JPS6312302Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エアやその他の流体を供給する配
管途中において、チユーブと機械等を接続するの
に使用されるパイプ連結継手に関するものであ
り、その目的とするところは、接続が確実、容易
に行えて耐久性に優れ、しかもコンパクトなパイ
プ連結継手を容易な生産により廉価に提供するこ
とである。従来からもこの種のパイプ連結継手が
存在するが、スプリングクリツプを使用するため
にバネ性が低下して連結が確実に行えなかつた
り、連結、解放の操作が面倒であつたり、そして
また外観寸法が大きい等の難点があつた。そこで
この考案は、その様な諸問題を解消するものであ
る 以下、実施例として示した図面に従つて、この
考案の構成を説明する。

先ず、第１図に見る様に、このパイプ連結継手
１は、本体２と袋ナツト３及び第２図のｂ、第３
図に見るチユーブ４の先端の係止部５、それにチ
ユーブ４に装着したＯリング６より成つている。
前記本体２は、その外形において、径を大きくし
た中央部７の左右に機械への連結用のネジ部８及
び袋ナツト３への連結用ネジ部９が形成され、上
記ネジ部９の内側は、第２図のａ及び第３図に見
る如く、開口部１０より若干入つた位置において
肉厚を大とし、従つて流路１１の径を小として段
部１２を形成している。また、前記袋ナツト３の
内側は、前記本体２のネジ部９を螺嵌させるネジ
溝１３が形成され、それより後方に、前記チユー
ブ４を挿入しうる小孔１４を設けている。

そして、前記チユーブ４は、第２図に見る様
に、先端の径を大にして係止部５を形成し、更に
弾性材より成るＯリング６を嵌着させている。

次に、上述の如き構造としたこの考案に係るパ
イプ連結継手１の使用状態を説明する。

先ず、第２図のｂに見る様にチユーブ４にＯリ
ング６を嵌着させ、そのチユーブ４を袋ナツト３
のネジ溝１３の方から小孔１４に挿入する。そし
て本体２のネジ部９を袋ナツト３のネジ溝に螺合
させる。すると、チユーブ４の係止部５の前面が
本体２の段部１２に当接し、更にＯリング６が本
体２と袋ナツト３の接続部の内側を密閉すること
になり、締付けの完了は本体２の端部ａと袋ナツ
ト３の内面ｂとが当接することにより確認でき
る。従つて、袋ナツト３をさらに締付けても、締
付け力は本体２に直接加わるので、Ｏリング６に
は過大な力が加わることがない。また、袋ナツト
３の締付け力が全て本体２に加わるとともにＯリ
ング４が弾性材より成つているため、本体２と袋
ナツト３の螺合が振動等によりゆるむことを防止
することができる。第３図は、この連結の内側を
示しており、チユーブ４と本体２の流路１１が連
通している。

尚、前記Ｏリング６は、必要に応じて複数箇用
いて実施することも可能である。

この考案は、上述の様な構成を有するものであ
り、従つて、接続が確実、容易に行え、且つＯリ
ング６に過大な圧力が加わらないためＯリング６
の破損する虞れがなく耐久性に優れ、しかもコン
パクトなパイプ連結継手を容易な生産により廉価
に提供できる等、実用的効果に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係るパイプ連結継手の各
部品を組み合わせた状態を示す正面図、第２図の
ａは、本体の要部の部分断面図、第２図のｂは、
Ｏリングを装着したチユーブの要部の部分断面
図、第２図のｃは、袋ナツトの部分断面図、第３
図は、各部品が組み合わされた状態の要部の部分
断面図。 ２……本体、３……袋ナツト、４……チユー
ブ、５……係止部、６……Ｏリング、７……中央
部、８……ネジ部、９……ネジ部、１３……ネジ
溝、１４……小孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. チユーブ４の先端の径を大きくして係止部５を
   形成し、またこのチユーブ４にＯリング６を装着
   して袋ナツト３のネジ溝１３の方より小孔１４に
   挿入し、更に、本体２の外形において径を大きく
   した中央部７の左右にそれぞれ、機械への接続用
   のネジ部８及び袋ナツト３への接続用のネジ部９
   を形成するとともにネジ部９の内側の開口部１０
   より若干入つた位置に段部１２を形成して係止部
   ５を当接させ、上記ネジ部９を前記袋ナツト３の
   ネジ溝１３に螺合させて本体２の端部ａと袋ナツ
   ト３の内面ｂとが当接し、Ｏリング６に過大な力
   を加えないようにしたことを特徴とするパイプ連
   結継手。