様の勾配をもつた磁気ノイズ
をそれぞれ独立に打ち消すことができるため、ピ
ツクアツプコイル周辺の磁場が大きくゆがんでい
る場合でも容易に磁気ノイズを打ち消して正確に
磁束を測定することができる。また、本考案の実
施例によれば、調整用コイルを用いて全体として
の磁気的ノイズが小さくなるように試行錯誤的な
調節を行なつていた前記従来例に比して、磁束検
出器の調節が迅速且つ正確にできるという利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の磁束検出器の原理説明図、第2
図は本考案の実施例の原理説明図、第3図は本考
案の実施例の構成説明図、第4図はコイルボビン
の分解斜視図である。 1,2,3,4……部分コイル、5……調整用
コイル、6……インプツトコイル、7……スクイ
ド、8a,8b……超伝導線、9a,9b,9c
……超伝導体片、10a,10b,10c,12
……移動具、11a,11b……コイルボビン、
21……円柱状部材、22……棒状部材、23…
…締付部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ジヨゼフソン接合を含む超伝導体が外部の磁束
    変化に対して磁束量子を動作単位とした応答を示
    すことを利用して磁束を検出する磁束検出器にお
    いて、複数個の部分コイルでなるピツクアツプコ
    イルと、該部分コイルの1つで形成される平面内
    に挿入され完全反磁性体として該部分コイル内に
    おける横軸方向たるx方向の面、縦軸方向たるy
    方向の面、および垂直軸方向たるz方向の面の磁
    束を夫々遮り該部分コイルの実行面積を夫々前記
    x方向、前記y方向、および前記z方向で夫々調
    節する第1、第2、および第3の超伝導体片と、
    前記第1、第2、および第3の超伝導体片が夫々
    先端に設けられ上下動することにより実質的に前
    記第1、第2、および第3の伝導体片を前記部分
    コイル内における前記x方向、前記y方向、およ
    び前記z方向に夫々移動させる第1、第2、およ
    び第3の移動具と、前記部分コイルの1つが巻回
    された第1のコイルボビンと、前記部分コイルの
    残りの部分コイルが巻回され前記第1コイルボビ
    ンに巻回された部分コイルとの距離を調節する第
    2のコイルボビンとを具備してなる磁束検出器。
JP6157080U 1980-05-06 1980-05-06 Expired JPS631252Y2 (ja)

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JPS56161579U JPS56161579U (ja) 1981-12-01
JPS631252Y2 true JPS631252Y2 (ja) 1988-01-13

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