JPS6311265A - 板面加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、板材の面に研磨、研削、穿孔等の加工工作を
行う装置に関する。さらに詳しくは、この装置に組込ま
れて回動しながら板材の面を加工する工作具の駆動伝達
系の改良に関する。

［従来の技術］ 従来、板材の面の加工装置としては、例えば第６図に示
すものが知られている。

この従来の加工装置は工作具Ａに回動力を付与する駆動
伝達系（図示せず）を有する工作機Ｂと加工材料である
板材Ｃを設置する工作台りとからなり、工作機Ｂに適当
な送り機構（図示せず）を設けて工作機Ｂを矢印のよう
に板材Ｃの前後左右方向へ移動させ、板材Ｃの面に連続
的または間欠的な一連の加工工作を行うものである。

なお、前記送り機構を工作機Ｂ、工作台りの双方または
工作台りのみに設けたものも知られており、設置スペー
ス、加工の種類などに対応して種々の改良が試みられて
いる。

［発明が解決しようとする問題点コ 前述の従来の加工装置では、工作機Ｂにおける工作具Ａ
の駆動伝達系がギア同士の噛合構造となっている。この
ため次のような問題がある。

イ）ギア同士の噛合は摩擦力が大となるから、摩耗が激
しく耐久性が低い。

口）ギヤ同士の噛合は摩擦力が大となるから、抵抗が大
となり駆動伝達性が低い。

ハ）ギア同士の噛合は取付スペースが大となるから、装
置が大型化する。

二）ギヤ同士の噛合は取付スペースが大となるから、取
付けられる工作具の間隔を広くしなければならず、工作
具の本数が限定されてくる。

ホ）ギヤ同士の噛合は取付はスペースが大となるから、
多数本の工作具を並列するとなると、工作機の操作性が
低下する、という問題がある。

以上イ）〜ハ）の装置構造に一般的に不利な問題に加え
て、二）、ホ）の問題は微細な加工工作を困難にすると
いう装置の質的、精度的側面に係っている。

本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、その目的は、駆動伝達系およびその周囲部を改良
して多数本の工作具による有効な操作で板材の面に微細
な加工工作を行えるようにすることにあり、これに伴っ
て前記耐久性、駆動力伝達性、大型化の問題をも解決す
ることにある。

Ｌ問題点を解決するための手段］ 本発明に係る板面加工装置は、工作具に回動力を付与す
る駆動伝達系を有する工作機と加工材料である板材を設
置する工作台とを相対移動する送り機構を備え、この相
対移動によって板材の面に連続的または間欠的な一連の
加工工作を行うようにした板面加工装置において、工作
具を取付けるために工作機に並列させたシャフトに夫々
同軸に固定したギアとモータ等の駆動部との間にエンド
レス状のチェーンを噛合張設してなる駆動伝達系を設け
、前記シャフトに固定するギヤを隣同士でシャフトの軸
方向へ位相させて取付けることでンヤフト間の間隔を近
接させ、これら位相したギアのために前記チェーンを少
なくとも二本噛合張設すると共に、駆動伝達系をボック
ス内に収納して前記シャフト、ボックスの間にベアリン
グを介設すると共に前記チェーンの外側のボックスの内
壁に突条ガイドを設けたことを特徴とする手段を採用す
る。

［作用］ 本発明に係る板面加工装置は、ギアとチェーンとの噛合
によって摩擦力の低減と取付スペースの削減を図り、前
記耐久性、駆動伝達性、大型化の問題を解決するもので
ある。また、隣同士のギアを位相させることによって工
作具の取付間隔を狭め、多数本の工作具により微細な加
工工作を行えるようにするものである。さらに、ギヤ、
チェーンを初め駆動伝達系をベアリング、突条ガイドを
備えたボックス内に収納することで、工作具（工作機）
の操作性を向上して微細な加工工作を行えるようにする
ものである。

［実施例］ 以下、本発明に係る板面加工装置の実施例を第１図〜第
５図に基づいて説明する。

図示実施例は薄板状のアルミ板１の表面に研磨加工を行
って模様ｌ゛を形成する加工装置を示すもので、工作具
としては円柱状の砥石部２１と砥石部２１に固着された
取付シャフト２２とからなる研磨具２が用いられている
。ごの研磨具２自体は、サンプ、グラインダ等の研磨交
替部品として公知のものである。

第１図は本発明の基本原理を簡略に示したものであり、
ボックス６に収納され工作機３に設けられる駆動伝達系
４が示されている。

駆動伝達系４は、研磨具２を取付けるために工作機３に
並列させたシャフト４Ｉと、シャフト４１に同軸に固定
されたスプロケットすなわちギア４２と、並列するシャ
フト４１の並列方向の両側に配置された駆動軸４３、従
動軸４４と、駆動軸４３、従動軸４４に夫々同軸に固定
された二個のスプロケットすなわちギア４５．４６と、
二本のエンドレス状のチェーン４７．４８と、駆動軸４
３に連結されたモータ４９とからなる。シャフト４１に
固定されたギア４２は隣同士でその位置がシャフト４１
の軸方向へ位相しており、シャフト４１間の間隔を狭め
て多数本のシャフト４１を狭い範囲に並列できるように
なっている。このギア４２の位相は駆動軸４３、従動軸
４４の二個のギア４５．４６の固定間隔と一致しており
、夫々にチェーン４７．４８が噛合張設されている。な
お、強い駆動伝達力を得るために、シャフト４１のギヤ
４２を夫々二個として、チェーン４７．４８を四本噛合
張設する等の手段を採ることも可能である。このような
駆動伝達系４は、第２図に詳細に示されるようにボック
ス６内に収納支持されている。前記シャフト４１はボッ
クス６の内部にベアリング７を介して回動自在に支持さ
れており、このシャフト４１は下半部が筒状に穿設され
その天井部４１ａに当接されるバネ４１ｃにより下方へ
付勢されたスライダ４１ｂを備え、スライダ４１ｂには
抜止４１．ｄが設けられており、また、スライダ４１ｂ
の下部には研磨具２、取付シャフト２２が挿通されネジ
化されている。また、ボックス６の内壁の前記チェーン
４７．４８に相応する箇所に突条ガイド８を設けて、チ
ェーン４７．４８の脱落を防止している。駆動伝達系４
が前述のようにギヤ４２とチェーン４７．４８との噛合
構造であるため、複雑な支持部材を要求することなく、
薄形直方体形状のボックス６内にコンパクトに収納支持
することができる。

このように駆動伝達系４がボックス６にコンパクトに収
納されることにより、第３図、第４図に示す送り機構で
駆動伝達系４を自在に操作することが可能となる。送り
機構はボックス６を工作機３の内枠３１に固定し、内枠
３１を外枠３２に摺動自在に支持すると共に、外枠３２
に支持された回転軸９１からカム９２、バー９３を介し
テ内枠３１に連結して内枠３１．ボックス６を移動可能
にし、また、外枠３２の下部に設けた車輪９４で工作台
５の側方に架設された架台９５上を走行できるようにし
である。

以上のように構成されたアルミ板ｌの研磨加工装置では
、その操作として、まず工作台５にアルミ板ｌを設置す
る。この設置の態様としては、例えば工作台５の上面５
ｂに設けたジグでアルミ板ｌを工作台５に機械的に固定
する、工作台５の上面５ｂに連通した真空ポンプでアル
ミ板ｌを工作台５に吸着させる、工作台５の上面５ｂに
オイルを塗布してアルミ板ｌを工作台５に密着させる等
の手段がある。そして、研磨具２を回動させながら前記
送り機構を操作することにより、ボックス６、駆動伝達
系４を介した研磨具２の動作でアルミ板ｌの表面に自在
に精巧な模様１’　　（ジグザグ形、波形、格子形、こ
れらの組合せ形等）を形成することができる。なお、研
磨後は、例えばアルマイト処理すればそのまま装飾板と
して利用することも可能である。また、形成された模様
ｌ°は観察する角度によって光の反射が異なるので、模
様１′の構造が立体的に浮き上る等極めて美麗なものと
なる。

前述の研磨加工においては、工作台５に昇降機５ａを設
けておくことにより板厚に合わせた研磨および研磨深度
の調節が可能である。また、第４図に示すように研磨具
２を二列設け、かつ、各研磨具２の研磨箇所をずらして
加工することによって位相した模様ｌ°を形成すること
もできる。なお、研磨具２を二列設けた場合または一列
の場合でも、第５図に示すようにネジハンドル１０によ
り研磨具２（ボックス６）の間隔（二列の場合）、ある
いは板面に対する研磨具２の角度を変更できるようにす
れば、より複雑な模様ｌ°を形成することができる。

以上、図示した実施例の外に、研磨具２を他の工作具と
交換すれば他の加工工作を行うことも可能であり、板材
の工作台５への設置手段さえ変更すれば、板材はステン
レス、合成樹脂、木等の薄板ばかりでなく、厚みをもっ
たものでも加工工作を行うことができる。

また、送り機構の各部、ネジハンドル１０等は、マイク
ロコンピュータを内臓したコントローラで自動制御する
ことも可能である。さらに、送り機構を工作台５側に設
置することも可能である。

［発明の効果］ 以上のように本発明に係る板面加工装置は、ギアとチェ
ーンとの噛合構造からなる工作具の駆動伝達系としたの
で、摩擦力が低減されると共に取付スペースが削減され
、耐久性、駆動伝達性が向上し装置が小型化される効果
がある。

また、工作具が取付けられるシャフトをギアの位相によ
り近接させたので、狭い範囲に多数の工作具を並列する
ことができ、微細な加工工作が可能となり加工精度が向
上する効果がある。

さらに、駆動伝達系をボックス内にコンパクトに収納支
持したので、工作具の操作性が向上し、この点からも微
細な加工工作が可能となり加工精度が向上する効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る板面加工装置の実施例を示す要部
斜視図、第２図は同要部の側面の拡大断面図、第３図、
第４図は送り機構を含む板面加工装置の全体の一部断面
正面図、第５図は板面加工装置の全体の一部断面側面図
、第６図は従来例を示す斜視図である。 ■・・・・アルミ板（板材） ２・・・・研磨具（工作具） ３・・・・工作機 ４・・・・駆動伝達系 ５・・・・工作台 ４１・・・シャフト ４２・・・ギア ４７．４８・・・チェーン ４９・・・モータ 特許出願人　　有限会社大和商事 代理人弁理士　（８６６６）　　小林孝次第　２　図 第３図 第　４　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 工作具に回動力を付与する駆動伝達系を有する工作機と
   加工材料である板材を設置する工作台とを相対移動する
   送り機構を備え、この相対移動によって板材の面に連続
   的または間欠的な一連の加工工作を行うようにした板面
   加工装置において、工作具を取付けるために工作機に並
   列させたシャフトに夫々同軸に固定したギアとモータ等
   の駆動部との間にエンドレス状のチェーンを噛合張設し
   てなる駆動伝達系を設け、前記シャフトに固定するギヤ
   を隣同士でシャフトの軸方向へ位相させて取付けること
   でシャフト間の間隔を近接させ、これら位相したギアの
   ために前記チェーンを少なくとも二本噛合張設すると共
   に、駆動伝達系をボックス内に収納して前記シャフト、
   ボックスの間にベアリングを介設すると共に前記チェー
   ンの外側のボックスの内壁に突条ガイドを設けたことを
   特徴とする板面加工装置。