JPS63121212A - ポリウレタン絶縁電線及びそれを用いた電磁リレ− - Google Patents
ポリウレタン絶縁電線及びそれを用いた電磁リレ−Info
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- JPS63121212A JPS63121212A JP26890586A JP26890586A JPS63121212A JP S63121212 A JPS63121212 A JP S63121212A JP 26890586 A JP26890586 A JP 26890586A JP 26890586 A JP26890586 A JP 26890586A JP S63121212 A JPS63121212 A JP S63121212A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
イ0発明の目的
(a)産業上の利用分野
本発明は電磁リレーなどの電気機器の励磁巻線に用いら
れる絶縁電線およびそれを用いた電磁リレーに関する。
れる絶縁電線およびそれを用いた電磁リレーに関する。
特にリレー接点と駆動用コイルとが同一空間内に密閉さ
れた密閉型電磁リレーに用いられる絶縁電線およびそれ
を用いた密閉型電磁リレーに関するものである。
れた密閉型電磁リレーに用いられる絶縁電線およびそれ
を用いた密閉型電磁リレーに関するものである。
(b)従来の技術
従来、この種の絶縁電線は銅等の導体外周に有機溶剤に
溶解した電気絶縁塗料を塗布−焼付し製造される。電気
絶縁塗料としてはポリウレタン系の塗料が多く用いられ
る。
溶解した電気絶縁塗料を塗布−焼付し製造される。電気
絶縁塗料としてはポリウレタン系の塗料が多く用いられ
る。
(c)発明が解決しようとする問題点
この絶縁電線を第1図に示す様な密閉型の電磁リレーの
励磁巻線1に適用するとリレー動作に伴なって巻a1の
絶縁皮膜中に残留している溶剤や、ポリウレタン樹脂の
原料である安定化イソシアネートのマスク剤に使用され
ている未反応フェノール系化合物、および焼付の際生成
する皮膜の熱分解物等の低分子量の有機化合物が揮発し
、ガスとして密閉容器2内に充満し、開閉動作する接点
部材3の表面でカーボナイズし、接点部材の接融抵抗の
増大をひき起す。これが密閉型電磁リレーの信頼性を低
下させる原因となる。
励磁巻線1に適用するとリレー動作に伴なって巻a1の
絶縁皮膜中に残留している溶剤や、ポリウレタン樹脂の
原料である安定化イソシアネートのマスク剤に使用され
ている未反応フェノール系化合物、および焼付の際生成
する皮膜の熱分解物等の低分子量の有機化合物が揮発し
、ガスとして密閉容器2内に充満し、開閉動作する接点
部材3の表面でカーボナイズし、接点部材の接融抵抗の
増大をひき起す。これが密閉型電磁リレーの信頼性を低
下させる原因となる。
本発明の目的は励磁巻線を有する電磁リレーにおけるこ
の様な問題点を解消し得る絶縁電線を提供することにあ
る。
の様な問題点を解消し得る絶縁電線を提供することにあ
る。
口0発明の構成
(a)問題点を解決するための手段
本発明者は前述の問題点解決のため検討した結果、ポリ
ウレタン絶縁電線の塗膜を280℃にて2分間加熱する
ことによって該塗膜から揮発する有機化合物のうち、フ
ェノール系化合物の合計量が該塗膜の0.2重量%以下
であり、かつ揮発する有機化合物の合計量が該塗膜の2
重量%以下であるポリウレタン絶縁電線では前述の如き
問題点を解決できることを見い出し、本発明を完成させ
たものである。
ウレタン絶縁電線の塗膜を280℃にて2分間加熱する
ことによって該塗膜から揮発する有機化合物のうち、フ
ェノール系化合物の合計量が該塗膜の0.2重量%以下
であり、かつ揮発する有機化合物の合計量が該塗膜の2
重量%以下であるポリウレタン絶縁電線では前述の如き
問題点を解決できることを見い出し、本発明を完成させ
たものである。
(b)作 用
本発明のポリウレタン絶縁電線に用いるポリウレタン塗
料は、活性水素を有する化合物とインシアネート化合物
又は安定化インシアネート化合物とを溶剤に溶解させて
なる塗料であり、さらに潤滑剤、顔料、染料、硬化剤、
フィラー等の添加物を含むことも可能である。
料は、活性水素を有する化合物とインシアネート化合物
又は安定化インシアネート化合物とを溶剤に溶解させて
なる塗料であり、さらに潤滑剤、顔料、染料、硬化剤、
フィラー等の添加物を含むことも可能である。
絶縁電線の塗膜から揮発する有機化合物は、該塗膜を2
80℃にて2分間加熱し、気化したガスをガスクロマト
グラフあるいは質量分析器等を用いて測定し、インチグ
レーター等を分析器に付設して、揮発する有機化合物を
各成分毎に定量することにより求められる。
80℃にて2分間加熱し、気化したガスをガスクロマト
グラフあるいは質量分析器等を用いて測定し、インチグ
レーター等を分析器に付設して、揮発する有機化合物を
各成分毎に定量することにより求められる。
より具体的には、次の様な方法にて行なった。
まず20 my程度の絶縁電線を精秤し、サンプルとし
た。ガスクロマトグラフ(日立製作所製163型)に直
結した熱分解炉(日立製KP−1型)を280℃に保温
し、この炉内にサンプル片を挿入した。
た。ガスクロマトグラフ(日立製作所製163型)に直
結した熱分解炉(日立製KP−1型)を280℃に保温
し、この炉内にサンプル片を挿入した。
加熱によってサンプル片の塗膜より揮発する有機化合物
はキアリャーガス(高純度窒素ガス)と伴に、ガスクロ
マトグラフに装着した1mの分離用カラムに導入された
。サンプル片は、熱分解炉に挿入してから2分間後に取
り出した。分離カラムにて各成分毎に分離された有機化
合物は水素炎イオン化検出器にて検知し、その信号をイ
ンチグレーター(システムインスツルメンツ社1500
0E型)にてカウントした。
はキアリャーガス(高純度窒素ガス)と伴に、ガスクロ
マトグラフに装着した1mの分離用カラムに導入された
。サンプル片は、熱分解炉に挿入してから2分間後に取
り出した。分離カラムにて各成分毎に分離された有機化
合物は水素炎イオン化検出器にて検知し、その信号をイ
ンチグレーター(システムインスツルメンツ社1500
0E型)にてカウントした。
得られたカウント値と、あらかじめ測定した各有機化合
物の標準溶液から得られたカウント値とから、有機化合
物の揮発量を定量し、さらにサンプル片の重量より求ま
る絶縁塗膜の重量から、塗膜より揮発した有機化合物の
割合(重量%)を求めた。
物の標準溶液から得られたカウント値とから、有機化合
物の揮発量を定量し、さらにサンプル片の重量より求ま
る絶縁塗膜の重量から、塗膜より揮発した有機化合物の
割合(重量%)を求めた。
また絶縁電線から揮発する有機化合物が、電磁リレーの
電気接点部材の接触抵抗に及ぼす影響を調査するために
第2図に示す実験装置を用いた。第2図の装置では、試
料4から揮発し密閉容器5内に充満するガスが、コイル
6によって開閉動作する電気接点部材7の表面でカーボ
ナイズし、接触抵抗を増大させる。この電気接点部材7
の接触抵抗の増大程度を12g端子接触抵抗測定器8で
調べる実験装置である。この接触抵抗の増大するまでの
接点動作回数によって試料4の電気接点部材に及ぼす影
響を把握することができる。なお本実験は120℃の雰
囲気中にて行なった。発明者は上記実験を種々のポリウ
レタン絶縁電線に対して行なった。
電気接点部材の接触抵抗に及ぼす影響を調査するために
第2図に示す実験装置を用いた。第2図の装置では、試
料4から揮発し密閉容器5内に充満するガスが、コイル
6によって開閉動作する電気接点部材7の表面でカーボ
ナイズし、接触抵抗を増大させる。この電気接点部材7
の接触抵抗の増大程度を12g端子接触抵抗測定器8で
調べる実験装置である。この接触抵抗の増大するまでの
接点動作回数によって試料4の電気接点部材に及ぼす影
響を把握することができる。なお本実験は120℃の雰
囲気中にて行なった。発明者は上記実験を種々のポリウ
レタン絶縁電線に対して行なった。
これらの試験の結果、電磁リレーの接点部材の接触抵抗
・の増大は絶縁電線の皮膜から揮発するフェノール系化
合物の量と相関性があることが明らかとなった。また揮
発する有機化合物の合計量にも影響する。なおこの場合
の揮発量は、単位重量あたりの絶縁皮膜からの発生量で
比較した。
・の増大は絶縁電線の皮膜から揮発するフェノール系化
合物の量と相関性があることが明らかとなった。また揮
発する有機化合物の合計量にも影響する。なおこの場合
の揮発量は、単位重量あたりの絶縁皮膜からの発生量で
比較した。
さて、フェノール系の化合物はポリウレタン塗料の溶剤
として一般的に用いられるうえにウレタンの原料である
安定化インシアネートのマスク剤としても用いられる。
として一般的に用いられるうえにウレタンの原料である
安定化インシアネートのマスク剤としても用いられる。
またその他の揮発性の有機物はフェノール系以外の塗料
溶剤およびウレタン皮膜を構成する材料が焼付時の熱分
解によって分解し発生する。
溶剤およびウレタン皮膜を構成する材料が焼付時の熱分
解によって分解し発生する。
これらの揮発性の有機化合物のうち、フェノール系化合
物は、ウレタン線を製造する際の焼付を十分に行なえば
減少していく。またその他の塗料溶剤についても同様に
減少していく。しかしウレタン皮膜の熱分解物は、焼付
度が甘い場合は少量であるが、十分に行なうと増大して
いく傾向にある。
物は、ウレタン線を製造する際の焼付を十分に行なえば
減少していく。またその他の塗料溶剤についても同様に
減少していく。しかしウレタン皮膜の熱分解物は、焼付
度が甘い場合は少量であるが、十分に行なうと増大して
いく傾向にある。
そのため、絶縁電線の皮膜から揮発するフェノール系化
合物を減少させ、かつ揮発性の有機化合物の合計をも減
少させるためには、絶縁電線製造時の塗料の焼付度をコ
ントロールする必要がある。
合物を減少させ、かつ揮発性の有機化合物の合計をも減
少させるためには、絶縁電線製造時の塗料の焼付度をコ
ントロールする必要がある。
さらに市販のポリウレタン系塗料のなかにはフェノール
系化合物の揮発量を所定の値以下にするための焼付条件
においては、すでに絶縁皮膜の熱分解が著しく発生し、
所定の値以下にすることが不可能となる塗料も存在する
。この様な塗料においては、どの様な焼付条件で製造し
たとしても電磁リレー用の励起巻線としては使用できな
い。以上述べた如く、本発明に利用できるポリウレタン
系絶縁電線を製造するためには、製造時の焼付度のコン
トロールとともに適切な絶縁塗料を選択する必要がある
。
系化合物の揮発量を所定の値以下にするための焼付条件
においては、すでに絶縁皮膜の熱分解が著しく発生し、
所定の値以下にすることが不可能となる塗料も存在する
。この様な塗料においては、どの様な焼付条件で製造し
たとしても電磁リレー用の励起巻線としては使用できな
い。以上述べた如く、本発明に利用できるポリウレタン
系絶縁電線を製造するためには、製造時の焼付度のコン
トロールとともに適切な絶縁塗料を選択する必要がある
。
この様にして、選ばれた特定のポリウレタン系絶縁塗料
を、限定された焼付条件で導体上に塗布焼付けし得られ
た絶縁電線を用いて、前述の第2図に示した揮発性ガス
の影響を調査したところ、揮発性の有機化合物のうちフ
ェノール系化合物の量が0.2%以下であり、かつ揮発
性の有機化合物の合計量が2%以下であれば、接点部材
の接触抵抗の増大が発生するまでには、実用上の目安で
ある500万回以上の接点部の開閉が可能であることが
明らかとなった。
を、限定された焼付条件で導体上に塗布焼付けし得られ
た絶縁電線を用いて、前述の第2図に示した揮発性ガス
の影響を調査したところ、揮発性の有機化合物のうちフ
ェノール系化合物の量が0.2%以下であり、かつ揮発
性の有機化合物の合計量が2%以下であれば、接点部材
の接触抵抗の増大が発生するまでには、実用上の目安で
ある500万回以上の接点部の開閉が可能であることが
明らかとなった。
またより望ましい条件としてフェノール系化合物の量が
0.1%以下であり、かつ揮発する有機化合物の合計量
が196以下であれば、1000万回以上の開閉を行な
った後でも、接触部材の接触抵抗の増大は発生しないこ
とを見い出した。またこれらの接点部材の開閉回数は通
常の絶縁電線を使用して同様な試験を行なった場合の開
閉回数800万回程度に比較すると著しく改良されてい
ることが見い出された。
0.1%以下であり、かつ揮発する有機化合物の合計量
が196以下であれば、1000万回以上の開閉を行な
った後でも、接触部材の接触抵抗の増大は発生しないこ
とを見い出した。またこれらの接点部材の開閉回数は通
常の絶縁電線を使用して同様な試験を行なった場合の開
閉回数800万回程度に比較すると著しく改良されてい
ることが見い出された。
以上説明した内容をより具体的に示すため、実施例を用
いて説明を行なうが、本発明は実施例の内容に限定され
るものではない。
いて説明を行なうが、本発明は実施例の内容に限定され
るものではない。
(C)実施例
く比較例1〜5〉
東特塗料(株)製ポリウレタン系絶縁塗料TPU K5
−101 を導体径5011mの丸鋼線上に14回塗布
焼付を行ない、線速350m/min で絶縁電線を
製造した。この際電線の焼付温度を変更し、焼付度の異
なる睡々の絶縁電線を得た。これらの絶縁電線を280
℃に保たれている電気炉に2分間挿入し、揮発する有機
化合物を電気炉に直結させた水素炎型イオン化検出器付
ガスクロマトグラフに送りこみ、成分毎に分離させ、イ
ンチグレーターにより定量を行なった。測定結果を第1
表に示す。またこれらの絶縁電線を前述の第2図に示し
た装置の密閉容器内に入れ、接点部材の接触抵抗の径時
変化を測定した。接点の接触抵抗の比較は、同一条件で
試験を行なった4つの接点部材の接触抵抗値の平均が1
00 mΩになるまでの開閉回数で行なった。なお接点
部材の初期接触抵抗値は20mΩであつな。測定結果を
第1表に示す。
−101 を導体径5011mの丸鋼線上に14回塗布
焼付を行ない、線速350m/min で絶縁電線を
製造した。この際電線の焼付温度を変更し、焼付度の異
なる睡々の絶縁電線を得た。これらの絶縁電線を280
℃に保たれている電気炉に2分間挿入し、揮発する有機
化合物を電気炉に直結させた水素炎型イオン化検出器付
ガスクロマトグラフに送りこみ、成分毎に分離させ、イ
ンチグレーターにより定量を行なった。測定結果を第1
表に示す。またこれらの絶縁電線を前述の第2図に示し
た装置の密閉容器内に入れ、接点部材の接触抵抗の径時
変化を測定した。接点の接触抵抗の比較は、同一条件で
試験を行なった4つの接点部材の接触抵抗値の平均が1
00 mΩになるまでの開閉回数で行なった。なお接点
部材の初期接触抵抗値は20mΩであつな。測定結果を
第1表に示す。
この表から明らかな如く、この絶縁塗料では、フェノー
ル系化合物の合計量が塗膜の0.2重量%以下であり、
かつ揮発する有機化合物の合計量が塗膜の2重量%以下
である様な条件を満たさない。
ル系化合物の合計量が塗膜の0.2重量%以下であり、
かつ揮発する有機化合物の合計量が塗膜の2重量%以下
である様な条件を満たさない。
また接点部材の接触抵抗値はどの例においても目標とす
る500万回を越えない。
る500万回を越えない。
〈実施例1〜7および比較例6〜8〉
オート化学工業(株)製ポリウレタン系絶縁塗料(AP
U−2138K >を用いて比較例1〜5と同様にして
焼付度の異なる種々の絶縁電線を得た。
U−2138K >を用いて比較例1〜5と同様にして
焼付度の異なる種々の絶縁電線を得た。
これらの絶縁電線を用いて、前述と同様な方法で揮発す
る有機化合物の定量を行ない、また接点部材に及ぼす影
響を測定した。測定結果を第2表に示す。
る有機化合物の定量を行ない、また接点部材に及ぼす影
響を測定した。測定結果を第2表に示す。
この表から明らかな如く、フェノール系化合物量が0.
2%以上では500万回の接点開閉の以前に、接点の接
触抵抗値が100ff!Ω以上となる。より望ましくは
、フェノール系化合物量が0.1%以下であれば100
0万回以上の接点開閉回数の後でも接触抵抗値の増大が
発生しない。また絶縁皮膜から揮発する有機化合物の合
計量についても2%以上の存在は接点の接触抵抗の増大
を促進する。より望ましくは1%以下である。
2%以上では500万回の接点開閉の以前に、接点の接
触抵抗値が100ff!Ω以上となる。より望ましくは
、フェノール系化合物量が0.1%以下であれば100
0万回以上の接点開閉回数の後でも接触抵抗値の増大が
発生しない。また絶縁皮膜から揮発する有機化合物の合
計量についても2%以上の存在は接点の接触抵抗の増大
を促進する。より望ましくは1%以下である。
第 1 表
第 2 表
第1図は絶縁電線の適用例を示す電磁リレーの構成図、
第2図は本発明の実施例による絶縁電線を評価する実験
装置を示す図である。 l−0励磁巻線 2−m−密閉容器 3−・接点部材 4− 試 料 5−m−密閉容器 6−−一励磁巻線 7−・−接点部材 800.西端子接触抵抗測定器
第2図は本発明の実施例による絶縁電線を評価する実験
装置を示す図である。 l−0励磁巻線 2−m−密閉容器 3−・接点部材 4− 試 料 5−m−密閉容器 6−−一励磁巻線 7−・−接点部材 800.西端子接触抵抗測定器
Claims (6)
- (1)ポリウレタン絶縁電線の塗膜を280℃にて2分
間加熱することによつて該塗膜から揮発する有機化合物
のうち、フェノール系化合物の合計量が該塗膜の0.2
重量%以下であり、かつ揮発する有機化合物の合計量が
該塗膜の2重量%以下であることを特徴とするポリウレ
タン絶縁電線。 - (2)フェノール系化合物の合計量が該塗膜の0.1重
量%以下である特許請求の範囲第1項記載のポリウレタ
ン絶縁電線。 - (3)揮発する有機化合物の合計量が該塗膜の1重量%
以下である特許請求の範囲第1項記載のポリウレタン絶
縁電線。 - (4)フェノール系化合物の合計量が該塗膜の0.1重
量%以下であり、かつ揮発する有機化合物の合計量が該
塗膜の1重量%以下である特許請求の範囲第1項記載の
ポリウレタン絶縁電線。 - (5)ポリウレタン絶縁電線の塗膜を280℃にて2分
間加熱することによつて該塗膜から揮発する有機化合物
のうち、フェノール系化合物の合計量が該塗膜の0.2
重量%以下であり、かつ揮発する有機化合物の合計量が
該塗膜の2重量%以下であるポリウレタン絶縁電線を用
いて得られることを特徴とする電磁リレー。 - (6)電磁リレーが密閉型電磁リレーである特許請求の
範囲第5項記載の電磁リレー。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26890586A JPS63121212A (ja) | 1986-11-11 | 1986-11-11 | ポリウレタン絶縁電線及びそれを用いた電磁リレ− |
DE8787309787T DE3765390D1 (de) | 1986-11-11 | 1987-11-05 | Wickeldraht und diesen verwendendes elektromagnetisches relais. |
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US08/052,998 US5347249A (en) | 1986-11-11 | 1993-04-27 | Magnet wire and electromagnetic relay using the same |
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JP26890586A JPS63121212A (ja) | 1986-11-11 | 1986-11-11 | ポリウレタン絶縁電線及びそれを用いた電磁リレ− |
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JP (1) | JPS63121212A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS63121213A (ja) * | 1986-11-11 | 1988-05-25 | 住友電気工業株式会社 | 潤滑性ポリウレタン絶縁電線および電磁リレ− |
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1986
- 1986-11-11 JP JP26890586A patent/JPS63121212A/ja active Pending
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