JPS63117944A - 天然葉乃至花模様の立体表出陶板の製法 - Google Patents
天然葉乃至花模様の立体表出陶板の製法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
この発明は、天然の葉乃至模様を立体表出した陶板の工
業的製法に関する。即ち全く新しい分野への挑戦であり
、その陶板の用途は、建築資材、土木用板ブロック、平
板状食器など多岐に亘る。
業的製法に関する。即ち全く新しい分野への挑戦であり
、その陶板の用途は、建築資材、土木用板ブロック、平
板状食器など多岐に亘る。
(従来技術)
これまでにも同面に葉模様を表出する押し葉枝法なるも
のがないわけではないが、所謂−品一品ごとの芸術作品
をねらったものが殆どであった。
のがないわけではないが、所謂−品一品ごとの芸術作品
をねらったものが殆どであった。
その手段としても同面の葉の二分にアラビヤゴム等によ
るマスキングをした上、施釉を行ない、その後(ゴムを
剥がして)再び別の釉を施すなど大変な手間がかかり、
工業的画一生産に適していない。
るマスキングをした上、施釉を行ない、その後(ゴムを
剥がして)再び別の釉を施すなど大変な手間がかかり、
工業的画一生産に適していない。
他方、葉を薬品で溶かして葉脈組織だけ残し、それに泥
を付着させて同面に張付け、素焼の段階て組織二分をと
ばす技法もあるが、この場合は鮮明な輪郭線が描出でき
ないなど天然そのものとは若干趣が異なったものが表出
される。工業的画一生産に適さないこと先と同様である
。
を付着させて同面に張付け、素焼の段階て組織二分をと
ばす技法もあるが、この場合は鮮明な輪郭線が描出でき
ないなど天然そのものとは若干趣が異なったものが表出
される。工業的画一生産に適さないこと先と同様である
。
(本発明のねらい)
本発明は、胸壁作家として環境芸術の復活を目指す本出
願人が、天然に採取した葉乃至花を利用して、内面に天
然の葉模様をあるいは花模様を立体表出し、且つ量産に
適うような陶板の製法を、幾多の試行錯誤の末に完成し
たもので、これにより内壁、平板状陶器の分野はもとよ
り歩道、床なと土木面にも陶の美術を広げようとするも
のである。
願人が、天然に採取した葉乃至花を利用して、内面に天
然の葉模様をあるいは花模様を立体表出し、且つ量産に
適うような陶板の製法を、幾多の試行錯誤の末に完成し
たもので、これにより内壁、平板状陶器の分野はもとよ
り歩道、床なと土木面にも陶の美術を広げようとするも
のである。
[発明の構成]
(概要)
以下その構成を説明すると、まず陶板の素材として、陶
土粉末を主体とし、これに必要に応じて適量のシャモッ
トと木節粘土を加え、ざらに童仙坊などを少量加えて混
練する(以下これを「混練素材」という)。
土粉末を主体とし、これに必要に応じて適量のシャモッ
トと木節粘土を加え、ざらに童仙坊などを少量加えて混
練する(以下これを「混練素材」という)。
即ちこれらの混合物の添加の有無あるいはその量目につ
いては、陶土粉末の性質にもよるが、適度のねばりを保
持しつつ収縮率を下げ、場合によりある程度の吸水率を
確保させる(これにより凍害を防止する)ためには、各
々の適量を混加することになろう。
いては、陶土粉末の性質にもよるが、適度のねばりを保
持しつつ収縮率を下げ、場合によりある程度の吸水率を
確保させる(これにより凍害を防止する)ためには、各
々の適量を混加することになろう。
そしてこの混練素材を、第1図のフローチャートに示す
ように、(イ)圧延ローラーにより所定寸法の板状に成
形しく板打ち)、(ロ)その板面上に天然の葉乃至花を
配置しく葉等の配置)、(ハ)その上から布地を被せて
再度ローラーに掛け(圧縮)、(ニ)さらにその布地の
上からバレン(竹の子で作った刷毛状のもの)を掛け(
バレン掛け)、(ホ)次いて布地を取除いて葉乃至花の
付着した板面全体に板の生地と異なった色の泥土を吹付
け(泥吹き)、(へ)次いて表層部の水分蒸発とともに
板地より浮き加減となった葉乃至花を除去しく葉等の除
去)、(ト)次いで板を二分にカットして乾燥に付しく
一次乾燥)、(チ〉次いで単位陶板の規定寸法に切抜い
て完全乾燥状態としく二次乾燥)、あとは常法によりく
り)素焼、(ヌ)施釉、(ル)本焼を経て、第3図に示
すような天然葉模様(花模様)をそっくり立体表出した
陶板を完成する。
ように、(イ)圧延ローラーにより所定寸法の板状に成
形しく板打ち)、(ロ)その板面上に天然の葉乃至花を
配置しく葉等の配置)、(ハ)その上から布地を被せて
再度ローラーに掛け(圧縮)、(ニ)さらにその布地の
上からバレン(竹の子で作った刷毛状のもの)を掛け(
バレン掛け)、(ホ)次いて布地を取除いて葉乃至花の
付着した板面全体に板の生地と異なった色の泥土を吹付
け(泥吹き)、(へ)次いて表層部の水分蒸発とともに
板地より浮き加減となった葉乃至花を除去しく葉等の除
去)、(ト)次いで板を二分にカットして乾燥に付しく
一次乾燥)、(チ〉次いで単位陶板の規定寸法に切抜い
て完全乾燥状態としく二次乾燥)、あとは常法によりく
り)素焼、(ヌ)施釉、(ル)本焼を経て、第3図に示
すような天然葉模様(花模様)をそっくり立体表出した
陶板を完成する。
陶板そのものを盛皿等の食器として完成する場合は、前
記中(ト)乃至(ハ)の段階で、辺縁部を折曲げるなど
の型加工が別に必要となる。
記中(ト)乃至(ハ)の段階で、辺縁部を折曲げるなど
の型加工が別に必要となる。
なお花の場合は、コスモス、−重接のように平面状花弁
のものが望ましいが、立体状花弁でもモデファイが可能
であれば利用できよう。
のものが望ましいが、立体状花弁でもモデファイが可能
であれば利用できよう。
〈実施例)
次にこれを、陶土粉末として益子焼陶土粉末を、また天
然の葉として栃の葉を選定し、歩道用陶板ブロックを製
作する場合を例にとって説明すると、(A)益子焼陶土
粉末−一−3 (B)シャモット −一−2 (C)本節粘土 −一−1 (D)童仙坊 −−−1 の各成分および配合比で水分を加えて混練し、素材(混
練素材)1を構成する。
然の葉として栃の葉を選定し、歩道用陶板ブロックを製
作する場合を例にとって説明すると、(A)益子焼陶土
粉末−一−3 (B)シャモット −一−2 (C)本節粘土 −一−1 (D)童仙坊 −−−1 の各成分および配合比で水分を加えて混練し、素材(混
練素材)1を構成する。
即ち、土木資材としての歩道ブロックに適う陶板の条件
を満たすために、湿式方式により、適度のねばりの確保
と収縮率の低下を図り、また吸水率を増大させるため、
特に童仙坊を加えることとした。
を満たすために、湿式方式により、適度のねばりの確保
と収縮率の低下を図り、また吸水率を増大させるため、
特に童仙坊を加えることとした。
また天然の葉模様を表出するため、採取した栃の葉(マ
ロニエ科)を所要枚数用意する。季節外れの場合は、ホ
ルマリン:アルコール混合液等の保存剤に浸漬保存した
ものを用いる。
ロニエ科)を所要枚数用意する。季節外れの場合は、ホ
ルマリン:アルコール混合液等の保存剤に浸漬保存した
ものを用いる。
さて、以下第2図に示すように、
まず(イ)上記混練素材1を所定寸法に組んだ成形台枠
2内に布地5を介して盛込んだ上、圧延ローラ3に送込
んで圧延し、成形枠台2よりはみ出した二分は取除き、
所定寸法の矩形板状Pに成形する。この際、密度を均一
化するため縦横二回ローラー3を通すことが望ましい。
2内に布地5を介して盛込んだ上、圧延ローラ3に送込
んで圧延し、成形枠台2よりはみ出した二分は取除き、
所定寸法の矩形板状Pに成形する。この際、密度を均一
化するため縦横二回ローラー3を通すことが望ましい。
次いで(ロ)脱型したその板状P上面に栃の葉4の数枚
を配置する。栃の葉は普通その裏側に葉脈が鮮明に出て
いるので、表向きに載置するものとする。その配置は、
一定の構図によっても、あるいはランダムでもよい。
を配置する。栃の葉は普通その裏側に葉脈が鮮明に出て
いるので、表向きに載置するものとする。その配置は、
一定の構図によっても、あるいはランダムでもよい。
なお葉は、傷み切るまで反復使用できる(出願人の実験
では3回ぐらい)。
では3回ぐらい)。
次いで(ハ)その上から布地6を被せて再度ローラー3
に掛ける。即ちこれにより6葉4が未乾燥状態の板面に
強く粘着され、(ニ)さらにその布地6の上からバレン
7を掛けることにより、葉4はその葉脈が板面上層部へ
喰込む状態で圧着される。
に掛ける。即ちこれにより6葉4が未乾燥状態の板面に
強く粘着され、(ニ)さらにその布地6の上からバレン
7を掛けることにより、葉4はその葉脈が板面上層部へ
喰込む状態で圧着される。
次いで(ホ)布地を取除いて葉4の付着した板面全体に
板の生地と異なった色の泥土(例えば黄土や白ドロ)を
吹付ける。
板の生地と異なった色の泥土(例えば黄土や白ドロ)を
吹付ける。
次いて(へ)表層部の水分蒸発とともに板地より浮き加
減となった葉4を除去する。葉4が浮き加減になる時間
は6分乃至10分と極めて短時間である。すると葉4を
取除いた葉形二分に板の生地の色く益子陶土の色)が露
出し、そこに葉模様が葉脈とともに刻明に(即ち喰込み
状態)に立体表出され、先に泥吹きしたそれ以外の二分
即ちバック地の二分とコントラストして浮き立つ。
減となった葉4を除去する。葉4が浮き加減になる時間
は6分乃至10分と極めて短時間である。すると葉4を
取除いた葉形二分に板の生地の色く益子陶土の色)が露
出し、そこに葉模様が葉脈とともに刻明に(即ち喰込み
状態)に立体表出され、先に泥吹きしたそれ以外の二分
即ちバック地の二分とコントラストして浮き立つ。
次いで(ト)板を二倍にカットして室内における陰干し
に付し、後の切抜き、加工に支障のない固さまで乾燥さ
せる(−次乾燥)。これに要する時間は約24時間であ
る。ここで板を二倍に裁断したのは、板の乾燥が両端よ
り漸次中央部へ進捗するので、その中央部に収縮割れ(
クラック)が起こるのを防止するためである。
に付し、後の切抜き、加工に支障のない固さまで乾燥さ
せる(−次乾燥)。これに要する時間は約24時間であ
る。ここで板を二倍に裁断したのは、板の乾燥が両端よ
り漸次中央部へ進捗するので、その中央部に収縮割れ(
クラック)が起こるのを防止するためである。
次いで(チ)単位陶板の規定寸法に切抜き、且つその辺
縁を面取りするなど仕上げ加工を施した上、前記と同様
にして完全乾燥状態とする(二次乾燥)。
縁を面取りするなど仕上げ加工を施した上、前記と同様
にして完全乾燥状態とする(二次乾燥)。
あとは常法により(す)素焼、(ヌ)施釉、(ル)本焼
を経て、第3図に示すような天然の栃の葉模様を刻明に
表出した陶板を完成する。
を経て、第3図に示すような天然の栃の葉模様を刻明に
表出した陶板を完成する。
[発明の効果コ
本発明は以上のようで、まず何よりも型紙などによらず
、天然採取の葉乃至花そのものを押し葉、花として用い
、その模様を喰込み状態で(即ち板面に対し窪み立体状
に)同面に表出できるので、写実性を満足させることは
もちろん奥行き感を呈することがてき、またこれが陶の
地と相俟って独特の美感を現出する。
、天然採取の葉乃至花そのものを押し葉、花として用い
、その模様を喰込み状態で(即ち板面に対し窪み立体状
に)同面に表出できるので、写実性を満足させることは
もちろん奥行き感を呈することがてき、またこれが陶の
地と相俟って独特の美感を現出する。
そして前記工程中、葉乃至花の配置と除去((ロ)と(
へ))以外の作業(即ち(イ)乃至(チ))までは、自
動による省力化が図れ、また前工程としての葉乃至花の
保存以外には薬品等を一切しないから、比較的安価に量
産が可能となった。
へ))以外の作業(即ち(イ)乃至(チ))までは、自
動による省力化が図れ、また前工程としての葉乃至花の
保存以外には薬品等を一切しないから、比較的安価に量
産が可能となった。
以上から本発明は、陶による環境芸術の世界を拡げ、ま
た陶芸品の分野にも新技法をもたらすものとしてまこと
に有利なものである。
た陶芸品の分野にも新技法をもたらすものとしてまこと
に有利なものである。
図面は本発明法の実施例を示すもので、第1図はフロー
チャート、第2図は工程図((イ)乃至(ト))、第3
図は本発明法により完成した陶板の斜視図、第4図は同
上陶板を絹合わせて敷設した歩道二分の平面図。 1−m−混練素材、2−m−成形台枠、3〜−一圧延ロ
ーラ、4−一一葉、5−m−布地、6−m−布地、7−
−−バレン、P−−一板状。 −1〇−
チャート、第2図は工程図((イ)乃至(ト))、第3
図は本発明法により完成した陶板の斜視図、第4図は同
上陶板を絹合わせて敷設した歩道二分の平面図。 1−m−混練素材、2−m−成形台枠、3〜−一圧延ロ
ーラ、4−一一葉、5−m−布地、6−m−布地、7−
−−バレン、P−−一板状。 −1〇−
Claims (1)
- 陶土粉末を主体とし、これに必要に応じて適量のシャッ
モトと木節粘土を加えさらに童仙坊などを少量加えて混
練した素材を、(イ)圧延ローラーにより所定寸法の板
状に成形し、(ロ)その板面上に天然の葉乃至花を配置
し、(ハ)その上から布地を被せて再度ローラーに掛け
、(ニ)さらにその布地の上からバレン掛けして葉乃至
花を板面表層部に喰込ませ、(ホ)次いで布地を取除い
て葉乃至花の圧着した板面全体に板の生地と異なった色
の泥吹きをし、(ヘ)次いで表層部の水分蒸発とともに
板地より浮き加減となった葉乃至花を除去し、(ト)次
いで板を二分にカットして一次乾燥に付し、(チ)次い
で単位陶板の規定寸法に切抜き加工して完全乾燥状態と
し、その後は常法により(リ)素焼、(ヌ)施釉、(ル
)本焼を経て完成する天然葉乃至花模様の立体表出陶板
の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26209486A JPS63117944A (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 天然葉乃至花模様の立体表出陶板の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26209486A JPS63117944A (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 天然葉乃至花模様の立体表出陶板の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63117944A true JPS63117944A (ja) | 1988-05-21 |
Family
ID=17370949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26209486A Pending JPS63117944A (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | 天然葉乃至花模様の立体表出陶板の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63117944A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105774359A (zh) * | 2016-02-15 | 2016-07-20 | 醴陵市三塘瓷业有限公司 | 一种盘类陶瓷制品上画色线形成凹凸浮雕图纹的方法 |
-
1986
- 1986-11-04 JP JP26209486A patent/JPS63117944A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105774359A (zh) * | 2016-02-15 | 2016-07-20 | 醴陵市三塘瓷业有限公司 | 一种盘类陶瓷制品上画色线形成凹凸浮雕图纹的方法 |
CN105774359B (zh) * | 2016-02-15 | 2018-10-23 | 醴陵市三塘瓷业有限公司 | 一种盘类陶瓷制品上画色线形成凹凸浮雕图纹的方法 |
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