JPS6312278A - 新規アルコ−ルデヒドロゲナ−ゼ複合体およびその製造法 - Google Patents

新規アルコ−ルデヒドロゲナ−ゼ複合体およびその製造法

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JPS6312278A
JPS6312278A JP61156142A JP15614286A JPS6312278A JP S6312278 A JPS6312278 A JP S6312278A JP 61156142 A JP61156142 A JP 61156142A JP 15614286 A JP15614286 A JP 15614286A JP S6312278 A JPS6312278 A JP S6312278A
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川村 ▲吉▼也
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は4,5−ジヒドロ−4,5−ジオキソ−1H−
ピロロ(2,3−f)キノリン−2,7,9−トリカル
ボン酸(以下PQQと略す)を含有し、炭素数2以上の
アルコール、ホルムアルデヒドおよびアセトアルデヒド
を広範囲のpl+で酸化することができる安定性の著し
く高い新規なアルコールデヒドロゲナーゼ複合体および
その製造方法に関する。
〔従来技術とその問題点〕
アルコールは人類と長い接触の歴史を”持つ物質であり
、本物質の定量法としては多くの方法がある。ガスクロ
マトグラフや酵素を用いる方法も実用化されてきたが、
近年バイオエレクトロニクスの進歩により酵素センサー
なるものも研究され始め、エタノールの定量にもアルコ
ールデヒドロゲナーゼを固定化したセンサーを用いる方
法が提案されている。しかし、これまでのものは安定性
に乏しく、この点が酵素センサー実用化の最も太きな問
題として残されてきた。
一方、従来広く知られている動物、植物、酵母由来のア
ルコールデヒドロゲナーゼはニコチンアミドアデニンジ
ヌクレオチド(NAD)あるいはニコチンアミドアデニ
ンジヌクレオチドリン酸(NADP)を補酵素としてい
るが、(イ)反応のpHがアルカリ側であること、(0
)反応が可逆的であり、共存するアルデヒドによって測
定に大きな誤差が生じること、(ハ)比較的高価なNA
D。
NADPを使用することなどの点で、強い酸性を示す酢
酸発酵過程でのエタノール定量や酸性域で強い緩衝能を
有する醸造食品中や清酒発酵中のエタノール定量の際に
は不適当であった。
近年、酸性域でのみ活性を示し、反応がアルコールの酸
化方法にのみに偏った新しいアルコールデヒドロゲナー
ゼが酢酸菌(Acetobacter属細菌およびGl
uconobacter属細菌)より得られているもの
の(Agric、 Biol、 Chem、、42.2
045〜2056(1978); 同婬、 2063〜
2069(1978) ;同弧、 2331〜2340
(1978)) 、強い酸性域での酵素の安定性に問題
がある。上記の既に知られている酢酸菌のアルコールデ
ヒドロゲナーゼをpH3、温度4℃、4日放置すると、
残存活性は0−10%まで低下する。したがって、通常
pH3前後の非常に低いpHで行なわれる酢酸発酵での
アルコール連続長期定量には使用できない。
本発明者らは上述のアルコールデヒドロゲナーゼが実際
の食酢醸造には用いられていない酢酸菌から得られてい
る事実に着目し、高濃度の酢酸存在下でも高い酢酸発酵
能を示す酢酸菌であるならば、従来の酵素よりもはるか
に耐酸性に優れたアルコールデヒドロゲナーゼを生産す
るものと予想した。そこで、広範囲のpH域でアルコー
ルに作用し、かつ安定性の高いアルコールデヒドロゲナ
ーゼの探索を目的として、比較的高濃度の酢酸存在下で
も良好な生育を示し、しかも高い酢酸発酵能(アルコー
ル酸化能)を有する酢酸菌のアルコールデヒドロゲナー
ゼについて検討した。その結果、アセトバクター・アル
トアセチゲネス(Ace tobac teralto
acetigenes) Ml(−24(FERM B
P−491)やアセトバクター・キシリナム(Acet
obacter xylinum)(IFO3288)
に代表されるアセトバクター属に属する一群の酢酸菌が
広いpl+領域で変わらぬ活性を示し、さらにpH3を
含む高範囲のpit域で活性を安定に保持する新規なア
ルコールデヒドロゲナーゼを生成する事実を見出した。
本発明はこれらの知見に基いて完成されたものである。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は、以下の性質を有する新規アルコールデヒドロ
ゲナーゼ複合体、 +1)SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法により測
定した分子量が約72,000および約44,000の
蛋白質を含む酵素複合体であり、 (2)4,5−ジヒドロ−4,5−ジオキソ−1H−ピ
ロロ(2,3−f)キノリン−2,7,9−トリカルボ
ン酸を含有し、 (3)炭素数2以上のアルコール、ホルムアルデヒド、
アセトアルデヒドのそれぞれを基質として酸化し、 (4)界面活性剤により細胞質膜より可溶化される を提供し、さらにアセトバクター属に属し、上記酵素複
合体を生産する能力を有する微生物を培養し、培養物か
ら該複合体を採取することを特徴とする上記酵素複合体
の製造法を提供するものである。
次に、本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ複合体の性
質を示す。
■)作用 本酵素は炭素数2以上のアルコールに作用して相当する
アルデヒドに酸化する。また、ホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒドにも作用し、相当するカルボン酸に酸化す
る。
2)基質特異性 本酵素の基質特異性の例を第1表に示す。本酵素は直鎖
の1級アルコール、すなわちエタノール。
n−プロパツール、n−ブタノールなどを良好な基質と
して作用する。また、ホルムアルデヒド。
アセトアルデヒド、グリセルアルデヒドも酸化すること
ができる。しかし、メタノール、3−ブタノール、プロ
ピオンアルデヒド、ベンズアルテヒドなどのアルコール
、アルデヒド類には作用せず、各種糖類および有機酸に
も作用しない。
第1表 第1表(続き) 3)至適pH 本酵素の至適pHはエタノールを基質とした場合、第1
図に示すように、pH5,5付近にある。
4)安定pH範囲 第2図に示すように、本酵素はpH3,0から8.0で
5℃、15時間放置後、はとんどすべての活性を有して
いる。5℃、100時間放置後ではpH3,0で約15
%失活し、5℃、240時間放置後ではpH3,0で約
50%失活するものの、pH4,0以上ではほとんど失
活せず、きわめて安定な酵素である。なお、第2図の安
定pH曲線は各pHに放置後の残存活性をpH6,0で
測定したものである。
既知の酵素の例としてはアセトバクター・アセ5ubo
xydans)IPO1252Bから得られたアルコー
ルデヒドロゲナーゼを挙げることができるが(Agri
c。
Biol、 Chem、  、 42.2045〜20
56(1978); 同42.2063〜2069 (
1978) ; 同婬、 2331〜2340(197
8)) 、これらのアルコールデヒドロゲナーゼはpH
3,4°c、4日(約100時間)放置するとほとんど
失活し、残存活性は0〜10%まで低下する。以上の点
から、本酵素は従来の酢酸菌のアルコールデヒドロゲナ
ーゼよりも明らかに耐酸性に優れている。
5)作用適温の範囲 第3図に示すように、作用温度範囲は10〜50℃であ
り、特に40°Cに最適温度を有する。
6)pH,温度による失活の条件 第4図に示すように、pH6,0で各温度10分間処理
すると、40℃までは失活せず、50℃で約80%失活
する。
7)阻害、活性化および安定化 1mM4度の水銀、銅、カドミウムなどの重金属イオン
により阻害される。
一方、アジ化ナトリウム、亜ヒ酸ナトリウム。
エチレンジアミン四酢酸によっては阻害されない。
8)分子量 0.1%Triton X−100存在下、セファクリ
ルS−300によるゲル濾過法から推定されるアルコー
ルデヒドロゲナーゼ複合体の分子量は約340.000
である。
9)サブユニット 本酵素はディスクゲル電気泳動により単一バンドとなる
。本酵素はドデシル硫酸ナトリウム(以下、SDSと略
称する。)処理によって2成分に分けられる。5DS−
ポリアクリルアミド電気泳動法で分子量標準蛋白質とし
てホスホリラーゼb(分子量94,000)、アルブミ
ン(分子量67 、000) 。
オブアルブミン(分子ffi 43,000)、カルボ
ニンクアンヒドラーゼ(分子量30,000)、  ト
リプシンインヒビター(分子量20.100)およびα
−ラクトアルブミン(分子量14,400)を含むファ
ルマシア製のキヤリプレーションキフトを用いた場合に
、本酵素の2成分の分子量は約72.000および約4
4.000であった。また、本酵素はチトクロームに特
有な吸収スペクトルを示すことからチトクロームを構成
成分として含んでいることも明らかである。
上述したように、本発明の酵素は分子量約72,000
および約44 、000の2種類のサブユニットから構
成されているため、本酵素は複合酵素と見なされる。し
たがって、本酵素はアルコールデヒドロゲナーゼ複合体
と呼ぶのがふされしい。
既知の酵素の例としてはアセトバクター・アセチIF0
3284およびグルコノバクタ−・サブオキシダンスI
FO12528から得られたアルコールデヒドロゲナー
ゼを挙げることができるが(Agric、 Biol。
Chem、  、 42.2045〜2056(197
8) ; 同42.2063〜2069(1978) 
;同42.2331〜2340(1978)) 、前者
ノアルコールデヒドロゲナーゼは分子量63,000.
44,000゜29.000および13,500の4種
のサブユニットから構成されており、後者のアルコール
デヒドロゲナーゼは分子量85,000.49,000
および14,400の3種のサブユニットから構成され
ている。以上の点から、本酵素は従来の酢酸菌のアルコ
ールデヒドロゲナーゼとは明らかに異なる新規な酵素で
ある。
10)色 本酵素溶液は赤色を呈する。
11)可視部吸収スペクトル 本酵素の可視部吸収スペクトルを第5図に示す。
還元型のチトクローム成分は553nm、  522n
m。
417nmに、酸化型のチトクローム成分は409nm
にそれぞれ吸収極大を示す。
12)熱水抽出画分の螢光スペクトル 本酵素の熱水抽出物の螢光スペクトルを第6図に示す。
本スペクトルおよびバイオアッセイにより、熱水抽出物
に4.5−ジヒドロ−4,5−ジオキソ−1H−ピロロ
[2,3−f)キノリン−2゜7.9−1リカルボン酸
(PQQ)が含まれていることが示された。
13)Km値 本酵素の反応速度定数Kmはエタノールを基質とした場
合、約1.2xlO−’Mであった。
14)電子受容体 フェナジンメソサルフエイト(PMS)、2.6−シク
ロロフエノールインドフエノール(D CI P)。
ニトロブルーテトラゾリウムクロライド(N B T)
フェリシアン化カリウムなどが本酵素の電子受容体とな
りうるが、NAD、NADP、分子状酸素は電子受容体
と成りえない。
以上の性質から、本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ
複合体は、今までに知られているいずれのアルコールデ
ヒドロゲナーゼとも異なる新規な酵素である。
15)精製方法 精製方法は製造方法に記載した。
次に、本酵素の製造方法について説明する。
本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ複合体の製造に使
用する細菌は、本酵素を生産するものであればいずれで
もよく、例えばアセトバクター(Ace tobac 
ter)属細菌を挙げることができる。具体例としてア
セトバクター・アルトアセチゲネス(Acetobac
ter altoacetigenes)Mll−24
(FERM BP−491)+アセトバクター・キシリ
ナム(Acetobacter 2)上国明)(IFo
 3288)などを挙げることができる。
本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ複合体の製造に際
して使用する培地は前記の細菌が生育して、本酵素を生
産するものであればどのようなものでもよい。炭素源と
しては、たとえばグルコース、グリセロール、フラクト
ース、マンニトール。
酢酸等を使用することができ、窒素源としては、例えば
酵母エキス、カゼイン加水分解物、コーンステイープリ
カー、ペプトンなどの天然物やアンモニウム塩などが使
用できる。必要に応じて無機塩や各種の有機物、ビタミ
ン類、核酸関連化合物等を添加することができる。好ま
しくは培地にさらにエタノールを添加して酢酸発酵を行
わせしめれば、酵素の含量が増大し、容易に大量の酵素
を得ることができる。
培養に当っては固体培地を使用することもできるが、多
量の菌体を得るには液体培地を用いて通気攪拌培養また
は振とう培養を行うのが好ましい。
液体培養に当っては添加したエタノールが消費しつくさ
れないようにコントロールすること、酸素の供給を充分
に行うことが本酵素を効率よ(蓄積するのに効果的な場
合がある。培養においては、はじめから本培養を行うこ
ともできるが、大量培養を行う場合には、まず小規模な
前培養を行い、得られた培養物を本培地に接種するのが
好ましい。
培養温度、培養期間、培地の液性等は本発明の酵素の生
産量が最大になるように適当に選択、調節すればよいが
、通常は好気的条件下で25〜35℃において1〜3日
培養するのが好ましい。
本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ複合体は細菌菌体
内に蓄積されるため、本酵素の回収、精製のためにはま
ず菌体を集めて破砕する。本酵素は細胞質膜画分に局在
するため、適当濃度の界面活性剤、例えば非イオン性界
面活性剤を加えることにより可溶化する。可溶化された
本酵素は界面活性剤存在下でジエチルアミノエチル−セ
ファロース(以下、DEAE−セファロースと云う。)
などの各種イオン交換剤によるクロマトグラフィー、ハ
イドロキシアパタイト等の吸着クロマトグラフィーある
いはセファデックスなどを用いたゲル濾過法に代表され
る通常の酵素精製手段を単独もしくは適宜組合せて適用
し、任意に精製された本発明の酵素を得ることができる
次に、本発明の酵素の酵素活性測定方法について説明す
る。
本酵素の活性の測定は、前記の電子受容体のいずれを用
いても可能であるが、以下にそのうちの1例を示す。0
.1Mのフェリシアン化カリウム溶液0.1 m l 
、 Mcllvaine氏緩衝液(pH6,0) 0.
7mlおよび適当量の本酵素を加え、水で0.9nlと
する。さらに、1Mエタノールン容ン夜を0.1mN加
えて反応を開始させ、30℃で5〜15分後、Ferr
icsulfate−Dupanol試薬(W、A、W
ood他、 ” Methodin enzymolo
gy″Vo1. V、 287(1962)参照)0.
5+nj!を加え反応を停止させた後、直ちに水を加え
て5I!llとする。37℃、30分放置後、660n
mの吸光度を測定する。基質であるエタノールを加えな
いで上記と同様に反応せしめたサンプルとの吸光度の差
が酵素の活性を意味する。1μmoleのエタノールを
1分間に酸化する酵素量を1単位とする。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 グルコース3%、酵母エキス0.5%およびボリペプト
ン0.2%の液体培地を500ml容の振とうフラスコ
にl OO++j!ずつ分注し、オートクレーブ中で1
20℃、15分間殺菌した。冷却後、エタノールと酢酸
をエタノールは5%、酢酸は6%になるように添加した
。この培地にアセトバクター・アルトアセチゲネスMH
−24(FERM BP−491)を5白金耳接種し、
往復振とう機上で30℃にて4日間培養した。同じ組成
の培地2ONを301のジャーファーメンタ−で作製し
、前記の培養液2)を接種して201/分で通気し、攪
拌しながら30°Cにて2日間培養した。培養終了後、
培養液を5℃にて遠心分離することにより湿重量約2g
の菌体を得た。
この菌体を0.01Mリン酸カリウム緩衝液(p)16
、O)に懸濁し、20.000 psiでフレンチプL
/、2.を通し菌体を破砕した後、68.OOOXgで
60分間超遠心分離し、膜画分を沈澱として得た。この
沈澱を0.01Mリン酸カリウム緩衝液(pH6,0)
に懸濁した後、20%Triton X−100を最終
濃度が1.5%になるように加え、3時間攪拌した。こ
の液を再度68,0OOX gで60分間超遠心分離を
行い、本酵素が可溶化された上清を得た。この溶液を0
.1%TriLon X−100を含有する0、01M
リン酸カリウム緩衝液で平衡化したDEAE−セファロ
ースCL−6Bを充てんしたカラムに注入し、本酵素を
吸着したのち0.OIMから0.1Mまでのリン酸カリ
ウム緩衝液で傾斜溶出した。0.03M付近のリン酸カ
リウム緩衝液で溶出する活性画分を集め、0.1%Tr
iton X−100を含む0.01Mリン酸カリウム
緩衝液に対して透析した。この透析液を0.1%Tri
ton X−100を含む0.01Mリン酸カリウム緩
衝液で平衡化したハイドロキシアパタイトを充てんした
カラムに注入、吸着させた。次いで、0、OIMから0
.1 Mまでのリン酸カリウム緩衝液で傾斜溶出した。
0.05M付近のリン酸カリウム緩衝液で溶出する活性
画分を集めて濃縮し、本酵素の精製標品2mgを収率2
2%で得た。なお、木精製酵素標品の力価は200単位
/■蛋白質であった。また、本酵素は前記性質を有して
いた。
実施例2 実施例1においてアセトバクター・アルトアセチゲネス
MH−24(FERM BP−491)の代りにアセト
バクター・キシリナム(IFo 3288)を用いたこ
とおよび培地の酢酸濃度を0.1%としたこと以外は同
様にして行い、本発明の酵素の精製標品0.7■を収率
7%で得た。本精製酵素標品の力価は190単位/■蛋
白質であった。また、本酵素は前記性質を有していた。
〔発明の効果〕
本発明のアルコールデヒドロゲナーゼ複合体は広いpH
域で高い活性を示し、さらにpH3を含む高範囲のp)
l域で活性を安定に保持できるため、臨床診断用試薬と
して従来のアルコールデヒドロゲナーゼよりも優れてい
る。また、本発明の酵素は安定性の高いものが強く要求
される酵素センサーにも従来のアルコールデヒドロゲナ
ーゼよりも優位に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は反応pHと本発明酵素の相対活性との関係を示
すグラフであり、第2図は本発明酵素のpH安定性を示
すグラフであり、第3図は反応温度と本発明酵素の相対
活性との関係を示すグラフであり、第4図は本発明酵素
の温度安定性を示すグラフであり、第5図は本発明酵素
の可視部吸収スペクトルを示す図であり、第6図は本発
明酵素の熱水抽出物の螢光スペクトルを示す図である。 第1図 pH pH 第3図 AS  (’C) 第4図 sst’cノ 第5図 :J  長 //7mノ 第6図 j皮   1し (nm)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、以下の性質を有する新規アルコールデヒドロゲナー
    ゼ複合体。 (1)SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法により測
    定した分子量が約72,000および約44,000の
    蛋白質を含む酵素複合体であり、(2)4,5−ジヒド
    ロ−4,5−ジオキソ−1H−ピロロ〔2,3−f〕キ
    ノリン−2,7,9−トリカルボン酸を含有し、 (3)炭素数2以上のアルコール、ホルムアルデヒド、
    アセトアルデヒドのそれぞれを基質として酸化し、 (4)界面活性剤により細胞質膜より可溶化される。 2、アセトバクター属に属し、以下の性質を有する新規
    アルコールデヒドロゲナーゼ複合体、(1)SDS−ポ
    リアクリルアミド電気泳動法により測定した分子量が約
    72,000および約44,000の蛋白質を含む酵素
    複合体であり、(2)4,5−ジヒドロ−4,5−ジオ
    キソ−1H−ピロロ〔2,3−f〕キノリン−2,7,
    9−トリカルボン酸を含有し、 (3)炭素数2以上のアルコール、ホルムアルデヒド、
    アセトアルデヒドのそれぞれを基質として酸化し、 (4)界面活性剤により細胞質膜より可溶化される を生産する能力を有する微生物を培養し、培養物から該
    複合体を採取することを特徴とする新規アルコールデヒ
    ドロゲナーゼ複合体の製造法。 3、アセトバクター属に属する新規アルコールデヒドロ
    ゲナーゼ複合体生産菌がアセトバクター・アルトアセチ
    ゲネスMH−24(FERMBP−491)またはアセ
    トバクター・キシリナム(IFO3288)である特許
    請求の範囲第2項記載の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5344777A (en) * 1990-02-26 1994-09-06 Nakano Vinegar Co., Ltd. Structural gene of membrane-bound alcohol dehydrogenase complex, plasmid containing the same and transformed acetic acid bacteria
US5344928A (en) * 1991-04-26 1994-09-06 Takeda Chemical Industries, Ltd. Phenothiazine derivatives, their production and use
US5437989A (en) * 1992-12-30 1995-08-01 Hoffmann-La Roche Inc. Alcohol/aldehyde dehydrogenase from Gluconobacter oxydans DSM 4025 FERM BP-3812

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