JPS63113392A - 原子炉の制御方法及びその制御装置 - Google Patents

原子炉の制御方法及びその制御装置

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JPS63113392A
JPS63113392A JP61258281A JP25828186A JPS63113392A JP S63113392 A JPS63113392 A JP S63113392A JP 61258281 A JP61258281 A JP 61258281A JP 25828186 A JP25828186 A JP 25828186A JP S63113392 A JPS63113392 A JP S63113392A
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修 横溝
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、原子炉の制御方法及びその制御装置に係り、
特に、沸騰水型原子炉に適用するのに好適な原子炉の制
御方法及びその制御装置に関する。
〔従来の技術〕
燃料の有効利用を図るためにスペクトルシフト運転が提
案されている。このスペクトルシフト運転を行う具体的
なものとして、特開昭57−125390号公報及び特
開昭57−125391号公報に示された水押捧を用い
るものがある。この方法は、燃料サイクル期間の大部分
で水押捧を炉心内に挿入し、燃また他の方法としては、
静的な手段を用いた燃料集合体が特開昭61−3858
9号公報に示されているにの燃料集合体は、水ロツド内
に低濃縮度で細径の燃料棒を設置し、この燃料棒のウラ
ン235の消失前後における水ロツド内のボイド率の変
化を利用するものである。
また水押捧のような新たな操作手段を設ける必要のない
方法として、炉心を流れる冷却水流量(炉心流量)を調
節する方法がある。すなわち、燃料サイクル期間の最初
からその大部分で炉心流量を少なくシ、燃料サイクル期
間の末期で炉心流量を増加させる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
スペクトルシフト運転の利点を第2図に基づいて説明す
る。第2図の特性は、沸騰水型原子炉の場合の特性であ
って、実線はボイド率(磁気気泡体積率)を0%に保持
した、スペクトルシフト運転を実施しない場合の特性で
あり、破線はボイド゛燃料サイクル期間の始めは高ボイ
ド率で途中から−、ボ′イド率を下げた場合。方が、始
ヵから低ボイド率で燃焼させた場合よりも高燃焼度にお
ける中性子増倍率が高い。これは、ボイド率が高いと中
性子が減速されにくいため、ウラン238の吸収される
中性子の割合が増えることに基づく。ウラン238はそ
のままでは刻分裂を起こさず、燃料として使えないが、
中性子を吸収するとプルトニウム239に変わり、プル
トニウム239は刻分裂性であり燃料として使える。し
たがって、ボイド率が高くなってウラン238に吸収さ
れる中性子の割合が増えると核分裂性のプルトニウム2
39が余分にたまり、中性子増倍率の低下を抑えること
になる。
このように、始めボイド率を高くして運転し、燃焼が進
んで中性子増倍率が下がって来たらボイド率を下げて運
転する方が、余分に燃焼させることができる。
さて、前述した水押棒を用いて炉心内に存在す′る。冷
却水量を調節する方法は、制御捧駆動装置以水ロッド内
に低濃縮の燃料棒を設置する方法では、炉心のボイド率
の変化幅が大きくできない。
また、炉心流量を変化させる方法について述べる。第3
図に炉心流量とボイド率との関係を示す。
図中には実線でサブクール度が異なる場合の各特性を示
しているが、ボイド率の変化は冷却材流景には余り依存
せず、むしろ、サブクール度に強く依存することが分る
。すなわち、炉心流量の制御範囲90〜105%の変化
に対して、ボイド率の変化幅は3.2 %であり、その
効果は小さい、そのため、冷却材流量の調整でボイド率
を変えるためには、再循環ポンプ等の容量を増大する必
要がある(90〜105%から80〜130%程度変更
できる容量の大きいポンプが必要)。
また、ボイド率を変える他の方法としては、特開昭46
−13437号公報に示したように給水加熱器での伝熱
量の調整により、炉心入口温度(入ロサブクール度)を
制御する方法がある。
、71゜ 、給水加熱器の出口温度Tz、入口温度Tz、流” 門
’W z、給水加熱器の2次側の入口温度T1′、流量
W′とすると、給水加熱器の出口温度は、下記の式で表
わされる。
T z = T I+φ(T x ’   T s )
      ・・・(1)すなわち、給水加熱器の一次
側、二次側の入口温度Tl’ 、TIはある一定値なの
で、給水加熱器の出口温度の制御はφの関数を制御する
ことと等価となる。このφは、−次側、二次側の流量、
熱通過率に、伝熱面積F、に依存し、その特性を第4図
に示す、給水加熱器の出口温度の制御幅を大きくするた
めには、φを大きく変化させる必要がある。しかし、二
次側流iw’ を倍に変えても(W/W’ を1から0
.5  に変えても)、φの値は2割程度しか変化しな
く、炉心流量制御と同様に変化幅が小さい、従って、タ
ービンから抽気された油気蒸気(温度は低い)を用いた
給水加熱器での給水の加熱により、給水の炉心入口温度
(入ロサブクール度)を制御する方法も、ボイド率の変
化幅が小さい。
未発明の目的は、単純な装置で炉心のボイド率を大幅に
変化させることが可能な原子炉の制御方法及びその制御
装置を提供することにある。
C問題点を解決するための手段〕 上記の目的は、燃料サイクルの最初から所定の期間の間
は、給水を原子炉容器内の液相部よりも原子炉容器内の
気相部に多く供給し、この所定期間経過後の残りの燃料
サイクルの期間は給水を気相部よりも液相部に多く供給
することによって達成できる。
〔作用〕
1つの燃料サイクルの途中において気相部よりも液相部
に多くの冷却材を供給する運転に切替えることによって
、液相部のサブクール度を著しく低下できる。従って、
ボイド率変化の大きなスペクトルシフト運転が可能とな
る。
〔実施例〕
本発明は、以下のような検討に基づいてなされたもので
ある。
゛、第5図は、炉心流量を変えた場合の特性を示し −
°11 ′ている。すなわち、炉心内に装荷された燃料集合体が
寿命となる時期(燃焼度が約32.5 0WD/T)に
至る間、燃焼度25GWD/Tまでの期間は炉心流量を
低くした運転(高ボイド率運転)、燃焼度25GWD/
Tを越える残りの期間は炉心流量を高くした運転(低ボ
イド率運転)を行ったものである。このような炉心流量
を途中で増加させるスペクトルシフト運転を行った場合
は、実線に示すように、破線で示すスペクトルシフト運
転を行わない運転(ボイド率一定:44%)に比べて燃
料集合体の炉心内滞在期間が燃焼度換算で約0.039
0WD/T延びる。
給水加熱器を用いた給水温度制御によるスペクトルシフ
ト運転も、給水加熱器に給水の加熱を目的として4入さ
れる抽気蒸気温度が低く抽気量もあまり増加できないの
で、給水温度の変化幅を大きくすることができなく、炉
心流量によるスペクトルシフト運転と同程度の燃焼度の
延長が可能と′なる。
’ ”し” L/かしながら、第3図に示すように制御
範囲における炉心流量の変化に対するボイド率の変化の
割合は小さいが、サブクール度(八H)の変化に対する
ボイド率の変化の割合は大きくなる。給水加熱器を利用
した給水温度制御によるスペクトルシフト運転ではなく
、このようなサブクール度の大きな変化を利用できるス
ペクトルシフト運転について種々の検討を行った。その
結果、抽気蒸気との間における給水の熱交換ではなく、
発生した蒸気自体との給水の熱交換を行うことによって
、炉心人口での冷却水のサブクール度を大きく変えるこ
とができることがわかった。すなわち、前述したように
所定の7U1finまでは給水を原子炉圧力容器内の液
相部よりも原子炉圧力容器内の気相部に多く供給し、こ
の所定期間経過後の残りの期間は逆に給水を気相部より
も液相部に多く供給することによってサブクール度を調
節するものである。
この−例の特性を第6図に示す。第6図において、破線
は、ボイド率を44%で一定にしたスペクトルシフト運
転を行わない場合の特性を示す。実線、トノ 2は、今回新たに見付けたサブクール度を調節するスペ
クトルシフト運転による特性である。燃焼度25 GW
I)/Tまでの期間では、給水を液相部(冷却水充填領
域)よりも気相部(冷却水液面よりも上方の蒸気領域)
に多く供給し、燃焼度25GWD/Tt!:越えた期間
では気相部よりも液相部に多くの給水を供給したもので
ある。これにより、第6図かられかるように燃焼度の増
加は0.186GWD/Tとなり、この増加量は第5図
の炉心流量によって増加する量と比べて約4.5倍にな
る。
第5図及び第6図は、燃料集合体の寿命期間中で1回の
スペクトルシフト運転を行った場合を例示しているが、
実際の原子炉の運転では1つの燃料サイクル期間に1回
の割合でスペクトルシフト運転を実施する。1つの燃料
集合体は、普通その寿命期間に4つの燃料サイクル期間
を経験するので、4回のスペクトルシフト運転を経験す
ること−になる。
・′・′、 1、・1循騰水型原子炉に適用した本発明の好適な一実
1j施例である原子炉の制御装置を第1図に基づいて以
下に説明する。
原子炉圧力容器1は、内部に炉心2.気水分離器3.ド
ライヤ4及びジェットポンプ5を有している。気水分離
器3及びドライヤ4は、炉心2の上方に設置される。ジ
ェットポンプ5は、原子炉圧力容器1と炉心2との間に
配置される。原子炉圧力容器1内には、冷却水が充填さ
れている。8が冷却水の液面である。液面8は気水分離
器3付近に位置している。従って、原子炉圧力容器1内
には、液面8より下方に液相部9及び液面8より上方に
気相部10が形成される。気水分離器3及びドライヤ4
と原子炉圧力容器1との間に、側面に多数の開口を有す
る隔離室11が設置される。
この隔離室11は、気相部10と液相部9にまたがって
配置されている。原子炉圧力容器1に接続されて再循環
ポンプ7を有している再循環配管6の一端は、ジェット
ポンプ5の上方に開口している。
原子炉圧力容器1の上部に接続された主蒸気配管12は
、タービン13に接続される。タービン゛13の蒸気排
出口は、復水器14に連絡される。
15は、タービン13に連結された発電機である。
復水器14は、給水配管18によって原子炉圧力容器1
内に液相部9に設置された給水ヘッダ(図示せず)に連
絡されている。給水配管18には、復水ポンプ(図示せ
ず)、復水濾過脱塩器(図示せず)、復水脱塩器16、
復水昇圧ポンプ(図示せず)、低圧給水加熱図(図示せ
ず)、給水ポンプ17及び高圧給水加熱器(図示せず)
が復水器14側から原子炉圧力容器1側に向って順次設
けられている。第2の給水配管であるスプレィ配管20
が、高圧給水加熱器よりも下流側で給水配管工8に接続
されている。スプレィ配管20の他端は1M子炉圧力容
器1を貫通して隔離室11内に達している。スプレィノ
ズル21が隔離室11内でスプレィ配管20の他端に取
付けられている。
流量制御弁22は、スプレィ配管20に設けられる。ま
たスプレィ配管20の接続点と原子炉圧力容器1との間
にある給水配管18の部分に、流量制御弁19が設置さ
れている。
さらに、原子炉圧力容器1内の圧力を測定する圧力計2
3.ジェットポンプ5の出口側における液相部9(冷却
水)の温度を測定する温度計24、及びジェットポンプ
5の入口側における液相部9(冷却水)の温度を測定す
る温度計25が設けられる。圧力計23及び温度計24
及び25は、制御装置26の入力端に接続されている6
制御装置26の出力端は、流量制御弁19及び22に接
続される。
冷却水は、再循環ポンプ7の駆動によりジェットポンプ
5を介して炉心2に供給される。炉心2を上昇する間に
、冷却水は加熱されて蒸気となる。
炉心2で発生した蒸気は、気水分離器3及びドライヤ4
を経て主蒸気配管12を通ってタービン13に送られる
aJ7i子炉圧力容器1内の気相部10は、原子炉の運
転中、蒸気が充満している。
タービン13を回転させた蒸気は、復水器14にて凝縮
されて水となる。この凝縮水は、給水として、前述の復
水ポンプから高圧給水加熱器までの・)各機器を通り、
分岐点より下流側では給水配管’:”1・8及びスプレ
ィ配管20の少なくとも一方を通I′1 って原子炉圧力容器1内に供給される。
このような原子炉の運転は1通常炉心内の燃料交換が終
了した後の原子炉の起動から次の燃料交換のために原子
炉を停止するまでの期間(1つの燃料サイクル期間)に
わたって実施される。
本実施例は、制御装置26によって前述したような給水
の供給状態を制御するものである。
燃料集合体の交換後に新たな1つの燃料サイクル期間の
原子炉運転が開始された時、制御装置26は、流量制御
弁19及び流量制御弁22の開度を炉心2の入口での冷
却水のサブクール度が所定の第1サブクール度になるよ
うに制御する。
すなわち、制御装置26は、圧力計23、温度計24及
び25の出力信号を入力して炉心入口での冷却水のサブ
クール度を求め、求められたサブクール度が第1サブク
ール度になるように流量制御弁19及び22の開度を制
御する。第1サブクール度は、流量制御弁22の開度を
流量制御弁、19の開度よりも大きくする(極端な場合
は流量゛、11 一゛制御弁22を全開、流量制御弁19を全閉)こと゛
によって達成できる。従って、給水ポンプ17から吐出
された給水の大部分の量が、給水配管18及びスプレィ
配管20を通り、スプレィノズル21より気相部10.
詳細には隔離室11内の気相部10にスプレィされる。
スプレィされた給水は、気相部10内の蒸気によって加
熱され、液相部9に落下して液相部9内に混入される。
蒸気は、多数の開口から隔離室11内に流入する。隔離
室11内にスプレィされた給水は、隔離室11に設けら
れた開口の大きさが小さいので、隔離室11の外側の気
相部10に流出することを防止できる。
このため、原子炉圧力容器1から主蒸気管12に流出す
る蒸気中の湿度は増加しない。
蒸気により隔離室11内で加熱された高温の給水は、液
相部9内に混入され、ジェットポンプ5を介して炉心2
内に供給される。すなわち、炉心2内には、第1サブク
ール度を満足するサブクール度の低い冷却水が供給され
る。原子炉出力が100%に保持された状態で、前述の
低サブクー、) ル度の冷却水が供給され、炉心2内のボイド率が芥きく
なる(高ボイド率)。1つの燃料サイクル期間の運転開
始からその80%の期間に達した後。
制御装置26は、ある長さの過渡期間を経て求められた
サブクール度が所定の第2サブクール度になるように流
量制御弁19及び22の開度を制御する。第2サブクー
ル度は、前述の第1サブクール度に比べて大きい。この
第2サブクール度は、流量制御弁19の開度を、流量制
御弁22の開度よりも大きくすることによって達成でき
る。極端な場合は、流量制御弁19を全開、流量制御弁
22を全開にする。第1及び第2サブクール度は。
制御装置26が記憶している。前述の過渡期間において
は、制御装置26は、炉心入口の冷却水のサブクール度
を第1サブクール度から第2サブクール度に移行すべく
、流量制御弁19の開度を除徐に開きながらまた流量制
御弁22の開度を徐々に閉じていく。やがて炉心入口の
冷却水のサブクール度が第2サブクール度となりこの制
御状態は、燃料サイクル期間の終了時まで継続される。
流量制御弁19の開度が流量制御弁22の開度よりも:
、:1.=大きくなると、気相部10よりも液相部9に
供給される給水量が増大し、やがて流量制御弁19が全
開となって液相部9にのみ給水が供給される。
この場合には、気相部10での蒸気による加熱量が少な
くなるので、炉心2の入口における冷却水のサブクール
度が第2サブクール度まで上昇する。
例えば、流量制御弁22が全開となり流量制御弁19が
全開となった時に、炉心2の入口における冷却水のサブ
クール度が最も高くなる。冷却水のサブクール度が高く
なると、炉心2内のボイド率が低くなる。このような本
実施例は、蒸気による給水の直接加熱量を調節できるの
で、炉心のボイド率を大幅に変化させることができる。
第1サブクール度のまま1つの燃料サイクル期間の80
%を越える運転を実施すると、炉心の平均余剰反応度が
1.0 になり炉心の臨界状態が保持できなくなる。こ
のため、燃料サイクル期間の80%を越えた直後におい
て、炉心入口のサブクール度を第1サブクール度から第
2サブクール度に増大させる必要が生じる。第2サブク
ール度に・)′炉心入口のサブクール度を向上させるこ
とによつ′て、原子炉の運転をさらに継続して行うこと
ができる。スペクトルシフト運転を実施しない場合の燃
料サイクル期間は本実施例の燃料サイクル期間の80%
に相当する。このように本実施例の燃料サイクル期間は
、スペクトルシフト運転を実施しない場合に比べて著し
く長くなる。また本実施例における燃料サイクル期間の
延長分、すなわち本実施例の燃料サイクルの20%の期
間は、前述の炉心流量等によるスペクトルシフト運転に
おける燃料サイクル期間の延長分の約4.5倍となる。
また本実施例では、水押捧及びその駆動装置を新たに設
ける必要はなく、構成が単純である。
本発明の他の実施例を第7図に示す。本実施例の原子炉
の制御装置は、第1図の実施例における圧力計23.温
度計24及び25を設置せずIt、IJ御表装置26代
りに制御装置27を設けたものである。本実施例の制御
装置27は、前述した第1及び第2サブクール度の代り
に燃料サイクル期間の80%までの期間における流量制
御弁19の所定の第1開度及び流量制御弁22の所定の
第2開度。
及び燃料サイクル期間の80%を越えた残りの期間での
流量制御弁19の所定の第3開度及び流量制御弁22の
所定の第4開度を設定している。第1開度は第2開度に
比べて小さく、第3開度は第4開度に比べて大きい。
制御装置i’!27は、燃料サイクル期間の80%まで
の期間では流量制御弁19を第1開度に流量制御弁22
を第2開度に制御して液相部9よりも気相部10に多く
の給水が供給されるようにし、燃料サイクル期間の80
%を越える残りの期間では流量制御弁19を第3開度に
流量制御弁22を第4開度に制御して気相部10よりも
液相部9に多くの給水を供給する。このようにして前述
の実施例と同様なスペクトルシフト運転を達成できる。
流量制御弁19及び22の各々の開度を測定し。
これらの測定値をフィードバック信号として制御装置2
7に入力させる。前述の開度の所定値、例)えば第1及
び第4開度を全開にし、第2及び第3開度を全開にして
もよい。
前述した各々の実施例における隔離室11を気水分離器
3及びドライヤ4を取囲むリング状にし、しかもその中
に設置されるスプレィノズル21をリング状のスパージ
ャタイプにすることも可能である。本実施例においても
第1図及び第7図の実施例と同様な効果を得ることがで
きる。さらに、スプレィ配管2〇への給水供給流量が1
00%の時における炉心入口での冷却水温度を確実に飽
和温度にすることができる。
本発明の他の実施例を第8図に示す6本実施例は、第1
図及び第7図の隔離室11に代ってエジェクタ27を配
h1シたものであり、エジェクタ27はドライヤ4の外
側に設置される。スプレィ配管20の出口は、エジェク
タ27の入口部に開口している9本実施例の流量制御弁
19及び22も前述した各実施例と同様に開度調節され
、第1図及び第7図と同様なスペクトルシフト運転が実
施可能となる。本実施例は、それらの効果と同じ、P果
を得ることができる。
)第9図は、本発明のさらに他の一実施例を示すもので
ある。本実施例では、高転換バーナー炉(特開昭61−
    号公報参照)に適用した例である。高転換バー
ナー炉は、原子炉圧力容器31に内蔵された炉心32の
中央部に稠密格子の燃料集合体33が、炉心32の周辺
部に粗格子の燃料集合体34が、それぞれ配列されてい
る。この燃料集合体33は、高稠密格子のために水/ウ
ラン比が小さく、中性子スペクトルが硬くなって、Pu
の生産に適している。一方1周辺部に配置された燃料集
合体34は、燃料集合体33で生産されたPuを燃やす
ためのものであり、そのために燃料棒の間隔が広く中性
子スペクトルが軟らかくなっている。したがって、燃料
集合体34ではボイド率を下げ、また燃料集合体33で
はボイド率を下げて運転すると、燃料集合体33でのP
uの生産効率が増し、燃料集合体34でのPuの燃焼度
が増大するので、原子炉の経済性がさらに向上する。4
0はインターナルポンプである。
本実施例では、給水配管18に前述の各実施例と同様に
スプレィ配管20を接続するほかに、配管35を給水配
管18に接続する。流量制御弁36が配管35に設けら
れる。配管20は炉心人口1の外周部37まで達してい
る。スプレィノズル38が配管35の先端に設けられる
。その結果。
周辺部の燃料集合体34にサブクール度の大きい冷却水
を、また、中央部の燃料集合体33にサブクール度の小
さい冷却水を供給することができる。
従って、燃料集合体33ではPuの生産性が増し。
一方、周辺部の燃料集合体34ではPu燃焼度が増大し
、原子炉の経済性がさらに向上する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、単純な構造で炉心のボイド率を大幅に
変化できるスペクトルシフト運転が可能になり、原子炉
の経済性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好適な一実施例である原子炉の制御装
置の構成図、第2図はスペクトルシフト運転の効果を示
す特性図、第3図は炉心流量と炉心平均゛ボイド率との
関係をサブクール度をパラメータにして示した特性図、
第4図(A)はKF/W(並流形のφ(KF/W<4)
)とφとの関係を示す特性図、第4図(B)はKF/W
(向流形のφ(KF/W<4))とφとの関係を示す特
性図、第5図は炉心流量の変化によるスペクトルシフト
運転の効果を示す特性図、第6図は本発明の一例による
スペクトル運転の効果を示す特性図、第7図、第8図、
第9図は本発明の他の実施例である原子炉の制御装置の
構成図である。 1・・・原子炉圧力容器、2・・・炉心、9・・・液相
部。 10・・・気相部、11・・・隔離室、18・・・給水
配管、19.20・・・流量制御弁、20・・・スプレ
ィ配管、21・・・スプレィノズル、2・・・圧力計、
24.25・・・温度計、26.27・・・制御装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、設置サイクルの最初から所定期間の間は給水を原子
    炉容器内の液相部よりも前記原子炉容器内の気相部に多
    く供給し、前記所定期間経過後の残りの前記燃料サイク
    ルの期間は前記給水を前記気相部よりも前記液相部に多
    く供給することを特徴とする原子炉の制御方法。 2、前記給水を前記液相部よりも前記気相部に多く供給
    する期間が前記燃料サイクルの最初から前記燃料サイク
    ルの80%までの期間であり、前記給水を前記気相部よ
    りも前記液相部に多く供給する期間が前記燃料サイクル
    の80%経過後で前記燃料サイクルが終了するまでの期
    間である特許請求の範囲第1項記載の原子炉の制御方法
    。 3、内部に気相部及び液相部を有し、前記液相部内に設
    けられた炉心を内蔵する原子炉容器と、前記原子炉容器
    の前記気相部に給水を供給する第1給水配管と、前記原
    子炉容器の前記液相部に給水を供給する第2給水配管と
    を有する原子炉を制御する装置において、前記第1給水
    配管に設置された第1制御弁と、前記第2給水配管に設
    置された第2制御弁と、燃料サイクルの末期に至るまで
    の間は前記第1制御弁の開度を前記第2制御弁の開度よ
    りも大きくし、前記燃料サイクルの末期は前記第2制御
    弁の開度を前記第1制御弁の開度よりも大きくする制御
    手段とを備えたことを特徴とする原子炉の制御装置。 4、前記制御手段は、燃料サイクルの最初から前記燃料
    サイクルの80%に至るまでの間は前記第1制御弁の開
    度を前記第2制御弁の開度よりも大きくし、前記燃料サ
    イクルの80%経過後は前記第2制御弁の開度を前記第
    1制御弁の開度よりも大きくする制御手段である許請求
    の範囲第3項記載の原子炉の制御装置。 5、内部に気相部及び液相部を有し、前記液相部内に設
    けられた炉心を内蔵する原子炉容器と、前記原子炉容器
    の前記気相部に給水を供給する第1給水配管と、前記原
    子炉容器の前記液相部の給水を供給する第2給水配管と
    を有する原子炉を制御する装置において、前記第1給水
    配管に設置された第1制御弁と、前記第2給水配管に設
    置された第2制御弁と、前記原子炉容器内の圧力を検出
    する圧力検出手段と、前記原子炉容器内の液相部の温度
    を検出する手段と、前記圧力及び前記温度に基づいて前
    記液相部のサブクール度を求め、燃料サイクルの末期に
    至るまでの間には求められたサブクール度が所定の第1
    サブクール度になるように前記第1及び第2制御弁の開
    度を調節し、前記燃料サイクルの末期には前記求められ
    たサブクール度が前記第1サブクール度よりも大きな所
    定の第2サブクール度になるように前記第1及び第2制
    御弁の開度を調節する制御手段とを備えたことを特徴と
    する原子炉の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5581622A (en) * 1991-08-29 1996-12-03 Yashima Electric Co., Ltd. Head set
JP2005354482A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 卓上電子装置
US8411893B2 (en) 2008-01-17 2013-04-02 Sony Corporation Headphone

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